今年9月、縁あって結婚することになり、事前の準備をしながらも花火撮影もしよ渋谷にてうと、いろいろ予定をやりくりしている。今日も、式場のレストランを運営している会社との打ち合わせの後、花火の会場に向かうのである。カメラは35mm判RF機と645判RF機の2台、コンパクトデジカメは同行のSが持つ。三脚は最近夏バテで疲れているのでカーボンタイプにした。それでも、真夏の炎天下、渋谷の街を歩くのは骨が折れることだった。打ち合わせの後、通り道にあったインドネシア料理店に寄って昼食を取る。ナシゴレン、野菜の炒め物、エビのココナッツクリーム煮、ビール、ココナッツアイスクリームとバナナココナッツケーキ、ジャワティで6500円、けっこうなお値段であるが味はよろしい。店内は予約の団体もいて混み合っており、有名な店だったのかも知れない。
渋谷からは東急東横線で横浜に向かう。渋谷から乗るのは久しぶりで、あのカーヴしたプラットフォームは格好良くて好きなのだが、ちょうど急行が発車するというので慌しく乗り込百日紅んだ。車中はずっ臨港パークからと居眠り。最近こればっかりでどうもいけない。みなとみらい駅の直前で気づき、これまた慌てて降りた。花火大会の鑑賞場所は同行のSが詳しいのでそのアドヴァイスに従い、パシフィコ横浜裏の臨港パークにする。駅から会場まで、既に相当の人出であった。天気は快晴。パーク内は区画や通路がはっきりしていて歩きやすい。海に近い視界の良い場所は既にいっぱいだが、芝生のところが空いていたのでそこにシートを敷いて場所取りをする。ここは木陰になっていて、風が通り涼しい。ただ、海方向にも木が立っているから花火の打ち上げ場所によっては見えないものも出てくるであろう。買出しに行って、パシフィコ横浜のロビイ水遊びで涼んでいたら、大学ガイダンスのようなものが開催されており、ここの一角だけ、平均年齢が若くて華やいだ雰囲気であった。このようなガイダンスは私の受験の当時もあったのだろうが、まるで知らずに過ごしていた。今はインターネットパーク内の様子でも情報収集が出来るし、ちょっとうらやましい。会場に戻って、しばらく昼寝する。なにせ、開始まであと3時間以上あるのだ。熱中症防止のためドリンクをたくさん買い込んでいるが、ここは日陰で風もよく通るし、その心配はなさそうだ。昨年の東京湾では6時間以上も立ちっぱなし出会ったことを考えると、天国のような環境だ(大げさ)。飽きるほど昼寝をして、それでもまだ時間が余ってしまった。本でも持ってくるのだった。
19時15分に花火が始まった。案の定、小さい花火は木に隠れてしまう。風は東京方向に向かって吹いているようで、花火がよけい木の方に流れてしまうのが惜しいが、逆方向ではこっちに煙が来てしまうわけで、まあ仕方ない。大きいのを待つとしよう。昨年の東京湾ではレインボウブリッジも含めた風景として、横位置での写真ばかりであったが、今回は左右が木に隠れるので、花火のみの縦位置撮影になる。そのまま構えて縦位置の写真になるブロニカRF645がちょうどよい。従って、最初はこれを三脚に据えて撮り始めた。木に隠れる花火が多く、撮影本数は645判を120フィルムで2本(つまり32枚)、35mm判はわずか1本。まあ、厳選したということで..

↓左2枚:645判、フジ Velvia100F、右2枚:645判、フジ フォルティアで撮ったもの
開始直後の花火小さいものはなかなか構図に入ってこない小割模様ちょっと重ねすぎ











↓35mm判、フジ フォルティアで撮ったもの












終了後もしばらく会場に残っていた。人ごみが大変なのである。海に飛び込む人も居て、警備員も呆れ顔である。道頓堀川よりはきれいかも知れないが、海水浴をす夜景るには適しているとは思えない。そんな場所でしばらく夜景撮影をして、時間をつぶしていた。既にほとんどの屋形船が引き上げてしまい、夜景としてはつまらないものになってしまった。桜木町駅は早々に入場制限を始めたようだから、横浜駅まで歩く必要がある。しかも指示されたルートはちょっと遠回りなのであるが、道路をバッファーに使って、人ごみをなるべく分散させようという意図のようであり、それは仕方ない。荷物が重いので、途中で何度か夜景を見ながら休憩する。みなとみらい地区は現在も開発中であり、土地が未だ余っている。日産がここに本社を移転すると発表したと記憶するがどのへんに来るのだろうか。建物がないから、風が通って適度に涼しいのはありがたかった。結局、横浜駅まで40分ほどかかって着き、改札を入ると人はそれほど居なくて、京浜東北線の上りは空いていた。寒いくらいの冷房にはいささか閉口した。


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04年8月1日 横浜 (神奈川新聞花火大会)
(拡大する写真には枠が付いています)