XZ-2のページ

 オリンパスの高級コンパクトカメラXZ-1の後継。レンズはXZ-1のものが引き続き使われ、撮像素子が1/1.7型裏面照射CMOSセンサーに変更になっている。前のサイズが1/1.63だったからが画角が変わるのでは、という疑問があったが、元々、レンズの焦点距離から、1/1.63の対角ギリギリを使っていなかったのであって、今回のカメラも画角は変わらない。

 レンズ周囲のコントロールリングは動き方の切り替えができる。即ち、クリックごとに変わるモード(絞りや露出補正など)と、クリックなく連続的に変わるモード(MFやズーム操作)である。このクリックのときの作動は、XZ-1では最初のクリックで変更する値の表示が起動して、次のクリックから数値が変わるという余計なお世話なやり方だったが、XZ-2では最初からダイレクトに数字が変わる。本来こうでなくては。十字キー周りのリングも、2アクションの必要はなく、これだけでもうXZ-1より大進歩、である。
 感度オートの上限は変えられるようになった、というより、高感度特性は非常に良くなった。

 ボタンの機能カスタマイズはFn1とFn2で、前者は背面、後者はコントロールリング切り替え部にある。Fn2に膨大な機能を割り当てられるが、それをするなら動画の録画スタートボタンもカスタマイズ対象に入れて欲しいところ。ただPen系と異なりモードダイアルに動画モードがないから、動画ボタンに他を割り振ると動画モードをメニューから探すことになってしまうから、このボタンは諦めるしかないか。

 フォーカス動作は早く、正確だが、暗い場面ではMFのほうが確実のようだ。また、これは私の個体固有なのかも知れないが、単写モードなのに時々、2枚連続で撮れたりする。シャッターボタンの接触に何かあるのだろうか。しばらく様子を見ておこう。

 載せている作例は、原則として1200万画素のSuperFineモードjpeg記録で、長辺を900pixにリサイズしたものである。

★簡単なスペック
1/1.7型CMOSセンサー
有効画素数1200万画素
ISO100〜12800
6-24mmF1.8-2.5、35mm判換算で28-112mm相当のズーム
12年10月26日発売




通常作例
(感度別の分類はやめることにする。このカメラには、そこまで必要なさそうだ。)

アートフィルタ・モノトーン・アスペクト変更等の作例