SIGMA fp・penFマウント

 FotodioXのアダプターを使いカメラに装着している。このアダプターのレンズロック部品は少し問題があり、一部のレンズと相性が悪い。つまり、ロックされないレンズがある。レンズロックの切り欠き部分にレンズを押し付けるためのバネがあるのだが、切り欠きがある部分が薄くて、バネがレンズ側のロック部品に干渉しているようだ。自分の持っているレンズでは、広角〜標準域はきっちりロックされるが、中望遠より上がロックできない。気を付けて使うしかない。
 撮像サイズは当然ながら設計時の想定外使用であり、35mm判に対してはイメージサークルは足りず四隅が欠けるから、概ね√2倍くらいまでのクロップで使うのが良さそうだ。レンズによっては、短辺24mmのまま1:1のアスペクト比でも使えることもあるし、38-60mmのレンズでは35mm判ほぼ全面に明るい像が得られるものもある(周辺解像はさすがに厳しいが)。25mmF2.8を使って、全面の画像、クロップした場合の画像をまとめたものがこちら

 以下作例のアスペクト比やクロップは被写体に合わせて考えているが、1枚目は必ずトリミングなしの画像を掲載することにする。各写真のクロップ倍率は写真のコメントに記載する。

 
●広角

 この中では、20mmF3.5が予想外に広いイメージサークルを持ち、特にフードを外して使うとさらに広がる。25mmF2.8はフィルムで使っている時と同様優秀でよく写る。25mmF4はコントラストが甘めだ。

G.Zuiko 20mmF3.5

 正方形フォーマットでは四隅が少し欠けるものの、十分に使える画質である。元のレンズ通り、シャープな画像が得られる。曇りやすいレンズエレメントがあるので、定期的なメンテナンスが必要だ。
 
G.Zuiko 25mmF2.8
 フィルムでもそうだが、シャープで素晴らしい写り。イメージサークルは狭いので、正方形フォーマットや√2倍クロップでは周辺が黒くなる。近接できるレンズなので、撮影範囲が広く使いやすい。
 
E.Zuiko 25mmF4
 F2.8よりはイメージサークルの境目が明確ではなく広めに使えそうではあるが、全体にコントラストが弱めですっきりしない画質である。
 
         
●標準

 標準レンズはマクロを除く38mm、40mmでは四隅のけられは少なく、近接して使うとほぼ全面が使えそうな感じだ。マクロはレンズ後端にある内面反射防止の遮光板があるので、近接域でけられが大きくなる。42mmはさすがにギリギリの設計なのか四隅は黒くなる。

F.Zuiko 38mmF1.8
 最外周では結像していないが広い範囲で使え、1.2倍程度のクロップでも問題なさそうだ。元のレンズが無理のないF値での設計であり、ピントもボケも良い感じである。
 
E.Zuiko 38mmF2.8
 まだfpでは使っていない。
 
D.Zuiko 38mmF2.8
 5枚構成のパンケーキ型の影に隠れていてあまり知られていないレンズではあるが、写りはシャープで良いレンズだ。1.2倍クロップで十分に良像の範囲になる。
 
E.Zuiko macro 38mmF3.5
 きわめてシャープなマクロレンズで、fpでも広い範囲でその画質が実感できる。レンズ後端の遮光板(絞り連動部兼用)があるため、近接のためにレンズを繰り出すと遮光板の穴に遮られて四隅が暗くなる。これは仕様上致し方ない。
 
G.Zuiko 40mmF1.4
 絞り開放ではコントラストが弱めでパープルフリンジも出るが、ピントはシャープである。1.2倍クロップで十分に使える。
 
H.Zuiko 42mmF1.2
 このシリーズ最大の口径比のレンズであり、42mmといえどかなりのボケ量が得られる。イメージサークルは狭いが、ハーフ判領域は十分カバーされ、1.2倍クロップでも使えそうだ。
 
●中望遠〜望遠

 60mmF1.5がほぼ全域で明るいので、中望遠どころか少し長い標準レンズっぽい使い方が出来るのは意外だった。他の望遠は、イメージサークルというよりレンズ内の筒が狭いことによりけられているので、これは仕方ない。

G.Zuiko 60mmF1.5

 近接時で周辺にピントが合っている場所がない場合、周辺画質はほとんど気にならない。遠景や周辺が明るい状況だと四隅が欠けるのが目立つが、1.2倍くらいのクロップまで耐えられそうである。絞り開放ではコントラストが弱めであるがピント面はシャープでボケ味も良く、フィルムで使う時よりも使える場面が増えそうだ。
         
E.Zuiko 100mmF3.5
 まだfpでは使っていない。
 
E.Zuiko 150mmF4
 まだfpでは使っていない。
 
E.Zuiko 250mmF4
 まだfpでは使っていない。