SIGMA fp・OMマウント

 オリンパスOMマウントのレンズによるものをここにまとめておく。他のページに載せたライカ、M42、エキザクタやデッケルマウントに比べればずっと新しいレンズ群であり、広角レンズから十分使える描写だと思う。オリンパスが4/3マウントでE-1を出したときに、画質的に適合する推奨F値をリストにしていたのを思い出すが、あれは本当に真面目な対応だった。しかし趣味で撮るなら、絞り値での描写の違いもまた楽しい。
 持っているレンズが多く、レンズによってはまとまった枚数を掲載できていないが、順次増やしていく。また、OM-System銘とM-System銘、マルチコートとモノコートもまとめて掲載する。

●広角

 16mm魚眼と18mmは既に手放しており作例はない。シフト24mmも手元に残っていれば面白かったかもしれないが、これも手放して久しい。シフト撮影はマイクロ4/3のデジタルシフトでもう事足りているので、35mm版で復帰することはないだろう。
 超広角かつ大口径ということで問題になりそうな21mmF2がたいへん優秀で驚いた。他のマウントの28mm以下の広角レンズが軒並みダメなので、そこを補う形になりそうだ。

Zuiko 21mmF2

 F2の明るさとカメラ側の感度を合わせると、撮影領域が大変広く、便利なレンズである。絞り開放では周辺は甘めではあるが、中央はシャープで、少し絞れば均質になる。フィルターとフードは相当浅くしないと四隅がけられる。フィルム時代はプリントされる範囲が少し狭かったため気付かなかったのだが、デジタルでは顕著に暗くなるので、分かってしまう。
 
Zuiko 21mmF3.5
 周辺が少し緑色になるが、F8くらいで均質になる。コンパクトで扱いやすいレンズだ。
 
Zuiko 24mmF2.8
 周辺の色付きはF5.6くらいで目立たなくなる。周辺解像は絞り開放から良好で、画面全体に均一な描写で使いやすい。
 
Zuiko 28mmF2
 絞り開放で夜の写真しか撮っていないのでもっと使ってからコメントしたいが、予想よりはしっかり写っていると思う。
 
Zuiko 28mmF2.8
 解像、色合いとも良好で使いやすい広角レンズだ。OMレンズの中でも、初めて自分で手に入れたもので思い入れがあるレンズであり、今後も使って行いきたい。
 
Zuiko 28mmF3.5
 フィルムでは優秀なレンズとして有名であるが、デジタルでも良い写りである。また、開放F値が暗いため一眼レフではピントが合わせにくいということも、デジタルならば問題にはならない。今後も活用して行きたい。
 
Zuiko 35mmF2
 OM初期からラインナップされていたレンズで、設計は古いがデジタルでもよく写り、色もきれいに出る。ボケ像の縁が明るくなる傾向があり、少し癖がある。OM Zuikoはこのあと出る28mmF2が49mmフィルター枠でこの35mmF2は55mmとなっていて比べると大柄には見えるが、いまのデジタル向けレンズよりは断然小さく、取り回しは良い。
 
Zuiko 35mmF2.8
 絞り開放では周辺光量落ちが目立つ。2段くらい絞ると均質になる。周辺の色付きは目立たず、シャープで良いレンズである。ボケは少し癖があるかと思う。
 
Zuiko 28-48mmF4
 広角ズームということで少し期待度は低かったのであるが、予想を裏切る好結果であった。F4でも液晶表示で見る分には暗さを感じないわけで、フィルム時代より断然使いやすくなった。
         
●標準

 標準レンズはどれもほぼ問題なさそうだ。一番古い55mmも開放ではもやっとするがF2以降は締まってくる。

Zuiko 40mmF2
 絞り開放ではパープルフリンジが見られるが、周辺の色付きもなく良い描写だ。最短撮影距離30cmと元々寄れるレンズであるが、ヘリコイド内蔵アダプターを使うことでもっと近接できるので、フィルム時代よりさらに便利になっている。
 
Zuiko 50mmF1.2
 絞り開放ではもやっとするがこれはフィルムでも同様で、解像はしっかりしている。周辺の色付きはなく、十分に実用になる。
 
Zuiko 50mmF1.4
 いま、MCのほうは絞りが故障しているので、ほぼM-system銘の作例だ。周辺は少し甘いが、工夫次第で使えるし、絞れば問題はない。
 
Zuiko 50mmF1.8
 絞り開放付近ではまだ使っていないが、画面全体に均質で良く写っている。
 
Zuiko macro 50mmF2
 絞り開放からコントラストがよくたいへんシャープに写る。フィルム時代より良好に感じてしまうがそれは自分の昔の撮り方に問題があったのかもしれない。マクロのためピントリングが急なので、拡大でのフォーカスができるデジタルで精度が上がった可能性もある。
 
Zuiko macro 50mmF3.5
 絞り開放からシャープで良い写りである。レンズがコンパクトでF2マクロに比べると気軽に持ち出せる大きさであり、今後も活用したい。
 
Zuiko 55mmF1.2
 自分の持っているOMレンズでは最も古い世代に属する(他は50mmF1.8と35mmF2.8)が、絞り開放時のもやっとした感じはF2では解消し急激に締まってくる。その絞り変化も楽しみたいレンズだ。
 
Zuiko 35-70mmF3.6
 当時としては大口径、F値一定のズームという特徴で売り出されたもので、現代でも十分通用する描写力を持っている。デジタルでは周辺に少し色付きは見られるが、全体に整った描写で、実用できる。
         
Zuiko 35-70mmF3.5-4.5
 廉価版のズームレンズであるが、絞り開放から実用になる。色もきれいだ。
 
●中望遠〜望遠

 マクロ90mm、50-250mmF5は既に手放している。トキナーの60-120mmF2.8は残念ながら曇ってしまったので試していない。望遠系は未だ作例が揃っていないが、100mmF2はフィルムと同様素晴らしい結果が得られており、今後楽しみである。

Zuiko 1:1 macro 80mmF4

 エクステンションチューブを介して撮影するもので、全長が長くなり手持ちではなかなか取り扱いは難しい。拡大率が大きいため上下左右のブレはもちろん、体の前後のブレでピントがずれることが多い。三脚に載せるほうが無難であるが、とりあえず手持ちで上手く行った写真を掲載する。元のレンズはシャープなので、デジタルでの写りも良い。
         
Zuiko 85mmF2
 E-1での適合表ではある程度絞る必要があるレンズであったが、fpで使ってみると絞り開放でも十分な写りである。
 
Zuiko 100mmF2
 周辺の色付きはなく、非常にシャープな写り。フィルムでも最優秀なレンズであったが、デジタルでも同様に優秀だ。
 
Zuiko 100mmF2.8
 絞り開放からシャープでよく写っている。
 
Zuiko 135mmF2.8
 未だfpでは使っていない。
 
Zuiko 135mmF3.5
 未だfpでは使っていない。
         
         
Zuiko macro 135mmF4.5
 未だfpでは使っていない。
         
         
Zuiko 200mmF5
 絞り開放ではパープルフリンジが見られるが、解像は良好で使えるレンズだ。
       
         
Zuiko 300mmF4.5
 よく解像しており良いレンズである。ただ、マイクロ4/3に慣れてしまうと、35mm判での超望遠撮影はどうしても大きく重く感じるし、fpには十分な手振れ補正もないため、あまり持ち出す機会はなさそうだ。
       
          
 
Zuiko 75-150mmF4
 最初期のズームレンズでありモノコートだが、これが予想以上の写りで良かった。
         
Sigma 80-200mmF4.5-5.6
 学生時代に買った望遠ズーム。絞り連動機構が外れているようで、常時開放になっている。試しに自宅から夜景を撮ってみたらかなり良い写りだったので驚いた。