管理人の独り言
04年4月-6月
★04年6月29日
ベルリンフィルの川崎公演(11月7日、ミューザ川崎)の抽選に当たりました。当たったといっても無料なのではなく、買う権利が当たったというわけで..S席2枚で7万2千円とは、いやまぁいい値段ですなぁ。主催者からすれば「キミねぇ、ベルリンフィルがその値段で聴ければ安いもんだろ」と言われそうですが、世間一般の感覚では、コンサートの値段の絶対値としては、やはり高いでしょう。あとは演奏次第ですね。こういう価格のチケットの価値が下がるくらい、日本のプロオケにがんばってもらいたいと思います。今週の土曜日はミューザ川崎の柿落とし公演の2回目、マーラーの8番(東京交響楽団)に行く予定で、今年はこのミューザ川崎を中心に、プロオケを何度か聴くことになりそうです。残念ながらチェコフィルは曲が今ひとつ乗り気になれないので、他のホールで聴こうかと思っていますが..あ、もうチケット売っているのか?まずい。
★04年6月27日
この土日、港南区ひまわり管弦楽団の合宿に行っておりました。江ノ島の神奈川県立女性センターというところで、ホール、体育館、図書館もあって立派な施設です。コの字型になった建物で、敷地が広くて余裕があり、良いところでした。建物が上すぼまりで、3階の客室や浴場がちと狭いので、宿泊する人の収容は少ないようです。ひまわり管弦楽団の人数にはちょうど良い感じでしたが、6-70人となると厳しいかも。合宿は充実した練習で、疲れた中にも得るものがいろいろあって有意義でした。土曜日は仕事の方でトラブルがあって、練習中に会社のメイル見たり電話したりで落ち着かなかったですが、日曜にはそういうことはなく、練習に集中できました。神奈川フィルのプレイヤが何人か入ってくれて、指導してくれたのは刺激になりました。打楽器が、予算の都合かあまりよくない楽器を使っているのですが、プロが叩くと、全然違うのです音色が。当たり前なのかも知れませんが改めて近くで見聞きしていると新鮮な驚きがあって、実に楽しい経験でした。
★04年6月24日
都市対抗野球、神奈川県予選の決勝を観に行きました。仕事の都合で途中からしか見られなかったのですが、時間はたっぷりかかってしまいました..結果は延長13回、松田の左中間二塁打が決勝打となり東芝が第1代表の座を射止めました。というと聞こえはいいですが実際は外野手・ショートの3人がお見合いして落球したトホホなヒットだったんですが。まあこんなヒットも含めて、15本も打っておきながら得点がわずか3点というのはちょっと寒いです。6回に1点先制(内野ゴロで)したものの、その後も決定打を欠き、9回に平馬のソロでだめ押しかと思いきや、その裏その平馬が2塁悪送球でなんと同点。1アウト1・3塁のピンチでもはやサヨナラ確実な雰囲気だったのですが何とかしのぎ、延長戦へ。東芝の投手は磯村が9回まで、延長からは銭場が投げましたが、磯村は好調だったようで、7回くらいまでは危なげないピッチング。8回くらいから球速が落ち、単調に見えたら案の定、日産打線に捕まったわけです。しかし9回のピンチでも替えなかったのは驚き。良い経験になったとは思いますが、間違うと大変残念な結果になったかも知れません。まあここらへんは現場でどう流れを読んでいるか分かりませんが。延長を4回投げた銭場はパーフェクトピッチングで、以前よく打たれていた印象を持っていたのでこれも意外。でも日産には若干相性がよろしいようで。いつぞや日本選手権で日産相手に好投していましたし。
とまあ、遅刻して行ったけど3時間も観戦し、終電ギリギリまで関内で飲んで、帰ってきました。本戦での活躍に大いに期待しています。
★04年6月22日
都市対抗野球、神奈川県予選の3回戦(準決勝)だったわけですが、アマ野球観戦仲間のTS君が忙しくてやっぱ行けない、という話になって、それじゃ面倒だから、と観戦を中止してしまいました。ところが9回裏、平馬のサヨナラ3ランが飛び出すという劇的な勝利..あああ、見に行けばよかった。などと後悔するのは野暮もいいところなんで、最初から応援しにいくべきなんでしょう。新日本石油とはここのところ相性がよくないように見えていて、今日もリードを許し、いやな展開だったようですが、継投を早めにして反撃の機を覗っていたのか、その結果は実ったわけです。決勝戦は24日で、おそらく日産でしょう。これは観戦に行くつもりです。
★04年6月20日
都市対抗野球、神奈川県予選の2回戦を見に行きました。東芝−三菱重工横浜硬式野球クラブとの対戦、結果は東芝が4-1で勝ちました。カメラはE-1にタムロンの180mmF2.5という望遠レンズの組み合わせで、なかなか良い写りで感心しました。時折強い日差しがあってすっかり日焼けしてしまい、腕がヒリヒリします。野球観戦は久しぶりなのでワクワクしていましたが、試合展開はあまりピリッとしない感じで、東芝も勝ったとはいえ打線のつながりがよくなく、ため息をつく回数が多かったように感じられました。守備は堅いんですがね。東芝の投手の磯村君は今までまともに投げているところを見ていなかったので新鮮。完投でしたが、乱れるところもなく安定しているようでした。相手の重工横浜クはクラブチームに分類されますが人材は揃えているので油断ならない実力を持っていますが、途中ヒットが途絶えて寂しいものでした。応援は、東芝はいつもの調子で、ブラスバンドの人数が少なく、低音楽器が特に足りなくて上っ調子の耳にやさしくないサウンドが気になりました。全体の人数が少ないので、マイクを立ててPAしているので、個人個人のアラがこれまたよく目立ってしまうのでちと可哀想なくらいでした。なんだかなー、もうちょっと人を集めるとか、やればいいと思いますがね。社内でアナウンスすればそれなりに集まるはずなんですが。
東芝は21日に新日本石油と対戦します。こことはあまり相性がよくなくて、2年前だったか、見に行った試合、2試合とも負けてイヤーな思いをした記憶があります。台風が来ているので順延になりそうで、火曜に時間があれば見に行きたいです。
★04年6月13日
防湿庫が来ました。いやー、前より大きいのを買ったので、たくさん入るかと思ったら案外..これは要するに、台数が多すぎということですな(笑)。新しい方はオリンパス関係で埋まり、古い方はライカ、その他RF機、スプリングカメラ、Kマウント・M42関係、デッケルマウント関係が収まることになりました。前より分類がはっきりしましたから、それは大いに進歩。使いやすくなりました。
★04年6月7日
梅雨入りしたようですね。カメラにとっては扱いに困る季節でありますが、実は私は、カビを生やしたりというトラブルに見舞われたことがなく、あまり心配はしていませんでした。まんべんなく使うことが長持ちの秘訣だそうで、それは大体忠実に守っているつもりです。しかし、最近デジタルカメラを使うようになって銀塩の稼働率が下がりつつあるのは事実であり、また、近年防湿庫に入り切らず一部の機材を部屋に置くようになって、さすがに心配になってきました。そこで、思い切って防湿庫をもう一台増強することにしました。ここで、カメラの方を処分しないところがアホなところですが..まあ、それが出来ていればとっくにカメラは減っているでしょうけど。
★04年5月22日
東芝フィルの秋の演奏会の練習が始まりました。正確には、東芝フィルハーモニー合唱団との合同演奏会で、11月23日にミューザ川崎でヴェルディの「レクイエム」をやるのです(ソロ歌手は未定)。金管奏者にとっては、「怒りの日」の激しさがよく話題になる曲ですが、実はあれも同じようなところが何度も繰り返されたりして、そんなに忙しい曲ではありません。1楽章まるまる休み、というところも多いので、練習時に気力を保つのがけっこう大変でした。私は今のところ3番を担当しますが、このパートは1・2・4番と時々一緒の音になって、つまりトランペットの4本というのはオーケストレイション上無駄なところもあるのです。マーラーのように役割が分かれた2本ずつ、というパターンになるところもありますが、4人で4つに分かれて和音を作るところが意外に少ないのです。そういやストラヴィンスキイも昔4管で書いた曲を3管に書き換えたりしていますね。ともあれ、この特性を活かして、時々お互いに自制する箇所を設けて精度をアップしたいところです。さて上手くいくかどうか。また、この曲は舞台裏の4本の別働隊も必要なので、練習は大変です。別働隊の人は「怒りの日」の途中しか出番がないので、パートの割り振り、練習予定の立案などは配慮が必要です。上手くいくとよいですが。
練習後、アマチュアオーケストラの演奏会に行きました。
品川区民管弦楽団
2004品川区民 春のコンサート(第42回定期演奏会) きゅりあん 大ホール
ボロディン(グラズノフ編)/歌劇「イーゴリ公」序曲
チャイコフスキイ/幻想序曲「ロメオとジュリエット」
ショスタコーヴィチ/交響曲第5番 ニ短調
指揮:橘 直貴
オールロシア物プログラムであります。個人的には真ん中の曲があまり好みではないのですが。指揮者は私より1歳下で、茶髪で痩身の今風の若者(笑)といった風貌、しかしもちろん外見で音楽を作るわけではないのでありまして、非常に溌剌とした、快適なテンポ感が気に入りました。その快適(快速)テンポのおかげで、好みでないチャイコフスキイもすんなり聴けてしまいました。最後でとんでもないルバートがあったのと、中間のトランペットの、ソヴィエト文化省SOもびっくりなテヌート奏法にはあまり感心しませんでしたが。テヌートって、音が繋がるように演奏するわけではないと思うのですがねぇ。後半のショスタコーヴィチはこのところいろんなオケで聴いているような気がしますが、なかなかまとまりがあって良かった。時々踊るような指揮者にオケが戸惑う場面も見受けられましたが、要所は締めているようで、危なげなく演奏しているように見えました。こういう曲はつい勢いやノリで頭に血が昇ってしまい、崩壊しかねない危険を孕んでいるものなのです。あ、それと、演奏には関係ないですが、この曲の副題(通称)として広く知られている「革命」という文字がプログラムから除かれていたのは良いことです。この通称は、曲が革命20周年記念の演奏会で初演されたことと、暗→明あるいは闘争→勝利風に聴こえる曲想から定着してしまったようですが、そういう意図で作曲されたものではないらしいのです。でも、CDを売るには副題があると目立つので、「運命」にしてもこれにしても、なかなか通称というのは外されないものです。しかし副題で勝手なイメージを作って聴いてしまうのはまずいので、今後もこういう副題依存症からは脱しなければならないと私は考えています。という私見はさておいて、全体にまとまりのある、快適な演奏を聴くことができ、満足しました。アンコールはショスタコーヴィチ編のユーマンズ/「2人でお茶を」でした。これはアンコールとして定番ですが、実はけっこう難しいのです(東芝フィルではびびってこんな曲は絶対にやりません)。その勇気に拍手を送りたい。
その後、東芝フィルの飲み会会場に行って、ちょい飲みして帰りました。
★04年5月20日
行ってきました、耳鼻科に。鶴見駅の近くの医院ですが、耳鼻科というのはどこも混んでいますね。北上時代も激しく働いているときに右耳が聴こえなくなり耳鼻科にかかりましたが、混んでいました。今回の医院では、効率を高めるためか、待合室と診察室の2度待たされるシステムになっていました。待合室で待つ前に、初診の人は看護士の方から症状を聞かれるのですが、これがよく聞き取れなくて難儀でした。カルテの方を見て、つまり下を見てもごもご言うものだから何を言っているか分からない。しかもこっちは耳鼻科に来る理由が「よく聴こえない」というわけであって..ちょっと配慮してくれないかなぁ。看護士の人は日常茶飯事なので慣れたものなんでしょうが、そういう慣れは患者にはあまりありがたくないものです。診察室に入っても右に左に待つ場所を変えられて、ごちゃごちゃしてイヤになりましたが、先生はしっかりしていて頼りになる印象。要するに先生が少しでも余裕を持てるように周りがガーガーせきたてるんですが、本筋としてはこれでいいにしても、ちと釈然としない感あり。で、レントゲン撮って聴力検査して、やっぱり右耳の低音があまり聞こえてなくて(左も標準より悪い様子)、鼻の骨の構造から来る蓄膿症だということでした。普段はなんでもないのですが、体調が悪くなって鼻水が出ると鼻の上というか奥というか、空洞部分に水がたまって気圧調整が効かなくなるのだそうです。特に着陸時に顕著だと。その通りです。こう明快に言ってくれればいっそ気が楽で、とりあえず空気を通して、薬をもらって帰りました。何回か通院しなければならないのですが、来週はお客と会議もあり、なかなか難しいものがあります。うーん。
★04年5月8日
何時の間にやらゴールデンウィークは終わり、今日も大分に出張でありました。最近仕事がきついので、疲れが溜まっていたのか、飛行機に乗っていて耳がおかしくなり、おそらく気圧の関係でしょうが、耳抜きもできず、一時聴力がほとんどなくなるという事態に。飛行機に乗っているというのに静寂に包まれているというのは非常に不気味な体験でした。地上に降りて、強く鼻をかんだら少し戻ったものの、そのまま翌日の会議はよく聴こえないまま参加することになってしまい、かなり不自由しました。普段「あって当然」と思っているものがなくなると、怖い思いをします。やはり健康管理は大切です。帰りの飛行機でも同じ現象になり、これは何とかしないとまずいと感じている次第です。
★04年4月26日
昨日、4/25は東芝フィルの第21回定期演奏会でした。ファミリーコンサートと銘打って、今まで普通の3曲プログラム主体だったのを、10曲の小品を紹介する演奏会にしました。ナレーション、照明の明暗・スポットなど演出も加えて、いやこんな程度はどこでも既にやられていることですが、ウチのオケでは初の試みとして挑戦してみました。1800人くらいのお客様をお迎えして、盛況な演奏会であったと感謝しています。今回、演出関係で照明演出の原案や、プログラム冊子の曲目解説などを担当し、仕事も忙しかったのでちと疲れていたのですが、ほぼ満員のお客様を前にすると疲れも吹っ飛ぶというものです。ただ、満席近いのに一部の方が荷物を席に置いたりして、立ち見が出てしまったのは残念でした。ホールの係員が空席確保に協力を呼びかけていましたが、結局「自分のところは別」、になってしまうのですね。これは悲しいことでした。
曲の出来に関しては自分も演奏しているので冷静な判断は出来ないため、割愛します。練習より上手く行った曲、思わぬところで間違いが発生した曲、それぞれあるのはアマチュア故の不確実性というところですね。演出では、小山清茂作曲「管弦楽のための木挽歌」で、冒頭の静かなところ、チェロのソロ部分で照明を落とし、足元にドライアイスでスモークを流すということを企画していたのですが、某奏者(ソロを弾いた人ではない)から「楽器が傷む」とクレームがついてスモーク装置(ただの箱)は全然関係ないヴァイオリンの後方に移動、結局スモークは前まで届かず意味不明な結果になってしまいました。演奏後のお客様アンケートにも「意図が伝わらなかった」と指摘され、極めて残念であります。演出案はずいぶん前から演奏者に示してあって、当日のリハーサルになって楽器が傷むだの、現場でゴネる人ってヤな感じですね(仕事でもいますねこういう人)。ま、こういうこともノウハウとして次の企画の方々に伝えていくことになりますが、ネガティヴな意見で事を進めると、いつもの演奏会の方が運営は楽なので、結局冒険しなくなってしまうでしょう。数分のドライアイスが冒険だなんて、世間一般からすれば児戯みたいなもんでしょうけど..ともあれ、お客様に楽しんでもらうという意図は、いろいろな温度差で解釈されたわけです。今後の課題です。
と、これだけは残念でしたが、他は好評だったようで、演出企画関係者としては喜べる結果でした。団員の皆がこういう企画に慣れて定期的にやれるようになるといいですね。
★04年4月23日
なんと、19日に続いて今日も大分出張、帰りがこれまた名古屋便しか空いていなくて、しかし今日は金曜、名古屋からの新幹線が混んでいて座れず。仕事の疲れも倍加してしまいました。はぁ..
★04年4月19日
ぐはっ、仕事が、仕事が..
もう本格的に忙しくて目が回ってます。先週末にお客さんのところに行って、いろいろいやーなことを話し合ってきたのに続き、明日は大分地区に出張、明後日にはまたお客さんへの回答。明日の大分からの飛行機は満席で、仕方ないので名古屋に一旦飛んで、そこから新幹線であります。家に着くのは24時近くでしょうから、いっそ泊まった方が楽。しかし翌日のことを考えると、午前中に移動しているわけには行かないので..ふぅ。
そんなわけで、週末、車も洗わないで過ごしていたら、汚れた車の各所に落書きされました。それにしても「汚車」とはすごいネーミングですな(右の写真参照)。こんな落書きをする人はまあだいたい分かってはいるんですが..そんなわけで、日曜にようやくきれいにしました。ところが今日は..雨か。なんだかタイミング悪いですな私って。
★04年4月10日
初夏と言ってもいいような暑い日でした。昼間、中華街に行ったのですがものすごい人出で、しかもあそこは歩行者天国になっていないので車も通るのです。納品する人や店の人はともかく、あそこに車で入る人もいるんですね。いやはや感心しきり。
さておき、またまたアマチュアオーケストラの演奏会に行きました。
コンセール21管弦楽団 (L'Orchestra du Concert21)
第27回定期演奏会 大田区民ホール アプリコ
ロッシーニ/「セヴィリアの理髪師」序曲
ビゼー/「カルメン」第1組曲・第2組曲
リムスキー=コルサコフ/交響組曲「シェヘラザード」
指揮:藤崎 凡
ゲストコンサートマスター:西田 史朗
東芝フィルで弾いているヴィオラのMY君からの招待です。昨年秋の演奏会では、カメラを持ち込んでゲリラ撮影を敢行したところ、公式HP(http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Theater/3050/)にその写真が掲載されてしまうという椿事が発生しました。となれば、もう撮ることを認められたも同然(ホントか?)、今回もオリンパスE-1を持って行きました。いや、本来は、演奏会は演奏を聴くものなのでカメラを持っていっていいわけではありません。主催者に許可をとったわけではないし。
まあそういうことはともかく(誤魔化している..)、曲は好きなものばかり並んでいる良い演奏会だというのに、遅刻してしまいました。仕事がかなりキツイのと、当日朝まで出張で大分にいて、所用のため朝一の飛行機で帰ってきて、と忙しい日だったので、つい昼寝をしたらもう暗くなっていました(笑)。それで、序曲はもちろん、ビゼーの第1組曲も聴けず、第2組曲のハバネラから入場。1階席後方は既にたくさん客が居そうなので、2階席に上がります。2階後方は空いていて、真ん中に座ることができました。昨年は1階席後方でちょっと音が遠いかと思ったのですが、2階席は各楽器の音もよく聴こえ、響きも良いように感じられました。曲の感想は、これは昨年の感想とダブるのですが、弦楽器、木管楽器のバランスがよくて表情もよくついていたように思われました。対して、金管楽器はトランペットがかなり外してしまい、残念。こうして他人事として見ていると、息が浅くて音がすんなり出てこない様子がよく分かってしまいます。そして、それは私自身の本番でも(高確率で)ありうることなのです。自戒しなければ..それに、カルメン組曲はオペラアリアの声楽部分をそのまま楽器に移したところがあって、これが今ひとつ決まりにくい要因になっているようです。トランペットは特にその傾向が強いように思われるのは自分も奏者だから、というバイアスもあるので冷静に分析することは難しそうです。
そうそう、指揮者についてコメントするのを忘れていました。藤崎 凡氏は渋谷交響楽団にいたころ振ってもらっていたので(現在も振っています)懐かしかったのですが、相変わらず手が棒のようで、分かりやすいような分かりにくいような、まあ指揮ってのは難しいですね。奏者にとっては見やすい方が良いでしょうが、出てくる音楽が良くなければ意味はないし、これは諸流儀あって素人に語れる領域ではないようにも思われます。
3曲目、シェヘラザードはリムスキー=コルサコフの自在な管弦楽法が有名ですが、各楽器にソロが多いのでアマチュアではなかなか演奏困難な曲です。ヴァイオリンの長いソロはここのオーケストラのトレーナの西田
史朗氏がやっていました。プロの方だと思いますが、もちろん音程も正確だし、雰囲気もメリハリあってよかったです。最初の方では焦ったのか、ハープの合いの手を待ちきれずに次に行ってしまうところがあっていささか驚きました。管楽器のソロは各パート名手を充てたのか、特にクラリネットは上手かったですねぇ。フルートも上手かったですが、特に感心したのはピッコロ。小柄な方のようでしたが、気合が入ると譜面台に隠れんばかりに前かがみになって、いやこれは迫力でした。実際音もよく出ていました。曲の流れでは、3楽章が速めで、たぶん藤崎氏は遅くなるところとの差をつけたかったのでしょうが、ほんの少し慌てたような印象になってしまい、これは感心しませんでした。しかし他は滞るところも少なく、良い演奏だったと思います。
アンコールはヴォーン・ウィリアムスの「グリーンスリーヴス幻想曲」、迫力のシェヘラザードの後にはよく合っている、しっとりとした曲です。ヴィオラにソロがあるんですね、MK君。チェロがユニゾンなのはもったいないですな。
終演後、東芝フィルの面々が居るかと思って会場を見ていましたが見つからず。だれか居たらちょい飲みしようと思っていたものの、それはせず帰ってきました。
★04年4月7日
会社の方が忙しくて、昨夜は夜中の3時半まで仕事。疲れました。今日は朝から会議で、昼休みも資料作りでつぶれ、目が回りそうな一日でした。
そんなことを思い出してもつまらないので、別の話を。浜松にあるベストブラスという楽器屋のマウスピースを使っているのですが、これがなかなか具合が良くて、いまロータリートランペットで使っている3Bというモデルに慣れてしまったため、他のマウスピースを使うと何だか落ち着かないと思うようになりました。このマウスピースは重たくて、口元では振動しないのであまり鳴っていないように感じるのですが、実際は楽器がよく鳴るのです。それと、わりあい平たい(あるいは平たく感じる)リムが安定感あって良いのと、マウスピースの種類を変えても口当たりがあまり変わらないので、持ち替えがやりやすいのです。他のメーカだと、リムやバイトの形状がモデルごとに最適化されている、というべきでしょうが、統一性がなかったりして選ぶのに苦労することがあるのです。私だけか?..それで、前置きが長くなりましたが、これのもうちょっと小さいカップ、スロートの細い3Cまたは3Dを買いたい、と都内某所のW某という楽器屋に電話してみたのがもう去ること1ヶ月前、3月上旬のことでした。その楽器屋は3Cは在庫ないが3Dならあるよ、というので見に行ったのですが、店にあったのは3B....それって、もう持っているモデルです。BとDを読み間違えたのか。まったく、困りますねー、と言ったら発注するから待ってくれ、とのこと。それで今まで待っていたわけですが、連絡ないままもう1ヶ月。痺れを切らして電話したら、入荷が遅れてます、とはいったいどういうことか。ベストブラスが自分のwebサイトで通販やっているわけで、注文なんて素人でも可能だってのに、遅れてますって本当でしょうか。アホらしいので、直接通販で3Cも3Dも注文してしまいました。通販で買えるところを、店頭で注文するのは、試奏できるという環境的なメリットも含めて、中間マージンを取られてもいいから買うわけで、取り寄せしない店に用はありません。それで、ベストブラスからは翌日に品物が届きました。W某店は注文など、していなかったのでした。がっくり。
それで、マウスピースはなかなかよろしいです。3Cは普通の縦巻きトランペットにぴったりで、次の週末の練習が楽しみです。
indexに戻る