Olympus SP-550UZ
オリンパスの高性能ラインナップ、SPシリーズの高倍率ズームつきモデルだ。元々こういうカメラには全く興味がなかったのだが、このバカバカしいとも思える機能に感心し、つい予約してしまったのであった。画角75度からの18倍ズーム、ISO5000までのゲインアップも恐ろしいが、プリキャプチャー(シャッターを押す前の画像を記録)、秒15枚の連写など、画素数制限があるものの、楽しい機能が付いている。ここらはE-100RSの後継というところだろう。 マニュアル操作も充実しているが、機能の割には非常に小型であるゆえか、ボタン操作が多くて手元でこちょこちょやる頻度が多いのは評価が分かれそうだ。筐体は小さくて、それでいてホールディングの良い形をしている。手ぶれ補正はけっこう効いていて、しかもEVFだからしっかり画像が止まって見えるのはありがたい。なお、手ぶれ補正はシャッター半押しで作動するが、作動中はカメラの中からシュイーンという動作音が聞こえる。EVFファインダーはよく出来ていて、見えは良好だ。MFモードでの拡大はちょっと粗くてあまり役に立たないように思われる。 ともあれ、小型のボディにいろいろな機能、とりあえず気楽に撮るにはこれ1台でも十分だし、活用することになるだろう。 載せている作例は、原則として彩度やシャープネス等の強調は無し、長辺3264pixのSHQモードjpeg記録で、長辺を900pixにリサイズして少しアンシャープを掛けたものである。 |
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★ISO50・100作例 この感度レンジでは、画質には全く問題はない。色はよく出るし、解像感も良い。超望遠域では大気状態によってコントラストが全然違って来るので、霞んでいるときはどうしようもないが。 |
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★ISO200・400作例 大体ここまでは常用可能と見ている。手ぶれ補正を活用すれば、室内撮影での成功率は格段に上がる。 |
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★ISO800・1600作例 ISO800は何とかギリギリ。1600はディテイルが損なわれている。コンパクトタイプでこの領域が実用になるのはフジのF30系だけだ。 |
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★ISO800・1600作例 緊急避難的感度だ。画素混合のため、300万画素以下に制限される。ノイズを塗りつぶすため、被写体の細かいところはあまり出ない。 |
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★RAW作例 RAW撮影時は、ファイルの保存に概ね数秒待たされる。デジタル一眼レフでは考えられない遅さだが、コンパクトタイプではまあまあ速い方だろう。あまり活用する気にはならないが、WBが後で調整できるので、ミックス光でWBが難しいときはこれを使う。 作例1・2はオリンパスマスター2とシルキーピクス2.0の比較になっている。シルキーの方が解像感が上だ。オリンパスマスターは色合いが濃く出るのだが、少々演出がきつい感じだ。作例3以降は原則としてシルキーを使うつもりだ。なお、D-SLR用のオリンパススタジオでも現像は可能であるが、その結果はマスターとほとんど変わらなかった。 |
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