その他のカメラ・一眼レフ *印がついているものは、既に手放したもの


Pentax ME-super */ MX *

ME-super どちらかというと小型のカメラが好きである。となると、ペンタックスのM系カメラは避けて通れない。MXも良いのだが、なかなか良い状態のものがなく、ひょんなことから、ME-superの白黒が揃ってしまった。
 MXが機械式のマニュアル露出、MEが自動露出、ME-superはマニュアル露出も可能になった機種、ということになる。ただ、マニュアル露出はボタンでシャッタースピードを上下させて調整するので、操作性がよくない。自動露出で撮るのが最適だと思う。分割巻上げはできないがストロークは短く、迅速に操作できる。シャッターは軽い音で、これはなかなか気に入った。ボディは小さいあまり、かえってホールディングが難しい。銀ボディの方は、裏蓋に親指用グリップが付いているもので、こちらのほうが明らかに持ちやすい。
 総じて小型でまとまっていて、使いやすい。余計な機能がないから迷うこともないし、よいカメラである。後年、MXも手に入れたが、最終的に機材整理のためKマウント一式を手放している。



Pentax MZ-3 *

MZ-3,XRリケノン45mmF2.8 M42マウントのレンズを使うために、中古で購入。ペンタックスのM42アダプタも付いていた。ペンタックスの純正アダプタは今でも現行品として量販店で800円前後で手に入れることができる。某オークションでは数千円まで競っている人もいるが..
 さて、MZ-3を選んだ理由は、小型にまとまっていること、シャッター、露出補正などがダイヤルで視認しやすいことである。が、露出補正をするのにいちいちロック解除ボタンを押すのは少し面倒である。補正ダイヤルにはきっちりクリック感があり、そう簡単に動かないので、必要ないと思うが..ファインダーはクリアで見やすいが、倍率が低く、昔のMF機に比べると画面が小さい。ファインダースクリーンも空中像に寄っているため、MFでのピント合わせはあまり楽とは言えない。
また、露出傾向は、少しオーバーである。ISO感度を-1/3EVとするか、露出補正で-1/2EVとすると丁度良いように思われる。作動感は小気味良いが、今のAF機の水準では、多少うるさい。



Pentax MZ-S *

MZ-S,FA77mmF1.8 どうも私は人気がないものに手を出しがちなようで、ある店のセールで新品を購入した。人気がないためか45%くらい割り引いて売っていたが、私はこのカメラの操作性は良いと思う。露出補正がやりにくいという意見が多いようだが、絞り優先で使っていて、補正すべきだと思ったとき、Tvダイヤル(右手側にあるダイヤル)を回せば、そのときのシャッター速度を中心にして、1/2EVステップでシャッター速度を上下に変更できる。左手側にある露出補正ダイヤルは、雪景色など、ずっと補正すべきシチュエーションで使えば良いのである。この操作性は、どうも一般に理解されていないようで、残念である。
 ファインダーはいろいろな情報を表示するために、MZ-3より倍率が下がってしまった(0.8→0.75倍)。像は明るく、ピントの山もよく見える。AF測距点の切替えは、世上言われる通り、やりにくい。ただ、私は通常のAF測距モードで特に問題ないので、この切替えスイッチ自体を触らない。従ってマイナスとは思わない。デザインは賛否分かれるところであろう。斜めになった表示部のため、全体が嵩上げされたように見えて格好が悪いと見られるようだ。実際触ってみると、コンパクトにまとまっている。
 露出傾向はMZ-3同様、少しオーバー気味。スキャナで取り込むには適度のようだ。



リコー XR-P *

XR-P,Mir 24M 35mmF2 MZ-3を買って、なぜかM42ではなくKマウントのレンズを買ってしまい、それがリケノン45mmF2.8とリケノンP 55mmF1.2であった。それで、リコーのカメラを探し始めて、これにたどり着いた。プラスチック製のボディは軽量にできていて、ダイヤルも見やすくて良い。なんといっても、ファインダー倍率が大きいので、MFレンズが使いやすい。シャッターは作動音が大きい。また、タイムラグも比較的大きい。慣れればどうということもないが。小刻み巻き上げができないので、OM系と併用するのは困難。
 なんといってもこのカメラは
、16モードという露出制御の豊富さが売りである。とはいえ、ストロボ調光などはそもそもあまり用が無く、リケノンPレンズを使ってのプログラム露出で深度調整くらいしかしない。

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リコー XR-7MII */ KR-10E
*

XR-7 MIIとKR-10E いずれも、Kマウントを採用した絞り優先AEとマニュアル露出のシンプルなカメラである。93年10月発売だから、AF全盛時に出たMF機である。AF機が曲面を多用したデザインになっていた頃だから、これもそれに合わせて柔らかい形をしている。XR-7M IIは国内用で、KR-10Eは海外用らしい。同じプラスチックボディであるが、KRの方はシルバーで、AE時の最高速度シャッターが3000分の1秒まで拡大されている(XRは2000分の1秒まで)。シャッターは軽く落ちて、音も軽い。ファインダーは明るいが、左にシャッター速度表示部がせり出していて構図上気になることもある。絞り込みレヴァーが構造上弱々しく感じられ、深度確認はあまりする気にならない。気軽に持ち出して、気軽に撮るのによく使っていた。
 いいかげん、防湿庫があふれそうになったので2台とも売りに出してしまった。



EOS RT
*

EOS-RT,Pancolar 50mmF1.8 アダプタ使用で他のメーカのレンズを使うために購入。EOSは、現行製品の35mmSLRでは、最もフランジバック(フォルム面からレンズマウント面までの距離)が短いとされ、アダプタを製作することでいろいろなレンズが使える。現在、OM-EOS、M42-EOSアダプタを持っている。ペンタックスの場合と異なり、マウントアダプタがカメラのマウント面に埋もれないので、アダプタが取り扱いやすいのはありがたい。
 なお、このカメラはファインダに光を導入するミラーがハーフミラーで、撮影時に動かないため作動音が比較的静かで、ショックも小さいことが特筆される。ただし、フィルムに露光する光は通常の65%になってしまう。そして、ファインダに来る光は35%なので、ファインダ像は暗い。ファインダ倍率は0.8倍で、今のAF SLRに比べれば大きく、見やすいが、MF専用機が軒並み0.84〜0.9倍だから、それに比べればせせこましく感じるのは止むを得ない。キヤノンによると、H10年にサーヴィスを打ち切ったらしい。壊れたら終わりである。
 EF22-55mmF4-5.6レンズと共に、05年9月に売却した。結局、あまり使わなかった。



Bessaflex TM

Bessaflex TM コシナフォクイトレンダーの最新製品は、M42のSLRであった。いまどきM42の新品でもないだろう、と言う人もいるだろう。いや、それは違う。いま新品が買える、ということに意義があるのだ。正確な露出計が入っていて、1/2000秒までのシャッターが使えて、明るいファインダーが装備されている、これで過去のM42レンズがより活用できるわけである。
 シャッターはあえてタイムラグを残したような感じがする。その分作動音が分散されて、予想より静かで好ましいシャッター音になっている。音質が軽やかで気持ちが良いのだ。ファインダーは某量販店で見比べたところ、N社の最新MFカメラと同じスクリーンを使用しているように見える。マニュアルフォーカスのしやすさはさすがと思う。但し、私は個人的にはスプリットイメージより全面マットが好きなので、スクリーン交換が出来る方が有り難かった。測光はスイッチを上げると絞り込まれ、その時のシャッター速度との比較で明るいか暗いかが表示される。面倒とも感じられるかもしれないが、私は大体露出を設定したらあとは確認程度であまり露出を測らないので、いちいち露光情報が表示されないこのやり方はファインダー視野に邪魔なものがなくてよろしい。

M42レンズのページ


Contax 159MM *

 85年発売のヤシカが京セラに買収されてから初めて出たコンタックスのボディだそうだ。買ったのは、ヤシカコンタックス開発10周年モデルだ。
 MMとはマルチモードプログラムAEのこと。プログラム線図が、中庸・シャッター早め優先・絞り気味優先、の3本から選べる。プログラムAEで撮るには、MMレンズと称される最小絞り値の数字が緑色になったものを使う必要がある(それ以外はAEレンズと称される)。噂では、AEレンズの方がボケがいいとか、いろいろあるようだがそこまで泥沼にはまるつもりはない。
 さて、ボディは小型にできている。ヤシカコンタックスのSLRはこの後肥大化する一方なので、このモデルやヤシカFX-3あたりを使うのも良いと思う。159の外装はプラスチック、グリップ部はゴム巻きで機能的にできているが高級感はあまりない。巻き上げは1回巻き上げで分割はできず、シャコンと一気に回る感じだ。シャッター音はまあまあだが、ミラーの戻る音は盛大。こういうところは、当時の同クラス、例えばOM-2Spot/Programのほうがずっと良い
(ま、元々OMファンなので割り引いて読んで下さい)。当時としては速い、1/4000秒のシャッター(シンクロは1/250)があるのはありがたいが、シャッターの部品に無理があって故障しやすいという話も聞く。いずれにしても20年前の電子カメラなのだからいつ壊れるかという点ではバクチの要素がある。ファインダーはごく普通。視野率95%、倍率0.82倍は当時のカメラの中ではむしろ低い数字であろう。それでも、最近のAF-SLRに比べれば見やすく、マット面でのピント確認もやりやすい。


Exa /Exa 500 *

 エキザクタマウントはいずれ、と思いつつなかなか手を出せずにいた。
エキザクタだと大がかりだし、ということでエクサを購入。エクサ500はシャッター速度が1/500まであって使いやすいと思って手に入れたが、どうもミラーの位置が良くないのか、ピントがイマイチで手放した。後に初期タイプのエクサを入手した。こちらは1/150秒が最高速なので、日中はF16とかに絞る必要があり、あまり面白くないので、エキザクタマウントのレンズはアダプター経由でシグマfpで使うことが多い。


Agfaflex IV

 かなりマイナーな分野かとは思うが、アグファの一眼レフである。
I型とII型はレンズが固定されていて露出計は単独式、III型からレンズ交換式かつ連動露出計付きとなり、IIIとIVはファインダーがウェストレベルかアイレベルかの違い(V型はレンズがF2)だそうだ。もっとも、このシリーズのカメラは全て、ファインダーは脱着式で交換できるので、IとII、IIIとIVの型番の違いはあまり意味がなさそうだ。
 レンズは50mmF2.8のカラーゾリナー付きで、別に55mmF2のカラーゾラゴンも手に入れている。発売開始は1958年とのことで、この時代のSLRであるから、撮影時にミラーは暗転したままになる。巻き上げは重く、シャッターリリースも重いが、メカニカルなショックは小さく、音もさほど目立たない。ファインダーはかなり空中像寄りであり、ピントは中央の二重像で合わせるタイプで、ボケ像はあまり見えない。シャッターはビハインド式のレンズシャッターであり、巻き上げるとシャッターが開いて、リリースすると一旦閉じてミラーが上がりシャッター開閉ということを機械式連動で行うため、リリースと撮影に若干タイムラグがある。
 55mmF2を使いたいために持っているようなものであるが、F2.8もシャープで良いレンズであり、カメラは不便だが撮っていて楽しい。

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