★欧州

@ドイツ
・デュッセルドルフ(1回目)
 入国審査だけで通過、すぐケルンに向かったので、あまり印象なし。

・デュッセルドルフ(2回目、滞在3日)デュセルドルフ
 緑が多く、余裕がある。ドイツ人は自転車が好きで、大きな通りの両脇は歩道と自転車道の2つに分かれている。自転車用の車道の中は、右側を通行する。そうしないと、容赦なく「右を走れ!」と怒鳴られる。ドイツ人、規則に厳しいのだ。商業都市で、近代的でもあるが、閑静な住宅地もすぐ隣接しており、とにかく余裕がある印象。(01年5月)

・デュッセルドルフ国際空港デュッセルフォルフ空港
 現地の人によると、欧州の大都市の中では空港と市街が、最も近いのではないかという。車で10〜15分程度か。空港はこじんまりとしており、荷物検査場が狭いので、団体がいると列が途端に伸びる。とはいえ、団体客が頻繁に訪れるというわけでもなさそう。免税店は10軒程度だったか。(01年5月)

・ケルン(1回目、滞在1日)
 列車に乗るため泊まっただけで、かつ時差ボケ、印象が薄い。ケルンの大聖堂は駅前にあり、交通は至便である。(93年12月)

・ケルン(2回目、泊まってはいない)大聖堂からの景色
 大聖堂は、高所恐怖症、心臓に病気がある人には不向きか。階段を、ひたすら上る。狭いので、荷物も小さい方がいい。街はデュッセルドルフに比べると大きく、どちらかというと密集した印象だ。観光地として有名だが、駅前から外れると英語がなかなか通じにくい。(01年5月)

・フランクフルト(滞在2日)
 交通の要衝で商業都市なのだが、街自体はわりと小さい。ドイツは、ベルリンを除いて中規模の都市が多いようだが、ここフランクフルトもそれに当たると思う。(09年4月)

・フランクフルト国際空港
 言わずと知れた、ドイツの空の玄関口。空港から市内までSバーンで10分程度、非常に近い。空港駅はSバーン(地下)と遠距離列車駅(地上)があり、ドイツ各地への移動にも便利だが、同じプラットフォームに色んな行き先の列車が入るので、間違えないようにしなければならない。
 空港ターミナルは、当然ながらルフトハンザが大規模で立派なターミナル1を使う。JALだとターミナル2で、ラウンジも怪しげな一角に追いやられている。ターミナル間はモノレールやシャトルバスが運行しており、2〜3分の距離だ。免税店などは出国審査の後、ではなくて手前にある。免税手続きが必要なので、どっちにあっても良いという考え方だろうが、出国審査後に店が少ないのは少々困る。
 ルフトハンザのチェックイン窓口は、e-チケットなら自動端末で処理でき、バゲージドロップ専用のところで荷物を預ければ良い。こういうところの効率は良い。(09年4-5月)

・ライプツィヒ(滞在6日)
 滞在6日と言いつつ、うち3日間くらいは他の都市に出かけていたので実質はそれほどでもない。
 ベルリンの壁崩壊につながった市民デモが始まった地としても有名だ。人口は50万人くらいでドイツでは大きいほうになるが、中心部の繁華街はそれほど大きくはなく、環状道路のすぐ外には廃墟となった旧東ドイツの大規模な工場が放置されていたり、空き家となったアパートメントがあったりして少々剣呑な雰囲気の場所もある。
 バッハが活躍したトーマス教会では安価な宗教音楽のコンサートが開かれ、大きな教会が満員になる。ゲヴァントハウスの演奏会も良いが、教会の響きはまた格別だと思う。(09年5月)

・アイゼナハ(滞在4時間)
 バッハ生誕の地、ルターが学生時代を過ごし、新約聖書のドイツ語訳をした場所として知られている。人口4万人半ばの地方都市。ヴァルトブルク城のある山の下に街があるので、坂が多い印象。繁華街は細長い平地部分にあって、人口の割には賑やかだと思う。(09年5月)

・イエーナ(滞在2時間)
 カール・ツァイス発祥の地。光学博物館を見ただけなので、詳しいことは全く知らない。イエーナ大学があるためか、日中から若い人たちがたくさん歩いている印象だ。ヴェスト駅からのローカル列車も、学生とおぼしき人たちの短い区間乗車が多く見られた。長距離列車はパラディース駅、なぜ分かれているのだろうと思ったら、ヴェスト駅は非電化の路線なのだった。
 光学博物館はカメラ好きには良いところであると思うが、まあそのためだけにここに行く価値があるかというと、そこまではお勧めしない。カメラの展示は、土地柄どうしても東側の製品に偏るため、70年代以降の展示がショボくなってしまう。(09年5月)

・ツヴィッカウ(滞在3時間)
 作曲家ロベルト・シューマン生誕の地ということで、訪問した。人口10万人前後の地方都市。東ドイツ時代は、トラバントの工場があったりして重工業の拠点でもあったようで、駅は旅客用プラットフォームは少ないものの、貨物用の線路がいくつもあり、往時をしのばせる。近郊の駅も巨大な工場とつながっていたり、長いプラットフォームがあるが、今は短いローカル列車が走るのみ。
 街は駅から少し離れており、トラムもDBの駅に行くのは1系統のみ。バスターミナル付近は人通りがあって賑やかだが、市庁舎のあるあたりは平日の日中だというのに静かな感じであった。(09年5月)


Aスイス
・バーゼル(1回目、滞在1日)
 閑静。街は徒歩30分くらいで歩ける。高い建物がなく、ひろびろとしている。(93年12月)

・バーゼル(2回目、滞在3日)
 1回目のときは徒歩30分などと書いたが、それはライン川の向こう側の街を見ていなかったからだ。よって、それは訂正したい。
 バーゼルSBB駅から中心部へは若干離れているが、トラムで数分である。旅行者は、ホテルまではトラムに切符なしで乗っても良い。ホテルで、滞在日数分のモビリティ・チケットなるものを発行してくれる。これはありがたいサーヴィスだ。私はその説明(駅のインフォ)を信じずに切符を買ってしまったが。ま、それも思い出の一つということで。
 街はきれいで、のんびりとした雰囲気がある。ドイツ語圏だが、ドイツ人に比べると物腰が柔らかく思えるのは先入観のバイアスだろうか。(09年5月)


Bオーストリア
・ヴィーン(1回目、滞在4日)
 リンク(環状道路)の中は、かなり密集していて、人口密度も高そう。道路は一方通行が多く、狭い路地は渋滞する。特に、我々慣れない者がタクシーでお金を数えている間、追い越しの出来ない路地は完璧に流れがストップするのだが、全く、クラクションなど鳴らさない。車は走り出したらどこかで止まるものだ、という当たり前のことが、感覚としてきちんと定着しているのだろうか。これがNYや東京では、どうなることやら..一方リンクなど大きめの道路では、流れているときはかなりのスピードを出す。
 街全体が美術館のよう、という陳腐な形容がぴったりする街の一つ。ただし、観光客はとにかく多いので、有名なカフェやケーキ屋、土産物屋など、混み方は尋常でない。(94年1月)

・ヴィーン(2回目、滞在4日)
 2回目は一人旅だったので、気ままに動いていた。地下鉄とトラムで十分に観光できて便利だ。このときは多少街から離れたところの宿だったので、演奏会の帰りなど、遅くなると食事をするところがなくて困った。やはり街中で食べるのが良いようだ。1回目の旅行から15年経っているが、印象はさほど変わらなかった。フィガロハウスが立派になりすぎている感はあるが。(09年4月)

・ヴィーン・シュヴェヒャト国際空港
 郊外にある。空港は小さい。私などはターミナルからバスで飛行機のところまで乗り、タラップを上がった。実はこの方が好きだったりするが。オーストリアの免税は、指定の店でクーポンを発行してもらい、空港で現金が返ってくるというもの。免税窓口には、日本人の列が出来ていた。(94年1月)

・ヴィーン西駅
 ドイツ方面への列車の発着駅。行き止まり式で、プラットフォームには売店もなく、そっけない。機能的には分かりやすい駅で、初めて着いたときも迷うことはなかった。(93年12月)
 2回目のときは、工事をしていて若干迷った。もっともこれは西駅だけではなくて、Sバーンには一方通行の駅(常に片方の列車しか停まらない)などもあったので、かなり大規模な改修をしていたのだろう。(09年4月)

・ヴィーン南駅
 東欧方面への列車の発着駅だ。南駅と、南駅(東)のプラットフォームに分かれる。ここも、プラットフォームには売店はなく、その手前のコンコースというか、広い空間に店が並ぶ。(09年4月)


C英国
・ロンドン(滞在3日)ロンドン
 見所は多いが、町が大きいので、回るのに時間がかかる。地下鉄も道路も、朝夕のラッシュアワー以外は町の規模から考えて比較的空いている。皆、残業をしないので、夕方も朝も同等の混み具合のようだ。地下鉄、皆さん乗り方がヘタ。ドアの位置で待って、整列して乗るということをしない。わらわらとドアに殺到する。そして、地下鉄車両が英国人の体格に全然合わない小ささ。混むので、スリなどには注意を要する。また、爆弾騒ぎ(デマもあるらしいが)でよく止まったりロンドンする。止まるときは断固として止まり、駅はシャッターを下ろして客を寄せ付けない。こういう点はちょっと怖い。
 タクシーは、乗る前に行き先を告げて、乗れるかどうかは運転手次第。しかし、乗れるとなれば道を教えてくれなどとは言わない。経路選択は、完璧である。
 食事は、あまり美味しくないという評判で、私も残念ながら純粋な英国料理というものは食べなかった。過去の経緯からか、インド料理の店が目立つ。中華も多い。(01年5月)

・ロンドン・ヒースロー国際空港
 巨大、の一言に尽きる。しかし分かりにくいという印象は無い。入国審査がやたらと厳しく、誰にでも厳格に同じことを質問している様子。団体旅行では、前の人と同じと判断されれば、早く済ませてくれる(こともある、ということにしておく)。出国は全く、簡単だった。免税店、多数。買い物好きの人にはこたえられないらしい。(01年5月)

・プリマス(滞在3日)プリマス
 こじんまりとしているが、坂道が多く、歩くと運動になる。港の方面はちょっと危ない一角に属するらしい。丘を登って、ザ・サウンズ(湾)を望む公園は静かで、人気(ひとけ)がなくて落ち着くが、軍の基地もあって、一番見晴らしの良いところは軍が使っている。丘を降りて水族館から街に戻る通りが港町らしさがあって美しい。(01年4月)

・英国 航空会社雑感
・ヴァージン・アトランテッィク航空(日英の1往復で使用)
 旅行記でも書いたが、わりと革新的なサーヴィスで鳴らしている会社。このときは初めてだったのであまり有難味を感じなかった。食事は普通だった。大柄な英国人アテンダントが通路をどすどすと歩くと、椅子(床?)が揺れるのでちょっと怖かった。日本人アテンダントは、ビジネスクラスの方で働いていて、私のいる区画には一度も来なかった。

・英国航空(1回目、欧州内2航路で使用)
 疲れていているときの2回の搭乗なので、あまり印象なし。食事は残念ながら最悪。(93年12月)
・英国航空(2回目、日英1往復、欧州内2航路で使用)
 日本からの欧州線は、エコノミークラスはかなり詰め込まれているものの、ビジネスクラスは早いうちからフルフラットのシートを導入するなど、ヴァージンあたりとのサーヴィス合戦の激しさが見て取れる。エコノミーも、椅子がなかなかの出来でよかった。よく空気を入れて頭が左右にぶれないようにする枕を持ち込んでいる人がいるが、ここのシートは元々その機能がついている。これはありがたかった。食事はかなり凝っている。ウナギなど出すのだが、これは珍しいからか、すぐなくなってしまった。英国航空、欧州内の路線
 欧州内の路線は、いずれも国際線であったが、食事は簡略化されて、袋にサンドイッチと水などを詰めたものを配る。以前のランチボックスと違い、食べない人はそのまま持ち帰ってもかさばらないのはありがたい。短い路線が多いので、これくらいで丁度良い。(01年4-5月)


Dフランス
・パリ(滞在3日)パリ、運転はむちゃくちゃ
 見所がたくさんあって、フリー1日では全く回れず。次回に期待。地下鉄や夜道で襲われる、というのは実際あるので、くれぐれも多額の資産を持ち歩かないこと。私も、カメラ屋を巡っているとき、後ろをつけてくる3人組の少年に気付いたが、視線を合わせたら逃げていった。
 これまたさんざん言われていることだが、英国からここに来ると、食べ物の違いに愕然とする。本当に、する。
 車が多く、無茶な運転が実に多い。凱旋門のロータリーは「カオス」という言葉の意味を知るのに一度見ておいたほうがいい。歩道に駐車スペースとして線が引いてあるのには呆れる。(01年5月)

・パリ・シャルル・ド・ゴール空港
 とにかくわかりにくい。建物に、芸術的に凝るのは国民性なのか。それにしても、分かりにくい。入国は全く簡単。何も見ていないような感じ。(01年5月)


Eデンマーク
・コペンハーゲン・カストロップ国際空港コペンハーゲン空港
 トランジットのみ。床が木目調で、非常に落ち着いた雰囲気。それほど大きくなく、迷うことはなかった。職員が、移動する様はなかなか愉快(旅行記参照)。免税店は多数。もちろん、ロイヤル・コペンハーゲンもあり。(99年9月)


Fノルウェイ
・ベルゲン(1回目、滞在3日)ベルゲン
 古い港町らしい雰囲気が好印象。週末には、ヨットでワインなど飲みながら数人で談笑している様子は、実に羨ましい。日本人観光客も多いので、魚市場などでは日本語の表示も登場している。どこでも、英語がほぼ完璧に通じる。観光はブリッゲン地区、フロイエン山が有名で、いずれも期待を裏切らない。街は、フィヨルド地形のため細長く、土地は狭いので密集感がある。
 交通は、ゆっくりとしている。信号の無い横断歩道で待っていると、必ず自動車が停車する。必ず、である。例外は全くなかった。
 食事は、場所柄、魚料理が絶品。酒類は、ノルウェイ自体がたいへん高額な税金を課しているので、高い。概ね、世界的に見て高いであろう日本の、1.5〜2倍は必要だろう。ファストフード含め通常の食品も、付加価値税23%という高率のため、実に高い(内税表示)。ハンバーガーのセットがだいたい600〜700円程度。(99年9月)

・ベルゲン(2回目、滞在4日)
 緯度のわりに海が暖かいせいか、雨の多いところだ。2回目はほとんど雨の中だった。ただ、午後には晴れ間も見えるので、フィヨルド観光には諦めずに出かけるべきだと思う。
 今回は路線バスに乗ったが、路線は番号だけだし、一番困るのはバス停に地名が書いていないこと。降りるべきバス停を判断するのに困るし、また、バス停でバスを待つのに、方向が正しいかが分からない。一度、市内で方向を間違えた。一方通行の道路もあり、路線が曲がりくねっていて間違いに気付くのが遅れたのも、今となっては笑い話で済むが、そのときは非常に焦った。(09年5月)

・ベルゲン・フレスラント国際空港ベルゲン空港
 街からは30分くらい、欧州では標準的なところ。空港は小さいので、迷うことはない。入国審査はほとんどしない。店は10軒程度。(99年9月)


・オーレスン(滞在2日)オーレスン
 細長い街。主として漁業、観光としてはアクスラ山からの眺望がすばらしい。ガイランゲルフィヨルドの観光拠点として滞在する例が多いのではないか。
 食事はここでも、魚が最高。(99年9月)

・オーレスン・ヴィクラ空港オーレスン空港
 地方空港であり、小さい。街からはかなり離れているが、それだけの土地がないということもあろう。全て、タラップを使って搭乗する。店は2,3軒。空港までの道路の周りが、荒涼としていて感激と言うか、我々にとっては非日常性の観点からは楽しめる。(99年9月)

・トロムソ(滞在1日)
 北極圏にある。人口は6万人半ば。トロムソは島にある街で、周囲に比べると小さな島である。空港は市街から近く、島の半ばにあるトンネルをくぐると、街に出る。小さな島なので、平坦な市街地が狭く、坂の多い街だ。今回の滞在は、移動の都合で立ち寄っただけで、市内についての感想はあまりない。(09年5月)

・ホニングスヴォーク(滞在1日)
 ノールカップへの観光の拠点として立ち寄ったので、厳密にはここに滞在はしていない。ノルウェイの中でも北辺に位置する漁業の街。フィヨルド地形のため、街は狭く、斜面がすぐそこに迫る。地形の都合で空港を作る土地が街の近くにはなかったのか、空港まではタクシーで行く必要がある。沿岸急行船やノールカップ観光のバスが発着するとき以外は、静かで人気(ひとけ)のない街である。(09年5月)

・ボードー(滞在4時間)
 ノルウェイの、連続した鉄道では最北に位置する街。連続した、というのは、これより北にナルヴィクという、スウェーデン側から港への輸送を目的とした鉄道が存在するからである。
 ここには、鉄道に乗るために立ち寄っている。ボードーからトロンハイムまで、トロンハイムからオスロまでの乗換えが必要であり、所要時間は18時間。景色は良いのだが、それ以外に用事がある人が少ないのか、列車は非常に空いていた。
 街と空港は非常に近い。なんと、市街まで歩いて20分という案内があるほどだ。フィヨルド地形で狭い土地が目に付くノルウェイだが、ここはわりと平坦だった。(09年5月)

・オスロ(1回目・滞在1日)
 大きく見るとフィヨルド地形らしいが、広い。駅付近、アーケル・ブリッゲあたりは人出も多い。交通はベルゲンと同じで、完全に歩行者優先。英語はどこでもほぼ完璧に通じる。相手の話すことも分かりやすい。見所はたくさんあるが、私はあまり回っていない。市電、地下鉄、どこも全然混まないので、オスロ・コルテット(カード)があれば効率よく回ることが出来る。(99年9月)

・オスロ(2回目・滞在3日)
 2回目にして、多少は観光してみようと思い立った。オスロ・パスはこの手の周遊パスとしては異様に高くて、日本円にして3300円くらい。もっとも、地下鉄の初乗りが400円近い価格なので、美術館・博物館を回るにはこれを買うしかないと思うが。交通機関はやはり空いていて、余裕がある。
 宿泊したホテルはオスロ中央駅から地下鉄で2駅のところにあったが、非常に静かな一角であり、賑やかな繁華街が限定されたところにしかないのだと実感した。(09年5月)

・オスロ・ガーデモエン国際空港オスロ空港
 市街からは遠いのだが、フリー・トーゲット(航空列車、飛ぶ列車くらいの意味か?)という時速200kmくらい出す特急が走っており、22分で着く。空港はモダンだが、落ち着く内装で、全く迷わなかった。便利。免税店は多数ある。出国審査は簡単だった。(99年9月)

・北欧 航空会社雑感

・スカンジナヴィア航空
・1回目(日欧の1往復と、欧州内4航路)
 コペンハーゲンがハブ空港。昔、オスロ直行便もあったらしい。日本への飛行機は、比較的小さいものを使っており、乗客を詰め込んだ感じが薄いのは良い。通路へ、隣の1人に断れば出られる座席配置。乗客定員が99年当時188名と少なく、アテンダントが多忙そうに飛び回ることはなく、落ち着いた雰囲気の機内だった。食事はまずまずだが、行きの2食目に出たチキンが固かった。飲み物などは豊富で、楽しめた。
 欧州内路線は、短いので多少慌ただしい。コペンハーゲンからベルゲン線では機中、ほとんどノルウェイ語、アテンダントは我々だけに英語を使っていた。(99年9月)
・2回目(欧州内2航路、ノルウェイ内2航路)
 合理化が進み、欧州内国際線でも食事は無し、ドリンク有料となっていた。ノルウェイの国内では朝早い便や90分以上のフライトではコーヒー・紅茶は無料でサーヴされる。機内サーヴィスが簡略化されると、途端に航空会社の印象が薄れてしまう気がする。CAとの接点がないし、サーヴィスの質どころではなくなってしまうからだ。
 搭乗手続きなどに、指紋を使った認証が採用されている。これは便利で、日本の航空会社のように、マイレージのカードや、予め手続きして登録している携帯電話などで認証するより、確実で安全である。カードや携帯電話は忘れたり壊れたら使えないし、財布やカバンからもぞもぞ取り出したりするのが面倒。その点指紋は簡単。(09年5月)

・ブローテン航空(ノルウェイ内2航路)ブローテン航空
 ノルウェイ国内と、オランダのアムステルダム・スキポール空港や英国の一部に展開している航空会社。当時は、KLMオランダ航空と関係が深かったが、近年、スカンジナヴィア航空が過半数の株を取得したようだ。ノルウェイ国内の比較的大きな都市(といっても、ノルウェイ第2の都市ベルゲンでも30万、盛岡市くらい)を頻繁に結ぶ。この航空会社、指定席(Best、と称するクラス)と自由席(同、Back)に分かれる。もちろん、自由席といっても座席定員制である。自由席なので、それを逆手にとり、景色の見やすいところに座ることが出来た。自由席の人たちは、搭乗も後回し、機内ザーヴィスは有料である。有料だが、コーヒー150円くらいで、安い。短い路線だけだったので、食事は経験していない。(99年9月)
 なお、ノルウェイ国内の地方路線を、ヴィデロー航空という会社が運航している。これも、いずれ乗りたい。

・ヴィデロー航空(ノルウェイ内1航路)
 ノルウェイの主要航空会社はブローテンもヴィデローもスカンジナヴィア航空の傘下に入ってしまった。だから、路線検索をすると各社が入り混じって表示される。おもしろいのは、各社のwebサイトでそれぞれ予約が出来るのだが、それぞれ値段の設定が少しずつ異なるのだ。何らかの手続きや売り上げ分配の契約で異なってくるのだろう。
 ヴィデロー航空は元々国内のローカル線を担っていた会社であり、所有する飛行機も小さいものばかりだ。それゆえ飛行する高度が低く、景色が楽しめる。チェックインなどのシステムが便利で、前日にショートメッセージで携帯電話宛に通知が来る。それに返事を出せばチェックインができるのだ。これがあれば、ローミングの携帯端末でも、webページにアクセスしたりせず手続きができる。便利だ。(09年5月)


Gチェコ
・プラハ(1回目・滞在3日)プラハ
 ヴィーンと同じく、いやヴィーン以上に街自体が美術館の様相を呈する。街路が狭いので、写真を撮るには自由度がない。通行人も多い。交通はかなり荒っぽく、油断していると青信号でもケガをしそうである。また、ボッタクリのタクシーや、違法な両替商、刑事を装った強盗、いろいろいるらしい。幸い、被害には遭っていない。地下鉄では私服係員の抜き打ち検札がしばしばあり、日本人には厳しくチェックが入った(改札がないからといって、無賃で乗るのはダメ!)。プラハ
料理は、豚肉が最高である。ソーセージ系も美味しい。ビールは各種試すことが出来、通貨上安く感じられるので、飲み代には苦労しない。空港で、350mlが90円。現地の人は年収200万円そこそこであり、安いものではないらしいが。
 商店は、することがいちいちまどろっこしく、ガラス器などの買い物には時間がかかる。待たせることを全然悪いと思わない風習は、共産主義時代の遺物かと勘繰りたくなる。計算間違い、住所間違い、厳重にチェックしないと、物が届かないので注意。(99年9月)

・プラハ(2回目・滞在3日)
 10年前の訪問と、印象がさほど異ならないのが嬉しい。あちこち工事はしていたが、雰囲気を壊さないようにしているのが良いと思う。入国審査が省かれ観光客が増えたのか、日中の繁華街の混みようは尋常ではない。スリの類に注意が必要だが、それより、タバコの匂いが少々不快だった。日本の都心ってそういう意味では先進的。
 地下鉄は、紙幣が使えないのと、硬貨も高いものは受け付けられず戻ってきてしまうので、24時間券などを買うにも小さ硬貨を使わねばならず、不便だ。地下鉄のアナウンスはわりとはっきり聴こえるし、「乗り降りを終えて下さい、ドアが閉まります」という言葉がわりと長くて、降りるときに慌てずに済むのはありがたい。地下鉄A線は古いため、核シェルター兼用という噂があり、地中深い位置にあって冬の冷気が溜まっているように思われた。(09年5月)

・プラハ・ルズィニエ国際空港プラハ空港
 きれいである。入国・出国ともに審査はずいぶんと時間がかかった。なぜか航空券にも管理官がはんこを押してくれる。空港からのタクシーは乗合のミニヴァンが安全(料金が固定なので)。しかし、運転は安全とは言いがたい(これは、どれも一緒だろうと推定)。怪しい呼び込み多数。避けるに限る。(99年9月)


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