コシナフォクトレンダー *印がついているものは、既に手放したもの (ツァイス・イコンは下に) ウルトラワイドヘリア Ultrawide Heliar 12mmF5.6 * フィッシュアイを除く35mm判のカメラレンズでは最広角らしい。よく作ったと思う。写りは秀逸。周辺光量はやはり落ちるが、おもしろい効果が得られる良いレンズ。 さすがにここまで広いと、なかなか持ち出す機会がないだろうと思っていたが、けっこう旅行で使ったりしている。 |
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スーパーワイドヘリア Superwide Heliar 15mmF4.5 * コシナフォクトレンダー旗揚げ(?)の際に出たレンズ。なかなか優秀ではあるが、遠景の解像では少し物足りない上、コントラストが強烈で、暗部はつぶれがち。面白い写真になるが、ちょっと非日常的に過ぎるかもしれない。構図がどうも似てきているような気がして、結局手放してしまった。 それと、ネ−ミングのセンスが今ひとつ、と今でも思う。 |
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スナップショットスコパー Snapshot-Skopar 25mmF4 * 15mmとともに、最初に出たものの一つ。これもコントラストが強く、今ひとつ使いにくいので、手放してしまった。 |
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ウルトロン Ultron 28mmF1.9 * 明るいので、ここぞという時に活躍。欧州旅行ではTC-1が壊れたという知人に貸与。帰国後、「被写界深度が浅すぎる」と嘆いていた。そりゃー、28mmとはいえF3.5とF1.9では違うわな。描写は、派手さはないが堅実で、少し暖色に寄る傾向がある。逆光にも強く、便利なレンズである。 |
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ウルトロン Ultron 28mmF2 28mmF1.9はライカM互換のVMマウントとなってモデルチェンジした。F1.9のようなフードは省かれ素っ気ない外観だが、フォーカスの指当ては操作しやすくなった。レンズの描写は良い。絞り開放から十分なシャープさを持っている。 |
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ノクトンクラシック Nokton Classic 35mmF1.4 MC * 40mmに引き続き、クラシックの銘をつけたレンズのシリーズは、収差を故意に残して味のある表現を、という趣旨で作られている。面白いことに、40mmではライツのズミルクス35mmを想起させるレンズ構成だったのに、そのズミルクスと同じspecであるこの35mmは、今度はズミクロン35mmに似ている。昔のレンズに一見似ている、ということも含めて、遊び心を仕事にしてしまうコシナには脱帽だ。 さて、その描写だが、F1.4開放から中心部の像はかなり良い。ただし、ボケ像はグルグルと同心円状を呈して昔のレンズっぽい感じはする。レンズのコーティングはマルチとシングルの2種が用意され、シングルは黄色〜アンバー系のコーティングで、無論故意にだろうが反射が多いように見える。前回40mmではシングルを選んだのだが、今回はマルチにした。マルチコートもいろいろな反射が見えて、そういう外見も楽しいものだ。 |
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ノクトン Nokton 35mmF1.5 II 22年11月発売の新しいレンズで、F1.5の口径比を持ちながら直径や長さを抑えたコンパクトな設計になっている。II型という名前であるが、世代ではなく、I型がアルミ系の鏡胴で軽いタイプ、II型は真鍮で重めのものという分類で、II型には外装色がブラックとシルバーの2種類あり、I型はブラックだがマット塗装となっている。 描写は優秀で、絞り開放から十分なコントラストと解像度があり、ボケも良い。周辺光量落ちがあるものの、F2で相応に改善され、F2.8以降は気にならない。 |
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ウルトロン Ultron 35mmF1.7 開放から極めて鮮明で、絞ってもほとんど変わらない高性能。鏡胴が太めで、ライカのスクリューマウントボディには似合わない。不注意で落下させてしまい、ヘリコイドが固くなってしまった。以来、使っていない。レンズを落下させたのは、これと、ジュピター35mmだけである。入手した頃のスキャンデータがないので、作例は無し。 |
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カラースコパー Color-Skopar 35mmF2.5 (Pタイプ) * 地味なレンズだが、開放から解像はよく、ボケも穏やかである。F11まで絞ると画質が劣化するようだ。 レンズ外観でパンケーキタイプとクラシックタイプの2種が用意されるが、中身は一緒である。パンケーキタイプは生産中止となりMマウント版で復活した。 |
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ノクトン Nokton 40mmF1.2 17年11月発売の新しいレンズ。私は40mmの画角が好きなのであるが、加えてF1.2と言われたら導入せざるを得ない。絞り開放から実用になる優秀なレンズだ。レンジファインダー機も徐々に整理しているのだが、Bessa R3Aは手放さずに持っているので、このレンズが出たことでますます出番が増えている。 |
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ノクトンクラシック Nokton Classic 40mmF1.4 SC * 新たに展開が始まったMマウントシリーズの3本目。40mmF1.4というスペックはすごく使いやすい。元々40mm好きなのでF1.4というのは実にありがたい。マルチコートのものと、シングルコートのものがあり、私が買ったのはシングルコート版。紫色のコーティングはいかにも昔のレンズという感じがして、怪しげな魅力を放っている。収差補正をほどほどにして味を追求したレンズということになっているが、その実、けっこう普通に写ってしまう。 |
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ヘリア Heliar 40mmF2.8 ソニーEマウントへの装着(ヘリコイドアダプター経由)用に先に出ていた40mmF2.8をライカ系にモディファイしたレンズで、スクリューとバヨネットマウント、さらにブラックとシルバーの仕上げの違いもあり4種類の展開となった。自分が手に入れたのはVMマウントのシルバーだ。というのも、スクリューマウントのカメラにつけても結局外付けファインダーが要るし、それならバヨネットにしてBessa R3Aで使うのが一番素直かな、と思ったのだ。 写りは良い。すっきりとしたコントラスト、ピント面のシャープさがある。絞り開放付近では周辺光量落ちがあり、ボケもきれいとは言えないが気に入っている。このスペックのレンズとしては、オリンパスのZuiko C 4cmF2.8があり、昔使っていたのを思い出したが、もちろん写りはこのヘリアの方が良い(まあ時代が違いすぎる)。当時のライカスクリューマウントのこの形のレンズはヘリコイドがむき出しになるタイプがほとんどで、今回のヘリアはそこが隠れるようになっていてそういう配慮はすごくありがたい。 |
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ノクトン Nokton 50mmF1.1* ライツのノクチルクスは借用したちょっとだけ撮ったことがある。決して扱いやすいレンズとは言い難く、その後興味を失っていたが、ベッサシリーズの10周年記念としてノクトン50mmF1.1が出るというので入手した。被写界深度の浅さは予想以上であるが、像はシャープである。開放付近では画面周辺で光量が不足し解像も怪しいが、F2あたりで急激に締まってくる。 F1.1を活かすには低感度フィルムが必須だ。カラーフィルムではISO50からしかないので苦しい。そのうちモノクロでも試したいところ。 使用頻度が低いため、他機材の調達資金用として手放した。 |
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ノクトン Nokton 50mmF1.5 * 明るくて重宝していたが、少々大柄で取り回しがよくないのと、ズミルクスがあるので手放してしまった。写りは良い。逆光ではかなりゴーストが出る。入手した頃のスキャンデータがないので、作例は無し。 |
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ヘリア Heliar 50mmF2 06年にフォクトレンダー250周年記念で発売されたレンズが元である。09年に、固定鏡胴にして新ベッサシリーズ10周年の記念として発売された。なぜか鏡胴はニッケルメッキ仕様。そういう仕様だと、ブラックペイントのライカボディを手に入れたくなってしまうではないか.. レンズ性能だが、絞り開放からなかなか優秀だ。ボケ味は撮影距離によって少々異なるようだ。そこらへんは使い込んで癖を掴みたい。 |
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ヘリア Heliar 50mmF3.5 * 3群5枚方式のオリジナルの構成を50mmレンズで再現したというもの。限定版として2001年に発売された。写りはしっかりしている。デザインでは、ちょっと長いのが気になるが、工作精度はけっこうなもので、操作感は良い。現代版はコントラストが高く、ぱりっとした描写のようだ。 カメラがBessaTで、全体に質感があまりよくなくて使用頻度が下がってしまい、売るなら一緒ということでレンズも売却したが、後にレンズだけ中古で入手した。 |
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ヘリアクラシック Heliar Classic 75mmF1.8 ライツのヘクトール7.3cmF1.9を意識したレンズだろう。3群6枚構成の個性的な並び方だ。材料や曲率は違うにせよ、構成も似せていて、ライカファンへのアピール度も相当ありそうだ。75mmといえばライカでもF1.4やF2を出しているし、ペンタックスには一眼レフ用の77mmF1.8という名レンズがある。コシナフォクトレンダーでも先にF2.5を出しているから、この焦点距離は標準レンズに近くて目立たない位置にありながら、なかなかの激戦区とも言えそうだ。 やさしいボケ味と強すぎないコントラストが特徴。ピントはいまどきのレンズなのでしっかりしている。 Zeiss Ikonでは50mmのファインダより一回り小さく、と意識して撮っている。構図の保証はできないのだが、私の撮り方ではさほど問題にはならないようだ。 |
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アポランター Apo-Lanthar 90mmF3.5 明るさを抑えて、かつ6枚構成という贅沢な設計のレンズ。実際、写りはすばらしい。小型で工作精度も良い。一度、レンズに曇りが発生して修理したが、次回修理はできないかも知れないとのコメントがついており、既に部品がないということらしい。実際、製品もラインナップから消えて久しいようだ。 |
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ツァイス・イコン ZM C ビオゴン Biogon 21mmF4.5 ツァイス・イコンシリーズのコンパクトラインナップの第2弾だ。ゾナー50mmと同様、数字上は昔のレンズと同じようなspecだが、レンズ構成は全く別である。開放絞りがF4.5と抑えられていることもあって、写りは優秀だ。歪曲もほとんど感じられない。周辺光量落ちがあり、絞り開放だと中心部に比べて20%の光量しかないのだが、マミヤ7の43mmもそうだし、超広角だからそういうものだと割り切っている。 |
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ZM C ビオゴン Biogon 35mmF2.8 コンパクトラインナップの第3弾は35mmだ。どちらかというとプラナーで来るのではないかと予想していたが、外れた。もっとも、プラナーもF3.5でやりそうな気がするが。そして、それをまた買ってしまうのだろう。まったく、キリがない.. コンパクトに出来ていて使いやすいレンズだ。高感度フィルムがかなり使える描写になっているわけだから、F2.8でも問題はない。描写は、堅実の一言だ。 |
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ZM C ゾナー Sonnar 50mmF1.5 カール・ツァイスブランドのMマウントレンズに手を出した。買うつもりはなかったのに、レンズを見てついつい.. 小型に出来ていて、深いコーティングの色が魅力的である。開放付近は柔らかい解像で、F2.8くらいまでは周辺画質は少々甘いようだ。F4あたりから急激にシャープになる感じだが、正直に言うと、F2.8くらいで全面に均質になって欲しいところ。色再現はニュートラルで、逆光にも強いあたりは現代的。なお、レンズ構成は戦前のゾナーとは異なり、新しく設計されたものだ。 |
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