Olymnpus Pen F/FV


Pen-F,E.Zuiko38mmF2.8 ハーフサイズの一眼レフ。露出計の内蔵されたFTではなく、Fである。シャッターはチタン幕が1回転するロータリー式で、いささか勇ましい音がするし、作動ショックも小さいとは言えない。全速でシャッターが全開となるため、1/500秒でもフラッシュ同調が可能である。一度、宴会で遊んでいたとき、誰かが1/500にして撮っていたが、背景が暗くなるだけで、フラッシュの光できちんと写っていた。写りは、2Lくらいまでは全く問題ないと言えよう。6ツくらいでも、言わなければ気付かない場合もある。シャープなレンズが多い。が、少々作動時のショックには気を遣う。
 昔に比べると、良い個体が少なくなってきたような気がする。レンズも然り。
 その後PenFが故障したので、FVを導入した。FVは、FTから内蔵露出計を省いたモデルである。FTの露出計は絞り設定には連動せず、ファインダー内で数字(絞り値ではなく整数)を読み取り、レンズ側にもあるその番号に合わせるというやり方である。レンズ側の絞り環をその番号側に回しておく必要があるし、煩雑なので、外部露出計で使う分にはFVで十分だと判断した。
 どのレンズも小型にまとまっており、概ねライカのスクリューマウントレンズ程度の大きさで使いやすい。超望遠とズーム、レアな70mmを除く全てのレンズを所有している。

G.Zuiko 20mmF3.5 (フルサイズの約28mm相当)
 このシリーズで最も広角のレンズ。7枚構成。F3.5ではPen-Fのファインダでは暗く、ピント合わせは難しい。描写は周辺で像の乱れがあるが、中央部はシャープである。逆光では派手にゴーストが出る。
 レンズが曇りやすく、定期的にメインテナンスが必要である。そのレンズはほぼ決まっており、分解の手順も分かったので、最近は自分で手入れして使っている。

G.Zuiko 20mmF3.5 G.Zuiko 20mmF3.5 G.Zuiko 20mmF3.5 G.Zuiko 20mmF3.5 G.Zuiko 20mmF3.5 G.Zuiko 20mmF3.5
G.Zuiko 20mmF3.5 G.Zuiko 20mmF3.5 G.Zuiko 20mmF3.5 G.Zuiko 20mmF3.5 G.Zuiko 20mmF3.5 G.Zuiko 20mmF3.5
G.Zuiko 20mmF3.5 G.Zuiko 20mmF3.5 G.Zuiko 20mmF3.5 G.Zuiko 20mmF3.5
 
G.Zuiko 25mmF2.8 (同、約35mm)
 比較的レアな広角レンズ。一時期相当高価だったが、ここにきてぐっと値段が下がった。このシリーズのカメラのファインダー像は光路が凝っているのもあって暗く、被写界深度の深い広角レンズでのピント合わせはなかなか難しいが、このレンズでのファインダー像は明るくシャープで、使いやすい。ビオメター(クセノター)タイプのレンズ群の前に大きな凹レンズを配した典型的なレトロフォーカスで、その凹レンズ(と張り合わせた凸レンズ)とフィルム側の5枚のレンズ群との間がかなり離れていることもあり、レンズ全長が長いのが特徴。フードは20mmと共用だ。
 描写はクリアでコントラストがよく、色が良く出るレンズだ。なぜ今まで買っていなかったのかと思うほど良いレンズだ。
 
E.Zuiko 25mmF4 (同、約35mm)
 広角レンズ。この焦点距離のレンズは他にもF2.8があるものの、市場で見かけることは少ない。このF4のレンズは小型にまとまっていて、描写も良いが、如何せんこのカメラのファインダーは暗いので、ピント合わせが難しい。
 
F.Zuiko 38mmF1.8 (同、約53mm)
 6枚構成の標準レンズ。無理のない明るさでバランスが良いと思う。これと40mmF1.4が市場で最も多く見られるのではなかろうか。自分の持っているレンズは、絞りが粘っていて時折露出オーバーになる。絞りレバーをカメラから動かす際の追従が遅いようだ。修理に出すより別のレンズを購入した方が断然安いと思う..おそらく数千円以内だし..現状は手で絞りボタンを押しながら撮っている。写りは良いが、絞り開放付近のボケ方は少し荒々しい感じがする。
 
D.Zuiko 38mmF2.8 (同、約53mm)
 4枚構成のF2.8レンズ。同じF値には他に5枚構成の薄型レンズがあるが、こちらは通常の大きさの鏡胴に入れられており、レンズが奥まったところにある。写りは非常に細かい解像をする。
 
E.Zuiko 38mmF2.8 (同、約53mm)
 パンケーキタイプの非常に小型のレンズ。数が少ないので、高騰している。私のレンズは、鏡胴に少しガタがあり、安価であった。線の細い描写で、よく写るのであるが、あまりに小さく、絞りリングとピントリングが重なっているため、せせこましい感じがするなどと言うのは贅沢であろうか。また、鏡胴が極端に短いため最短撮影距離が80cmと、いささか遠い。
E.Zuiko 38mmF2.8 E.Zuiko 38mmF2.8 E.Zuiko 38mmF2.8 E.Zuiko 38mmF2.8 E.Zuiko 38mmF2.8
 
E.Zuiko macro38mmF3.5 (同、約53mm)
 パンケーキタイプのレンズより珍しいのではないかと思われる。概ねF1.4標準レンズと同じ大きさの鏡胴に入っているが、2段に伸びて、15.6cmまで寄ることが出来る。開放からたいへんシャープなレンズである。
E.Zuiko macro38mmF3.5 E.Zuiko macro38mmF3.5 E.Zuiko macro38mmF3.5 E.Zuiko macro38mmF3.5 E.Zuiko macro38mmF3.5 E.Zuiko macro38mmF3.5
E.Zuiko macro38mmF3.5 E.Zuiko macro38mmF3.5 E.Zuiko macro38mmF3.5 E.Zuiko macro38mmF3.5 E.Zuiko macro38mmF3.5 E.Zuiko macro38mmF3.5
E.Zuiko macro38mmF3.5
G.Zuiko40mmF1.4(同、約56mm)
 ボディに付いてきたレンズである。後ボケが2線になるが、ピントはシャープだ。購入当時は広角側に興味があったためあまり使っていなかったが、やはり明るいレンズは使いやすいので、最近見直している。
G.Zuiko 40mmF1.4 G.Zuiko 40mmF1.4
 
H.Zuiko42mmF1.2(同、約59mm)
 長年探していたのだが、なかなか良いものがなかった。曇っていたり、絞りが粘っているものが多いのだ。入手したレンズもほんのわずかに曇っているがほぼ問題ない画像を得ている。
 描写は、開放ではハロが多くコマ収差も出るが、ピントの芯はかなりシャープだ。ファインダー像ではわずかに黄色味が感じられるが、実写結果ではそれほどではないのは意外だった。絞ると急激に締まってくる。良いレンズだ。
H.Zuiko 42mmF1.2 H.Zuiko 42mmF1.2 H.Zuiko 42mmF1.2 H.Zuiko 42mmF1.2 H.Zuiko 42mmF1.2 H.Zuiko 42mmF1.2
H.Zuiko 42mmF1.2 H.Zuiko 42mmF1.2 H.Zuiko 42mmF1.2 H.Zuiko 42mmF1.2 H.Zuiko 42mmF1.2 H.Zuiko 42mmF1.2
H.Zuiko 42mmF1.2
 
G.Zuiko 60mmF1.5 (同、約85mm)
 ポートレイト用とされる中望遠レンズ。色が少し地味で、後ボケは2線傾向。前ボケはまあまあ。小型で、望遠らしくない外観が良い。Pen-Fはシャッター速度が1/500までなので、日中は開放付近を試すことができず、作例はある程度絞ったものになる。
G.Zuiko 60mmF1.5 G.Zuiko 60mmF1.5 G.Zuiko 60mmF1.5 G.Zuiko 60mmF1.5 G.Zuiko 60mmF1.5 G.Zuiko 60mmF1.5
G.Zuiko 60mmF1.5
 
E.Zuiko 100mmF3.5 (同、約140mm)
 細身で小柄なかわいいレンズである。望遠効果があって、ファインダーを覗いた時の、レンズの大きさから想像する以上の引き寄せ効果が面白い。35mm判で言うところの135mmレンズ相当であり、画角に慣れていないからあまり使っていない。
E.Zuiko 100mmF3.5 E.Zuiko 100mmF3.5 E.Zuiko 100mmF3.5 E.Zuiko 100mmF3.5
E.Zuiko 100mmF3.5
 
E.Zuiko 150mmF4 (同、約210mm)
 自動絞りで使えるレンズでは最も長いレンズである。これより長いレンズは100-200mm、250mm、400mmと続くが全てプリセット絞りとなる。細長いレンズで、小柄なPenFにつけると途端に大きくなる感じである。とはいえさほど重くはなく、このレンズくらいまでは比較的ブレも少なく成功率は高い。描写はシャープである。市場にあるレンズはカビたり曇っているものが多く、なかなか本来の状態に近いものに出会えない。自分が持っているものも少し曇りがある。
 
E.Zuiko 250mmF5 (同、約350mm)
 このレンズより望遠側はもう400mmF6.3、800mmF8しかない。400mmは今でも中古カメラ店でたまにみかけるが、レアでもありそれなりの値段である。800mmは博物館行きレベルで、まるで見たことがない。そういうわけで、この250mmはPenF交換レンズにおいて一般人(?)が手にできる最も望遠のレンズであるとも言えそうだ。
 全長が長く、レンズエレメント後方ががら空きであり、カメラから遠い絞りへの連動機構を入れるのが困難だったのだと思われるが、プリセット方式が使われている。プリセットは、あらかじめ絞りたいF値にリングを合わせておき、もう一つある絞りリングを撮影時に回すというやり方になる。この手動で絞る動作を忘れると、当然ながら絞りリングをF8とかF11とかに合わせていても、実際は絞り開放のまま撮影されることになる。また、この絞る動作の間にも被写体との距離が変わってしまったらピントを合わせ直す必要が生じ、絞っているからファインダーは暗くて見えにくい、仕方なく絞りを開けて..といろいろ動作が必要で、望遠レンズではなかなかやっかいである。
 遠景から近景まで、描写はシャープである。長いフードが内蔵されていて十分効果もありそうだ。