M42マウント *印がついているものは、既に手放したもの なんと言っても、価格が安めであること、一眼レフ過渡期の、中途半端な操作性や不便さがありながら、写りが良かったりして楽しめること、これらが、M42の魅力であると言えよう..などと、偉そうなことを言うほど、持ってはいない。 |
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フレクトゴン Flektogon 20mmF2.8 * カールツァイス・イエナ製の超広角レンズである。先に購入していたミールと同様、前玉が大きいが、こちらは前部フィルターが使える。薄枠ではギリギリであり、レンズに当たりそうなほどである。写りは、中央部は大変シャープだが、周辺は少し怪しいところがある。ある程度絞る必要があると思うが、思い切り近接して背景・周辺を省略する撮り方もありか。色再現は良い。 |
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ミール Mir 20mmF3.5 * ソ連製のレンズ。今でも作っているらしい。知人のレンズを借用して使ってみた。中央部はかなり鮮鋭。周辺も、まぁ細かいことを言わければ、問題にはならないレベルである。異様に大きい前玉が外観上のアクセントになっている。超広角なので、ウェイストレヴェルファインダーでは、構図が難しい。超広角だが比較的安価なので、買ってしまった。その後、他機種資金のため手放した。超広角はあまり定着しないな.. |
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ディスタゴン Distagon 25mmF4 (Icarex35 TM用) Icarexはツァイスイコンフォクトレンダー社が出していたカメラシリーズで、M42マウントでは35,50,135mmがラインナップされたが、この25mmも企画された。しかし発売時期と西側ツァイスグループのカメラ製造撤退が重なり、ごく少数しか世に出なかったと言われている(一説には20本とも..量産想定の製品としてはさすがに少なすぎるように思う)。私も、30年近く古いカメラ趣味をしていて初めて現物を見た。あまりにもレアなため、製品の情報が極度に少ない。京セラコンタックスに引き継がれて長い間製造されたF2.8版の方がずっと有名であろう。 この時代の超広角レンズとしては珍しく、前玉がコンパクトで、全体の雰囲気はちょっと長い標準レンズ程度で小さくまとまっている。ピントはシャープで、最短撮影距離20cmと取り回しも良いレンズである。 |
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タクマ― smc Takumar 28mmF3.5 だいたい予想がついた展開だが、ペンタックススクリューにも手を出し始めた。どれも安価に売っているからすぐに増えてしまいそうだ..と書いていたが、その後約10年、増えることなく過ごしている。まあ、28,35,55mmあたりがあれば不足はないし、他メーカーと併用もできるのがユニバーサルマウントの強味であるし。 このレンズはF3.5と明るさが抑えられているためか、よく写ると思う。歪曲は陣笠型。 |
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フレクトゴン Flektogon 35mmF2.4 カールツァイス・イエナ製の広角レンズだが、最近接で20cm弱という、準マクロレンズともいえる能力をもつ。また、これがよく写るのである。口径の割に大柄なレンズであるが、取り回しは案外良い。 |
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スコパレクス Skoparex 35mmF3.4 (Icarex35 TM用) 以前持っていたレンズを再び入手。デッケルマウントの同名レンズと同じらしい。確かに、後玉が小さくデッケルマウントレンズと同じ大きさには見えるが、前玉の曲率は若干違うような気もする。写りは、絞り開放〜F5.6くらいまでは四隅が若干甘い。F8以降は均質になり全体にシャープである。最短撮影距離は30cmで、寄れるレンズになっている。樽型の歪曲が目立つ。 |
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タクマ― smc Takumar 35mmF3.5 非常に安価に手に入れた。小柄で、ベッサフレックスにもぴったりだ。画面中央は開放からなかなかシャープだ。周辺はちょっと怪しいようだが、少し絞れば均一になる。色も良い。 |
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マクロキラー Makro-Kilar E 40mmF2.8 Apo * マクロと望遠の分野で個性的なレンズを出していたキルフィット社のレンズである。後期のほうのタイプで、アポクロマートの印がついている。レンズ前面の枠にはネジが切られておらず、フィルタは鏡胴内にあるラッパ型の部分を外して、専用のものを挿入する形になっている。今回買ったものはスカイライトが付属していたので、それを使っている。 描写はさすがにマクロ、近接での性能は良い。フランジバックの短いアルパ向けに出ていたということもあり、レンズの後玉が非常に突き出ており、最近のM42やKマウントのボディでは遠くを撮影しようとするとミラーが当たってしまう。この理由で、ベッサフレックスでは2m以遠の写真は撮れない。遠景までピントを合わせるためには2mにピントを置いてF22まで絞る必要がある。しかしこれは擬似的にピントがきたように見えているだけだし、使い勝手も悪い。どうしたものか.. |
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ズイコー G.Zuiko 50mmF1.4 (Olympus FTL用) オリンパスがOM-1(M-1)を出す1年前に、輸出用モデルとして作ったM42マウントのカメラがFTLである。開放測光に対応するため絞り値を伝えるピン(突起)があり、M42マウントとはいえ、どのカメラでも使えるわけではない。Bessaflexはマウントのフランジ面の幅が狭くなっており、この連動の突起がフランジ面に当たらないで使うことが出来る。 少し大柄で、フードも大きくなるためボディに対しては若干バランスが悪い外見だが、操作感は良い。F1.8に比べ開放付近は柔らかい描写で、これはこれで個性と言えそうだ。 |
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パンコラー Pancolar 50mmF1.8 (ゼブラ模様) * オークションで入手。初期のデザインだが、状態は良い。ヘリコイド(ピント調節環)がスカスカでグリスアップをして使っている。特段の評価を得ているとは思えないが、このクラスの標準レンズはどこのメーカも良いものを持っているから、無理も無いと思う。開放は少々甘めだが十分な性能がある。F2.4くらいからシャープ。色の偏りもなくまさに標準的な出来だ。35cmまで寄れるのでマクロ的にも使える。 |
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ズイコー F.Zuiko 50mmF1.8 (Olympus FTL用) F1.4に比べると開放からシャープだが、前ボケは癖がある。OM初期の50mmF1.8と似ているような気もするがまだあまり撮っていないから確言はできない。最短撮影距離が40cmで、これがなかなか使いやすい。その後標準レンズといえば最短45cmとなってしまっているが、別に40cmでも良かったのではないかと思える。 |
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ウルトロン Ultron 50mmF1.8 (Icarex35 TM用) ZIV(ツァイス・イコン・フォクトレンダー社)がM42マウントとバヨネットマウントの2系統を出していたIcarexシリーズのM42マウントレンズ。ツァイスとフォクトレンダーが合体した販売会社で、ツァイスブランドのレンズにフォクトレンダーのウルトロンの名称が刻印された。ウルトロンの構成を基本に、一眼レフ用にバックフォーカスを長くするためと収差補正を兼ねたという凹レンズを最前面に置いていて、外観上も大きな特徴になっている。このことから「凹ウルトロン」のような呼ばれ方もされている。 描写は非常によく、またM42マウント側の供給数量が少なかったこともあって市場価格は高い。21年現在、香港などクラシックカメラの中古価格が高めの地域では十数万円などというものも見られる。 |
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テッサー Tessar 50mmF2.8 (Icarex35 TM用) 上述のウルトロンと同じシリーズで、F2.8標準レンズとしてテッサーがラインナップされたものである。描写はもちろんテッサーそのものであり、大変シャープな像を結ぶ。 |
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タクマ― smc Takumar 55mmF1.8 * 私の披露宴に来たKさんが式場のテーブルに忘れて行ったのを、近くの席のT君が預かった。Kさんに返す前にT君が家族を撮ってみたらたいへん写りがよく、写真(機)に興味のない御令室様から「そのレンズだけは、返した後、別のを買ってもいい」と特にお言葉を賜ったという。その話を聞いた私は、カメラ屋に行ってこれを衝動買いした。4000円であった。 |
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アウトDクヴィノン Auto-D-Quinon 55mmF1.9 エディクサ用の標準レンズとして発売されたと思われる。メーカはシュタインハイルだ。このクラスの標準レンズはどれもハズレがないと思う。色再現のよさ、像面のシャープさ、なかなかよろしい。ボケは少し特徴的だが。 最短撮影距離が35cmのタイプで、使い勝手が良い。近接時も画質は良好だ。 |
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パンコラー Pancolar 80mmF1.8 これまた東のツァイス・イエナ製。驚くほどよく写り、このレンズだけでフィルム1本まるまる消費したこともある。開放からシャープで、発色も良い。ボケは少し2線傾向で円を描くこともあるが、良いレンズである。 一時期、アグファ・ウルトラとの組み合わせで大げさな発色を楽しんでいた。花の撮影では、ネガとは思えない色の濃さに圧倒される。 コシナの新しいボディ、ベッサフレックスとの組み合わせで、すばらしいファインダー像を提供してくれる。 |
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ビオメター Biometar 80mmF2.8 あまり見かけないレンズだ。鏡胴はアルミ製で傷つきやすく、状態の良いものが市場にあまりない。プリセット絞りだが操作性はそんなに悪くもない。描写だが、絞り開放付近では全体に甘く、コマ収差があって周辺の点像が乱れる。1段くらいは絞るのが良さそうだ。 |
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タクマ― smc Takumar 105mmF2.8 * ペンタコン100mmを売ってしまったというのに、やっぱりこのへんもあったほうがいい、というこの定見のなさには我ながら呆れる。 小型にできた中望遠レンズだ。鏡胴が細身で、なかなか扱いやすい。 |
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タクマ― smc Takumar 120mmF2.8 * ペンタックススクリューマウントレンズが増殖の一途を辿っている。安めだからという理由で気軽に買ってしまうのだ。 さて、このレンズはMバヨネットにも同じ焦点距離・F値のものがあるがレンズ構成は異なり、こちらの方が全長が長い。写りはしっかりしていて、逆光にも比較的強いようだ。糸巻き型の歪曲がある。 |
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ポルスト テレ Porst Tele 135mmF1.8 * 以前から気になっていたレンズだ。シグマのOEMらしい。レンズが巨大であり、重い。金属鏡胴の工作はなかなかよろしい。F1.8開放〜F2.8ではハイライト部に何やらまとわりつくものが見える。F3.5以降はまずまずシャープである。このspecにしては中古価格が安いのはありがたい。ま、135mmというレンズは今時流行らないのであろう..と書いていたが、最近この焦点距離の大口径レンズが各社から出てきて驚いた。 |
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スーパーディナレクス Super Dynarex 135mmF4 ZIV(ツァイス・イコン・フォクトレンダー社)がM42マウントとバヨネットマウントの2系統を出していたIcarexシリーズのM42マウントレンズだ。25,35,50,135mm全てが揃った。このシリーズはBMのほうには90,200,400mmとズームレンズもあり種類は多いが、やはり汎用性の高いM42の方をついつい選んでしまう。 このレンズは先にデッケルマウントで出ていたものをそのままM42用に仕立て直しているが、最短撮影距離は4mから1.6mに短縮され、より使いやすいレンズになっている。 |
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インターシティ Inter-city Zoom80-200mmF5.5 意味不明なネーミングである。インターシティといえば、ヨーロッパでは都市間連絡の急行列車のネーミングだ。日本では、「都市対抗野球」の英訳がインターシティ・ベースボールとなっている。その、都市対抗ネタ関連でつい買ってしまった。はっきりいって、そもそも無意味な私の買い物の中でも、飛びぬけて無意味な買い物。日本製OEM製品と思われる。 写りは大変ひどい(笑)。像はまぁまぁ結像しているが、逆光には全く歯が立たない。フードを工夫したいが、そこまでして撮ろうという努力をするのも空しい.. レンズが曇ってしまったので、退役。 |
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