所有トランペットなど

持っているトランペットや、過去に体験したマウスピースについてのコメントなどをまとめてみた。私はどちらかというと下吹き(2nd奏者)で、音は暗めであまり輪郭ははっきりしない方である。マウスピースの購入遍歴は、それを補おうとしたり、元に戻したりの繰り返しである。


トランペット

最近使っていない楽器もあるが..印象と、購入当時、選ぶ際に比較した楽器などをコメントする。主観だらけなので選定の参考にはしないで下さいませ。
購入順に記述。

★ヤマハ YTR-136 B管 78年、千葉のヤマハにて購入、新品最初の楽器
小6、鼓笛隊に入るときに親に買ってもらったもの。当時の価格は31000円。小遣い制ではなかったので、3万円という額がどういうものなのかさっぱり分からなかった。おどおどして申告したのだが、案外あっさりOKが出たので驚いた記憶がある。まあ親としては、息子が自分でやりたいと言い出したことが嬉しかったのかも知れない。当時のヤマハの一番安いモデルで、ニッケルメッキ仕様だ。同級生が持つラッカー仕上げの金色がまぶしかった。中学時代まで4年をこれで過ごす。当時使っていたマウスピースはヤマハ11で、中庸のサイズ。他にも買ったり友人と貸し借りもしたが手元に残っていない。
いま吹いてみると、高音、低音ともに抜けが悪い。楽器が悪いというより、当時の私の音域が知れるというものだ。音程は良好で、今でも入門用として使えるのではなかろうか。ニッケルメッキか地金か、なんだか異様な臭いを発しているのが難点。

★V.バック 180ML 37 B管 82年、下倉楽器にて購入、新品 製造No:21万台V.Bach B管
高校が私立だったせいか、皆、いい楽器を使っていた。それのせいで、またも親にねだってしまう。当時の価格は15万円くらい。これもバックとしては最下位モデルだが、楽器としてはなかなかよくて、今も使っている。高校1年とあって楽器を比較して買うということまではしていない。ヤマハの前の楽器に比べて、ベルや支柱の加工にムラがあるのには驚いた。とはいえ音色はヤマハに比べて太く、いい音がする。後年他の人の楽器と比べてみると、バックの中では明るめの音色のようだ。それなのに私の音はどっちかというと暗い。結局本人次第かね。
マウスピースは高校時代はバックの3Cを使用し、大学に入ってから1-1/2C、その後ヤマハ16C4の時期が一番長かったか。社会人になって、曲によって17D4と16C4を持ち替え。一時期、ベストブラス3Cも使ったが疲労多く手放した。今は15B4Nの#26スロート拡張あたりを使うことが多い。

★J.シェルツァー Sinfoni B管 91年、ダクにて購入、中古 製造No:2万台初めてのロータリー
社会人になって、オケのKK君の影響を受けて、かといって高い楽器はなぁ、ということで中古を。従って、比較した楽器はない。あえて言えばモンケのB管か(キャラクター違いすぎ)。銀メッキで、かなり古い楽器だ。3番抜き差しにヤマハのバネトリガーが改造でつけてあり、これのせいか、3番ヴァルヴを使う音は抜けが悪い。古い楽器とあってボア(管の径)が小さい。音色は柔らかく、あまり大きな音は出ないように思う。音程ははっきり言って良くない。真ん中のソ(実音F)が低く、これから作られるEs、Dあたりも低い。決まった音しか出てこない古典の曲では何とかなるが、クロマチックに旋律をやるには細心の注意が必要だ。他に所有している人の楽器でも似たような症状はあるものの、最近の楽器ではそれほどでもなかった。
マウスピースはヤマハの15E4を主として使用、その後16E4にも手を出したが、スロートが太すぎて高音がぶら下がってしまい、練習をサボると急激に悪くなる。ゆえに、今はバック1-1/2C#26拡張・バックボア改造か、ストンビ3C-Pで使用している。一時期、ベストブラス3Bを使っていたがこれも手放している。

★B.ヴィレンベルク ケルンモデル C管 02年、ウィンドクルーにて購入、新品 製造No.70B.Willenberg C管
ようやくC管に手を出す。東芝フィルのメンバーはレヒナーとかシャーガルとか、けっこうな品をお持ちである。私はさすがにそこまで気合が入っていないので、当時実売24万円のこの楽器にした。ベルが大きく、遠達性があるよい楽器だ。音はあまり深みは無いが、よく鳴って、音程の良い楽器である。素材はゴールドブラス、ラッカー仕上げ。最近、値上がりしているようだ。造りはよいが、全体に支柱などのパーツは軽めになっていて、高級な楽器とは認知されていない。
マウスピースはシェルツァーと共通だが、ベストブラス3Bを使っていた時期が長い。今はバック1-1/2C#26拡張・バックボア改造か、ストンビ3C-Pで使用している。

★V.バック C180L 239G 25C C管 04年、下倉楽器にて購入、新品 製造No.50万台V.Bach C管
結婚前に駆け込み(?)購入したもの。これはプロの方に同席いただき、2時間ほどかけて選んだ。アマチュアの人気は所謂ハーセスモデル、マウスパイプ25Hのものに集まっているらしくて、楽器屋の在庫はほとんどそれだ。しかし25Hタイプは音程が悪いし、高い音もきつい。私には到底制御できるものではなかった。ゆえに、25Cパイプを選び(本当はMLボアの25Aが欲しいところ)、結果として良いものを手に入れたとは思う。製造番号が古いので、長期在庫だったのかも。価格は23万円ほど。この楽器、暖かい音がする。鳴りは良いし音程も良好。なぜ売れなかったのか不思議。ラッカー仕上げは人気がないのかな。最近は「ひまわり仕様」として、3番ピストンの下にスペーサを入れて、少しカチンと鳴るようにしている。
マウスピースはバック1-1/2Cを7本比較して購入した。しばらくそれを使っていたが高音に難があるのでいまは少し小さめのカップのストンビ3C-Pを使用している。


トランペット(特殊管)

★ユルゲン・フォクト ナチュラルトランペット 01年、銀座ヤマハにて購入、新品ナチュラルトランペット
Ces・C・Des・Dの4本のクルークが付属している。マウスピースはバロックマウスピースで、リムは平らでまん丸のカップだ。これは、究極の、無駄な投資である。趣味は元々無駄なものだが、これは買った私も断言できる。無駄中の無駄であると。しかし、この楽器を吹いてみると、通常のヴァルヴ式トランペットでどこの音が低めになるとか、そういう物理的なことが体感できる。そして、この楽器での発音や音程調整の体験は短い管でも生きる。学生時代に、手製のナチュラルホルンを吹いたときは普通の楽器の調子もすいぶん良くなったものだ。
とはいえ、不自由な楽器であることは間違いない。以前、フンメルの「軍隊7重奏曲」というのをやったとき、練習中に一度この楽器を使ってちょっと練習してみたが、音の輪郭はもちろん、音量もクラリネットやフルートより劣った。鍛錬が足りなかったのであろうが、それ以来しばらく表に出すのは控えている。今では、家での宴席時に、こんなん持ってます〜、というネタとして使われている。いずれは、弦楽器とのソナタでもやりたいものだ。

★ストンビ エリート 5710 ピッコロB-A管 05年、ウィンドクルーにて購入、新Stomvi ピッコロ品 製造No.2万台
アンサンブルで使用するために購入。太くて甘い(謎)、なかなかいい音がする。音程も良い。コルネットシャンクなのでマウスピース選定の幅が狭いのはネックかも知れない。高い音は、普通の楽器で出なければピッコロでも出ない、とよく言われる。その通りであるが、ピッコロで出してみるとすんなり出ることもあるし、要するに慣れればいいということ。さておき、使用頻度は低い。家で練習するにも音が目立ちすぎるし、ミュートだと吹奏感が変わりすぎる。難しいところだ。価格は19万ほどで、値段からするとお買い得感がある。ストンビ3本、ほかにはヤマハを吹き比べて決めた。中国製のものも試してみたが、これは音程が良くなかった。
マウスピースはワーバートンの3Sに10Sのバックボアで使用している。一応シルキーの14A4Xも持っているが、最近こっちはあまり合わなくなってきた。いずれ、ストンビ3番で浅いカップを発注してみようかと思っている。
ストンビは当初どういうメーカか全く知らなかったのだが、この楽器で急速に興味が湧いている。ひょっとすると、バックのB管を処分してこっちに乗り換える、というのもアリかと思い始めている今日この頃。

★J.ミカエル FG-550S フリューゲルホルン 05年、ネットオークションにて購入、新品中国製フリューゲル
中国製、わずか3万円のフリューゲルホルンである。結婚式2次会で、ホルンパートを吹くのに使った。この手の楽器の音色はマウスピースで劇的に変化するのでなんとも言いがたいが、音程は予想以上に良い。中国、おそるべし。ただし、楽器各部の仕上げは雑だ。加工にムラはあるし、メッキにブツブツがあったりする。その点は値段なり、というところ。家で宴会をしているときに何か演奏してくれとリクエストされると、これが出てくる確率が高い。音が刺激的でないので、騒音対策にも良いからだ。
マウスピースは、付属のものでは音が硬い。ヤマハで18F4Nという大きなものを手に入れて使っているが、少し音程が下がり気味のほかは問題はない。高い音もけっこう当たる。なお、バックのマウスピースはしっかりはまらない(緩い)ので注意。


マウスピース

ショートインプレッションを。これも、選定の参考にはならない可能性高し。マウスピース選びというものは非常に難しい。店で選んでいて、良いと思ったものも1週間〜1ヶ月すると唇の筋肉が変わってきて、調子が悪くなったりもする。そして、その段階で元のマウスピースに戻しても元の調子とは違っているということはよくある。忍耐が必要だが、かといってずっと合わないものを使っているのも問題だし、その見極めが難しい。
これは購入順ではなく、番号順に書いている。

数字・記号の意味は
バック・ストンビ・ベストブラスなど:数字が小さいほどカップ径が大きい。アルファベットはA:深い〜C:中庸〜E:浅い。
ヤマハ・シルキーなど:バックと逆。

●ヤマハ
ばらつきは少なく、指名買いでもそれほど問題ないはず。最近、銀座のヤマハには特注モデルも多く在庫され、なかなかおもしろい。
・7B4 (借りたもの)
中学時代、同期が高音が出るといって使っていたものだ。カップが小さく、中学時代の私でもあまり合わない感じだった。いまの私の用途ではありえないサイズである。
・11
標準のマウスピースだ。あまりに雑に使っていたのでボロボロ。思うに、ある程度成長してから始める場合、このサイズは小さ目ではないかと思われる。
・13D4 (売却)
リムが平たいので疲労が少ないが、音の柔軟性は少し損なわれる。一時期、小さ目のもので明るく吹こうと考えてモーツァルトなどを吹くときに使っていた。カップ径は小さいが、深めなのでオケの中でもそんなに違和感はない。さすがにカップ口径が小さすぎると感じ始めたので売却した。
・14A4a (誰かに上げた)
中学時代に、カップ径大き目でかつ高い音を、という欲求から買ったものだが、誰かに上げてしまったのか今は手元にない。しかし、これってピッコロ用のマウスピースである。中学生って、無茶するなぁ(自分だが)。
・15B4N(標準#28、#26拡張を所有)
銀座特注モデルで、中川モデルというものだ。スロートが#28で狭く、バックボアの広がりが少な目になっている。唇の自由度を確保しつつ高い音域にも対応できる。従来の大きいマウスピースに慣れていると、少々ふん詰まり感があるから、スロート拡張オプションを選ぶとよいだろう。Bというカップだが、想像していたより深かった。
・16C4
バックでは1〜1-1/2Cあたりに相当するカップ径だ。長い間愛用していた。オケ系ではバランスがよいモデルかと思う。
・17D4 (売却)
低音増強時に使っていた。大音量が得られる。口径はバックの1よりも大きく感じる。高い音は当然苦手。
・15E4 (売却)
ロータリー用。初期モデルはスロート径が特に大きかったと記憶している。高い音がぶら下がり、音の輪郭がつきにくい傾向があるので、相当練習が必要だ。
・16E4 (売却)
これもロータリー用。15E4よりさらにカップが大きい。
・18F4N
フリューゲルホルン用。口径が大きく、深いのであるが、バックボアの広がりは控えめになっている。ゆえに音質が暗めで深みのある音でありながら、比較的制御しやすい。

●バック
ある程度吹けるようになってから知ったので、大き目のものばかり。世上言われている通り、ばらつきがあるので店で何本か試奏して決めるべきだと思う。
・7C (誰かに上げた)
楽器に標準でついてくるモデルだが、ほとんど印象なし。使わずに誰かに譲ってしまった。たいてい、楽器を買うときは他のマウスピースに交換してくれるはずだから、目当てのモデルがあればそちらに替えてくれと言うのがよいと思う。
・5AFL (売却)
フリューゲルホルンを買った際に、楽器屋がおまけでくれたもの。しかし、楽器には合わなかった。非常に深いカップで、高い音はきつい。使い道がないので、売却した。
・3C (誰かに上げた)
吹奏楽での人気が高いモデルだろう。高校時代の主力だった。オケでもこのくらいの大きさを使う人は多いのではないだろうか。見栄張って1番とかを使うより、これを使って明るく吹くのもいいかと。
・1-1/2C(標準#27、#26拡張を所有)
高校時代に1度購入、社会人になってまた購入、その都度印象が異なるし、また、何本か並べて比べるとこれまた異なる。私の吹き方では、これがオケでの最大モデルというところか。
ヤマハの工房でスロートを#26にして、バックボアを広げた改造品も持っている。これはロータリー用だ。改造品を作るときは、試奏しながら少しずつ削るのだが、これの見極めも非常に難しい。私は、バックボアを削りすぎたのではないかと思っている。
・1C (誰かに上げた)
大きすぎて、すぐに手放した。そういや1Xなんていう化け物みたいなのを吹いている友人もいた。あれは全然手に負えなかった。
・1D (売却)
高音が「少し」よく出るようになる。ただ、元々のカップ径が大きいから、劇的には変化しない。ま、気持ちの問題。リムが丸いので、見た目より大きく感じる。それが精神的にプラスかマイナスか、それは人次第。

●ベストブラス
元ヤマハ社員であった濱永さんが独立して作っている。マウスピース、練習用ミュートのみならず最近は楽器も作るようだ。マウスピースは通常の他社形状のものと、重量級のパワーピースというものがある。遠達性が増すというが、重いので取扱いには注意が要る。カップ径や深さは他社と同じようなところだが、スロートやバックボアは太めの設定になっているから、息が要ると思う。リム形状は比較的平らで、口当たりが良いのも特徴だ。
いずれも、カメラ購入資金のために手放してしまった。
・3B (売却)
ロータリー用に一時使っていた。ヤマハの1xE4シリーズよりはコントロールが楽で音がまとまりやすい。他の人に聞いてみると、遠達性はあるようだ。
・3C (売却)
上記の3Bを使っているとき、ピストン式のマウスピースも同じリムで使いたかったので、これを使ってみた。若干スロートが太めなので高い音が下がる。鍛錬が必要だ。
・3D (売却)
あるとき、ボレロのピッコロパートをやるときに買った。楽器はヤマハを借用。ちと音程が低めであった。しかし、太くて、良い音がする。通常のトランペットでは軽めの音になった。

●ワーバートン
05年夏に火災で工場が全焼し、06年2月に再建した。カップと、スロート・バックボア部の2ピースに分かれ、組み合わせて使える。今のところ、ピッコロ用のみ所有。通常のトランペット用も試したが、結局、バックやヤマハと同じような口径・深さのものを選び勝ちである。それで1万8千円を要するのはもったいない話なので、よほど特殊な組み合わせでもない限り、これを勧める気にはならない。
・3S/10S(10S*も所有)
大き目のカップ径に、浅いカップ、バックボアは広めの組み合わせ。ピッコロ用に使っているが高音は若干難有りかも。でも、音はいい。
なお、バックボアの*つきモデルは、通常より広がりが大きい。音質は太く柔らかくなるが、高い音の輪郭は悪化する。
・4SV
3Sは口径が大きいため高音で疲れる傾向にあったため、一つ小さいサイズも注文していた。しかし工場が全焼した後だったのでなんと7ヶ月もかかってしまった。目的の演奏会はとっくに終わってしまったが、まあこれは仕方ない。それで、吹いてみた感じでは、口径が小さい分、明るい感じにはなる。Vカップは息が速く入るらしいが、その点は部屋で吹いている程度では何とも言えない。シルキーの14Aと同等の口径だそうだが、カップはこちらの方が深く、息の通りは良い。

●シルキー
日本では神格化されたといってもいいメーカであるが、米国ではバックより少し高いかな、程度の価格で、マウスピースに至っては30ドルくらいで通販されている。どうも、日本だと中間マージンがたくさん入って高くなっているのだろう。とりあえず、ピッコロ用しか持っていない。
・14A4X
ピッコロ用のごく浅いマウスピースだ。口径はそこそこあるので、音量もまあまあ出る。ワーバートンの3Sで練習していてだんだんキツくなり、より浅いこれを買ってしまったのだが、これは典型的な、よくない買い方だ。そうして、本番ではこのマウスピースでも最高音は当たらなかった。いまは、3Sに戻して練習するようにしている。ゆえにこれはいずれ売却するつもり。

●ストンビ
・3C-P
通常の3Cに、平らなリム(Pタイプ)の仕様が追加されているもの。ネットオークションで購入。数字・記号の意味はバックと似ているが、3Cはバックでいうと2Cくらいに相当するような感じがする。精度よく仕上げられており、良い品だと思う。標準の状態で、スロートが#26でバックボアも広いので、ロータリートランペットにも適合する。
・コンビシステムストンビ コンビシステム
3C-Pが気に入ったので、予備を買いたくなった。カップを浅くしたものも発注したいのだが、カスタムで1本ずつ発注すると1万8千円と高いから、いっそコンビシステム(リム・カップ・スロート以降の3ピース、3万6千円)を発注してしまった。3ヶ月半かかって、ようやく到着。
付いて来た説明書によると、まずリムがS(標準)、P(平ら)、R(丸い)に加えてそれぞれのワイドリム版があり、これが25種類のカップ径に対して注文できる。カップの深さはA-FとFLの7種。スロートは#20から#27までの8種類。バックやヤマハの標準が#27だから、かなり太い方向に調整が可能になっている。4mm超のスロートなんて、普通のトランペットでは音程が下がって使えないと思う。バックボアは3種、マウスピースのボディはトランペット用が普通とヘヴィ、コルネット用が普通とライト(おそらくピッコロ用)があってこれだけでも十分だというに、ボディ材質がなんと、6種類。標準がブラス、オプションで金、銀、チタン、エボナイト、カーボンファイバーって、いったいこれらの材料に何を求めるのか..金なんて、シャンクに挿したらキズだらけになりそうだ。
で、私が発注したのはカップ径3、リムがPで、その他は標準。使ってみた感じでは、当然ながら使い慣れたCカップが最もしっくり来る。Dは急に当たりがよくなり、音色が明るく、軽くなる。Bはこれまた急に大音量になって、高音がちょっときつい。こりゃ劇的すぎだなぁ。ピッコロ用ではF、E、Dを試してみたが、Fは3というカップ径に対して明らかに浅すぎで、バランスがよくない。E・Dはまあまあである。まあまあと、あまり良くないような書き方をしているのは、スロートが#26と、通常の業界標準(?)より1段階太いため、ピッコロでは暗めの音になり、音程の取り方には慣れを要するからだ。これはもう少し吹き込んでみないといけない。
と、いろいろ試せるのであるが、毎週のように試し吹きをしていたらアンブシュアを壊しそうである。ある程度決めうちで慣れることも重要だと思う。