OM マクロレンズ (20-135mm)



 オリンパスといえばマクロ。だが私は長年、マクロ撮影というものを敬遠していた。今までで最も気合を入れたマクロ撮影は、ある健康管理センターの薬剤師から依頼された、薬の撮影である。引き伸ばし機を複写台として使い、90mmマクロで撮ったのだが、その出来はなかなかのものであった。しかし、薬の分類一覧表程度にこのレンズでは無駄に性能が良すぎで、今ならデジカメのマクロ機能で完全に代用出来るだろう。
 そんなわけで、今まであまり考えていなかったこのマクロシリーズだが、OM終焉にあたって、エクステンションチューブなどを揃えたので、今後はこの世界にも精進してみようと思う。


Zuiko macro50mmF2
 F2のマクロレンズというのは非常に数が少ないらしい。ケルン社のマクロスイターは有名だが、アルパは使いにくいし、そもそもレンズ自体がかなり高い。このズイコー50mmも相応に高いけれど、一応中古で数万円台。性能から考えればリーズナブルだと思う。OM撤退報道の翌日に新品で購入した。色のりがよく、シャープだ。絞りの形が六角形で、ボケの高輝度部分では目立つ。
macro 50mmF2 macro 50mmF2 macro 50mmF2 macro 50mmF2
 
Zuiko macro50mmF3.5
 小型軽量、取り回しのよいマクロレンズ。シャープさではF2より上であろう。色再現は地味だが、それもF2に比べて、という程度で実用上は全く不満は無い。良いレンズだと思う。
macro 50mmF3.5 macro 50mmF3.5 macro 50mmF3.5 macro 50mmF3.5
 
Zuiko macro50mmF2,50mmF3.5比較
 これらのレンズは通常使用のレンズとしても名高いので、個別の作例は「標準レンズ」のページにも残してある。ここは、マクロ撮影のみのコーナーにする。
 作例は、自宅において撮影した楽器のクロースアップ。だいたい1:2.5倍のもの。
F5.6の場合 F11の場合
 
Zuiko 1:1macro 80mmF4
 あまりマクロを使わないので買う気が無かったのだが、ふらふらと買ってしまった。しかし買ったはいいがオートエクステンションチューブ65-115が調子悪く、絞り値の連動が上手く行かず使えない。そこでマクロは諦めてエクステンションチューブ25を使い、中距離で撮ってみた。あまりシャープではないが、一応写った(最下段の作例)。しかし、それはあまりにアホな使い方なので、買った店に申し出て65-115を別のものに交換してもらった。
80mmF4 1:2作例(F5.6/F11の比較) 80mmF4 1:1作例(F5.6/F11の比較) 80mmF4 1:1作例 1:1macro 80mmF4
80mmマクロ・推奨外の作例 推奨外の作例 推奨外の作例
 
Zuiko macro 90mmF2
 中望遠マクロレンズで唯一のF2と言われ、描写も一級のものを持っている。最近は「アタッチメントなしで等倍」というスペックが一般化し1/2倍までしか撮影できないのはどうか?と見る人もいるが、私はあまり等倍付近に興味がないので、問題はない(そう言いながら1:1マクロ80mmを買ったが..)。
 中望遠のページと同じ作例しかないので、順次数を増やしていく。
macro 90mmF2 macro 90mmF2
 
Zuiko macro 135mmF4.5
 エクステンションチューブ65-115を使用し、無限遠から1/2倍までの撮影が可能だ。ピント合わせを行うときは絞りはF4相当であり、絞り開放F4.5で撮影するときは少し絞られる仕組みになっている。絞り開放からピントは良い。少し離れた花や、昆虫などを撮影するのに向くとされる。
macro 135mmF4.5 macro 135mmF4.5 macro 135mmF4.5