E-M5・OM Zuikoレンズ


★OMレンズ

 OM-Dシリーズというのだから、OM Zuikoレンズを使ってみようと思う。フランジバックの違いから、2cm以上あるマウントアダプタを挟む形になるから、OMレンズは一眼レフのレンズの中ではコンパクトであると言っても、マイクロフォーサーズ機につけると全体に大きく、長くなってしまう。これはやむを得ない。
 
OM ズイコー Zuiko 18mmF3.5
 対角画角で63度。μ4/3純正には薄型17mmレンズがあるので、わざわざこんな超広角レンズを持ってきて、厚いアダプタで装着して撮るほどではないだろう、というのは分かっている。
 
OM ズイコー Zuiko 21mmF2
 対角画角で55度、銀塩コンパクト機にはよくあった仕様の準広角レンズに相当するが、元は大口径超広角レンズなので大きく、バランスが良いとは言えない。しかし写りは良い。絞り開放では点光源に尾を引くが、解像はしっかりしている。
 
OM ズイコー Zuiko 21mmF3.5
 このレンズはコンパクトなので、アダプタを介しても全体のバランスはなかなか良いと思う。絞り開放からよく写る。
 
OM ズイコー Zuiko 24mmF2.8
 対角画角で49度、コンパクトにできているので取り回しも良い。
 
OM ズイコー Zuiko 28mmF2
 対角画角で42度、少し狭い。一眼レフ初期の標準レンズ相当なので、古いカメラを持っている私などにはわりと抵抗はないが。
 
OM ズイコー Zuiko 28mmF2.8
 
 
OM ズイコー Zuiko 28mmF3.5
 OM初期のレンズであるがシャープで良いレンズと評判だったものだ。デジタルでも解像感はしっかりしており使える印象。
 
OM ズイコー Zuiko 35mmF2
 対角画角で34度、中望遠の領域になる。このレンズはOM初期からあったもので、少々大柄であるが、ハンドリングは問題ない。
 
OM ズイコー Zuiko 35mmF2.8
 
 
OM ズイコー Zuiko 40mmF2
 対角画角で30度。OMシリーズ中もっともコンパクトなレンズだ。絞り開放では柔らかい描写、ピントはきちんとしている。私の場合、F4くらいで使うのが合っているように思う。
 
OM ズイコー Zuiko 50mmF1.2
 対角画角で24度。ハンドリングしやすいサイズだ。カメラの基準感度がISO200で、拡張のISO100以下設定はなくシャッター速度上限は1/4000秒だから、日中にF1.2開放を使える場面は限られる。2段くらい絞ったところが画質やボケのバランスが良いように思う。
 
OM ズイコー Zuiko 50mmF1.4
 
 
OM ズイコー Zuiko 50mmF1.8
 
 
OM ズイコー Zuiko macro 50mmF2
 銀塩でも評判のマクロレンズ。最短撮影距離にて像面で1:2の倍率になるが、4/3系ではその2倍相当つまり等倍のマクロになる。
 
OM ズイコー Zuiko macro 50mmF3.5
 コンパクトなマクロレンズ。ハンドリングが容易だし、F3.5開放からよく写る。開放F値が暗いが、E-M5の手ブレ補正は強力だから写真の歩留は良い。ただしシャープなマクロレンズの宿命か、少し離れて撮ると後ボケが固い。思い切って寄るほうが良さそうだ。
 
OM ズイコー Zuiko 85mmF2
 E-1につけたときには強い光源の周りで色づきが見られた。さてE-M5ではどうか。
 
OM ズイコー Zuiko 100mmF2
 対角画角で12度、本格的な望遠になる。さらに、このレンズは元々70cmまで寄れるから、テレマクロ的にも使える。銀塩でも評価の高いこのレンズ、デジタルでも破綻がなく非常に良い写りである。E-M5に対しては大きく重いが、ハンドリングは悪くない。
 
OM ズイコー Zuiko 135mmF2.8
 対角画角で9度、超望遠の世界に入ってくる。しかし元は135mmレンズだから小柄。4/3系に着けるなら50〜135mmくらいのレンズが楽しいと私は思っている。シャープで良い写り。拡大MFモードではブレも拡大されてピントの追い込みが難しい。
OM ズイコー Zuiko 200mmF5
 対角画角で6度。遠近感の圧縮が顕著に感じられる。このくらいの望遠レンズになると、大気中の水蒸気や塵、さらに気温上昇に伴う揺らぎの影響が大きくなる。描写は絞り開放では若干コントラストが弱く周辺でのパープルフリンジなども見られるが、像はなかなかシャープだ。