水族館が好きシーサイドラインの車内である。積極的に探して行くほどではないけれど、たまには水族館を目的に出かけようかと思う。未だ行ったことがない八景島が良さそうだ。配偶者Sは臨月どころか予定日の1週前見えてきたなのであまり人ごみの中を歩くのは考え物なのだが、混んでいたら帰ってこようということで、出発した。八景島まではJRの京浜東北線で新杉田まで、そこからシーサイドラインに乗り、都合1時間弱で着く。列車はいずれも空いていて座ることができた。
八景島には水族館のほかにジェットコースターやフリーフォールなどがある。もちろんそんなものには乗らない。Sが妊婦だから、ではなく私島への橋はそれらの乗り物が嫌いなのだ。水族館だけで十分。八景島駅から橋を渡って、島に入る。薄く曇っている色がどぎつい..が日差しが強くて暑い。島に入ったところにメリーゴーランドがあり、周囲を売店が囲んでいる。そこでカキ氷を買って食べたがあまり美味しくない。氷を削るのではなく砕いたタイプで、カキ氷特有の舌触りがなくて、ただ冷たいだけに感じてしまう。味はトロピカル、というので何かと思ったらブルーハワイのシロップでしかも量が少ないのか、薄くて困った。それでも何とか食べ終えて、水族館に向かう。まずは手前にあったドルフィンファンタジーに入る。大きな水槽の下に通路があるというのは実に良い。魚眼レンズをつけて、上を向いて撮影する。海底から上を見るとこんな感じなのだろうか。水槽の上には太陽が見える。強烈な逆光だが、これがまた美しいものだ。この通路は結婚式にも使われるそうだが、私などここに参列したら、新郎新婦そっちのけで上ばかり見ていそうである。
水槽の下よりゆらりと優雅に魚眼レンズで真上を







通路を抜けると、その先は円柱形の水槽で、白イルカが2頭、ぐるぐると泳いでいる。イルカたちは水槽の外の景色がぐーるぐる見えるそうで、いろんな泳ぎ方をして反応を楽しんでいるようにも見える。高速で泳ぎながら時折排泄をする、そうすると途端に水が濁ってしまうので写真が撮りにくかった。
再入場できるそうだがその手続きをせずにメインの水族館に向かう。15時からショーがあるので、それまではフェアリーペンギン館内で適当に見て回ることにする。展示はなかなか充実しており、人が多くて見るのに時間がかかる。フェアリーペンギンという体長20cmくらいのペンギンが可愛い。ペンギンといえば世界で一番の皇帝ペンギンだ、と思っていた私も、フェアリーペンギンの魅力は十分に感じる。水槽の手前、気温差のためか結露してよく見えないのが残念だ。人が多すぎて、湿まさに魚群気が窓を曇らせるのだろう。
2階がなくて、3階までは大きな水槽の中をエスカレータで上がる。3階は特に混んでいて、ふと気付くと15時ギリギリ。慌てて4階のショースタジアムに向かう。既に満席になっており、やむを得ず立ち見になる。立ち見スペースの後方は喫煙コーナーになっており、風が内部に向かって吹き、煙が流れて来て困る。こういうところはそろそろ全面禁煙にすべきではないかと思う。2,3分ほど待つと、ショーが始まった。出てくる動物たちはいずれもよく訓練されている。白イルカは4頭のうち2頭がまだあまり芸を仕込まれてない、という感じもしたが。いくつか写真を並べておこう。
シロイルカとのシンクロ?細い枠にすっくと立つ釣り人を襲う(?)







クジラと共に飛び出す!セクシーポーズ??ごあいさつ







イルカのスピードはさすがに速いおおぅ飛びまくってます







そういえば、司会進行のお姉さん、客席のウケがいまひとつだったような。声を張り上げすぎではないかなぁ。ともあれ、ショーはあっという間に終了して、客は退散し始める控え室(?)にて。私たちは空いた席に座って少し休憩。皆がスタジアムから居なくなってから動き出した。スタジアムの舞台(?)に向かって左の通路を歩いていると、外には今まで演技(?)をしていたシロイルカやクジラたちの控え室、のような水槽がある。人がここを見ていると、イルカたちも気付いて、水面に顔を出す。それが何とも言えず可愛い。鳴き声がする。何かを訴えているのだろうがもちろん分からない。飼育係が通るといっせいにそちらに興味が移るのはまあ当然か。
4階のこペンギンの散歩こに出口があるのだが、水族館を落ち着いて見ていないのでもう一度1階に戻ることにする。戻るための階段があるのだ。1階に行ってみたら、ペンギンの散歩がもうすぐ始まるというので、またも4階に。ペンギンの散歩というからどんな行列かと思ったら、2羽のケープペンギンを連れてきて見せるといった趣向。しかし窓越しではなく近くで見られるのは貴重ではある。2羽のうち片方は、ここで生まれた2世とのことで、人に慣れているのか、じっとしている。もう1羽はペンギンのぬいぐるみにご執心の様子。ぬいぐるみにのしかかり、体をすりつけているのは微笑ましいのだがこれがヒトだったら見られたものではないですな..
ペンギン散歩が終わり、1階に再度戻る。もう17時近いので、客はぐっと減って、水槽の周りにもスペースが出来ている。これはじっくりと見られて良い。フェアリーペンギンの前の窓も結露が少なくなった。中型のペンギンの水槽は、なぜか全部、陸に上がっている。泳いでいるペンギンは一羽もいなかった。こういう時間帯があるものなのか。3階も同様に空いていて、先ほどはまともに見られなかったハコフグもじっくり観察。かわいいよハコたん..(写真は失敗した..)
ホッキョクグマ大水槽水槽の中のエスカレータ







幻想的アナゴの仲間らしいすっかりニモと呼ばれている







十分堪能したので、ここで夕食。島内にあるレストランで、久々に食べ放題メニューを。例によってたくさん食べてしまい、今日は体重計なし、ということに..(結局あまり変わっていなかったが)。なお、味はまあまあ、であったがパスタはカサカサしていて焼きそばはべっとりしていて、麺類はいまいち。まあビュ夜もなかなかいいところッフェスタイルで麺類を出すのは難しいのだろう。アクアミュージアム
レストランを出て、島内を遠回りして帰る。昼間は暑かったが、日が暮れてから気温が下がるのが早いのは秋らしい感じがする。水辺ということもあるか。ジェットコースターがライトアップされていて、運転中である。周りが静かなので、カタカタカタ、と車両を引っ張る音がやけに大きく響く。ああ、この音だけでもうイヤですね、私。ライトアップされているところで、ミニ三脚を立てて撮ってみたが車両や客までは写らなかった。高速で走っているんだから、それはそうだな..
夜のジェットコースターメリーゴーランドのある広場に出た。黄色い白熱灯の照明がきれいだ。しばらくそれをぼんやりと眺めてから、駅へと向かって歩く。水族館だけで十分楽しめた。良い一日だった。



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06年9月9日 八景島
(拡大する写真には枠が付いています)