★アジア

@中華人民共和国
・香港(滞在4日)香港の夜景
 初めてのアジアは香港だった。中国返還後、経済の中心は大陸側に移ったとされるがまだまだ元気のようだ。有名な高層ビルはもちろん、住宅もタワー中心になっていて、しかも家賃は東京などとあまり変わらない水準だ。空気が悪いから高いところが好まれるのだそうだが。食事の物価はピンキリだが高級なレストランの夕食でも2500円相当でお腹いっぱいに食べられる。香港の人たちは9割方が共働きで、朝食も外食する人が多いということで、飲食店は朝早くから深夜まで営業している。食べ物は薄味で、日本人が食べる中華のイメージからすると塩味や辛さが足りないと思われるかもしれないが、飽きが来ないし、クセが少なくて良いと思う。観光地なので、北京風や四川風の料理もあるが、基本的に広東風のアレンジ(即ち、薄味)が入っているように思われた。食事はちょっと残すのが礼儀だそうで、ショッピングモールのファストフードでも必ず、何かが残されたままになっていた。
 ハワイやドバイなどと同じく、室内の冷房を効かせ過ぎる。買い物が好きで店に出たり入ったりが多い人は要注意。夏でも長袖を用意しておくべきだろう。
 日本のアイテム(アニメ、漫画、お菓子、キャラクター商品)が大変な人気で、専門店も多い。漫画など、日本でいま連載中のものまで中国語に翻訳されている。日本製お菓子は中国人観光客には人気のお土産になっていて、ただ、日本製を騙ったニセモノではないかと思われる商品も見受けられた。ちょうど反日デモが激しくなっていた折だったのだが香港の人は冷静で、暴動のようなデモはなかった。(05年4月)

・上海(滞在2日)
 出張なので街を歩く時間などはわずかだったので、この項はアテにならないと思う。皆さん御存知の通り、この街の変化の速度は並みの常識が通用しない。至るところで工事をしており、中国の発展のパワーを感じさせる。1ヶ月単位で風景が変わってしまうのでは、と思う。
 地下鉄は既にけっこうな路線があるが、さらに建設中とのことで、路線図を見てさてどうしようか、と悩む観光客が増えそうだ。地下鉄のアナウンスは中国語の読みと、英語でなされるが、英語だと言葉を意訳してしまうのでかえって困る。例えば南京東路をナンジンドンルーと言ったあとに、East Nanjing Road と言うのだ。この単語で現地の人に道を聞いても、たぶん通じないのでは。
 リニアモーターカーは430km/h運転の時間帯でなかったのでそれほどすごいとは感じず。短い乗車時間なので、車内の設備は簡素。(09年8月)


Aマレーシア
・クアラ・ルンプール(07年 2回滞在 合計8日)
 初めての海外出張で訪れたのがここ。会社の海外拠点(工場)がある。
 立憲君主制であるが、実際には9地方のスルタンの輪番制(任期5年)で、実権は首相。マハティール氏の時代が長かったから、その強いリーダーシップで工業化を進めてきた印象がある。実際、都市部の開発は非常に進んでいるが、反面渋滞はひどいし、空気もあまりきれいではない。
街の治安は良好だと思うが、人ごみではスリ・置き引きはそれなりにあるようで、また、カードゲーム詐欺なども要注意事項として挙げられる。
 タクシーは安価なのだが日本人の感覚だとボラれる。特に深夜は、深夜料金と称して上乗せをする可能性がある。KLセントラル駅や大きな観光スポットにはタクシーチケットの窓口があり、正規料金に少し上乗せ(窓口の人の人件費)した料金で指定した場所へのチケットを発行してくれる。
 イスラム教国だが、歴史的経緯から中国系・インド系の住人も多く、それぞれの宗教施設が街中に共存している。料理店も多岐に渡っており、マレー式中華料理は接待の定番といえる。ムスリムにも食べられるよう豚肉不使用の中華料理と銘打った店もある。
 気温が年中24〜32度くらいで、夕方には激しい雷雨がある。夜は意外に涼しく過ごしやすい。建物の中をキンキンに冷やすのは東南アジアにありがちなもてなし。(07年7月・12月)

・クアラ・ルンプール(08年 3回滞在 合計8日)
 ゴールデンウィークに私用で、6月に出張で、8月にオケの演奏で滞在している。印象は特に変わらない。私用の滞在ではブキ・ビンタンに宿泊し、アロー通りで食べたりした。アロー通りの食事は良かった。
 このとき、地下鉄を初めて使用した。車両はボンバルディア製。乗り心地はあまりよくなく、車内も暗い。モノレールはゆいレールのごとく編成が短い。
 オケの旅行では、義父が中華街で腕時計を掏られるという事件があった。腕時計、どうやったら気付かずに取ることができるのか、謎である。(08年5月・6月・8月)

・ランカウイ島(滞在3日)
 ベルジャヤ・リゾートのコテージに宿泊。ホテルの中で全てが完結していて外に出なくて良いという甚だ便利というか怠惰というか。
 観光が盛んな島。観光客の交通機関はタクシーである。空港からは各方面への定額のタクシーが走っていて便利。海はきれいである。ホテルのプライヴェート・ビーチでボーっとしているのは気持ちが良い。1歳8ヶ月の息子と昼寝を存分に楽しんだ。
 ベルジャヤの近くにはロープウェイもあって山頂ではかなり怖い橋を渡ったりもできる。総じて、いろいろなアクティヴィティが楽しめる島だと思われる。(08年4-5月)


B韓国
・ソウル(08年 2回滞在 合計4日)
 出張で行ったため、空港と相手方の会社と、ホテルでの時間ばかりであった。それでも多少は印象を書いておこう。
 まずは渋滞。ソウル市内はなぜあれほどにも混むのだろうか。現地の会社の役員の車に同乗したのだが、その車も少しのスペースを求めて左右に蛇行し、急な加減速を繰り返す。気持ち悪くなり、その日の夕食があまり食べられなかった。しかし実は一番過激なのはバスだという。ハザードを出して道路中央を驀進するバスは無敵。
 インチョン空港への道路は広い。距離は成田並みだけど、道路の広さは比べ物にならない。ソウル市内が混んでしまうので、せっかくのハイウェイがもったいないが、そこはまあ仕方ないだろう。(08年5月・8月)


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