だ。朝、宅急便の受け取りを待って、10時に家を出た。こんな時刻に出発したら東名高速でひどい目に遭いそうだが、行ってみたらほとんど渋滞はなかった。すいすいと進み、富士川SAで休憩。風が強いが、暖かい。富士川SAは高台の上にあって、周囲の景色がよく見える。高速の橋の向こうには富士山が見えるが、薄曇りであまりくっきりしていないのは残念だ。昨日手に入れたオリンパスのSP-550UZでいろいろ撮ってみる。35mmフィルム判に換算すると28-504mm相当の高倍率ズーム
レンズが付いたデジカメで、非常に便利だ。息子Sは調子よく、未だ飽きている様子はないので一安心。道中、ニールセンの交響曲全集のCDを聴きながら、快適に運転していた。







あるというので地下に降りてピアノコーナーに行く。ピアノは170年前のものとは思えないほどしっかりした豊かな音がしている。博物館の空間も天井が適度に高くてこういう演奏がよく聞こえるのだろう。ただ、奏者がえらくミスタッチをするのでときどき首を傾げたくなってしまった。観客が少なくて張り合いがなさそうだが、まあそれとこれとは別ってことで..ところで、プレイエル社はショパンに使われたピアノを製造した会社である。東芝フィルが01年に欧州公演をしたとき、パリで演奏したホールがサリュ・プレイエル(英語ではプレイエル・ホールに相当)だった。これもプレイエル
社の創設によるもので、まああまり事情は知らないものの、プレイエルと言うと個人的には懐かしい感じがする。反響板からの戻りが少なくて奏者自身には演奏がガタガタに聞こえるのだが、客席で聴いている分にはよく音が混ざって
いて良い音がするという不思議な空間だった。その響きに慣れないオケのメンバー同士が口論したり、なんてのも今となっては微笑ましい思い出だ。早口の楽屋口の管理人さんは元気だろうか。











去する。
た鰻屋は覚えていない。なので、行きに見かけた看板を目印に、「うな竹」という店に行くことにした。高速の方に戻る途中だから都合がいい、と思って行ったらけっこう遠かった。17時ごろ店に到着。客は我々の他には誰もいない。座敷に通されて早速メニューを見る。空腹だからどれも良さそうに思える。配偶者Sも私も鰻には目がないからとにかく迷いに迷って、鰻重の特並(
なんだか矛盾したネーミング)を注文した。来た鰻重は、タレがまんべんなくかかっていて、それでいてくどくなく、鰻は脂肪が適度に乗ったもので香ばしくて肉厚、脂肪でドロドロだったりゴムのような感触の安い鰻とは大違いだった。満足満足。