管理人の独り言
05年4月-6月


★05年6月29日
ミューザ川崎の、リクエストコンサートというのに行きました。東京交響楽団の桂冠指揮者・秋山和慶氏の企画による、お客の投票による選曲でのコンサートです。当然、名曲に集中するであろうことは前から分かっているのですが、どんなものかと見に行きました。
リクエスト・コンサート
東京交響楽団
指揮:秋山 和慶
司会:永井美奈子
ゲスト:川本 軒司(「音楽の友」編集長)
[第1部・管弦楽、組曲、小品から]
リクエスト第3位:シベリウス/交響詩「フィンランディア」 (36票)
リクエスト第2位:ホルスト/「惑星」より「木星」 (42票)
<秋山氏選曲、少数意見から>
R.シュトラウス/交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」冒頭1分半 (リクエスト なし)
スメタナ/連作交響詩「わが祖国」より「モルダウ」短縮版 (第4位・34票)
R=コルサコフ/交響組曲「シェエラザード」より第1曲 短縮版 (20票)
ムソルグスキー(ラヴェル編)/組曲「展覧会の絵」よりプロムナード (28票)
リクエスト第1位:ラヴェル/ボレロ (70票)
[第2部・交響曲から]
リクエスト第3位:ベートーヴェン/交響曲第5番 第1楽章 (36票)
リクエスト第2位:モーツァルト/交響曲第40番 第1楽章 (42票)
<秋山氏選曲、少数意見から>
ブラームス/交響曲第1番 第4楽章 途中から (14票)
シューベルト/交響曲第7番「未完成」 第1楽章 短縮版 (14票)
チャイコフスキー/交響曲第6番「悲愴」 第1楽章 (16票)
リクエスト第1位:ドヴォルザーク/交響曲第9番「新世界より」第2・4楽章 (60票)
(なお、この票数については演奏会終了後に会場で配られた紙に書かれていたものです)
演目は会場に入っても明かされず、始まるまで分かりません。プログラム冊子には、投票された曲の一覧が載っているのでそこからどれが始まるのか、舞台の上から予想するのも楽しいものです。ただ、投票された結果というのが、これがかなり偏っているように見えて、やっぱり普通の人のクラシック音楽って、こういうものなのかな、と考えさせられました(別に悪いというわけではありませんが)。モーツァルトは40番だけだし、ハイドンも45番「告別」というちょっとマイナーな曲が1票入っているだけで他は全くなく、メンデルスゾーンは1曲もない。私は結局投票しなかったのですが、もし投票しても、「1票」の曲が増えただけでしょう..
さて、1曲目からなかなか気合が入っていて好演でした。木星なんて、実は生で聴くのは初めてだったりします。前にBBC交響楽団が来たとき、出張になってチケットを友人に上げてしまったので、その時、機会を逃していたのでした。ティンパニが2ペアでそれぞれ4つをフルに使うというのはアマチュアだとお金がかかってやれない、という結論になりそうな曲です。CDで何気なく聴いていると当たり前のように聴こえるサウンドも、目の前で色々な楽器が連携して音を出していると、感動が増します。よい経験でした。
第2位の後に、惜しくも入賞(?)できなかった曲からいくつかをつまんで演奏していて、これは良いことだと思いました。ナレーションの永井さんはちょーっとどうかな、と思うのは、話していて語尾を笑い声に混ぜてしまうこと。これは白けます。指揮の秋山さんは声は通らないものの、けっこう良いことをおっしゃってました。日本人の特徴として、表題や物語がついているものを好むこと、日本でしか通用していない呼称があること(「運命」とか)、など、次には表題がないのを聴いてみるか、と何人かでも思ってくれれば、聴衆の好みも少しずつでも幅が広がって行くと思います。音楽の友編集長の川本さんはこういう場での話し方に慣れていないのか、ちょっとつっかえながらでしたが、今回の演奏会の結果が順当だとか、そういったことを言っておられました。この落ち穂拾い演奏集のとき、トランペットに女性が加わり、どうもこの方はエキストラの方のようで、団員と音の大きさ、質ともに差がありあり。ま、若い人なのでこれからがんばるのでしょうが、結果は残念なものでした。なんて、偉そうなことを言える立場じゃないですな。バス・トロンボーンも女性で、この人もエキストラだと推定しますが、この人は上手く立ち回っていたようです。モルダウの冒頭のフルートは良い演奏をしていましたが、2ndが木の楽器、1stが金属の楽器で、音質がやはり違いますねこれは。金属の方が硬くて通りがいいのです。こういう組み合わせは初めて見ました。
リクエスト第1位はボレロです。全体を通しても第1位という堂々の当選ですが、やはり人気がありますね。川崎では年末にボレロを演奏しよう、という企画があったのですが(今も続いているか)、会場の人もリズムで参加して、なかなかの盛り上がりの演奏会であったことを思い出しました。そのボレロですが、冒頭のスネアドラムは秀逸。会場も引き込まれるように静寂が広がりました。ここは、こういう小さな音がよく通るホールであると私は思います。その他、ソロはほぼどれも上手く行っていました。オーボエ・ダモーレは初めて現物を見ました。これだけのために楽器を買うわけには行かず、アマチュアではイングリッシュホルンで代用します。トロンボーンのソロは素晴らしかったと思います。実はこのパート、後の合奏部分でも同じ高さの旋律を吹くので、かなりキツい曲なのです。最後の最後で出番が出てくるピッコロ・トランペットはあまり聴こえませんでした。東芝フィルでやったときはこのパートがキツくて2人交代でやったのですが、それでもかなり厳しい曲でした。それを1人でやっているんだからやはりプロの人は大したものです。
休憩後、第2部は交響曲の投票結果から演奏します。壇上にある小型のティンパニは第1部では使われませんでしたが、第2部冒頭はベートーヴェンの5番、これにこのティンパニが使われました。マレットが小さく固めのものを使っているようですが、出ている音は案外柔らかくて、周囲との調和があるのはやはり現代オケというところです。あっさり第2位のモーツァルトの40番を演奏してしまい、この曲はティンパニがないですから、するとあの小さいティンパニは1曲だけのためにあったのか、と思ったらちゃんと落ち穂拾いコーナーでシューベルトをやって使いました。このシューベルトの1楽章、最後の音はデクレシェンドで終わっていましたが、これって本当にデクレシェンドなんでしょうかね。シューベルトはアクセント(>)を長く書くクセがあったようで、しばしばデクレシェンド(>の長いやつ)と間違われて譜面がデクレシェンドだらけになっているのです。近年これは見直されていて、未完成の1楽章終わりを強奏で終わらせる人も増えています。私は強奏の方が曲に合っていると思います。
交響曲リクエストの1位は順当中の順当、新世界です。秋山さんは「運命・未完成・新世界は夢の3大名曲だ、昔はこれをやって夏のボーナスをもらったものだ」などと言って客席を笑わせていました。その3大名曲、いまも健在ですね。2楽章のイングリッシュホルンのソロはよかったですが、最後のコントラバスの和音も良かった。静かに終わるけどディテイルは失われておらず、良い響きだったと思います。4楽章は快速テンポで、迫力もあって良い演奏でした。アンコールはエルガーの威風堂々第1番で、これがオルガンも入った正式編成で、ちゃんとハープも2台使って盛大にやっていました。オルガンは正直に言えばなくてもいいもののように思われますが、これが本場英国のプロムスで客席の大合唱とともに演奏する、という場面ならオルガンもあり、ホルン増強もあり、で良いのでしょう。なかなか迫力があって楽しめました。
終演はなんと、21時50分。休憩を除き、2時間半はやっていたことになります。東京交響楽団の皆様、お疲れ様でした。次回はコンチェルト大会を、などと秋山さんはおっしゃってましたが、それが実現できれば今度こそ投票してみようと思います。しかし、「白鳥を焼く男」 1票、とかになってしまうか..

★05年6月27日
都市対抗、いつの間にか神奈川予選終わってた..今年は仕事も週末も時間が作れず、全く見ることが出来ませんでした。残念。弊社は見事に負けてしまって関東代表決定戦に回るみたいですが、ちょっと今年は気分が乗らないなぁ。気が向けば応援に行くかな。

★05年6月25日
港南区ひまわり管弦楽団の集中練習というのに参加しました。通常、日曜の夜にやっている練習を、土曜・日曜の2日間にかけてやるというものです。合宿の泊まりがないもの、という感じですね。ここのオケはトランペットが2人しかいないのでトランペットに出番がある曲は常に楽譜が回ってくるわけですが、実は他のアマチュアオケでは数人の団員がいますからこういうことがなくて、だいたい降り番ってのがあるのです。降り番というのに慣れて休憩時間があることが当然になってしまうと、このひまわりの練習がけっこうキツいんです。おかげでずいぶんと体力の衰えを認識致しました。7月17日が本番なのですが、前の日に小学生を対象に音楽教室のような演奏会があるので、2日連続で本番みたいなものです。前日の演奏会はベートーヴェンの交響曲第5番の第1・4楽章、モーツァルト「フィガロの結婚」序曲などでこれがけっこう盛りだくさん。今シーズン、体力増強(いや維持が精一杯か)には役立ちそうです。
24日の練習後、22時近くからオケの有志で飲みに行き、夜中の1時過ぎまで飲んだら翌日の調子が悪くて閉口しました。酒が残っている状態でトランペットを吹くのは体に悪いですな。と、学生時代から何度も思ってますが、このトシでまたやることになるとは..

★05年6月23日
一昨日、8万ヒットしました。ご高覧ありがとうございます。今後も継続して行きたいと思っています。
20日にペルー第9日をアップしましたが、出張先のホテルでついに14日目までの文章を完成し、あとは写真を埋め込むだけになっています。なるべく毎週上げて行きたいところです。それよりも、愛知博を先にやるかな。
ここのところ、毎週出張しています。さすがに乗り物好きの私といえども、義務で移動するのはあまり楽しくはありません。それに、出張すると事務所に戻ってから残務が溜まっているのがちとうんざりであります。来月中旬くらいまではこんな生活かなぁ。出先から、会社のPCを使ってwebにアップするのはさすがに憚られるので、更新作業は相変わらず自宅の深夜、ということになります。配偶者Sからは「おたくの時間」と言われております。ま、その通りですな。
そういえば、三菱電機の社員のPCから、Winny経由で機密情報が流出したという事件が起きています。仕事のPCにWinnyとはいったいどういう神経をしているのか..そもそもいろんなソフトを「共有」(その実、タダで使おうというセコイ話)しようってのがあまり好みではないのですが、それを仕事のPCに入れているなんて全くアホとしか言いようがないです。いやはや世も末。

★05年6月18日
ペルー旅行記がまたしばらく滞ってますが、明日明後日には第9日がアップできます。先週、木曜の夜から出張し、土曜も愛知博に行っていたため、家を空けていたのです。文章は12日目まで進み、そろそろ最後にかかろうというところ。何とか7月に全てを終わらせたいところですが。
ところで、本日はアマチュアオケの演奏会に行きました。
俊友会管弦楽団 第36回定期演奏会
文京シビック 大ホール
ドビュッシー/夜想曲
モーツァルト/クラリネット協奏曲 イ長調
バルトーク/管弦楽のための協奏曲
指揮:堤 俊作
クラリネット:横川 晴児
昨日の愛知博の歩き疲れが残っている状況でしたが、行ってきました。バルトークは次の予定が迫っていたので聴きませんでした。
夜想曲は、3曲目「海の精」に女声合唱が必要なのですが、それを編曲して管弦楽に割り振っているという版だそうです。それで、通常3本のトランペットが5本に増強されていました。ここのトランペット・トロンボーンセクションは歯切れのよい演奏が気持ちよく、この曲ではそれに加えて軟らかで明るい音がよく合っていました。木管群のソロもよく聴こえていたし、いろいろと楽しめました。全体を通して見ると、会場の席(2階)の都合もありますが、弦楽器の音が遠くて、迫力に欠けるところがありました。ヴァイオリンを両翼配置にして1st/2ndの掛け合いなどがよく分かるようにしているのだけど、絶対的な量感がもう少しあると良いように思いました。また、指揮者の堤さんはわりとストレートに進めるタイプの人で、音量やテンポの変化は少なく、人によってはあっさりしすぎに思われたのではないかなぁ。
モーツァルトは、1楽章などで弦楽器の音に雑味が感じられ、モーツァルト的な軽やかさを削いでいるように思われました。ソロとの掛け合いも若干もたつき気味。2楽章の有名なピアニシモは非常に緊張感があって良かったです。実は隣のおばちゃんが夜想曲からずっとイビキをかいて寝ていたのですが、この2楽章の超絶に弱いピアニシモにさしかかると、なんとイビキが小さくなるのです!。寝ていても周囲の緊張感を察する人間の感覚ってすばらしいですね。3楽章でイビキが回復してしまい、個人的には起きていて欲しかったですが..
ところで、演奏会のプログラム冊子で、気になる点がありました。夜想曲の解説、なにやらおしゃれな文章で小説もどきを書いていますが、これは訳が分かりませんでした。音楽エッセイ集の一つ、なら別にいいけど、アマチュアオケの演奏会に来る人は曲を知らない人も多数いるので、これはどうもいけません。しかも、一番の問題は文章そのものがあまり面白くない、ということ。残念です。バルトークの解説も、最後に「(前略)まあ、でも、やるのは今回だけでいいかな。正直言うと。」で締めくくられているのは良くないと思いました。この曲との出会いを最初に書いていることを受けてのことですが、一言余計かと。なお、途中の部分は解説者の思い入れは排除されて解説になっていましたので、その点は問題はありませんが..なんて、こういうことを書いている私の文は一言どころではなく余計でしょうが..
休憩後のバルトークは、ひまわり管弦楽団の練習が今日は早めに始まるので、聴かずに帰りました。早く帰ったのに、列車の接続が悪く、結局遅刻..しかも、早めに始まる分の楽譜もなくて、適当に暗譜でやる羽目に。こんなことなら、バルトークを聴いてから行けば良かった。

★05年6月17日
愛知博に行ってきました。詳細は「まちあるき」のページに近日にアップしますが、17万1860人という最多入場者数の一部になってきてしまい、いやはや人の多さには閉口しました。企業パヴィリオンには全く行けず、ひたすら各国の宣伝と物産市に行っていたようなものですが、インターネットでもなかなか情勢が分からない国もあるし、面白いことは面白かったです。ただまあ、人をさばくことに関しては完全に見込み違いであったようだし、食事はどうみても暴利ですねアレは。トルコ系の店やスリランカのパヴィリオンなどはいろいろパフォーマンスしながらで店員の勢いもいいし、お国柄を出していて良かったとは思うものの、ショボい食事をバカ高く出すだけの店には幻滅しました。弁当解禁のときに契約違反だとか、客が減るかも知れないとか、それ以前に質そのものが..こういう話をすると決まって、「半年で建物や設備の費用を回収しなければならないから」という反論があるわけですが、これはどうにも客不在の論理で、露骨に手抜きが分かる料理を出して、サンドイッチのようなもので700円以上、カレークラスで1000円以上とはどうもねぇ。日本で出展して諸物価が高いからいろいろと大変とか、あるのでしょうが、自国の宣伝の一環でもあるのだし、そこはある程度経費がかかってもいいのではないかと思いました。なお、日本人が出している店はもはや論外なんで..外国勢に比べて物流や人材の伝手があって有利だというのに、足元見てますね。
というわけで食べ物に関しては非常にマイナスイメージでした。とはいえ、色々な国の個性は出ていましたし、楽しんできた次第です。

★05年6月11日
東芝フィルの秋シーズンの練習が始まりました。私はチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番の1stトランペットを担当します。この曲は渋谷交響楽団で昔やったことがあり、そのときは2ndだったので、これで両パートともやったことになるわけです。アマオケを長くやっていると、こういう有名な曲はいろいろなパートができて、いろいろなソリストと競演できてありがたいものです。協奏曲は、普段の練習にはソリストはいませんから、かなりブツ切りの練習になってしまい、全体が見通せなくて退屈する傾向にありますが、基礎練習や室内楽で鍛錬したいと考えています。そういえば東芝フィルでは、私は協奏曲にアサインされる傾向があるようで、トランペットの出番がある曲は全て、出演しています。たぶん、メインをやるほど体力や高い音の精度の維持ができないので、どちらかというと短期決戦の協奏曲が回ってくるのだと思いますが、無論、協奏曲には協奏曲なりの難しさがあって、長い休み(演奏していない部分)に突然のフォルテシモや、ソロへのタイミングよい合いの手が要求されること、など技術的にも難しいところは多々あります。注意力を維持し外したりしないように練習して行きたいものです。

★05年6月10日
東京交響楽団の定期公演、トゥーランドット(ベリオ補作版)を聴きに行きました。出張で大分−名古屋−東京と鉄道で移動し、ぼんやりした頭で聴くのはまずいかと思いましたが、結果としては眠くなったりはせず、楽しめる演奏会であったと思います。客席も9割方埋まっていて、東響の定期も定着しつつあるのでしょうか、あるいは、ベリオ補作というものの話題性か、そこまでは分かりませんが客席が埋まっているのは良いことです。
東京交響楽団 川崎定期 第2回
プッチーニ/歌劇「トゥーランドット」 (ベリオ補作版・日本初演)
ミューザ川崎シンフォニーホール
指揮:ユベール・スダーン
トゥーランドット:ルチア・マッツァリア(S)
カラフ:レンツォ・トゥリアン(T) リュー:砂川 涼子(S)
ティムール:久保田 真澄(Bs) アルトゥム皇帝:持木 弘(T)
ピン:上江 法明(Br) パン:松浦 健(T) ポン:市川 和彦(T)
官吏:黒木 純(Bs) 合唱:東響コーラス 合唱指揮:及川 貢
児童合唱:東京少年少女合唱隊 舞台演出:平尾力哉
演奏会形式のオペラで、オーケストラの後に高い台が設置され、そこに歌手が並びます。出番が無いときは下がるので、演奏中に出入りがあります。台がそれほど広くは無く、演技はありませんでした。前に観に行った「レオノーレ」(新日本P)は回廊のような通路があってそこで演技をしていたのですが、それくらいの工夫があるともっと楽しめたかも知れません。少なくとも、役の人ごとに服装を変えれば区別が付きやすいので遠くの観客には助かります。そう、今回は4C席というほぼ天井桟敷のような席にいたので、さすがに見晴らしがよくてどこからも比較的距離が均一である、というのがウリのミューザ川崎でも、ちょっと遠いのです。音響上はまずまずで、いろいろな細かいところもよく聞こえました。特に、問題を出されたときのチェロ・ヴィオラの不気味な音はぞくぞくするほどきれいに聞こえました。歌の方は、主役の2人は大きい声でよく聞こえましたが、トゥーランドット役のマッツァリアさんは声が太くてヴィヴラートが大きく、何だか音程が合っているのか合っていないのかちょっとわかりにくい感じ。カラフ役のトゥリアン氏はなかなか明瞭で、明るく張りがあって良かったと思います。皇帝役の持木氏は渋く諭すように歌おうとしていたのは伝わってきたものの、それでもちょっと元気さが余って、老人っぽくは感じられず。ま、老人じゃなくてもいいんですが、娘が難題を出して挑戦者を次々に処刑しているのを止められない父親、にしては主張がはっきりし過ぎているような気がします。リウ役、これは主役を食ってしまいそうな名アリアがありますが、なかなか良かったと思います。ただ、そのアリア(氷のように冷たいあなた)の場面はテンポ的に若干速くて、緊張感が薄かったようにも感じられました。そのアリアの最後でリウは自害するわけですが、その場面くらいは、倒れる位の簡単な演技は欲しかったです。何せ、その後もしばらく、砂川さんそこに立っているので、知らない人が見たら「あれ、あの人そろそろ死ぬはずでは..」となってしまいそう。ピン・パン・ポンの3人はこのオペラにあって愉快な場面が多い役ですが、その雰囲気は十分にあり、楽しめました。ピン役がちょっと声が通りにくかったかも。東響コーラスは良かった。絶対的な音量、強弱差、音程、質ともに素晴らしいと感じられました。児童合唱は出番が少ないのが惜しいところ。3幕は出番ないように思いましたが、皆ちゃんと座っていました。
指揮者のスダーン氏は初めて見ましたが、ちょーっとばかし安全運転かな、という感じがしました。オケ全体にキレが不足気味で、テンポの揺らしも少ないように私は思いました。トランペットの首席のマルティ氏はあまり調子がよろしくなかったようで、本番前に舞台で大きな音を出していましたが高い音で外しがちでした。それは本番にも尾を引いて何箇所かやってしまい、残念。それでも存在感はあって、音もきれいだし、金管全体をリードしていたとは思います。
さて、肝心の(?)ベリオ版ですが、これはリウの最後のアリアを書いた後作曲者が死去したことから、その後をどう終わりにするか、というところを補作したわけです。今までの通常演奏されるものはプッチーニの弟子のアルファーノ版だったのですが、これは、逆に問題を出され、答えを捜し求める過程で愛に目覚めたトゥーランドットが「その名は、愛!」と歌ったあと、全員合唱で華々しく終わるようになっています。ベリオ版は、その名は愛、と言って話が解決するのは同じなのですが、その後はオーケストラの合奏だけでエンディングし、その曲想は段々透明で澄んだ和音へと収束して行きます。なので、所謂オペラ的な、派手な大団円を期待して行く人は、空振りに終わったのではないかと思われます。私自身は、この終わり方でもいいとは思うものの、少々オケのみの部分が長すぎに感じました。エンディング自体もそうですが、その前のカラフがトゥーランドットにキスする前後の曲も長く、オペラのいろいろな断片が流れますがいささか難解です。元々このオペラはアリアとアリアが切れ目なくつながっている印象を与えますが、それにしても歌から次の歌までが開きすぎのように私は思いました。このベリオ版についてはプログラム解説冊子に解説の人、演出の人、指揮者がそれぞれコメントを寄せていて、指揮者の「自分が結婚する女性のことをあまり詳しく知らない。将来どうなっていくのかわからない。そのようなときに盛大なパーティで終わるのは変ではないでしょうか」とありますが、これはどうも私には説得力が感じられません。そんなことを言ったら、3つの問いに答えられれば結婚する、答えられなければ死刑だ、という設定に果敢に挑んだカラフが今更将来が不安だ、なんておかしいでしょう。常識的なところで矛盾があっても、ある程度虚構の中で客を酔わせるのもオペラだと思うのです。どちらがより受け入れられるか、あるいは初演時にトスカニーニがリウのアリアで終わらせてしまったように原作の途絶通りにするのが良いのか、それはいち個人の考えではなんとも言えないでしょうが..
というようなことで、配偶者Sといろいろ話しながら家の近くの居酒屋で楽しく飲んで帰ってきました。

★05年6月4日
昼に、銀座−秋葉原と回ってCDを探し回りました。母からのリクエストで、私が結婚披露宴のBGMで使ったヘンデルの「神の光の永遠の泉」(アン王女の誕生日のための頌歌、オケ伴奏でソプラノとトランペット独奏が美しく絡み合う名曲)のCDが欲しいと言うので、探していたのです。もちろん私は持っているのですが、それをプレゼントするのは安上がり過ぎなので、新たに探すのですがこれがまあ、無いんですね。インターネットで通販しようにも「ヘンデルのアンセム集」なんて中身が書いてない紹介では買う気にはなれず、いつしかとっくに母の日は過ぎ..というわけで、今日ようやくマルサリス(Trp)、バトル(Sop)の演奏のものを入手しました。どっちかというとグルベローヴァの方が欲しかったんですが..ついでに、カントルーブ作曲の「オーベルニュの歌」(ナガノ指揮、ソプラノはアプショウ)というのも買って、これもプレゼントしようかと思っています。
CDを無事確保して、その後久々に、吹奏楽の演奏会を聴きました。都市対抗などで吹奏楽は聴いているとはいえ、演奏会という意味ではもう何年ぶりか、というほど遠ざかっていました。
横浜楽友協会吹奏楽団 第27回定期演奏会
神奈川県立音楽堂
メンデルスゾーン/吹奏楽のための序曲 ハ長調Op.24 (グリーセル版)
ネリベル/二つの交響的断章
ファリャ/バレエ音楽「三角帽子」
Sop:池田 香織
指揮:小田野 宏之
影絵:影絵サークル シルエットフェア
ソプラノの池田さんと知り合いなので、この演奏会に興味を持ち、行ってきたものです。池田さんについては右のHPを参照下さい( http://home.s08.itscom.net/piyaux/ )。おもしろい人です。
この楽団は過去の演奏曲目を見るに、吹奏楽のオリジナル曲より、管弦楽の吹奏楽編曲の演奏に力を入れてきたように見えます。管弦楽の編曲ものというのは賛否あると思いますが、中にはかなりおもしろくなっている曲もありますし、昔東北大の吹奏楽部で演奏しているのを聴いたショスタコーヴィチの交響曲第5番なんて、吹奏楽でもそれらしく聞こえて感動したものです。ただ、やっぱり元の管弦楽曲を聴きなれていると、ちょっと雰囲気が違うとか、音の種類が少なくなって表現の幅が少ないか、と思う場面もあるように思われます。さて、今回の演奏曲目では1曲目のメンデルスゾーンは元々管楽器のために書かれたもので、後年、サクソフォン、ユーフォニウムなどを加えた拡大版が今回取り上げられています。メンデルスゾーンらしい響きが、確かにあります。それが嬉しかった。ただ、序奏部分は弱い音が主体になるのですが、その部分では音の処理が荒いと感じられるところ(特に音の出だしが唐突なパートが多い)がありました。それと、トランペットでリズムの合いの手が今ひとつ嵌っていない感じが。もっと自信持ってハッキリやって大丈夫なんですけどね。まあしかし、この曲は滅多に聴けないでしょうから貴重な体験だったと思います。2曲目、ネリベルは吹奏楽オリジナルの曲で、これは吹奏楽特有の厚いサウンドが存分に楽しめました。特にベルトーン的なところの処理や、2楽章の迫力ある楽器間の掛け合いはよかったと思います。この曲に、生まれて初めて見る、コントラバスクラリネットというのが登場。バスクラリネット(既に4人いる)ではなく、それより低いところをやるのです。1楽章の静かなところで、ブブーン、という感じで不気味な低音を鳴らして、冥界からの響き、というところでしょうか。
メインは管弦楽の編曲ものであります。これの演奏前に、語り、ピアノと影絵による「三角帽子」のあらすじ説明があって、これが素晴らしかった。語りの人が無声映画の弁士のごとく調子よく語るところに、ピアノが「三角帽子」の各場面で出てくる断片を織り交ぜて行きます。影絵がOHP2台を使ってそれぞれが絶妙なタイミングでフェードイン・フェードアウトをしながら絵を変えて行くさまは、この曲の魅力をよく引き出していたと思います。また絵が、味があっていい。太い線で描かれる影絵は単純な絵柄になるものの、それがいろいろ想像を掻き立てるようで、たいへん印象的なプレトークになりました。こういう良い説明があるので、プログラムの曲目解説後半にある「合宿のひととき」という記事は全く余計です。団員の雑談風のものを載せているのですが、品がよくないし、白ける記事だったと思います。プログラムでは、曲目解説の後にあるエッセイも、個人的にはおもしろいとは思えませんでした。イタリアのマンマと料理、あたりはエッセイになっていますが、他は私的な話が多くて興味が持てず。まあ、好みの問題なのですが、私はいま東芝フィルでこういう原稿のとりまとめをやっているのでいささか過敏になって言ってしまっているのでしょう。
ともあれ、曲に戻ります。影絵と語りの後、団員がぞろぞろ入ってきますが、これは間が開きすぎ。最初から入っていて良いのではなかったかと思いました。舞台上は、管楽器が大きく2つに分かれています。つまり、オーケストラの弦楽器の役割の人が舞台の前部に、管楽器の役割の人は山台の上に(管弦楽の並び方と同じように)並んでいます。演奏が始まります。ソプラノ独唱は序奏と粉屋の踊りにしか出てきません。序奏が始まって、どこで歌うのだろう、と思ったら、池田さんが颯爽と現れ、カサディータ、カサディータ〜、と歌い始めました。鮮やかです。歌い終わると後奏が鳴り始めたところでさくっと舞台袖に消えて行きました。格好いいですねこれは。吹奏楽の方ですが、これはファリャの色彩感はよく出ていたと思います。ただ、原曲で特徴的な、弦楽器の刻みで不気味な雰囲気を盛り上げたりするようなところは、どうしても管楽器だけでは限界があります。粉屋の踊りの、イングリッシュ・ホルンのソロの後、タカタカタンタン、というリズムなども、原曲の弦楽器の歯切れのよさが、木管の合奏では物足りない感じがします。それと、木管楽器のソロが、木管の伴奏では目立ちにくいのは残念でした。フルートは絶対的な音量が不足していたし、クラリネットは音がよく溶け合ってしまい、ソリスティックに聞こえませんでした。対して、オーボエ、ファゴットは鮮明で、上手くやっていたと思います。これらの楽器は吹奏楽ではあまり使われないので、音色が目立つのです。いや、それより彼ら自身、上手かったのだと思いますが。ところで、池田さんの2曲目のソロは「遠くから」と指定がある歌です。なんとまあ、これが..女子トイレの前で歌っていらっしゃいました。県立音楽堂は、2階フロアの端に女子トイレがあるのです。ホール出入口のすぐそばがトイレなのですが、ホールの扉を少し開けて、外から歌声を中に送っていたということのようです。終曲は盛り上がりました。打楽器群は全曲を通して良かったですが、終曲のカスタネットを3人でやって迫力を十分に発揮していました。概して吹奏楽の打楽器の方々は器用でどの楽器もそつなくやると思いますが、ここの人たちは非常に上手いと感じました。港南区の某オケにも1-2人欲しい..(切実)。指揮者の小田野さんは、終曲を早めのアプローチで、シャキシャキ進めていました。他の曲でも強弱にはかなり気を遣われていて、もうちょっと弱いところで楽団側が付いていけると良いかな、という印象を受けました。しかし、全体にはよくまとまった団体であると思います。
アンコールはビゼー「カルメン」からハバネラでした。せっかく池田さんがいらっしゃるのだから、という企画でしょうか。池田さん、舞台の中央で色々な人の方を見て誘惑してました。いいです、これ。誘惑されていた団員は何せ演奏中ですから相手をするわけにも行かず、何だかむずむずしてやりにくそうで、それがまた見ていて楽しかったです。
というわけで、ちょっと厳しいことも書いてしまいましたが、全般には楽しく聴きました。低音がしっかりしていて安定感があったし、サクソフォンの独特の色彩のある和音など、元吹奏楽団員としては血が騒がないこともないですし。桜木町でちょっと1杯引っ掛けて、気分よく帰途につきました。

★05年6月2日
ペルー旅行記の執筆が若干加速して来ました。文章は10日目にまで入っていて、8日目も写真選定が終わり、コメント付け作業にかかっています。調子がよければ5日に1回アップですね。ま、そう簡単には行かないかな。来週後半また出張があるので、この週末と来週前半が勝負だ。アップするぞ。

★05年5月30日
ペルー旅行記の第7日目をアップしました。これでちょうど半分か。まだまだ先は長いですね。毎週アップしてもあと7週かかります。つか、最近2-3週に1回だから最悪の場合あと半年近くかかってしまう計算..加速します。この分じゃ香港なんて忘却の彼方に..何とかします。
渋谷の東急東横店の、中古カメラ市に行きました。銀塩の退潮著しい昨今、さすがに厳しいか、と思われる客の入りでありました。まあ月曜かつ雨だったせいもあるでしょうが。全体の価格水準は下がりつつあり、安いものと高いものの格差が広がっているようです。バブル期に比べると買いやすくなっているのはマンションなどと一緒です。単価が安くなった分、個人経営の店などは相当に厳しいかと思われました。最近、デジタル化が激しく、だれでも均一に撮れるからそれはそれで良いですが、一方個性的な描写のカメラ、レンズは減っていると思われ、それだけに銀塩も続いて欲しいとは思うのですが、アグファが破産申請をしたり、時代の流れを感じざるを得ません。

★05年5月23日
最近、買う気はないけれどyahooオークションのトランペットカテゴリを時々見ています。1万円台の入門用楽器から、博物館行きじゃないかと思われるものまで、いろいろあって面白い。ただ30ページにもわたって出品物が並んでいるので、見るのは一種の修行に近いものがあります..ビンテージと称してほぼゴミのようなものを出している人もいるし、いろいろですね。最近(に限らないのか)多くなってきたのは中国製の楽器で、これは信じられないような低価格で出ています。しかも、最近はロータリー式とかも手がけていて、さらには数が出ないマニアックな調性、長さの楽器もある。中国は色んな分野で破竹の勢いで、感心しました。楽器というのは個々にクセもあり、通販で買うのはリスクを伴うのですが、3万円台でピッコロトランペットが買えたら、これは少々のリスクもやむなし、と思ってしまいます。まあ私などは元々高い音が苦手なので、ピッコロを買っても出ない音は出ないんですが、3万円台だったら、とりあえず..とそういう出品物が出てこないかついつい覗いてしまいます。

★05年5月22日
アマチュアオケの話を以前から書こうと思っていて、そのうち記事をアップしようと、日々の練習や本番の後に思ったことを手帳に書き留めているのですが、どうも見返してみるに、若干特定の人を非難しがちになったり、愚痴をこぼしていたりと、自分でも読んでいて面白くないので、ずっとオーケストラのコーナーはアップしないでいます。この調子では企画倒れになってしまうのだろうけど、まあしゃーないですね。ところで、先日の東芝フィルの演奏会の知り合いの感想に、ある奏者の舞台上での態度が悪い、と書いてありました。特定できないように詳細は伏せますが、そう、その人は練習中も態度悪いんですよ(ついでに音程も悪い..)。アマオケの練習ってのはたいてい非効率的(元々の技量がプロには及ばないから仕方ない)で、練習に飽きたりぼんやりしたり寝たり、実はけっこうだらしない一面はあるのですが、でも本番中はやっぱりピシっとするものなんですね。しかし中にはそのまんま、地が出てしまって客席からも見えてしまう人もいるんです。こうならないように、練習中から気を張って行かなければ、と思い直した次第です。
オケついでに。「のだめカンタービレ」の12巻を発売日(13日)に、出張帰りの空港で買って読んだのですが、いやー、いきなり○○はないよなー、と。あまりの展開にちょっと驚きました。
旅行記の準備はぼちぼち進めています。ペルーの7日目がようやく文章完成。写真選定にかかります。週末は法事だから、その前に何とかアップしたい..難しいかな。

★05年5月15日
東芝フィルの第22回定期演奏会が無事終了しました。1459人のお客様にご来場いただき、感謝申し上げます。私は最初のワーグナー「ローエングリン」の第1幕・第3幕への前奏曲と、アンコールのメンデルスゾーン「結婚行進曲」に出ました。出番は短いですが、集中して出来、外した音もなくまずまずの演奏だったかと自負しております。とはいえ客席でどう聴こえていたかはまた別で、これが不安ですけど、終わったことなのでとりあえず今は演奏会が終わったという感慨に浸っているところです。
今回、演奏会実行委員というものになり、チケット発行と印刷物準備を担当し、その他当日の雑務一般を遊軍のような立場で補間しました。実行委員のうち降り番が発生する人が2人しかいなくて、リハーサル、本番中は動ける委員が減ってしまうのは今後の課題かな。本番直前の会場係の人の負担の分散も次には考え直す必要があるようです。
これから東芝フィルは1ヶ月練習が空きますが、他のオケの練習もあって、法事やその他の用事があって今後も週末は忙しい日々が続きます。そろそろペルーの7日目もアップしなくてはならないし、平日夜も精力的に原稿を作るようにしたいと思っています。

★05年5月13日
うお、もう明後日本番かぁ。今週、週の中ごろに大分にいっていたので、あっと言う間に1週間が終わった気がします。演奏会の実行委員をやっていますが、私は印刷・チケットの関係で既に仕事はあまりなく、ここのところ、当日の係やその準備の手伝いなどをしています。練習も家で弱音器つけてやっていますがあまり調子が良くなくて、んー、満足に行きません。明日、最後の練習があるし、当日の午前もリハーサルがあるからまあ何とかなるでしょう。

★05年5月2日〜3日羊山公園にて
佐久市の別荘から配偶者Sの母方の実家、埼玉県皆野町に行きました。実家の近くにある美の山に徒歩で行き、ちょっとバテましたが山つつじ、八重桜が満開で美しかったです。このとき写真をかなり撮っていますのでまた別途アップして行くと思います。その後、横瀬町にある羊山公園というところに行き、芝桜を堪能しました。ここは公園の一角を芝桜で埋め尽くしているのですが、なかなか有名らしくて、たいへんな人出でした。夕方に行ったのですが、観光バス・団体客は17時を過ぎても次々に到着し、園内は人が列をなして芝桜のある場所へと続いていました。
帰りはまだUターンラッシュがそれほどでもないのか、花園インター付近で少し渋滞していましたがあとはずっと順調で、ETC(料金自動収受)効果もあって横浜市港南区のSの実家まで2時間40分、信号待ちで2回ほど停車した他は全く止まることなくすんなりと走ることができました。

★05年4月30〜5月2日
配偶者Sの実家と親戚が共同所有している別荘に行ってきました。場所は説明しがたいのですが、軽井沢から見て南西、群馬県下仁田町と長野県佐久市の境目近くにある別荘地にあります。上信越自動車道の下仁田インターから、国道254号線を走って内山峠の途中から曲がって行って約1時間かかるというかなり辺鄙なところにあります。一番近いコンビニに行くにも車で30分くらいはかかり、スーパーマーケットには1時間近くかかり、その不便さからか、区画はそれなりに売れている(ちゃんと所有者名が表示されているので)のに、実際に別荘が建っているのはわずかです。高地なので、別荘地はいまようやく山桜が咲き始めたところですが、下仁田町付近は新緑が美しく、景観が楽しめました。バーベキューをしましたが、夕方はたいへん寒く、ビールはほとんど最初の1缶で終わり、あとは食べるのみでありました。その食材も見積りが多すぎでかなり余らせて、翌日にまた大量に食べて..体重が増えたかも..
例年、近くにある荒船山に登ることが多いですが、今年は何となくとり止めになり、テニスやドッヂボールなどをしておりました。

★05年4月29日
鎌倉芸術館で開催された、ゴスペルの演奏会に行ってきました。その前についでに、円覚寺なんぞも回って来ましたが、そこらへんは省略。
横浜&湘南ゴスペルジョイントライヴ!2005 in 鎌倉
鎌倉芸術館 大ホール
すみませんが曲名は省略。配偶者Sの会社の知り合いが出演されるということで、チケットを入手し行ってみたものです。演奏団体は8団体で、横浜・湘南地区のヤマハのゴスペル教室の人たちが集まってジョイントコンサートをする、という趣向でした。従って、一般のコンサートとは若干違う感じがありました。この8団体それぞれに指導者がいて、その人たちが指揮をして歌うのですが、司会者が指揮の人を「○○先生」と呼ぶのにはたいへん違和感を覚えました。身内だけの演奏会ならともかく、部外の人には「先生」の連発は何だかちょっと気になるのです。司会者の笑い声も耳障り..まあこれは個人的な好みの範疇になるのかな。それで演奏ですが、PAが入っていて、バックバンドの音がうるさい。これには参りました。合唱も、数十人から200人超の大所帯で、これくらい居ればマイクなしで十分に声は届きます。バンドの音に合わせて合唱もPAしているみたいな感じで、どうも馴染めませんでした。ま、中にはア・カペラの曲もあってそれは合唱の魅力を伝えていたとは思いますが、残念ながらほとんどは音量が大きすぎて、私には合いませんでした。私のイメージしていたゴスペルは、黒人霊歌から出た、宗教的な色合いが残る曲を少人数でアコースティックに聴かせる、というもので、これはまあ私の期待が思い切り偏っているのでしょうが..それでも、団体や曲によっては実力差も出ていて、ああこの曲は歌いにくいのかな、こっちはノリがいいな、などと勝手に自分の頭の中でコンクールの審査じゃないけど、そんなことを考えながら聴いていました。中間にあった講師たちの模範演奏はなかなか良かったです。各人のソロはつながりが良かったし、音程も正確でした。残念ながら、講師演奏に参加した司会者(元講師らしい)のソロがイマイチでしたが。
あああ、どうも悪い印象ばかり書いていますね。参加された皆さんをどうこう言うつもりは全く無いのです。過剰な期待を持って行ったのと、期待と違った形式に戸惑ったのが全てです。演奏が良くないという意味ではありません。次には私の期待するような演奏会を探してゴスペルの魅力に浸りたいと思います。

★05年4月27日
日本演奏連盟 第17回クラシックフェスティバル という演奏会に行ってきました。
<弦楽のためのアダージョ>
企画構成・お話/海野義雄
サントリーホール
〜第1部〜
コレルリ/サラバンド、ジークとバディネリ(ピネッリ編)
ヴィヴァルディ/4つのヴァイオリンとチェロのための協奏曲 Op.3-10より第1楽章
J.S.バッハ/G線上のアリア(管弦楽組曲第3番より)
モーツァルト/セレナータ・ノットゥルナ K.239より第2・3楽章
〜第2部〜
サン=サーンス/白鳥
パガニーニ/ヴァイオリンとギターのためのカンタービレ ニ長調
マーラー/アダージェット (交響曲第5番 第4楽章)
マスカーニ/歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」より間奏曲
〜第3部〜
アルビノーニ=ジャゾット/弦楽とオルガンのためのアダージョ
チャイコフスキー/弦楽セレナード ハ長調 Op.48
指揮・ヴァイオリン/海野 義雄 ハープ/篠ア 史子 ギター/荘村 清志
チェロ/向山佳絵子 ティンパニ/有賀 誠門 オルガン/井上 圭子
ヴァイオリン/山口 裕之 恵藤久美子 鈴木亜久里 小林すぎ野 高田はるみ 青木 調
        横山奈加子  平岡 陽子 川口 静華  近藤  薫 中川 直子
ヴィオラ/川崎 和憲 百武 由紀 松実 健太 須田 祥子 チェロ/藤村 俊介 海野ユキ恵
コントラバス/池松 宏 西山 真二
縁あってチケットを入手したのですが、これが2階の最前列ど真ん中、というすばらしい席で恐縮。Yさんに感謝。編成が小さく、演奏者は上手い人揃いで、大編成オケとは違った味わいというか、精度の高い演奏が楽しめました。ただ、サントリーホールの大きさに対してはちょっと量感が足りないかな。あと、海野さんというとどうしても収賄事件を思い出してしまうので、何だか意味もなく印象が悪くなってしまうのは私の心が狭いのでしょうかね。ちょっと、演奏に覇気がないというか、バロック系の演奏に若干向いていないような気がしました。ま、海野さんはさておき、この日の演奏は、さすがにプロらしく強弱や表情の対比がよくついていて、タイミングなどもたいへん揃っていて良かったです。最後のチャイコフスキーが最もよく整っていて、かつ迫力もあり、楽しめる演奏になっていました。各パート間で合いの手が移り変わっていくところなど、全く澱みなく、一つの楽器のごとくきこえるのはさすが。
全体の中で気になった曲といえば、第1部のモーツァルトで、ティンパニのチューニングが狂っていたこと。途中でおかしいな、という風に調整をされていましたが、もっと低めに狂いました..何だったんだアレは。第2部の白鳥はさすが名手で、豊かな音がしますね。ハープの方が演奏会全体を通して大きめに弾いていましたが、それと対等以上に鳴っていました。パガニーニは解説にもありましたが、ヴァイオリンばかり目立って、ギターがあまりに消極的な扱いで残念。伴奏であることは分かっていても、ちょっとなぁ、という気がしました。どうでもいいのですが、この「ヴァイオリンとギターのためのカンタービレ」をみて、配偶者Sが「あ、のだめカンタービレだ」って..かなり病気ですな。と言いつつ12巻が待ち遠しいわけですが私も。次のマーラーはいつも大編成のオケの録音でしか聴かないので、3プルトの小編成できく爽やかなアダージェットは新鮮というか何と言うか、なかなか面白かったです。ハープが途中で1小節ぶっ飛ばしてしまったのには驚きましたが(すぐ復帰)。第3部が最も気合が入っていて、先にも述べましたがチャイコフスキーは特によかったです。アンコールはパッヘルベルのカノンでした。ところで、海野さんの「お話」は少々中途半端であんまり面白くもなくて、あれだったら司会者を別にしてもっと細かい話でもしてもらえばいいと思いました。
終演後、いつも寄っている居酒屋で2杯ほど飲んで帰ってきました。
★05年4月26日
ペルー旅行の第5日をアップしました。2週に1回のペースになってしまっており、今後加速が必要ですね..いま、6日目は文章が完成し、写真の選定も終わっているのですが、これを文中に埋め込んで、拡大版のコメントを入れるのがけっこう時間のかかる作業なので、これをなるべくゴールデンウィーク中に..しかしほぼ毎日用事が..参ったな。ま、少しずつでも作業をするつもりです。
ところで、上記のペルーの旅行記で、乗った鉄道のことをしばらく書いていたところ、福知山線の鉄道事故のニュースが..痛ましいことです。原因が何にせよ、天変地異ではないことは確かですから、結局人災ということになるのでしょう。被害に遭われた方々の無念は想像を絶しますが、ご冥福をお祈りするとともに、負傷した方が早く良くなることを祈るしかありません。原因が分かって、他の路線・会社にフィードバックすることが重要でしょう。移動体というものは、列車・自動車・飛行機・船、どれも極論すれば完全に事故ゼロ、ということはないわけで、安全対策を2重、3重にかけて確率を下げるしかなく、それにかかるコストとのバランスを見極めるのが非常に難しい。例えば、自動車の世界では白線検知(車線をはみ出ないようなステア・ブレーキ制御)や前車追従・追突回避(ステアと加減速の自動化)の技術が開発されつつありますが、そうするとそれを制御する装置の信頼性はどうするか、暴走しないかの監視・バックアップはどうするかといった問題を解決しなくてはならないわけです。その点鉄道は、決まったところ走り、決まった箇所で加減速をする乗り物ですから、今回の事故の原因が早く判明して、対策が生まれることを祈ります。

★05年4月23日
ここのところ毎回行っている、コンセール21管弦楽団の定期演奏会に行ってきました。
コンセール21管弦楽団 第29回定期演奏会
大田区民ホール アプリコ
ブラームス/ハイドンの主題による変奏曲
ブルックナー/交響曲第5番 変ロ長調 1875/78原典稿 ハース版
指揮:藤崎 凡
ブラームスのハイドン・ヴァリエーションは生演奏では初めてですね。この作曲家は変奏を展開するのが得意で、後に交響曲第4番の終楽章でもこの形式を採っていますが、変奏曲というのはどうしてもブツ切りな印象が残るから演奏はやりにくいのではないかと個人的には思っています。また、変奏と変奏の間の気持ちの切り替えがうまく行かないと足並みが揃わなかったりして、今日もちょっとそういうところがあったように思われました。前半で管楽器が少々上手く行ってなかったのは残念。後半で良くなってきましたが。弦楽器は難しいところが多いようですがかなりがんばっていました。このオケは弦楽器が上手い。藤崎氏の指揮は直線的な感じですから、こういうブツ切りな曲だと合わせにくいかも知れない、と思いました。昔、渋谷交響楽団でお世話になっていたときもおもろい振り方だなと思ってましたが、変わってないですね。
メインの交響曲は、これまたブツ切りな印象の曲なのです。ブルックナーは、オルガン奏者でしたから、曲の節目にフェルマータとか全休止とか、多いのです。それで、前プロのブラームスと何となく印象がだぶってしまわないか(調性も同じ変ロ長調)と危惧しましたが、まあ作風が違いすぎるのでそれはなかったですね。ブルックナーの方が不器用で、繰り返しが多く冗長な印象があって、オケの集中力が途切れがちで難しい曲です。1箇所、全休止の後でヴァイオリンが飛び出したところがあって残念でした。金管はなかなかきれいで、まずまずの響きを作っていましたがホルンは輪郭がなくて今一歩か。トランペットは1stの方がたいへんいい音なんですがリハーサルで疲れたのか、たまに音を割ってしまうところがあって気になりました。4楽章最後の部分は聴いている方も手に汗握る難所ですが、大詰めに出るファンファーレ的なモチーフの音程が定まらず、大変きつそうでした。以前、名古屋ブルックナー管弦楽団というアマチュアを聴いたときは、ここでさらに1段大きくなっていて、びっくりしたものです。ま、あそこはブルックナーが好きでやっているオケだから別格なんでしょうけど。
アンコールはなし。ああいう長い曲の後はなしで一向に構わないですね。そのまま、東芝フィルの連中が飲んでいる店に行き、飲んで帰ってきました。

★05年4月18日
香港に行って来ました。暑いはずだったんですが私が行く前日に急に天候が悪くなり、日本と変わらないほどの涼しさ。日本もかなり寒かったようですが。ずっと曇ったり、雨だったりで、風景がもやもやな感じで写真撮影上はあまり好ましくありませんでした。ホテルの送迎の人によると、元々、狭い土地に都市が密集して、排気ガスで空気がよくないところのようです。そして、それほど暑くもないのに室内は冷房をガンガン効かせます。ホテルのエアコンの温度調節つまみが5-30℃ってのには驚きます。5℃ってなんだ??冷蔵庫か??..実際の設定は20℃になっていましたが、これも寒すぎ。30℃にしていてもずっと稼動し続け、温度調節機がどうもおかしいようで..食事はどこで食べても美味しい。一部、外れもありましたが概して美味しいし、この地域は薄味らしいので、続けて食べても飽きが来ないのは有難いです。50階建て以上のマンションがずらりと並び、今も建設ラッシュなのは壮観ですが、一方で廃墟に近いような建物があるのも事実。カネがある人は高級なところ(タワー式のマンションは家賃月額30万円以上)にどんどん移って、古いところは半ば放置されているのかな、という気もしました。これは今に始まったことではないでしょうけど。
反日デモは17日に行われましたが、私はそのとき香港島南部にいてデモには遭遇しませんでした。ニュースによると暴力行為はなかったとか。街には日本製品があふれていて、日本製専門店まである始末。日本のお菓子や雑誌などが現地の言葉に焼き直されずそのまま売られている、なんていうこともありました。ボイコットしようにもかなり深い関係にあるようです。まあ、中には日本製を騙った近隣諸国の製品も見受けられましたが..ま、いまどき、日本製などと言っても、電化製品やPCなどの部品は中国・韓国・台湾製だったりするわけで、どこ製、というラベルはあまり重要ではなくなって来てしまったんですけどね。
というわけで、ペルー旅行記が終了次第、香港小旅行の記事に着手する予定です。

★05年4月12日
電子ピアノを買って、先日何か譜面でも買おうかと楽器店に行ったところ、自分の技量ではとても無理だと悟り、何も買わずに帰ってきたのですが、そのとき書籍コーナーにあった漫画が気になって、つい昨日買ってしまいました。二ノ宮 知子「のだめカンタービレ」です。音楽大学を舞台にしたコメディですが、既に有名なんですねこれ。滅法面白くて、すっかり気に入ってしまいました。カテゴリーとしては少女漫画、になるのでしょうか、私のようなオヤジだと普通の本屋では買うのがちと恥ずかしいので、楽器屋に置いてあるのは助かります(笑)。掃除も洗濯もまともにせず、風呂もあまり入らない、破天荒な生活をしている主人公「のだめ」こと野田恵と、才能豊かで完全主義、実力があるのに飛行機が嫌いで留学もできないという千秋真一を中心にドタバタが繰り広げられるわけですが、クラシック音楽の知識がなくとも十分楽しめる作品になっています。私も音楽をやっているとはいえアマチュアだし、音大に行ったこともないので実際音楽大学でどんな授業が行われているのか、どんな人が集まっているのかは知りません。しかし、そんな前提はともかく、面白い。これ、お勧めです。
話はぐっと変わって、京セラが出しているカメラシリーズの、CONTAXというブランドでの事業が終息するという発表がありました。これは、京セラが75年から始めた、旧ツァイス・イコン社のContaxというカメラの名前を(大文字と小文字の違いがあるけど一応)引き継いで、一眼レフカメラのシリーズを発売したことから始まったもので、その後高級コンパクトのTシリーズ、AFのレンズ交換式レンジファインダー(厳密にはこういう呼称ではない)のGシリーズ、AF一眼レフ・デジタル一眼レフのNシリーズ、645判カメラとかなり手を広げて来ました。出てから30周年を祝う年に終息したのはオリンパスOMシリーズと同じで、飽きられるのが極端に早くなった現代、まあ30年も続けば良い方なんでしょう。この京セラコンタックスシリーズは、レンズをカール・ツァイスという有名ブランドのものを使い、描写優先に設計されていることを売りにしていたのですが、いくぶん高い価格設定と、自動化に遅れをとったのが売れ行きに響いたのではないかと思います。Gシリーズは一時持っていたし、知り合いの写真を見せてもらったりした感想では、確かに写りは良かったと思っています。しかし、この業界、だいたい行き渡ってしまうと中古ばかりで済ませる人も多いし、新製品が出ないと売れ行きが維持できない、新製品ほど安くあるべきという妙な風潮もあってここのところ苦しい状況であったかと思われます。また、Nシリーズが必要以上に大きいデザインになって、念願のデジタル化したN-digitalは感度が低いとか、技術的にはいろいろチャレンジしていても一般ウケしないところに行ってしまった感があります。個性あるカメラメーカが一つ消えてしまい、残念です。30年間続けたことには敬意を表したいですね。

★05年4月10日
電子ピアノを買いました。アコースティックの方がもちろんいいのですが、場所を取るし、どうせまじめにやらないから安いものでいいや、といういいかげんな、「それなら買うな」と突っ込まれそうな理由で選びました。カシオの、わりと安いと思われるモデルですが、実売で6万円弱、量販店のポイントを引けば4万円台ですね。それでいて鍵盤もちゃんとピアノ風だし、音もまずまずピアノ風に出るし、たくさんの種類の音もあるし、と至れり尽くせりであります。早速、組み立てて弾いてみましたが、既に中2のときに止めてから24年を経過しており、思うように指が動きません。特に左手は全然ダメですね。これから毎晩、ハノンからやり直しです。幸い、電子ピアノはヘッドフォンで音を聴くことができ、夜遅くても迷惑になりません。はてさて、3日坊主にならないようにしなければ..
ところで、14日午後から4.5日間、香港に行くことになりました。これは、昨年秋に披露宴に来てくれた弟の家に答礼というかなんというか。実は配偶者Sの親戚の家も今年2月からようやく回り始めた次第で、いやもう、遊びに仕事にかまけてお付き合いをさっぱりしていないという..いけませんね。というわけで、ペルー旅行のアップ中ですが早くも次のネタが手に入ります。短いからペルーの途中で入れてしまうか、後にするか、内容次第で決めようと思っています。なお、旅費は無料で、つまり航空会社のマイレージで行くのであります。弟も、披露宴のときはその手で来たので、おあいこかな(意味不明..)。さておき、初めての東南アジア旅行になるわけで、その点楽しみです。
待てよ、ピアノが3日坊主になるきっかけになってしまいそうですな..まずい。

★05年4月8日
3日間、大分、名古屋と出張に回っていて、帰ってきたら東京の桜が満開になっていたので驚きました。いや、当たり前のことなんですけど、建物の中に篭ってああでもないこうでもない、と話をしているばかりで、とんと風景に気が付かなかったのです。この3日間で唯一新鮮だったのは、中部国際空港に初めて行ったということ。パッと見た感じ、大きさの割りにあまり使われていないような気がしました。通路など施設に余裕があるからゴミゴミしていないのは良いですね。名鉄の空港線は名古屋まで指定席で1200円というのはちと高いか。普通車両なら850円で、小牧時代のバス(870円)とだいたい同じくらいです。遠いので、最速の快速特急で28分かかります。ミューという特別車両がこの路線のためにデビューしていますが、車内は明るくて清潔、液晶の情報表示版は見やすくてなかなか良かった。先頭車両から見える画像と速度も表示されて、それを見ると、常滑線はカーヴが多くてあまり速度が出せないようです。100km/hを超えるのは最初の空港線の部分だけ、あとはだいたい95km/hくらいですね。まあ、今になって新線を引くのはコスト的にも意味がないでしょうけどね。空港も名鉄も見物する時間がなくて、残念です。関東にいると航空機で中部空港を使うことは通常ないので、次の機会にもうちょっと詳しく見たいと思いつつ、ちと難しいか。

★05年4月4日
ここのところ、仕事で出張が多く、なかなか家にいる時間がありません。出張の移動中にモバイルPCで編集ができるので、ペルーの旅行記は文章ばかり先に進んでいます。公開したのは3日目までですが、頭の中は既に6日目が終わりかかっています。それで、写真を埋め込んで解説を付けるとなると、あれ、いま何日目書いているんだっけ、と混乱しています。この土日に4日目がかなり完成に近づきましたが、明日からまた2泊の出張です。うー、何とかせねば..

★05年4月3日
墨田区民オペラという公演を聴きに行きました。このオペラを見るのは舞台が2度目、DVDでも2種類見ているのでまあまあ馴染みがある曲ではあります。オーケストラ、合唱はアマチュアでソリストはプロの公演で、なかなか楽しめました。
第13回 墨田区民オペラ
ビゼー/歌劇「カルメン」全曲 (日本語公演) 曳船文化センター
カルメン(ジプシー女):岩森 美里(Ms)
ドン・ホセ(衛兵伍長):井ノ上 了吏(T)
エスカミーリョ(闘牛士):立花 敏弘(Br)
ミカエラ(ホセの幼馴染):松林 桂子(S)
スニガ(衛兵隊長):峰 茂樹(Bs)
レメンタード(密輸業者):太田 実(T)
ダンカイロ(密輸業者):小野 弘晴(Br)
フラスキータ(ジプシー女):小池 芳子(S)
メルセデス(ジプシー女):日向 由子(Ms)
モラレス(衛兵伍長):古沢 利人(Br)
河地 良智指揮 墨田区民オペラ管弦楽団、同合唱団、フレーベル少年合唱団
ダンス:Golden Steps
あらすじをごく簡単に書いておこうかと思いましたが、以下にたいへんよくまとまったサイトがあるので興味がある方はそこを読んでみて下さい。↓
http://www.ne.jp/asahi/orchestra.tachikawa/love.music/Library_Bizet_Carmen.htm
配偶者Sはオペラを見るとき、たいてい姿かたちから入ってしまうので、サイズ大きめのカルメンがちょっと気になっているようでしたが、オペラというのは声域や声の質で演ずるキャラクターが決まってくるので、それを言ってはいけません。まあ、イメージと合っていればより良いのは確かですけどね。さて、全体を見渡してみたところ、歌手陣はかなり良かった。日本語歌唱は原語に比べて曲に合っていないところも出てしまうのが難点ですが、よく聞こえていたと思います。歌詞と曲が合う・合わないというのは原語上演でも必ずしも完璧ではありえないし、主観も入るので判断が難しいところでしょう。ホセ役の井ノ上さんが1曲、たいへん音程を外しましたが他は全く問題なく、勘違いで歌っちゃったのかな。ホセ、カルメンはさすがに主役ということもあって、声量・演技とも十分で、よかったと思います。スニガ役の峰さんはセリフ(声質)が非常に渋くて(しかも話し方が上手い)、それでいて誘う女性全てに断られてしまうという対比が面白かった。スニガ、エスカミーリョはいずれも体格的にも役に合っている方々のように思われました。エスカミーリョは声が低音で厳しかったですが。衣装は大変凝っていて、一般人、衛兵、闘牛士、密輸団、竜騎兵などがパッと見で分かるようになっていました。密輸団などは髪型もものすごくて、こんな人がそこらを歩いていたら目立って、密輸どころではないでしょう。そういうツッコミはともかく、あの格好は短いシーンで観客に「見せる」ために必要な設定なのだと思います。
オケ、合唱団はアマチュアのようです。オケには知り合いが2名いて、メンバーも少ない(弦楽器が上から5・5・4・3・1名)し練習もあまり出来ていないからあまり期待しないでね、と言われていました。そうですね、確かに弦の高音とかで寂しい感じの音がする箇所もあったように思いますし管楽器も生音の刺激がありましたが、とにかく元々小さいホールで、最前列付近に強引にピットを作って配置しているので、これは止むを得ません。本来オケピットは客席より下にあって、舞台には干渉しない位置にあるのですが、ここではオケのメンバーの頭が舞台の上に出てしまうほどなので、舞台の見栄えもよくないし、ホールの響きもないので音も生っぽい感じになってしまいます。土日の2日公演でそれぞれが立ち見を出すほどの盛況(1回あたり500人くらいを動員か?)ですから、もうちょっと大きな会場にチャレンジしてもいいのではないかと思いました。これも、共催の墨田区との関係がいろいろあって簡単ではないのかな。
全曲で、休憩3回入れて3時間の公演、会場が小さく休憩する場所も少ないのはちょっと困りものではありましたが、公演は実に楽しかったです。今回で13回目ということですが、こういうのは長く続いて欲しいものです。6月にも演奏会形式のオペラ鑑賞を予定しており、今年は舞台芸術の年になりそうな予感がします。


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