オリンパス E-システムへの期待
+デジタルSLRつれづれ日記

05年10月−06年3月分


★06年3月30日
GR digitalのファームアップをした。ダウンロード自体はとっくにしていたのだが、ファームアップがしばらくできなかった。なぜかと言うと、カメラとPCの接続がおかしくなってしまって、常にダイレクトプリントモードになってしまうからだ。実はこれは、前にピントの修理に出してからずっとで、仕方なくカードリーダで画像は読み出していた。そして今回、カメラとの直接接続でのファームアップは無理と分かったので、カードに直接ファイルを書き込もうとしたら、今度は「書き込み保護」になっているというエラーが。フォーマットも受付けない。なんだこの状態は。こういうのはメーカにねじ込んでもメモリ(トランセンド)が悪いとかうちのPCが悪いとかカードリーダの相性が、など結果が出そうにないので、仕方なく新しいメモリを買ってきてファームアップを行った。機能は無事に追加されたがどうも気分がよくない。カメラ自体は良いものだと思うのだが、何だか手がかかりすぎる。なお、ファームアップ後もPCとの接続時はダイレクトプリントモードのみで、何度ストレージモードにしても電源offすると「ここだけ」がリセットされている。起動時設定に記憶させても同じ。修理前はこんなことはなかったのである。これで修理に出すとまた10日くらいは手元にカメラがない状態が発生するわけで、既に2回修理しているから、ここで出すと昨年10月21日に買って以来5ヶ月のうち、1ヶ月間まるまる修理のためにメーカ送りという状態になってしまう。いくらなんでもこれはひどい。しばらくはこのまま使い、あとは新横浜か銀座に平日に行ける日を見つけて、カメラを見てもらうしかない。
と言いつつ、やっぱり週末は使うつもりなのであった。

関係ないのだが、先日、フジのV10だったかな、店頭でコンパクトデジカメを触ってみたらこれがおもしろかった。ノーフラッシュとフラッシュありの連写というのはいい。ひょっとすると、結婚披露宴お呼ばれ時の最強カメラではあるまいか。周囲の雰囲気を残した写真と、主役をばっちり止めるフラッシュ撮影。厳密にはタイムラグがあって同一の表情にはならないだろうが、これはいい。デジタルカメラならではの機能と言えるだろう。F700が壊れちゃったら、こういう方向でもいいなぁ。ただ、このカメラは、大きなモニタを積んでいるのだが、画素が粗いようで、表示がきれいに見えない。そこは残念。それと、F700は先日CCDを基板ごと交換したから当分はもってしまうだろう。ま、それはいいことなんだが。

★06年3月22日
ペンタックスがDA70mmF2.4 Limitedの外観写真を発表した。
http://www.pentax.co.jp/japan/news/2006/200615.html
先に発表されていた21mmとほとんど同じ大きさであり、コンパクトに仕上がっている。21mmが6月、70mmが10月ということだが、待ちきれないファンも多いのではなかろうか。これでDAリミテッドシリーズは3本になるのだが、こうなると欲が出て、21と40の間とか、70よりちょっと短いものを、なんていろんな希望が寄せられるかも知れない。それらの要望には既に現行の単焦点レンズが役割を果たしている(28mm・35mm・50mm)という考えもあるのだが、DAリミテッドシリーズの外観を見ると、新シリーズに期待したくもなるだろう。総合的にはもちろん写りを見てのことになるけれど、ああいう小型のレンズには惹かれるものがある。フォーサーズも小型単焦点を出さないかな。レンズ内モーターということを割り引いて(増して?)、ちょっと大きくてもいいんで。

リコーGR digitalが24日にファームアップされる。ファームアップの予告ってのも珍しいと思うが、以下のようなものが予定されている。
(1)撮影時に液晶を点灯させないモードの追加。
(2)ADJダイヤル等で設定をしているとき、シャッターボタン半押しでの確定機能追加。
(3)ダイアルの回転方向を選択できるようになる。
(1)は非常にありがたい。このカメラは、外付けファインダーを付けて撮ることがあり、シャッター半押しでモニタ画面が点灯するのは、どうにもヘンな仕様だと思っていた。ファインダーを付けないときのためだ、ということなんだろうが、それならそれで、シャッターを半押しする前に構図を決めるのだから、半押し時に点灯するのはタイミングが遅いと思うのだ。ゆえに、このモードは中途半端で使っていなかった。というわけで、私の場合、今後完全消灯モードを使う機会が増えると思う。(2)はどうでもいい。今でも、確定せずにシャッターを切ると、確定前であってもその候補の条件で撮れるし、撮影後、また可変できるから今の仕様でもいい。(3)は、絞りの動作は反対のイメージをもっていたのでありがたいのであるが、使っているうちに慣れてしまい、「今ごろ」という気がしないでもない。でも、こうして面倒を見てくれるのは良いことだ。今後、私が希望するファームアップは以下だ。
・ADJダイヤルを押した時に出てくるメニューの順番を好みでセットできる。
いま、4つ出てくるメニューのうち、右の2つしか変えられない。露出補正・WBが最初の2つ固定でセットされているのだが、このうち露出補正はズームボタンに割り振っており、WBは滅多に変えないから、この2箇所がもったいない。
・MFモードに距離表示が欲しい
あるいは任意距離の固定モードと言い換えてもいいが。宴会で暗くてピントが検出できないのであれば、いっそ1.2m固定とかにして撮りたいのだ。なお、暗所のAF能力はファームアップでは無理だろうから諦めている。
あとはノイズがどうこう、とかはあるけど、現状ISO400までは実用可能と感じているので、これは将来のCCD換装とか次期モデルに期待したい。CCD換装には多少期待しているが、5-600万画素へのステップダウンということはあるまいから(そういうCCD自体今後新規に出ることは無いだろうし)、やっぱり多画素化へ進むのだろう。これは、今の仕様が良い落としどころなのかな。
まああとは、ファームアップではないが、準広角モデル(35mm判で40mm相当の画角)なんてあったらいい、とは思う。そんなモデルが出たら、私の場合、D-SLRの出番がかなり減ってしまいそうだが。
★06年3月15日
エプソンがR-D1のモディファイをした。全然眼中になかったので、驚いた。
http://www.i-love-epson.co.jp/products/rd1s/
主な変更点は、画素補間技術を使って1354万画素の出力が可能になったこと、撮影後すぐに再生できるようになったこと、RAW+JPEGの同時記録やAdobeRGBモードに対応したこと、長時間露光ノイズ低減モードを搭載したこと、「人物」「風景」「夜景」の3モードが加わったこと、などだ。補間出力以外はどれも元々あって然るべきもののように思われ、今頃、という気がしないでもない。しかし前のモデルもファームアップを検討しているそうだから実現できれば良心的と言えるだろう。メモリへの書き込み速度は多少でも速くなったのだろうか。それがちょっと気になるが、元々速写のカメラではないし、ユーザも限られるからそういうスペックは重要視されていないのかな。なお、発売は24日である。こんなギリギリまで噂にならなかったのは情報管制がしっかりしていたのか、誰も予想していなかったのか。
それより、フォトストレージにP-4500なんて出るんだ..んー、このシリーズは表示はきれいだし、外観は高級感もあっていいのだが、画像表示などの動作が遅いのと、少々大きいのが私にとってネックになっている。それに、なんだかんだでメモリを買い揃えて6GB分はCFカードで持っているという状況であって、最近はストレージ自体、要らないのである。とはいえ、表示速度は改善されたようなので、一度店頭で確かめてみようと思う。これの発売は4月とのこと。

★06年3月9日

先の週末に、ようやくE-330に触ることができた。いきなり「これ下さい」にはならなかったが、たしかにこれはおもしろいカメラだ。Bモードで10倍に拡大しているときは手の振動が甚だしくて果たして手持ちで大丈夫かと思うのだが、このブレ方は何しろ10倍に拡大されているだけなので、実際撮ってみたら何ともなかったりする。ヨドバシの新宿には90-250mmズームが置いてあって、それに付けてあるE-330で10倍モードにしたら、銀塩35mmフルサイズでいうと5000mm相当のレンズを覗いているようなもので、いったいどこにピントを合わせているのだろう、と1倍に戻してみたら、ポスターが貼られてほとんど見えなくなっている壁紙の数センチのところであったり、ええ、あんなところを画面いっぱいに拡大するのかとヘンなところで感動した。実際には250mmレンズであれば拡大なぞしなくても十分なピント精度があるわけで、Aモードで十分だろう。と、いろんなレンズでライヴヴューを楽しんだ。しかしとりあえず、いまは自重のとき。買わないぞ。

ペンタックスの*istDL2というのが、ヨドバシのタイムバーゲンで53800円という価格になっていた。ネット情報では4万円台で売っているところもあるというから実に安い。もう既に銀塩のエントリー機の価格(たぶん3万円台か)が近い。デジタルSLRが急速に売れ出したのはキヤノンのD60あたりからだと思うが、それから4年でここまで価格が来てしまった。高くていいとは言わないが、ここまで下がると採算が心配だし(部品価格へのしわ寄せも大きいだろう)、価格のみが売りになってしまうのも悲しい話だ。ペンタックスは特に、中上級モデルからエントリー機まで、ボディの大きさが同じようなところにあって、「大きい=高級」という層には訴求しないように思われるし(まあそんな価値観の人はペンタックスをそもそも比較対象にしない)、かといって中判D-SLRがフラッグシップだからいいんだ、ってのも極端だよなぁ。でもkissやE-500の800万画素という数字に対抗するには価格、ということなのか。それでもあまり下げすぎてコンパクトカメラと同じような世界には突入してほしくないと私は思う。

★06年2月27日

ペンタックスがPMAに*istD後継機や645digitalを展示している。*istD後継機は1000万画素になるという。ペンタックスは自社で撮像素子を作っていないから、どこかでこれを作っているわけで、このCCDは今後他の会社でも採用される可能性があるわけだ。EOS30Dが820万画素でとどまったことに対して、これはどう効果があるか..まあ、ブランドイメージ的にはキヤノンは強いだろうからやっぱりそんなに劇的に流れは変わらないのかも知れない。でも、ペンタックスには個性的なレンズ群がある。smc PENTAX-DA 21mmF3.2AL Limitedもその一つで、これは実に羨ましいレンズだ。ペンタックスは、ボディ内レンズによるフォーカス駆動と機械連動の絞りを上手く活かしていると思う。キヤノンやフォーサーズはいずれもレンズ内モーターだから、どうしても鏡胴が太くなる。*istDSに21mm,40mmの2本で相当楽しめそうな気がする。いやいや、これ以上ボディを増やしたら大変なことになる..

エプソンから新しいフラットベッドスキャナGT-X900が発表されている。うーん、ブローニフィルムを縦に2列、6×6で6コマなんてすばらしく魅力的。いま、私が使っているGT-9800Fは横方向に置くので、フィルムがスキャナの外にはみ出て、ホコリが乗ってしまう。あー、悔しいなあ。欲しいなあ。

E-330は先週末から展示されているはずであるが、週末は飲みと練習で見に行けず、本日は仕事で行けず。うー、触りたい(ヘンな人みたいですな)。でも、触ると「これ下さい」と言いそうなので自重。

★06年2月26日

松下電器がPMAでDMC-L1というD-SLRを発表した。オリンパスと共同開発するという話は以前からあったので、予定通りであろう。基本コンポーネンツはE-330のものであるらしい。筐体は専用のものになっていて、液晶画面は固定だ。E-330の後になるのに、これはちょっとどうかと思ったが、その代わり、手ぶれ補正レンズという特色があるわけだ。当然、これはフォーサーズ規格であるからオリンパスのカメラに使えるはずだ。レンズはライカ社の銘になっていて、Dヴァリオ・エルマリート14-50mmF2.8-3.5で、Zuiko Digitalの14-54mmとレンジがかぶっているが、手ぶれ補正がついているのと、デザインはかなり変えている。今となっては異色なのは、絞りリングがついていること。ただ、この手の絞りリングというもの、銀塩時代は絞りの機械連動や、ファインダ内への絞り値を光学的に表示させるため手前にあるものが多かったわけだが、今や電子式であるから、リングを手前に置く必要はあまりないはずである。手前にあると、ホールディングが安定しないように思われるのだ。昔のライカ用レンズや、OMズイコーはピントリングより先にあって、使いやすかったと思うのだが。それと、ズームリングの回転方向がZuiko Digitalとは違っている。ここで違いを出す必要はあまりないのではないかと思われるが、これはライカRシリーズに合わせたのかも知れない。それと、レンズがずいぶん太い。Zuiko Digitalも太いレンズが大きいが、このライカ銘のレンズはマウント面からさらに太くなって、かなり寸胴の外観だ。ああ、これも、ライカRシリーズのイメージなのか。まあ、今のところ、作例画像などがないので肝心のところは分からないけれども、松下の画調からするとわりとパキッとした画像になるのだろう。今後どんな展開になるか楽しみだ。

シグマが、以下5本のレンズについてフォーサーズマウントを出すという。以前からフォーサーズに賛同しているのにあまりレンズを出さないという評が多かったわけであるが、それに応える形になった。30mmは大口径標準を待つ人には朗報だ(ちと大きいが)。150mmなんて案外売れるのではなかろうか。50-500mmも面白そうだ。ともあれ、シグマが本腰を入れてきたということは、ようやくフォーサーズも本格的に売れ出したということであろうか。上記の松下・ライカの件もそうだが、選択肢が広がることは歓迎したい。
30mm F1.4 EX DC HSM
18-50mm F2.8 EX DC
Macro 105mm F2.8 EX DG
APO Macro 150mm F2.8 EX DG HSM
APO 50-500mm F4-6.3 EX DG HSM

★06年2月12日

E-500を使っていて、気になる点に対処した。背面の、右手親指が置かれるところに滑り止めのゴムを貼ったのだ。この部分は狭いので、印刷されている文字を避けながらゴムシートを切って貼った。結果は上々である。恥ずかしながらいろんなカメラを既にのべ30台くらいは使っているが、その経験からすると、この手の、右手グリップが明確に出っ張っている機種は親指以外の部分がしっかり掴めるという感覚はありがたいのだが、その分、親指部分に頼りなさを感じやすいように思う。出っ張ったグリップがない昔のカメラでは、どうやら、気付かないうちに平均的に力を分散してカメラを保持するようだ。こういうのは個人差が多かろうが、私はそう感じる。だから、E-500には背面にも滑り止めが必要だと思ったのだ。ところで、そのシートだが、カメラ屋に置いてある修理用の貼り皮は1枚1800円くらいしてたいへん高価である。しかも、古いカメラ用の貼り皮であるから、グリップの滑り止めとは手触りが異なり、すべすべしている。それで、東急ハンズに行ったら1枚200円程度で滑り止めシートが売られていたのでこれを購入。これはオーディオや家電機器の足の下などに貼って動きにくいようにするものであろう。これでいい。劣化してきたらまた貼ればよい。E-500に貼って、まだまだ広大なシートが残っているから、他のカメラでも気になるところに貼ってみようかと考えている。

コダックのV570というコンパクトカメラが発売になっている。超広角レンズと標準ズームの2つのレンズを搭載したユニークなカメラだ。作動感はなかなかきびきびしていてよろしい。既にいろいろレヴューが出ている通り、フラッシュ発光禁止などの設定は電源offでリセットされる。知ってはいたが改めて触ってみてこれにはがっかりした。初心者用に常にデフォルトに戻るのが理想、ということだが、今や他社のカメラで設定保持は一般的だし、今更初心者向けを云々してもねえ、と思う。カタログは言いたいことをしっかり主張しており、しかも黒を基調にした高級そうで、かつ見易いものになっている。なかなか良い。が、これまた既にレヴューが多く出ているのを見ると、画質がもうちょっと、というところ。超広角レンズの方をもうちょっと頑張ってもらって、撮影時にシャッター速度などの表示も出て、設定を記憶保持してくれれば言うことなし。まあ、このカメラはマニア層をターゲットにしていないのだろう。あまり期待はできない。

★06年2月9日

予告(?)通り、18-180mmに手を出してしまっている。実は高倍率ズームというのは銀塩では買っていないのだが、たしかに、便利なものではある。しかし、これほどの望遠が普段散歩しているときに要るのかと問われれば、まあそれはないな。どうしても荷物を減らしたい、というときか。しかし、そのどうしても、の場合だって、究極の状況ならGR digitalにしたり、あるいは17.5-45mmズームでも何とかなってしまいそうな気がしたり。まあどうでもいい話で恐縮。レンズの使用感は価格を考えれば上々だ。ズームリングはスムーズでトルクが一定で、フォーカスリングの動きもいい。フォーカスのステップが細かくなったというか、なだらかに動くのだ。この動き方、50mmマクロにフィードバックできないものか。ファームアップで対応できれば嬉しいのだが。ともあれ、描写も予想以上で、良いレンズだと思う。

デジカメジンのフォーサーズ情報局の掲示板がずいぶんと荒れている。デジカメジンは以前から付くコメントが辛辣で、特にフォーサーズやxDカードネタでは堂々巡りの話ばかりで飽きてしまっていたのだが、情報局の掲示板はまだマシだった。それが、何やらある人の連続的な荒らし書き込みですっかりおかしくなってしまったようだ。意見を言うのは構わないが、言い方があるし、そもそも、どこのカメラを使おうと個人の勝手だ。わざわざ、他社と比べてどうこうと優劣を主観で述べても仕方がないと思う。あれでは、開発関係者が見たとしても、良い意見だ、ぜひ改善したいと思われることはないだろう。開発のための掲示板でもないのだろうが。

GR digitalは無限遠モードの調整を依頼したのだが、通常モードでのピントも前より良くなっているような気がする。それはありがたいのだが、なぜかPCでの認識が..常にダイレクトプリントの待機モードになってしまう。ストレージモードに設定しても、電源offで戻ってしまう。仕方ないので、PCに取り込むときは、USBケーブルを繋ぐ前に電源を入れて、ストレージモードに指定してケーブルをつなぐのだが(それでも待機モードになったりする)、なんでこんなことになったのかは全く分からない。ファームのVerは変わっていないようだし、PC側は全くいじっていない。ドライヴァを再インストールしたり、試行錯誤している状態だ。とりあえずファイルは保存できているのでいいが..既に2回修理に出しているので、ここでまた出すのはクレーマみたいでいやだな。しばらく試行錯誤を続けてみる。

★06年2月3日

GR digitalの無限遠モードで前ピンになるので修理に出していた。今回は数日で返ってきた。光学系調整、とのことであった。結果は問題なさそうだ。暗所で補助光が出ている状態で、1-2m先の人物にピントが来ないという点については、補助光動作確認し異常なし、ということで何もされないで返ってきた。部屋を暗くして確認してみると、やっぱり弱い。どうもこれは仕様(実力)ということだな。暗所は諦めよう。それにしても、それならそれで、MFモード時に距離の数字を出すとか、そういう工夫があればピントを合わせなくても撮れるはずなのだが。特に、フラッシュを使ってしまえばブレはとりあえず防げるし、距離が全然違うとフラッシュを焚いても意味がないのだ。この点は改善を望みたい。

コダックが、V570のパノラマ合成機能を使った画像をプリントするという。
http://wwwjp.kodak.com/JP/ja/corp/news/0206/020206_03.shtml
なるほど、面白い企画だ。コンパクトカメラを使う層が自宅でのプリントに移行している傾向にあるというし、こういうので店への客寄せをするのは一つの手ではある。個人的には、V570の画質がもうちょっとよければ..というところ。

★06年2月2日

先月27日から、E-system用の交換レンズ、18-180mmF3.5-6.3が発売になっている。レンズ構成などから言って、シグマの18-200mmのOEMあるいはコンポーネントの提供と見られている。実際、正面からレンズを覗き込んでみると、中に見える遮光板のようなものの形がそっくりだったりする。しかし、レンズのコーティングはオリンパス版の方は深い緑色になっていて、これはそういう仕様を要求したのだろうか。レンズ鏡胴はシグマより太くなっていて、これはフォーカス用のモータを入れたりする都合だろう。ズームリングは固めで、トルク感のばらつきは少なく快適。フードはシグマのものより深いものになっているのは、E-systemゆえに画角が狭くなっていることによるものだ。テレ端が180mmになったのは、元々シグマが望遠側の画角が規定より広めということと、IFは近接すると画角が広がってしまうということを加味して控えめにしたのではないかと思う。
以下に、このレンズのレヴューが出ている。
http://dc.watch.impress.co.jp/cda/review/2006/02/01/3120.html
見たところ、絞り開放付近では周辺が甘いようだが、中心部はかなりシャープだ。周辺部は特に、高輝度部分にパープルフリンジが出るようで、気になる人もいるだろうも。こういうレンズは便利さもspecのうちだから総合的にはなかなか良いレンズだと思われる。私は今のところ買わないが..何かの拍子に買ったりするという可能性も否定できないな。

★06年1月26日

オリンパスが、新機種E-330を発表した。既に前から噂されていた通り、ライヴヴュー機能を搭載している。元々E-300は、横に導いた光路を使ってペンタプリズム部をなくしたモデルであるが、カメラの上部のスペースにライヴヴュー用の小型CCDを積んでいるものだ。小型といっても1/2.5型500万画素というからそれなりの情報量を出すようだ。さらに、もう一つ、本来の撮像素子を使ったヴューモードもあるというから驚く。ただ、この場合はミラーアップするから測距素子へ光が行かず、マニュアルフォーカスになる。その分、任意の場所を10倍拡大することができるから、三脚に据えてマクロなどをするには良いかも知れない。
液晶表示部は上下に可動となっており、つまりこのモデルは、光学ファインダーを見ずに、低い位置の花を撮ったり、人ごみの上から被写体を狙うことが可能なのである。それと、これは水中撮影でも有利になる。光学ファインダーを覗かなくてもいいのだ。既にコンパクトタイプではライヴヴューは当たり前だから、今更という話もあるが、一眼レフタイプであることによる高画質、超広角がラインナップされているという(ワイドコンヴァータではなく)ことから高品質の写真が得られやすいと思われる。
画質はなかなかよろしい。操作系やメニューはE-500に似ているようだ。デザインは前モデルのE-300より洗練されたと思う。しかし、その分水中ケースは別になってしまうし、まあ仕方ないのだろう。価格は12万円くらいになるらしい。価格がどのように消費者に受け止められるか次第ではあるが、これは売れるのではなかろうか。オリンパスは最近の日本ではキヤノン・ニコンよりブランドの認知度が薄いとは思うが、この挑戦は痛快だ。
オリンパスの公式ページは以下。
http://olympus-esystem.jp/products/e330/index.html
dpreviewのページは以下。ここ、いつも感心するのだが、非常に詳細にレポートしている。
http://www.dpreview.com/articles/olympuse330/

★06年1月19日
コニカミノルタが、カメラ事業から撤退することを発表した。D-SLR関係はソニーに引き継がれるという。思い切った施策であるが、ユーザにしてみれば寂しい話である。私はフィルムスキャナしか持っていないからたいしたユーザでもない。あ、以前はCLEやレンズなども持っていたが、これは中古だからこれは貢献には入らない。まあなんだろう、昔から言われているのに「日本には○○製造会社が多すぎる」ってありますな。この○○には「自動車、カメラ、半導体」という言葉がよく当てはめられていたように思うが、資源がなくて人口密度が高いこの国は、どうしたって工業製品を作って売るのが主たる収入になると思うわけで、どの会社も撤退しちまうと、ちょっとまずいような気もする。フィルムはAgfaがなくなり、コニカも来年度までだからいよいよコダックとフジの一騎打ちか。イルフォードや他もあるが..少なくとも、国内はフジの占有率が上がるだろう。デジタル関係は既にSLRはニコン・キヤノンで9割くらいだろうし、あまり影響はないのかもしれないが、今後のソニーの新製品がどうなるかは気になる。

ヨドバシに行って、中判のアクセサリを買ったとき、ついでにペンタックスのコーナーを見ていたら、DAフィッシュアイズームが展示されていた。小さいレンズだ。ズーム動作で全長はほとんど変わらない。深緑色のコーティングのレンズ表面がなかなか「そそる」感じで、んー、ペンタックスもいいな。個性派路線は堅持して欲しい。数が出るかと言われると出ないだろうけど、全て中庸でも、大多数は大手に流れるだけだし。
そうそう、大事なことを忘れていた。オリンパスが18-180mmズームを1月27日から発売するそうだ。
http://olympus-esystem.jp/products/lens/18-180_35-63/index.html
前に書いている通り、シグマの18-200と構成図がそっくりなので、エレメントを売ってもらっているのか、製造を委託しているのか、まあどちらにしても、基本的なところはシグマのレンズなのではないかと思っている。今のところ、高倍率ズームを積極的に買うつもりはない。元々銀塩のときからこの手のものは買っておらず、余裕があれば、くらいにしか考えていないのであり、しかも余裕ができると単焦点を買い増してしまうのが常なのである..

★06年1月17日
ヨドバシに行ってみたら、E-systemの8mmフィッシュアイが展示されていた。近くにあったE-500に付けてみると、レンズは大きいがそんなに違和感はない。ヒンヤリとした金属鏡胴はなかなかの質感だ。フォーカスはインナーフォーカスかと思っていたら、レンズ全体が固定フードの中から少しせり出してくる形式だった。画像は、カメラのモニターで見る限りではあるが、良さそうに思えた。最短撮影距離は13.5cmとのことだが、レンズ自体が長いから、最短の場合レンズの先2cmくらいまで寄れる。超広角だし、自分の影の処理にも注意が必要だ。これは面白いレンズである。欲しいと思うが、銀塩でもフィッシュアイはほとんど使っていない。私の場合、買っても意味がなさそうだ。

ペンタックスとサムスンの協業が既に発表されているが、サムスンブランドで出るD-SLRの概要がノルウェイのサイトに出ている。
http://www.digit.no/wip4/detail.epl?id=84138
最初にノルウェイ語がずらーっと書いてあるので面食らう人も多いだろうが、下に英語もある。まあ、そんな説明を読まなくたって、これは*istDS2のOEMであることは見て分かる。レンズはシュナイダー銘のD-Xenonズームで、もちろんペンタックスのDAズームである。緑の線が青になっているのはシュナイダーのカラーってことか。しかしクセノン銘は大口径レンズに付ける名称で、この暗いズームにはもったいないと思う。と、こんな感想を持つのは年寄り過ぎだろうか。

ところで、最近、配偶者Sの専用機となっているフジのF700の画像がおかしくなった。これは、昨年10月に告知された、CCDの不具合による劣化不良に該当するようだ。土曜におかしくなって、今は戻っているが、CCDのチップと外部端子とをつなぐボンディングの不具合と言われているから、この調子だと近いうちに断線するだろう。修理に出そうと思う。実は、このカメラが壊れてしまったら、コダックのV570でも買おうかと思っていたのだが、V570の作例を見ると今ひとつで、どうも踏み切れそうにない。というわけで、しばらくF700は延命。このカメラ、暗所での動作が良い。GR digitalはかったるい上にピントが迷うし、宴会などではF700が一番だ。屋外で緑かぶりするとか、圧縮がきつくて遠景があまりよく見えないとか、再生が遅いとかはあるけれど、何やかやで手放せないカメラである。

★06年1月12日
http://www.4-3system.com/に、新機種E-330の噂が出ている。道に這いつくばっていたり、川に落ちそうになっていたり、壁の向こうを撮ろうと背伸びしていたり、新機種では何やら、無理な体勢でも撮れること、ファインダーを覗かずに周囲を見ながら撮れることをアピールしたいのだろうか。となると..ライヴヴュー表示を搭載するということか。いまのフルフレームCCDでは動画の出力はできないから、表示用にCCDを別に仕込めば、それは可能だ。そして、E-300は普通のペンタプリズム(ペンタミラー)機と異なり、ポロミラーであるからどこかでハーフミラーを通してそのCCDに光を分けてやることも可能かも知れない。オリンパスは26日に解決策を提示します、というからこの日に発表があるのだろう。楽しみだ。

そういえば、ニコンが銀塩からの事実上の撤退を発表した。カメラはF6とFM10が残り、レンズは9本が残るそうだが、F6は最近出たばかりでまだ部品があるのだろうし、FM10はコシナのOEM機だ。しかし他のモデルはいきなり中止ってのは乱暴な気がするが、たぶん、もう皆買わなくなっていたのだろう。オリンパスはOMの廃止時に1年の猶予を置いて、撤退後もバックオーダー分を作ったが、そのときと今ではまた事情が異なると思う。OMのときはここまでデジタルSLRが普及(低価格)化するとは思われていなかった。銀塩のユーザはまだ一定数、注文が来るくらいはいたのである。しかし今は..ということだろう。寂しいが、止むを得ない。大判や引き伸ばしレンズもやめてしまうのだから思い切っている。大判や引き伸ばしレンズは既に人手もあまりかかっていなかったのではないかと思うのだが、設備の課税などもあるからずっと保有しておくわけにも行かないということだろう。

★06年1月9日
数日前の記事だが、コダックのEASYSHARE V570というカメラはなかなか面白そうだ。
http://it.nikkei.co.jp/pc/news/index.aspx?i=20060102da000da
http://it.nikkei.co.jp/pc/news/index.aspx?i=20060105da001da
広角レンズとズームの画像をそれぞれ別のCCDで受けるというのは無駄のようだが、レンズ交換にしたり高倍率ズームにするよりメリットがあるという判断だろう。広角レンズ側はパンフォーカスで、ピントの調節ができないのは残念だ。画質は、一部サイトで出ているが..いまいち。画質を追求するマニアックな層を相手にはしていないのだろう。ところで、このレンズを2つ使う手法をコダックレチナ デュアルレンズテクノロジーと呼ぶのだそうだ。なぜレチナなのかは、分からない。レチナとは、コダックがドイツのナーゲル社を買収してドイツで作らせたカメラで、戦前からある由緒あるカメラシリーズだ。それと、この2つレンズの技術とは全く関係はなさそうに思える。ま、一つのブランドの名前であり、コダックがカメラを作る上でその名前を冠するのは問題ないだろうが、古いカメラファンとしては少し、引っかかる感じがする。

先日来、やろうやろうと思っていてやっていなかったのだが、古いカメラやレンズを処分し始めている。デジタル・銀塩撮影比率がデジタル側にシフトしたので、極端に使わなくなった機材が出始めているのだ。といって、その処分した代金をデジタル装備に回すかというとそうでもない。中判レンズとか、楽器とか、いろいろ買いたいものはあるし、デジタルSLRについては、既に私の撮影領域では不足のないレンズが揃っているからだ。E-systemでは、広角の単焦点が出ない限り、当分増強はしないだろう。

★05年12月21日
E-300/500用のマグニファイア・アイカップME-1が発売になった。先日、ヨドバシで注文しようとしたら、注文数が多いので、1回目の入荷では間に合わないかも知れません、と言われていた。が、結局今日の入荷で間に合ったようで、忘年会のついでに引き取ってきた。早速E-500に取り付けてみたところ、見えは問題なく、ファインダ像が大きくなって快適である。装着前はトンネルの出口を見ている感じがしていたが、装着後は視野いっぱいに拡大され、SLRのファインダらしい感じになった。ただ、眼鏡使用者には撮影情報まで見渡すのは厳しいかも知れない。
そういえば、デジカメウォッチでファインダ像を撮影していたものが掲載されていたのであるが、あれは実際の見えよりずい分劣化した見え方になっている。ま、ファインダ像の撮影は難しいのは分かっているので、あの記事は割り引いて見ていたけれど。

来年3月末に、富士フイルムマイクロデバイスという会社が、フジフイルムに吸収合併されるという。この会社はフジのCCDを作っている会社なのだが、なぜここで取り上げる気になったかというと、ここの泉事業所というのが、元は東北セミコンダクタという会社で、日米半導体摩擦問題が華やかなりし頃、モトローラと東芝が合弁で作った会社なのである。その後、東芝は保有分の株式をモトローラに全て譲渡しここから手を引き、さらにここがフジフイルムに買われて関連会社になったわけである。それが、本体に吸収されるのだ。この会社のホームページを見ると、事業所の地図はなんと、未だ東北セミコンのまま。社外の地図業者から画像を引っ張ってきているからであろうが、おおらかというかなんというか。とまあ、こんな話はどうでもいいのだが、つい懐かしくなって書いてしまいました。

★05年12月12日
立て込んでいるなどと言いつつ、密かにE-500を増強した。バリューキットであり、充電式電池や充電器はないが、既にE-1についていた急速充電器もあり、予備電池も購入済みなのでむしろこっちのほうが便利なのである。17.5-45mmレンズとのキットは軽くて使いやすい。しかもけっこう写ってしまうから、これを使うかF2.8-3.5レンズにするか、悩んでしまいそうだ。あるいは広角域は11-22mm、標準域は17.5-45mmと考えればつながりもよい。
使用感はよい。シャッター音が元気だから演奏会の撮影には向かないが、軽快で、普段使いには全く問題ない。操作法は練られていて分かりやすい。取扱い説明書はあまり見なくても一通りのことはできた。液晶モニタが明るめだったので、最初は暗い写真が多かったが、よく考えたらE-1でも同じような経験をしていたのだった。
画質については既にいろいろなところで触れられており詳しくは書かないが、E-1、E-300に比べるとくっきり系になるだろう。初期設定はヴィヴィッドであるが、私はナチュラルモードにしている。
付属の、CR123Aを3本使う電池ケースだが、これはけっこう電池がもつ。既に数日間にわたって400枚くらいを撮っているがまだ撮れそうだ。緊急用としてこのケースは使えると思う。
E-1との比較では、さすがに質感やしっかり感は減退する。価格が違うから当然である。メモリのフタなどは開閉を繰り返すと劣化しそうで、なるべく大容量のCFを使いたいところだ。
というわけで、Eシステムは2台体制になった。万が一故障した際にもバックアップが効くのはありがたい。E-1は2年以上使って故障なしだからそんなに不安視はしていなかったが、それでも安心感は増すものだ。

★05年12月8日
ここのところいろいろ立て込んでいたので、雑感をまとめて。

マミヤがMamiya ZDの発売を発表している(12月21日発売)。推定販売価格は130万円と高価であるが、48mm×36mmという巨大な撮像素子を使っていることを考えれば、中判ファンには訴求力があるとは思う。画角を焦点距離換算する場合は1.16倍というからほんの少し望遠っぽくなるがこれならそう問題にはなるまい。2130万画素のRAWファイルは35MBと巨大である。これは当たり前だし、こういうカメラを使う人ならPCの装備についても覚悟はできているだろう。買える人が羨ましいといえばそうだが、中判は銀塩で使っているとき、速写とか即時性とかを考えた(期待した)ことがないので、私はフィルムで十分である。

ズイコークラブのレンタルショップが年末で終了するらしい。300mmやF2ズームなどをそのうち借りてみようかと思っていたのだが、F2ズームがレンタル対象にラインナップされないうちに終了してしまった。あまり使う人がいなかったのかも知れない。ここらの高級レンズも、気合が入っている人は指名買いだろうし。経費はなるべく抑えたいだろうから致し方ない。私は、単焦点広角を待ち続けつつE-1を使っていくことになると思う。

ペンタックスがDA Fisheye 10-17mmF3.5-4.5を発表した。トキナーとの共同開発だったそうだ。その前に12-24mmF4があって、これもレンズ構成図から見て同様の成り立ちのように思える。重さが違うのは外装の違いか。ともあれ、ペンタックスは個性的な路線を堅持している。フィッシュアイなんて、そもそも買う人は少ないのだ。それでも出す、いいですね。他社と同じでもつまらない、選択の幅はあってもいいと私は思う。

GR digitalはその後、好調である。心地よいカメラ、そういう感じだ。このカメラは説明が難しい。色も派手じゃないし、解像感もぎっちりというわけでもない。連写が速いわけでもない。元々GR1時代から「遅い」カメラだったので、そういうことに期待してはいなかったのだ。だから遅くてもいい、などと言うと若いユーザからは文句も出そうだが、とにかく、このカメラは使ってみないと分からない。これは今後も長く使えそうだ。

★05年11月23日
GR digitalは初期不良と認定され、ボディ交換されて戻ってきた。修理に出してちょうど10日目の11/18であった。交換ならもっと早く戻して欲しいが、供給数が少ないという理由があるかも知れない。さて、その際ファームアップもされていたので、スポットAFが速くなり使いやすくなった。しかし暗所ではマルチAFの方が成績が良いようだ。まだまだ正確さという点ではちと厳しい。5.9mmという焦点距離ではピントが検出しにくいというところか。また、無限遠モードとスポットモードがどうも前ピンである(1台目・2台目とも同じだった)。無限遠モードでは20mくらい先にあるものにピントが来る。5.9mmのレンズだから日中は被写界深度に入るだろう、と思うのだがこれが入らない。遠景はぼんやりするのである。つまり銀塩的な1/30mmの錯乱円の基準ではだめなのだ。CCDが小さく、元データからの拡大率も大きいからである。というわけで、この無限遠モードはまるでダメで、例えば飛行機から撮ったりすると翼の先ににピントが来て、風景はもやもやになる。エンジンの排気の影響ではない。せっかく、800万画素という多画素がありながらこのピントではいけない。というわけで、無限でもスナップでも、通常のピント合わせをして撮っている。そうしている分にはまあまあ問題はないので。
などと書いているがこのカメラは使いやすい大きさ、操作系を持っており、気に入ってはいる。次作があるのなら、このピント周りは何とかして欲しいとは思う。そう、それと、無限遠・スナップはボタンで一発呼び出しができるといいなぁ。あるいは、いま機能が割り付けられていない右ボタンにカスタムで1機能を割り付けられると便利だ。将来対応できないか、期待したいところ。

★05年11月9日
GR digitalが室内や屋外の暗いところでピントを大外しするようになった。合焦マークは出るのだが極端に前ピンだったり全面的に甘かったりする。電源on/offをしても改善しない。残念ながらこれは故障であろう。室内ではピントが合いにくいです、と仕様扱いにされては困る。明るいパーティ会場なのだから。というわけで、修理に出した。何日くらいかかるだろうか。

オリンパスが、E-300/500用の拡大レンズ入りアイピースME-1(1.2倍)を発売するという。これ、E-1用にも出して欲しいのだが。いま、私はニコンのDK-17Mを強引に接着して使っており、E-1用の拡大アイピースが今すぐ絶対に、というわけでもないが、DK-17Mは重量もあり、飛び出しているから接着剤でつけているだけの状態ではいささか心許ないのも確かで、オリンパスから純正品が出るなら欲しい。
ところで、先日、よこはま動物園ズーラシアというところに行った。広い動物園となれば望遠が有利、E-1にOMズイコー180mmF2をつけて持ち歩いた。このレンズ、1.9kgもあるがこれくらいならまだ持ち歩くことも不可能ではない。350mmF2.8の3.9kgとなると最近の私の体力では車が欲しい(笑)。まあそれはともかく、明るいファインダー像、迫力の引き寄せ効果、シャープな結果は嬉しいものだ。まだまだ手放せないレンズである。

★05年11月1日
なんだか、最近GR digitalを持ち歩いて毎日のように撮って、これが心地よくて、ファイルが溜まりまくっている状況。GR digitalはネット掲示板での評判はさんざんだが、既に出た機種にAPS-C以上のCCDじゃなきゃ買わないとか、ネガなことを言い続けている不幸な人の考えていることが理解できない。ま、D-SLRを買うしかないでしょう、こういう人は。

ところで、キヤノンのEF24-105mmF4L ISでゴーストが出るという件は、無償修理になったようだが、ゴーストって修理できたのか、というのが近年にない新鮮な驚き。レンズエレメントを変えるとなると大掛かりだし、何か反射する部品があって、これを変えるのかね。いずれにしても、撮影条件をいろいろ変えてテストするときにチェックし切れなかったということなのだろう。今時だから、ネットで評判が広がるのも速いし、メーカもたいへんだとは思うけど、製造本数1000本以内の対象品であそこまで事例が出てしまうとは、チェックが甘いのではないかと思う。

ニコンがD200を発表している。ニコンファンの人には長らく中級機候補がなかったから、これはいいことだ。画像サンプルを見るに、さすが1000万画素、という感じだ。そのうち色々なレンズで試写結果が出てくるだろうから、私は縁がないメーカだけど楽しみにしている。

★05年10月24日
昨日作例をアップしているが、GR digitalを買った。ここ何日かでの印象をまとめてみる。私は、このカメラは良い、と思う。
●良いところ
・立ち上がりの早さ。小気味良い。
・小型軽量である。ホールディングがよく、撮っていて気分が良い。
・過度な強調のない画質。色再現が特に好みだ。ノイズは、CCDの大きさから言って止むを得ない。ISO400までなら普通に使えると私は思う。
・優秀なレンズ。パープルフリンジのなさ。
・緊急対応としての単4仕様。公称30枚(アルカリ)だが、リチウムを使って100枚以上撮影できた。
・前ダイヤルのクリック感が増したのは良かった。9月の発表会では軽かったので。
・総じて、分かりやすいメニュー階層。
●改善して欲しいところ
・画像の書き込み速度。13MB/sのSDカードを使っているが、RAWでは十数秒待つ。jpegでは何とか3秒程度に収まっており、通常の撮影には問題はないが。
・暗所でのAF速度。特に、電池が単4だと遅い。節電モードなのかも知れないが。
・MFモードで、撮影距離を調整するバーが出るが、この脇に数字が出ると分かりやすいと思う。あるいは、スナップモードのようなもので、1m、60cmみたいなモードがあればいいのだが。暗いところでAFがNGを出すとき、それでも撮りたいときがあるので。
・フラッシュ制御は↑ボタンではなく、→の方がよかったような..↑は親指がすぐに触ってしまって、時々困る。あるいは、→ボタンに機能割付けができると嬉しい。
・1枚消去時、消去優先(一発で)が欲しい。前提をどちらか選べるようにしてくれればいい。
・プログラムシフトができる、というのはよいが、シャッター半押しで測光しないといけない。これがちとペースを損なうような気がする。結局、絞り優先を多用することになった。
●その他
・露出補正でOKを押させるのはどうかと思ったが、そのままでも補正値は反映される。むしろOKを押さずにいれば、撮影後、次のカットでも露出補正モードが立ち上がっており、値を即座に変えることができる。
・改善を要望、ではないが、液晶の2.5型画面はホールディング上、気を遣う。2型にして、ボタンが多い方が私はよかった。でも、それでは今時2型なんて、といわれてしまうのだろうな。

★05年10月14日
GRデジタルの作例が公式ページに出た。これは2日に分けて5枚出たが、まあ何と言うか、地味な感じの作例である。色に誇張されたところがなく、コンパクトデジタルのカテゴリーでは個性的な画像ではなかろうか。さらに、下記では屋久島で撮った(一部屋久島ではないと思うが)作例がたくさん出ている。これはISO1600までのサンプルもあるし、DNGファイルをフォトショップでjpeg変換したものも載っている。
http://it.nikkei.co.jp/pc/column/dcreview.aspx?i=20051012dp001dp
今まで、高感度の作例は全くなかったから、これが初めてということになるだろう。ISO64・100はほぼ同等で、200から少しノイズが乗ってくる感じだ。ISO400までは普通に使えそうだ。800ではディテイルが少し損なわれるようで、1600は緊急用、あるいは故意に荒れた表現を好む人向け(?)、というところか。リサイズの画像ではISO800でも問題なさそう。風景大伸ばし、でもなければ撮影範囲は相当広そうだ。また、風景写真で特筆されるのは高輝度との境に出るパープルフリンジの少なさで、これは良い。今使っているフジのF700は比較的高級な方に分類される(であろう)コンパクトだが、パープルフリンジは出る。これだけを以って買い換えるというわけにも行くまいが、魅力の一つではある。
ネット掲示板では、上記の作例を見て「すばらしい」「やっぱりひどい」と2極化しているが、どうやら双方に意見を聞き合う意思はなさそうなので、ま、永遠に溝は埋まらないだろう。買いたい人は買う、だたそれだけだ。その数が少なくて採算が合わなければ仕方ない。ただ、安くて高級で採算が合って、機能もデザインもユーザ全員の要求を満たすカメラって、果たしてどんなものなのだろう。

★05年10月12日
ペンタックスが、韓国のサムスンテックウィンとデジタル一眼レフを共同開発するという。
http://dc.watch.impress.co.jp/cda/dslr/2005/10/12/2476.html
光学メーカが、SLRレンズ資産をもたない電子機器メーカと共同開発をするのは、既にオリンパスと松下電器、コニカミノルタとソニーという組み合わせに続いて3つ目になる。上記のリンク先によると、まずはペンタックスの普及機をベースに来年春にサムスンが発売を開始し、共同開発するのは来年秋に発売する中級機で、それぞれのブランドで売られるとあるから、つまりは*istDの後継機あたりに相当するのだろう。中級機ビジネスは既にキヤノンが20Dで相当のリードをしていて、さらに5D(中、というには高いが)まで出ており、ニコンもさすがにD200をそろそろ出すだろうし、オリンパスもE-1後継機のタイミングを見計らっているだろうから、この先、相当賑やかなことになりそうだ。サムスンは日本ではあまりブランドイメージが浸透していないように思われるが、海外では販路も強いようで、それは価格戦略もあるだろうが、品質的にも認知されているということではなかろうか。今後どうなるか楽しみだ。

先日、新宿のオリンパス本社に行った。特別企画 米谷美久と語る、に参加したのだ。その模様は別途アップするが、そのときにE-500の展示に触ることができた。元々E-500体験講座には申し込んでいなかったのだが、受付のようなところにある実機を触らせてくれたのだ。ほんの少しの時間だが、感想を。外観は廉価機だが悪くない。銀色はそれなりに安っぽい光沢に思えてしまうが、まあ他社もこんなものだろう。グリップは形がよくて、握りやすい。軽さはさすがで、なるほどこれなら入門ユーザにも受けそうだ。大きなレンズとのバランスは悪い、ということになりそうだが、元々超望遠レンズはレンズ側に重心があるのだから、逆らわずにレンズの方をホールディングすればいいのだ。これは他社のハイエンド機でもそうだから問題はなかろう。親指で操作するダイヤルは、写真で見るとなんだかヘンな位置に見えるものの、これが軽く回って違和感がなかった。メニュー関係はボタンが少ないため階層が多くなるが、分かりやすく出来ている。ライトボックスモードは面白い機能だ。特定のコマを基準に、同じところを拡大して(拡大率は当然任意に指定できる)ピントの比較などが出来、不出来な方はそのモード内で即消去もできる。これはいい。E-1では液晶が小さいからたとえそのモードがあっても有効には使えないだろう。こういうとき、2.5型液晶というものの威力を実感する。シャッターはE-300と同じで、軽く、きびきびとした音がする。レスポンスは十分に速いと思う。ファインダーはさすがに小さいと思う。像はきれいだけど。この点を除けば、私としては、全体に良い出来だと思われた。
その次の日に、ヨドバシでEOS 5Dを触った。意外なことに、グリップが持ちにくい。EF24-105mmがついていたが、重くてかなわない。全体が大きいのに、なんだかグリップが頼りないのだ。そういえばEOSはkissDNでもグリップ部が狭くて持ちにくかったり、ちょいと詰めが甘いと思う。私はペンタックスMZ-SやブロニカRF645のように(E-1もそう)、ほんの少し角ばったところがあって、「握っている」ことを意識させる形が好きだ。EOS 5Dは全体のデザインから、グリップ部が突出しないようにバランスしたのかも知れないが、この手のカメラを使う人はレンズも超弩級が多かろう。私は、あれでは頼りないと思った。

★05年10月4日

dpreviewのページにE-500の作例が出ている。
http://www.dpreview.com/articles/olympuse500/page10.asp
ISO1600までの作例があり、これがなかなかよろしい。撮影者のPhil Askeyさんはそもそもどのカメラを使ってもきれいな作例を上げてくる人で、カメラの性能評価のコメントを読まなくても、写真を見ていて楽しいページだ。さて、作例だが、E-500は解像感、色とも優秀だと思う。高感度の出来も改善している。ISO800までは常用できるのではないか。1600になるとノイズは目立ち始めるが、解像感を損なうほどでもなく、これなら銀塩のISO1600より良いのでは。また、廉価の14-45mm、40-150mmのズームレンズの出来がやはりよくて、これを無視してフォーサーズのレンズは高いと連呼する人の言い分が全く理解できない。最後の方にある50mmマクロの作例はそれよりさらに上を行くが。35mmマクロの作例があれば良かったのだが、これは未だオリンパスがリリースしていないのだろう。
いずれにしても、この出来なら売れるのではないかと思う。

GRdigitalは相変わらず掲示板で叩かれている。肯定的なコメントは「社員」と決め付けられるし、冷静に製品を評価しているとはとても見えない。そもそも評価もなにも、実際撮影している人はニュースメディアの人だけで、それをつついてもねぇ。一般に出回ってからの評価の方が重要だと思う。それにしても、昔はカメラの試写結果で選ぶなんてことは出来なかったわけで、ネット時代って便利というか何というか..昔の、といってもせいぜい10年ほど前だけど、コンパクトカメラで「ポートレイトモード」と称して大口径望遠で撮ったと思しき、背景がとろけている作例を堂々と載せているカタログなどもあった。そのカメラの実際の口径は100mm付近で開放F9とかなので、もうこれは絶対ウソなんだが..ま、いまは正直に全てを出さないとすぐにバレてしまう時代になったわけですな。モニタで、等倍で見られてしまうから。
そういえば、キヤノンの新しいLレンズ、24-105mmでとてつもないゴーストイメージが出る、というので画像掲示板を見にいってみたら、これは確かにすごい。雲の中から陽光が漏れているような、線のようなゴーストが出る条件があるようだ。SLRだからゴーストはファインダーを見ながらアングルや絞りを調整すればいいから、未だ防ぎようもあるだろうけど、ちょっとこの高額なレンズにしては..という気もする。明るさを抑えた高級Verは、通常ゴーストなどに強いことが期待されるわけで。さすがに、13群18枚というレンズ枚数では厳しいのかな。ユーザの要求は年々厳しくなり、もともとの期待も大きいキヤノンはたいへんだ。


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