オリンパス E−システムへの期待
+デジタルSLRつれづれ日記

04年1月−04年3月分


★04年3月29日
ああ、もう1週間以上経ってしまった..しかし、とりあえず以下に記事をアップする。
フォトエキスポ04 いいかげんレポート
撮影は全てE-1で、最初の一枚以外は全てZuiko Digital 11-22mmF2.8-3.5(借用レンズ)での撮影である。借りたから誉めるわけではないが、このレンズ、なかなか使いやすい。画質も良いが、若干歪曲がある。ここにアップした写真は小さいが、後日大きいのも別コーナーに掲載する予定。

近代インターナショナルからM42-4/3アダプタが届いた。造りは良いし、まあ安いとは言えないがアダプタ遊びは楽しいからこの価格でもいいか..早速、昨日ちょっとだけ撮影したが、大方の予想通り望遠系の方が画質は良さそうだ。M42のレンズはもう数多く世に存在しているので、それぞれ結果が異なるであろうが、自分の持っている分だけでも今後少しずつ撮って行く予定だ。

★04年3月22日
昨日、フォトエキスポ(東京ビッグサイト)に行ってきた。時間がなかったので、適当に回って出てきてしまったのだが、レポートを近日にアップする予定。まあ既にニュースサイトでは特集記事も出ているからなにを今更、というところではあるが。
オリンパスのE-1オーナーラウンジで新しい11-22mmF2.8-3.5を借りて会場を回ったが、広角ズームというのはこういう展示会では便利であった。思っていたほどは人出もなく、1時間ほどうろついて帰ってきた。エプソンのR-D1、これは売れるかも。ファインダーがきれいだし、ボディの大きさも適切。シャッターチャージは巻上げレヴァーを90度回すだけで、軽い。今までのフィルムカメラとはまた感覚が違うのだが、銀塩派の人は苦笑いをしながらもこの機構を愛でるのではなかろうか。シャッター音は軽い。リコーのXR-7 M IIあたりの軽快な感じである。人によってはチープと言うだろうが、コシナのBessaシリーズの「ジャッ」という感じよりは好ましいと思った。あとは、値段次第であろうが、ライカ系の愛好家は普通のデジタルカメラユーザとは人数からして違うから、あまり廉売する必要もないのかな。でも、20万円程度ならかなり売れると思う。

近代インターナショナルからメイルが来ていた。M42-4/3アダプタは25日から発送開始だという。楽しみであると共に、またまたろくでもないテスト撮影を繰り返すであろうし、我ながらアホだなあと思わざるを得ない。M42は安いレンズが多いが、それらはだいたい50mm標準か、35mmくらいのレンズが多い。これらは4/3に付けると中望遠になってしまう。やはり、望遠系の方が面白いだろうか。ところで、M42アダプタを発注するついでに、近代インターナショナルに「Kマウント版はどうか」とリクエストしておいたが、形状等調べてみるとのことだった。こっちが実現したら、ペンタックスやその他輸出ものの怪しいレンズ群が使えるので、これにも期待したいところだ。

★04年3月17日
近代インターナショナルからアダプタが発売になっている。
http://www.kindai-inc.co.jp/mount_fosa.htm
予想よりちょっと高いな、と思ったが、気がつくと申し込みのボタンを..ということで、M42レンズも近いうちに使えるようになるはずだ。入手したら、80mmF1.8とか、135mmF1.8などを着けてみることにする。
と、テストのための撮影をしていてはいけないのであるが。

★04年3月16日
シグマが4/3規格用の交換レンズを発表した。既に海外ではレリースが出ていた通り、18-50mm、55-200mmのDCレンズである。なんと言っても価格とコンパクトさが特徴だ。4/3用に光学設計したわけではなく、マウント部の置き換えのようであるが、十分小さいし、売れるような気がする。望遠は運動会くらいしか使わないなあ、という人はこういう選択もアリだと思う。私もシャレで買ってしまいそうな値段だが、ズームリングの回転方向が反対なのがちょっと、というところで、また、本日発表になった18-125mmという高倍率のDCレンズもあるし(今のところ4/3マウント用はないが、たぶんそのうち対応と思う)、シグマは意欲的なことを次々にやる会社だと思う。なお、ズームリングの回転方向はこの高倍率ズームではE-1(キヤノンもそう)と同じ方向になるので、操作性の統一感もあり、18-125mmレンズには期待している。

★04年3月14日
つまらない話で恐縮だが..昨日、所用で上野に行ったとき、ちょうど北斗星1号 札幌行きが入線していたのでちょこっと見に行った。昔、鉄道おたくだったので上野駅の13番線なんて、懐かしいことこの上ない。それで、北斗星の写真を何枚か撮ったのだが、何と、E-1をマンフロットの三脚に据えて撮っている人がいたのである。しかもレンズは11-22mmか?。E-1ユーザを見たのはこれが実に、初めてであった。思わず声を掛けそうになったが、その人、構図を考えていて邪魔してはいけないので、何も言わずに帰ってきた。それで、帰ってきてから思うのだが、よく考えたら、E-1に限らず、デジタル一眼レフ自体、持っている人に出くわしたことはほとんどないのであった。昨日の北斗星にしても、記念撮影している人は圧倒的にデジタルのコンパクトカメラ、レンズ付きフィルム、携帯電話、そしてDVといったところである。一眼レフ自体がマイナーな存在なのだった。その上、E-1に昔のレンズを着けて、「まあまあ写るじゃないか」などと独りごちている私は、もっとマイナーな存在なのであろう(笑)。別にいいんだが。

フジのFinepix F700がモデルチェンジしてF710になるわけだが、店頭からF700や関連商品が消える前にF700のアクセサリを買うことにした。防水ケースである。先月末に行った石垣島で、防水ケースを買って海の中を撮りたいという衝動に駆られ、次回行くときはF700を防水ケースに入れて使おうと考えたのだ。とはいえ、いますぐ使うあてはないのであって、ばかばかしい話だが、風呂場で使ってみた。カメラを水の中に入れるというのは、慣れないと何だか罪悪感があって妙な気分だ。結局のところ、バスタブの中には撮るものがまるでなく、ほとんど意味がない(一応水漏れしないという確認はできた)行為だったのだが、これで次回が余計に楽しみになったことは確かだ。ああ、撮りに行きたい..

★04年3月11日
エプソンからライカMマウントのRF式デジタルカメラが発表された。機種名がEpson Rangefinder Digital Camera R-D1って、おいおいと言いたくなる長さで、エプソン自体のリリースでも「以下、R-D1と略す」と書いてあるのにはちょっと笑った。http://www.digitalcamera.jpの記事(内覧会語録)、橋原氏の言葉「この開発にOKをだし、数億円もの開発費をだしてくれた、エプソンに感謝したい」というのはまったく驚くべきことであり、昨今、どこも他社との価格・spec競争に消耗戦とも言える新製品ラッシュを続けざるを得ない状況であるのに、このような機種を出すことは勇気が要ったと思われる。詳細なスペックはエプソンのリリースhttp://www.epson.co.jp/osirase/2004/040311.htmを参照いただくとして、私なりの感想としては、まずは何と言っても「よくぞこれを出した」ということ。後はメモリが割高感のあるSDであるとか、USBのインターフェイスがないとか、まあそういうことはこの際我慢しよう、と思わせる機種である。価格はオープンで、市価予想は30万円前後だから安くはないが、ライカのレンズを買う人にとってはおそらく、このくらいの出費は可能であろう。APS-CタイプのCCDであるから、俄然、広角レンズの必要性が高まるわけだが、コシナフォクトレンダーのレンズならライツ・ライカ系よりはリーズナブルな価格で手に入る。これは、コシナも忙しくなるのではないか。あるいは、このカメラを買うような人はもう超広角レンズも既に買っているかも知れないが。
このカメラに関連して期待しているのは、等倍ファインダーの銀塩ベッサが出ないか、ということ。また、AEシャッターも搭載されたから、これまたベッサに導入されたりしたら面白そうだ..と、思わず銀塩の話を書いてしまった。
ともあれ、このカメラはフォトエキスポに展示されるらしいので、是非現物を見に行こうと思う。

オリンパスが3/19からE-1の新規購入客に1GBのCFをプレゼントするという。いやまったく、デジタルモノは最初に買うと高くつくのは分かっていても、1GBともなるとちょっと穏やかではない。まあ今更何を言ってもしょうがないのであるが。ユーザがこれで少しでも増えてくれたらそれはそれで歓迎だ。

★04年3月9日
ニコンのD70がもうすぐ発売であるが、ニコンの公式サンプルがwebにupされている。しかし、露出がアンダー過ぎるような気がしてならない。写真家の作品としてなら、アンダーでもオーヴァーでも何らかの表現のために意図的にしても良いと思うが、メーカのサンプルとしてはどうか、と思う。いや、ひょっとすると私のモニタのキャリブレーションが間違っているかもしれないと考えてみるが、特に3枚目の露出データを見ると、1/2000秒、F8(ISO200)、-1.3EV補正とある。感度ISO200というのはこのカメラの最低感度だから仕方ないとして、ISO200ならF8の場合、今の季節日中晴れていてもせいぜい1/1000秒だろう。そこが斜光のちょっと暗めなところで撮って1/2000秒というのはアンダー過ぎると思うのだ。D70をプロ写真家に貸して作品集を撮ってもらってギャラリーのようなページに掲載するならともかく、メーカサンプルとしては今ひとつ偏ったデータの写真になっているように感じる。画質についてはコメントは止めておこう。偽色があるとかないとか、掲示板などにはいろいろ書かれているけど、3枚のサンプルで全てが分かるわけではないだろう。

4/3システム用のマウントアダプタが近代インターナショナルから出るらしい。ニコンF、コンタックス、オリンパスOM、M42、ライカR用だという。M42は欲しい。しかしここのメーカ、個人的な感想を言わせてもらうと、価格がちょっと高い。4/3用ともなるとC社やN社向けより数量が出ないことは確実であるから、さらに高い設定なってしまうのであろうか。少々心配である。と言いつつ、M42用は買ってしまう可能性が高い。その際は試写して結果を上げたいと思う。

★04年3月4日
dpreviewのページにシグマのレンズが4/3マウント用に出るとある。初めにDC18-50mmとDC55-200mmが出るらしい。いずれもE-systemのズームレンズのレンジ内に入ってしまうわけだが、価格は3分の1〜4分の1だし、小さい。オリンパスがボディ、レンズとも小型のヴァリエーションを出していないので、こういう幅の広がりは良いことだと思う。標準ズームはだいたいE-systemの50mmF2マクロと同じくらいの大きさで、シグマの方が全長が約6mm長く、径は約10mm細い。全長は4/3マウント用にすると数mm長くなるから、この寸法比較はまた変わってくるのであるが。DC系でなく、35mm判兼用でも、望遠系のズームレンズはメリットもありそうなので今後に期待したい。ただ、広角系は中途半端になることは確実で、これはあまり期待できないと思う。単焦点という路線が今後出るか、というとこれもちょっと..かな。

ヨドバシ京急川崎が閉店してルフロンに移ったので、見てきたところ、E-systemのZuiko Digital11-22mmF2.8-3.5が触れる状態で展示されていた。早速、ボディに着けてファインダーを覗いてみると、デジタルフォト誌の指摘どおり、確かに樽型の歪曲収差はある。これは気になる人はいると思う。ファインダー像は明るい。マニュアルでのピント合わせはさすがに11mm側では即座に判断することは難しい。接写以外では深度に任せて撮る方が楽か?。店頭価格は大方の予想通り84.8k円(税抜き)、ポイント10%だから値段もそこそこで、広角好きには良いレンズではなかろうか。標準ズームと焦点レンジがかぶりすぎという意見もあるが、私はむしろこの方が良いのではないかと思っている。かぶっている14-22mm(フルサイズ画角で換算28-44mm相当)というところは、どちらのレンズを使ってもよく使われそうな領域である。どちらかを装着しておけば、柔軟にチャンスに対応できそうに思うのだ。仮に8-14、14-54とはっきり分けてしまうと、撮る側も目的を予め絞る必要がある。そういう撮り方が好きな人は、超広角ズームを待つ方がいいと思う。
この11-22mmは、フォトエキスポで借りて使ってみたいレンズだ。

★04年3月2日
OM-4/3マウントアダプターが配布され始めた。既に2/29から届いたという情報が出ているが、私のところには今日届いた。SSでの配布は在庫切れで次回入荷は2週間後という話も出ていて、ちと気になっていたのだが、届いて一安心である。一昨日まで留守で、昨日は風邪で一日寝込んでいたので実害はもちろんなく、気にしないと言いつつ..伝票を見ると、佐川急便が荷物を受けたのが2/28で、到着が今日とは日数がかかり過ぎではあるまいか。タダでもらいながら、つい不満も言いたくなOM-4/3装着例る日数だ。オリンパスには責任はないだろうが。
というつまらないことはさておいて、アダプターの出来であるが、既にいくつかのサイトでも情報が出ている通り、誠に立派な造りで、当初は市販を視野に入れていたのではないか、という推測ももっともだと思える出来である。立派な箱に入っているし、日英の取り扱い説明書もしっかり印刷されて入っているし、やはり売る気だったのではないかと私も思う。個人的には、売ってもらいたいくらいだ。早速、24mmF2を付けてみた。この24mm自体はOMレンズの中では大型の部類に入るが、E-1が大柄なので案外マッチしている。フードは55mmF1.2用を付けている。冷静に考えれば、所謂「F2の標準レンズ」という大きさの倍くらいになっているはずで、専用設計ならこれより小型で性能も良いものを作ることが出来るのであるまいか。しかし現実そのようなレンズは存在しないから、この組み合わせもなかなか使えそうだ。ピントはきれいに見える。実絞りでの使用だからあまり絞り込んで使うと暗くてフレーミングしにくいが、F4-5.6まではまあ問題ない。オリンパスから出ている適合表からしてもこれくらいで使うのが大体宜しいようだし。早速試写してみた。結果はここを参照頂くとして、私見では、オリンパスの適合表はまずまず無難に評価しているように思えた(まだ1本の結果でしかないが)。単焦点レンズということもあってか、1段も絞ればきりっとしていて気持ちがいい。今後は望遠などを使って見る予定である。

★04年2月25日
Zuiko Digital150mmF2の価格が英国のサイトで499ポンドという話になっていたが、これは誤りであると訂正された。そこで本当は580ポンドだとか、日本のある掲示板では3000ドルとPMAで友人が聞いたという話などあっていささか混乱している。3000ドルに至っては一旦間違いだったのを、英国のサイトが修正した途端に3000ドルで正しいなどと言っているので根拠が今ひとつなさそうであるが、という推測も全く根拠はない(笑)。他社の135mmF2クラスと比べれば、という話もあるけれど、このくらい明るい望遠レンズの値段というのは焦点距離が変わると急に高くなるものだし、素人がああでもないこうでもないと言ってもあまり当たらないような気がする。ただし、E-Systemは後発なのだからある程度冒険的な値付け・ラインナップでアピールする必要があるというのは頷ける。何度も議論されているが、今の標準、望遠ズームでも実はかなり冒険的なspecではあるのだが、圧倒的な数字ではないのだろう。何となく、起爆剤のようなものが欲しいとは思う。いずれにせよ、夏の発売なのだから、価格が出るのは未だ先のことと思われる。オリンパスとしても、いろいろ考えているところなのではなかろうか。
明後日から3日間旅行に行くのだが、残念ながらE-1は持ち出さないことにした。メモリ容量がいまの2GBでは足りないのだ。ストレージを持っていけばいいのだが、Flashtraxを個人輸入するかどうか迷っているうちに、この日を迎えてしまったのである。とりあえずは銀塩で撮ってくることにする。

★04年2月24日
Y.K.さんから日付が間違っているとの指摘を受けました。全く、その通りです。ずっと03年のまま書いていました。ご指摘、ありがとうございました。

デジタルフォト誌のE-1長期レポートにZuiko Digital 11-22mmF2.8-3.5の記事が出ている。この雑誌はCD-ROMが付いていて記事の画像を自分のPCで確認できるのがいい。記事によると、樽型の歪曲収差があること、画像周辺に倍率色収差が出るらしい。歪曲は、そういうことが分かりにくい作例ばかりだったのでそのうち詳細なレポートも出るだろう。倍率色収差は、「200%程度に拡大表示すると」とあり、実際にはほとんど見えないと思う。画像データを自分のPCで確認すると確かにそう見えるのだが、これは写真鑑賞とは言えまい。無い方が良いに決まっているが、かといって実運用でここまで拡大して見ることは無いと思うのだ。
外観は、標準ズームとほとんど同じで、レンズ先端が広角ゆえ一回り大きいのと、フードが少し広がっているところが違っているくらいで、操作性は良さそうだ。11-22mmというスペックは「標準ズームと3mmしか違わないではないか」という人もいるだろうが、35mmフルサイズの焦点距離の感覚で見ると過小評価になるだろう。まあそのうちフルサイズ換算という言い方も意味がなくなって行くのではないかと思うのだがそれは先走り過ぎだろうか。
ところで、今月のカメラ雑誌に載っているE-1の広告の写真はちょっとあんまりだと思うのだが。掲載写真はA4と同じくらいで、B5系(アサヒカメラ、日本カメラ)では短辺がA4とほぼ同じ、A4系(デジタルフォト他)では長辺がA4と同じ大きさになっているが、私は自分で印刷していて、こんなにギザギザな画像になったことはまるでない。トリミングでもしたのだろうか。それにしても広告のクオリティがこれでは..私は既に買ってしまっているからどうでもいいのだが、今回の写真はあまりにひどいと感じた。

ニコンのD70は雑誌でずいぶん誉められている。D100から時間も経っているからいろいろ改善されているのは当然だろうが、それをあの値段でやったことは確かに賞賛に値するだろう。私はニコン系のレンズを全く持っていないので、この機種に関しては興味がないのであるが、キヤノンとの競争が業界を良い方向に刺激してくれると良いと思う。あまり廉価競争になると、コンパクト機的なモデルチェンジ競争に陥るだろうから、それだけは避けて欲しい。

★04年2月20日
オリンパスがOM−4/3アダプタの案内をカメラ雑誌に広告している。今まで、どちらかというとユーザにメイルで通知したり、何となく大っぴらにやっていないようなところがあったのだが、1ページを割いて知らしめることになったわけだ。もっとも、カメラ雑誌を読む人も、世間からすれば一部の人になってしまうのだが。これに連動したわけではあるまいが、ヨドバシ京急川崎店にはアダプターの現物が登場した。開けにくいショウケースに入っているので、触らせてくださいとは言いにくく、眺めるだけで帰ってきた。もう現物が販売店に配られるという段階まで来たわけで、もうすぐそこまで近づいたことが実感でき、少し嬉しい。広告といい、販売店への展示といい、ちと販促アイテムのような性格を帯びてきたような気はするが、まあよしとしよう。早く届かないかな。
そうそう、専用レンズのことを忘れていた。Zuiko Digital 11-22mmF2.8-3.5であるが、27日から発売だそうだ。概ね8万5千円前後の値段になるのではないかと予想されている。ポイント還元も入れて7万円台になる。私は、当面静観であるが、フォトエキスポでは借りて使ってみたい。

★04年2月18日
オリンパスからOM−4/3アダプタの案内が封書で届いた。以前、紹介した方法の他に、サーヴィスステーションでの手渡し(3/1以降)、という方法も追加されていた。それはそれで魅力的ではあるが、私は最近平日、土曜とも時間があまりないので届けてもらった方が気が楽だ。既に必要書類は送ってあるので、届くのを待つとしよう。
封筒にはあと2つの書類が同封されていた。E-1オーナー用の企画の案内である。一つはモデル撮影会(これは私には要らない)、もう一つはフォトエキスポでのオーナー向けラウンジ開設の件。ラウンジではレンズを貸してくれるのと、Studioでの操作、印刷などの体験コーナーなどがあるらしい。ユーザ向け発表会と同じような企画だが、今回異なるのは、フォトエキスポ会場にレンズを持ち出せることであろうか。しかし、私が持っていないレンズとは..50-200mmF2.8-3.5と、300mmF2.8である。どちらか借りて会場を歩くのは正直、しんどい。まあ、行ったとしてもラウンジ内で試写するくらいに止めよう。また、プレゼント引換券などというのも配布されるようだが、新たにレンズを買わなければならないようで、これって遡及して適用してくれるのだろうか。そうでなければ、やっぱり50-200mmF2.8-3.5を買わなければプレゼントをもらえないわけで..そんなのはあまり意味が無いなあ。内容による、か。
追記:11-22mmレンズがあった。これは借りるべきであろう。

昨日、フジがFinepix F700の後継機、F710を発表した。レンズがワイドレンジのズーム(35mmフルサイズ換算32-130mm)になり、液晶モニタが16:9画面になってパノラマ撮影が出来るとのことだ。また、CCDはF700と同様のハニカムSRだが、画像処理のやり方(S/Rの混合比などを調整)を変えて改良したという。パノラマについては銀塩と同じく、上下カットのパノラマなのでそれほど機能がアップしたわけではない。そりゃ、16:9画面のCCDを作ったら1機種だけでとんでもなく費用がかかるわけで、上下カット方式が妥当だろう。レンズはズームレンジが広がったため少々大型化しているように見える。フラッシュは格納式になり、発光・禁止が視覚的に分かりやすくなったのは良い点だと思う。それにしても、F700は本来昨年春に出る予定だったもので、それが遅れてしまった故に、F710へのバトンタッチが相対的に「早過ぎる」という感じがしないでもない。ミノルタのA1→A2に比べればまだいいか。
ところ、F700ののRAWdataであるが、Photoshop CSのRAWプラグインに追加になっていた。早速使って見たが、E-1のデータと同じく、専用ソフトで現像するよりコントラストが弱めで、暗部の描写が良いようだ。但し、高輝度部のパープルフリンジは少し強めに出る。これも、データを揃えて別途レポートしたい。

★04年2月16日
Photoshop CSが来た。金曜深夜注文して、月曜の午前中に届くとは実に速い。それはともかく、早速、Olympus StudioとのRAW現像比較をしてみた。以前、dpreviewのwebページだったと思うが、RAWプラグインが未対応だったときに現像した結果が出ていた。そのときは高輝度部分にラーメンノイズと俗称される妙な形が出ていたのだが、今回は、正式にE-1対応となったプラグインを使用しての現像である。結果は比較ページを参照いただきたい。Photoshopの方がノイズが少なく、明暗が滑らかに繋がっているように見える。パッと見では眠いのだが、後処理を考えるとPhotoshopの方が良いデータを出しているようにも思えた。そのままL判程度にプリントするのであればStudioのデータの方が手っ取り早いし、それぞれ使い方を考えればよいと思う。とりあえず1枚現像処理してみただけなので、今後いろいろ試してレポートするつもりである。

オリンパスの国内サイトに、E-System用150mmF2レンズの正式発表が出ている。夏発売予定で、注目の希望小売価格は「未定」となっている。ここに価格が入るのはまだ先であろうが、楽しみである。そういえば、それより先に広角ズームの発売ではないか。今月末に店頭に並ぶかどうか、これも楽しみだ。私はどちらかというと単焦点派なのでたぶん買わないのであるが、実物は早く見たいと思っている。

★04年2月13日
4/3規格への「賛同」表明について、正式なリリースが出た。
http://www.olympus.co.jp/jp/news/2004a/nr040213ftsysj.cfm
http://www.sigma-photo.co.jp/news/Four_Thirds_System.html
松下は撮像素子関連に限られるような書き方なので、ボディはやらないのだろうか。シグマは明確にレンズを開発、発売すると書いている。いま出ているレンズの焼き直しでも面白いかも知れない。望遠系は特に、120-300mmF2.8など、他社が手を出していない焦点距離レンジの製品がある。超広角ズームは今のところフルサイズも兼用するため大型であるが、デジタル専用シリーズが充実してくるとかなり良いラインナップになるのではないか。

レンジファインダー(RF)のデジタルは、なんと、エプソンからであった。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2004/0213/pma05.htm
http://www.itmedia.co.jp/pcupdate/articles/0402/13/news003.html
参考出品ということで、specは明らかにされていない。ボディはコシナのBessa-R2をベースにしたもののようで、撮像素子、回路基板、液晶モニタを収めるためボディは当然厚めになっている。巻き上げレヴァーがあるのはシャッターをチャージするためのものか。しかしAEもあるわけだし..シャッター前にもう1枚付く遮光用のシャッターを動かすものなのだろうか。それに、液晶モニタが可動式なのも興味深い。ライヴヴューのためにはシャッターを開放せねばならず、もう一回閉じて露光、という動作が必要だが、それをフォーカルプレーンでやるのはがちゃがちゃとうるさくなってしまいそうだ。いろいろ疑問はあるが、3月中旬の発表を楽しみに待つとしよう。

コニカミノルタから、α-7 Digital(仮称)の開発が発表になった。
http://konicaminolta.jp/about/release/kmhd/2004/0213_01_01.html
http://www.dpreview.com/news/0402/04021220maxxum7digital.asp
秋の発売というから昨年のオリンパスのような発表ペースであるが、旧ユーザを引き止める効果はあると思われる。ただし、こんなに早く言ってしまうと、C社あたりがまた新機種をぶつけてくる可能性があるし、いや、言わなくてもどんどん出すから関係ないか。さておき、最も特徴的なところは、やはりCCD移動式の手ぶれ補正機構であろう。これなら、レンズを高いものに買い換えなくても手ぶれ補正が使えるのだから、ユーザにとっては良いことなのではないか。レンズによって補正量が異なるだろうから新たにレンズが出るたびにプログラムの見直しなどが必要になったりすると面倒であるが、そこは見越して開発しているのだろうかと思う。デザインでは特段にあっと言わせるものはなく、手堅い感じがする。新たに統一ブランドとして採用されたKONICA MINOLTAロゴがちと長くてしっくり来ないような気がするが、これもそのうち慣れるのだろう。
それと、A2やZ2という新しいモデルも発表になっている。この2機種は、昨年8月に発表され9-10月には発売されていたと思うのだが、半年で新機種になってしまったわけである。ハイエンド機というのに、このペースは速い。

★04年2月12日
オリンパスがE-system用の新しい望遠レンズを出すらしい。画像が出ているのだが、
http://dc2.donga.com/zero/data/userinfo/E_1+150.jpg
これを見ると、大方の予想通り、150mmF2というレンズである。フルサイズ換算では300mm相当の画角でF2という明るさだから、引き寄せ効果と速いシャッター速度、コンパクトさを重視する人には有利なレンズであろう。価格や発売時期、細かいspecなどは分かっていない。発売は今年の秋頃らしいが、かなり先のことで、まあとりあえず計画通りやっています、ということか。価格次第では買いたいか、と言われるとちょっと微妙なところである。望遠を使う撮影をあまりしていないからである。個人的には、広角系に期待したいのだが今後どうなって行くだろうか。
追記1:以下に詳細が出た。
http://www.dpreview.com/news/0402/04021214olye150mm.asp
最大径100mm(フィルタ径82mm)、長さ146mm、重さは1350g。£499?£=200円でも10万円?そりゃ安すぎではないか..
追記2:なんと!、4/3規格に他社の参加(?)表明があったらしい。
http://forums.dpreview.com/forums/read.asp?forum=1000&message=7623332
パナソニック、サンヨー、シグマ!家電の2社がどんな展開をするか非常に興味深い。パナソニックはまた「ライカレンズ」と称して(実際には日本国内で某社が作っているとされる)新しいシリーズを展開するような気がするが、サンヨーは全く見えない。サンヨーは自社ブランドもさることながら他社にOEM供給したりすることも多いらしいから、自社で4/3機を出すというより、部品供給の関係だろうか。シグマは、そのままレンズを4/3用に載せ替えて出すことが最も簡単な方法だろう。ただ最近はズームレンズが多いので、私個人としてはあまり手が出ないかも知れない。
いずれにせよ、今後の展開から目が離せない。

キヤノンから怒涛の新製品ラッシュである。オリンパスも8080というのを出すそうで、ついにハイエンド機に800万画素戦争が勃発、というところか。キヤノンは黒い角型っぽいデザインのモデルと銀色のぐにゃっとしたモデルと、なんだかコニカミノルタがやっているような展開。そのコニカミノルタも800万画素でモデルチェンジだとか..数字ばかりが先走って、実物を見ていないから何ともコメントしがたいが、800万画素ともなれば相当に重いデータを扱うことになり、PCの負荷もたいへんだ。本当に消費者が求めているところで勝負しているのかどうか、ちょっと気になる。

ライカ社がライカMのデジタル化について開発検討を進めていることを表明したらしい。斜光などの対策も解決できる自信があるとのこと。1000万画素は必要、というからAPS-Cサイズより大きなCCDかも知れず、これは高価なシロモノになりそうだ。私には無縁なカメラになる可能性が高いが、話としては面白いので今後も注目である。

★04年2月9日
ライカMマウントを使ったデジタルカメラが米国PMAショウで発表になるかも知れない、という話が出ている。本当だろうか。ただでさえフランジバックが短いMマウント、特に超広角では斜光が激しく、スーパーアングロンなどフィルムで撮ると、斜めに入った光が撮影枠より外にはみ出てコマ間が狭く見えたりするのであるが、果たして大丈夫なのだろうか。そもそも、撮像素子はフルサイズなのか他のサイズなのか?。加えて、「手巻き」だという話もあり、いったい手巻きって何の動力に使われるのか、全く謎だ。それと、どこの会社がこれを出すのか、というところも重大で、ライカ社などが出したら、100万円単位の話になってしまいそうな気がする。レンズ交換式でだんまりを決め込んでいるコニカミノルタというのもちょっとねぇ..いや確かに、廉価戦争がまさに始まろうとしている一眼レフへの参入は相当に怖いとは思うが、RFだとあまりに市場としてニッチ過ぎるような気がするのだ。コシナはAE化すら予定がないと言っているし、10万円を超えないことという決まりもあるらしいし、たぶん違うだろう。
いずれにしても、噂程度の情報であれこれ妄想しても仕方が無いわけで、12日から始まるPMAのレポートを注視したい。

★04年2月6日
海外で、フジのS3proが発表になっている。ついにハニカムCCD SRがAPS-Cサイズとして採用されるのだ。ダイナミックレンジを広げるというこのCCD、コンパクトタイプで使うよりこういう大型の受光素子になる一眼レフタイプとして使うほうがより効果的であろうから、これは当然の流れだと思う。前のモデルのS2proがノイズの少ない、解像力のある画像を出力していたと評判だったから、今度のモデルではそれに加えてダイナミックレンジを広く取れるなら、これはいいカメラになりそうだ。と、言っても私はS2も使ったことが無いから語る資格はないか。フジの画像ソフトではメイン素子と輝度情報素子の情報量の割合を操作できるらしいから、表現の幅が広がることは確かだろう。私も、F700でそのRAW現像をしてみたいものだが、何せメモリが128MB1枚ではRAWはたったの9枚しか撮れない。なので、ほとんどRAWモードは撮っていないのだ。しかしフジは不思議な会社で、あまり儲けが出ないボディだけを売ってどうするのだろう。S-proシリーズは商業写真館向けでかなり売れているとのことだが、それでもコンシューマ向けに比べれば少ないだろうし、レンズも作れば面白いと思うのだが。
それはともかく、これを出す以上、4/3システムでの参入というのは当分ない、というふうに見える。そんなに何機種も同時に進めることはないだろうから..フジノンレンズには期待していたのだが。

そういえば、OMズイコー→4/3アダプターの案内が2月上旬に送られてくるはずだが、今のところその形跡はない。それどころか、いまになって案内のメイルが届いている方もいらっしゃるようだ。つまり、ある程度の期間ごとに案内のメイルを出し、郵便を出し、みたいなバッチ処理をしているのであろうか。まあ、新規にユーザ登録してくる個人ごとに対応していては手間もかかるとは思うが。無償配布の物件だから気長に待つとしよう。
掲示板に、連写時C-AFがレリーズ優先にするとAF追従しない、全押し→半押し→全押しでレリーズできない、とマルチポストする人がいる。事実なんだが、「我慢ならない」などといささか棘のある書き込みで、愉快ではない。前者は「レリーズ優先」だから当たり前である。後者はオートフォーカスSLRで育った人には違和感があるのは確かだろう。私の持っているペンタックスMZ-Sは半押し状態で撮影が続けられるのでこれに慣れると、E-1の挙動がヘンだと思わなくもない。ところが、OM-1とか、MFの手巻きカメラでは巻き上げ時、常に指がシャッターボタンから離れるので(押していると巻き上げが出来ない)、こういうカメラから移行すると、おかしくないのだ。人の感覚は人それぞれで、しかも都度変化するし、全ての人に合わせる操作性を実現することは難しい。幸い、デジタルカメラであるからファームアップでの改善の可能性も残されており、掲示板にしつこくコピペするより、メーカにきちんと要望を伝えるべきであろう。

★04年1月30日
昨日の話だが、キヤノンがEOS-1D markIIを発表した。ニコンのD2Hの連写性能に800万画素というspecで対抗している機種で、さすがにこの開発ペースは驚くべきものがある。大きくて重い機種だから普通の人にはほとんど縁がないだろうし、私はもちろん関係ないから各種記事をあまり詳しく見ていない。月産目標が4000台というからキヤノンとしてもそんなに売れまくると考えていないのだろう。大きい撮像素子だから歩留も悪かろうし、正直言ってこの機種で大きな利益が出るわけではなさそうだ。それでも、こういうフラッグシップ機というのは宣伝効果もあるし、ニコン、キヤノンはしばらくこういう路線で戦うことになると思われる。オリンパスは、昔からこういう路線ではないから、高級路線で無理をするより、レンズや小型機の開発を進めてもらいたいものだ。
このカメラと同時に発表されたレンズだが、いずれも手ぶれ補正モデルだ。高倍率ズームの28-300mmのLレンズ、もう一つは望遠ズームについにDOレンズが導入された70-300mmである。28-300mmは以前、35-350mmという大型のレンズがあってその後継になるらしい。知り合いが持っていたが、私のような軟弱者は、持ち歩きにはちと厳しいと思った。単焦点を何本も持ち歩くより便利だ、とよく言われるが、特定の焦点距離で用が済む場合は、重くて疲れる。これはメリット・デメリットを天秤にかけながら出かける前に考えるべきことであろう。DOレンズのズームはDOレンズの特性から、全長が短く出来ている。手ぶれ補正機構が入るため鏡胴は太く、これが余計全長を(相対的に)短く見せているようにも思われて面白い。値段は(17万4000円)..うーん、高いのか安いのか。ぶれた写真を撮って後悔するくらいならカネをかけるべきなのかな。

D70の発表の影に隠れて(いやまあ隠れてはいないが)、ニコンが「クールウォーカー」なるデータストレージを発表していることを見過ごしていた。ネーミングはちょっと情けないが、内容は実によろしい。エプソンのP-1000が消し飛んでしまいそうだ。30GBの容量なら、ちょっとした旅行では全く支障が無いだろうし、ニコンユーザが羨ましい。オリンパスユーザの私が買ってももちろんいいだろうが、RAWファイルの画像確認ができないので、その点だけが支障と言えば支障である。RAW+jpeg同時記録で撮ればいいから大したことではないか。エプソンがUSB2.0化して、HDD容量をアップして新しいモデルを出してくれればエプソンを買うのだが。

★04年1月28日
オリンパスがソフト(Viewer,Studio)のVerアップ、E-1とレンズのファームアップを開始した。まずはソフトをVer1.1にして、その後E-1ボディ、次いでレンズのファームアップを実行する。内容は以下であった。
・ボディのファームアップ
【機能アップ1】
より強いシャープネス設定+4,+5が設定可能になりました。
【機能アップ2】
Pモードでマクロフラッシュ撮影の露出精度を向上しました。
【機能アップ3】
スリープ復帰時間を短縮しました。
【機能アップ4】
「選択コマ消去」の中で、消去を指定した複数コマの選択を一括で解除できるようになりました。この機能は、消去メニュー設定で[中止優先]に設定している場合に有効です。(長いので後略)
===
このうち、3の更新は有難い。従来、スリープからの復帰より電源offからの立ち上がりの方が速いと言われていて、いっそ電源を切るか、スリープオフにして撮る人(私は後者)もいたから、これは良いと思う。次の週末で使う予定があるからスリープを試してみよう。1のシャープネス設定は、シャープな絵が好きなユーザには有難いだろう。私はシャープネスをあまり上げないので関係ない。なお、StudioのRAW現像では、ファームアップ前のファイルをシャープネス+4以上で処理することは出来ない。この仕様は謎であるが、改めてファームアップしたカメラで撮ってみると、そのRAWファイルは+5で現像できた。+5でも、そんなにバキバキにシャープではないように思われたが、これは後日、比較画像でもアップするか。
・レンズのファームアップ(私の場合、14-54mmのみ対象。50mmマクロは更新無し)
【機能アップ1】
絞り開放付近の露出精度が向上しました。
===
これは、あまりよく分からない。以前から、露出で困ったことがないからである。しかし、レンズをユーザがファームアップするというのはこのシステムが初めてではなかろうか。今後の展開が楽しみであると同時に、頻繁にファームアップされるのもちょっと困るような気も..
今後の要望としては、再生時拡大を8倍程度まで出来ないか、とかが考えられるが、ファームアップ自体の告知もメイルまたはwebで実施して欲しいと思う。ファームアップの内容は、カメラやレンズを付けてPCに接続しないと分からないのである。レンズやアクセサリはアップ(確認も含め)の都度付け替えなければならないから、けっこう面倒だ。対象の機材と、Ver、内容を告知すればより便利だと思われる。

ニコンがD70を発表した。価格が既にヨドバシのネットショップでも出ているが、なかなか安い。希望小売価格15万円に対して、11万9800円、最初から20%引きとは希望小売が有名無実化しているような気がするが、これは先行したKiss digitalの存在が大きいだろう。specは最新だけあってさすがに良いものがあるが、最大のウリはjpegのノーマルで高速CFメモリーに連続して撮影データを記録できることであろう。256MBでノーマル・フルサイズが144コマ。ただし、ファインやRAWファイルではそれぞれ14コマ、4コマになってしまうから、画質優先で撮る場合はそんなに連写はできない。まあ、何百も連写できたとしてもそんな撮影をする人はほとんど居ないだろう。ファインダ倍率が0.75倍、視野率が95%と低く、プリズムではなくペンタミラーなのは値段相応というところか。倍率は上部構造の小型化とのバランスもあるから難しい。全体には落ち着いた外観で新しさはないが、ニコンユーザには安心できるかも知れない。個人的には、レンズマウントから下が余計なスペースになっていてスリム感が損なわれているように感じた。電子部品の配置と小型化は相反するファクターだからこれも難しいのだろうが。
同時に発表されたDXレンズは18-70mmF3.5-4.5で、フルサイズ画角換算では28-105mm相当。APS-Cタイプの専用レンズとしては先行各社よりレンジが大きく、望遠側の明るさも半絞り明るい。なお、Zuiko Digitalはこれよりさらに半絞り明るい。ボディとのセットは3月19日から発売だが、レンズ単体では6月の発売とあって、従来ボディのユーザにはおもしろくないだろう。最初は供給が細いのかも知れない。
発表会の模様を速報しているサイトを見ると、「嬉しい・楽しい・かっこいい」が基本コンセプト、などとあったが、ちょっと恥ずかしい。こんなことを言わなければ訴求できないものでもないと思う。オリンパスのプロ用がどうこう、というのも恥ずかしかったが..個人的な嗜好で申し訳ないが。それと、発表会で開発者が「某社は」を連発しているのも何だかねぇ、という感じだ。どこぞの匿名掲示板じゃあるまいし。
さておき、おそらくニコンにも固定客は多かろうから、これは売れるだろう。他社の廉価ボディへの影響は無いはずはないと思うが、先行2社につられて体力勝負というのはどうかとも思う。

★04年1月21日
OMズイコー→4/3アダプターの件は、ユーザ登録したのに案内が届かないという事例や、オリンパスに電話したらもう応募してもいいと言われたとか、いろいろな情報が飛び交っている。このへんの対応のばらつきは、やはり「正式な商品でない」というところに起因するのだろうか。案内が届かないのはちょっと問題かも知れないが。また、ユーザの反応も「有償でも販売してほしい」「アダプタ「配布」は中途半端では」という声が出ている。私個人としても、1個目は今のやり方、2個目以降は有償でもいいかと思っている。まあ、オリンパスとしてはあまり積極的にこれをラインナップしたくはないのであろうが。
さて、E-systemであるが、E-1、レンズ等のファームウェアのアップデートが可能になることが発表された。Olympus viewerまたはOlympus Studioをアップデートして、これを経由しPCに接続したカメラをファームアップするというやり方だ。1月28日以降にまずviewer、Studioのアップデートが可能になる。カメラ自体のアップデートについては未定であるが、さてどんな対応になるか興味深い。

タムロンが、小型化した大口径望遠ズーム、70-200mmF2.8の発売延期を発表した。デジタル対応が不十分だったというのが理由。先に発売された28-75mmF2.8においても絞らないと使えないというレポートがあるし、製造ばらつきがあるとのカメラ雑誌の記事もあったから、いろいろと検討しなおす事項が発生したのであろうか。タムロンは最近、特に高倍率ズームの小型化では業界をリードしてきたと思うが、ここのところレンズの開発ペース、ヴァリエーションで見るとシグマに遅れをとり始めたように見える。たくさん出せばいいというわけでもないが、シグマは自社のカメラボディに付けるレンズを多く出したいのは当然で、開発ペースが急になるのはよく分かる。私は、昔のタムロンのレンズをいくつか持っているので、この会社にも是非、今後がんばって欲しいと思う。

★04年1月15日
オリンパスからメイルが来た。いよいよ、OMズイコー→4/3アダプタの配布受付が始まるのだ。内容をかいつまんで書くと以下の通りである。

・OMレンズとデジタル一眼レフとの組み合せは十分な画質が得られない場合がある。
・ゆえに、OMレンズ用アダプターは商品としては発売しないことにした。
・しかしながら、多大な要望に応えるために、無料での提供を開始する。
・申込み方法などの詳細は、2004年2月上旬に郵送にて連絡予定。
(保証書のコピイを送る−ユーザ登録と照合−アダプター発送、となる)
・アダプターの発送は、2004年2月下旬から順次送るよう準備中。
・E-1 1台につき1個の配布。販売店や業者への販売は行わない。
OMレンズの適合表は後日送付する。
(これは、既に販売店宛に送られている。入手したので、ここに掲載する)

いまこのような案内を出して、2月上旬から詳細を郵送とは悠長な気がしないでもないが、とにかく楽しみが増えたことは歓迎だ。また、「OMレンズの適合表」であるが、これが面白い。意外なレンズが使えたり、使えなかったりするのである。これもかいつまんで書いておく。「計算結果によるもの」とあるので、実際撮ってみて気に入るかどうかで判断すれば良いと思う。なお、( )内は個人的な感想。

●広角
・絞り開放から使えるレンズはない。
・F2シリーズで、21mmと24mmはF2.8-F8で使える。
(この2本はなかなか面白そうなので、撮影結果をレポートしたい。これらのレンズに、55mF1.2用のフードなど付けてみるのも良さそう。)
(画角が焦点距離換算で2倍相当だから、広角はあまりメリットがなさそうだ。)

●標準
・絞り開放から使えるレンズはない。
・50mmF1.4、F1.8、55mmF1.2はF2.8-F8で使える。50mmF1.2、40mmF2はF4以降を推奨。
(50mmF1.8などは小さくて面白そうだが、E-systemの50mmF2を持っているのだから、これらのレンズは使う機会が少ないと思われる。)

●望遠
・絞り開放から使えるレンズは180mmF2、250mmF2、350mmF2.8、200mmF5、
(レフ500mmF8は開放しかないからちょっと意味が違いそうだが、さすがに超望遠の高級レンズは期待できそうだ。)
・名レンズ、100mmF2はF2.8-F8で使える。
・300mmF4.5、400mm以上は表に載っておらず、推奨外とのことだ。

●マクロ
・絞り開放から使えるレンズは50mmF3.5、135mmF4.5。
・50mmF2、80mmF4は1段絞って使うことを推奨している。
(90mmF2は意外にも、2段絞ることを推奨。これはどんなものか、試す予定。)
・38mm、20mmの高倍率マクロは表に載っておらず、推奨外とのことだ。

●ズーム
・絞り開放から使えるレンズはない。
・ズーム全域で使えるレンズは28-48mmF4、35-80mmF2.8のみ。
(ズームはさすがに性能上厳しいものがあるようだ。E-systemには14-54mm、50-200mmという極めて性能の良いレンズがあるのだから、これらを使うほうが良いことは想像がつく。)

[総括]
愚直と思われるほどのまじめさである。ここまでしなくても、先行各社のユーザは自分でレンズを試して使っているのである。何しろ、デジタルだから試し撮りはコストもかからず簡単だからである。個人的には、このような配慮がなくても、配布は出来たのではないかと思う。とはいえ、世の中いろんな人がいるので、オリンパスとしては安全策を採ったのかも知れない。
いずれにしても、楽しみである。

★04年1月9日
既に昨日、フォーサーズ情報局の掲示板に書き込んだのであるが、オリンパスに確認したところ、E-1を買ってユーザ登録した客には、OMズイコー→4/3アダプタの配布についての案内がダイレクトメイルで送られるとのことであった。1/15以降らしい。早速、保証書をコピイして、封筒を用意して待っている。応募後、約1ヶ月で届くらしいので、2月下旬から、OMズイコーでの撮影結果をアップすることになるだろう。

ペンタックスが、*istDのファームウェアをアップデートした。最大の改良点は、マニュアルモードで、絞込み測光に対応したことだろう。*istDは、絞り環の位置を検知する機構が省かれていて、「絞り自動設定(A位置)」の設定があるレンズしか測光できなかったのだ。しかし、今回のアップデートにより、Mモードでグリーンボタンを押して絞込み測光をするようになったから、A位置がない古いKマウントのレンズはもちろん、M42レンズなども事前に手動で絞っておけば、露出を測定してそのまま撮影することが可能になった。ペンタックスとしては、古いレンズを使うより、今のFA・FAJ・DAシリーズを買ってくれたほうが良いに決まっている。が、趣味で撮る人にはこういう遊び心は有難い。早速、友人W君がこのアップデートをすると言っていたので、トキナーの17mmやタムロンの24mmあたりを着けて、何枚か撮らせてもらおうかと思ったりしている。

★04年1月7日
コニカミノルタの発表というのは空振りであったが(海外で銀塩入門クラスと見られるα70というのが発表になったようだが)、それより、OMズイコー→4/3アダプタの配布受付が始まっているらしい。デジカメジンフォーサーズ情報局にある情報掲示板に"ずくなしさん"という方が書き込みされていた。そのツリーは以下のURLである。
http://www.digicamezine.com/cgi/bbs1/wforum.cgi?mode=allread&no=90&page=0
オリンパスに電話したついでに聞いてみたら、ということである。私などは量販店で聞いてみてがっかりしていたわけだが、いやはや、会社そのものに聞くということを失念していた。ここまで詳しく報告されると、ほぼ確定なのであろうが、オリンパスのHPにも、E-systemのHPにも関連の記事は現状出ていない。無料の理由は、所定の画質が得られなかった為とのことである。もっともなことで、そもそも、市場にあるOMズイコーのほとんどは、既に銀塩ユースとしても保証期間を過ぎているわけであるから、デジタルとの相性以前に無理があるわけだ。古い製品との互換を保証するわけには行かないだろう。しかし、私がこの配布に応募するのは言うまでも無い。望遠やマクロ系で、どんな写りになるか試してみたい。

★04年1月6日
ここのところ、銀塩ばかりで撮っていた。年末年始で現像に余計に時間がかかるというのに、敢えて銀塩というひねくれぶりであったが、突如、デジタルでの撮影依頼が舞い込んだ。先月、E-1でパーティを撮ったが、今度は静かなシチュエイション、つまり演奏会の様子であって、撮る方も緊張する。撮影結果の肖像権は当然、依頼者にあるわけだからここに載せたりすることは出来ない。その撮影以外で何か撮れれば、アップすることにしたい。それまでは今月しばらく、銀塩で過ごすことにしている。
そうそう、12月27日に紹介した、旧ズイコーのアダプター配布?の件は、ヨドバシ京急川崎では「聞いていない」という反応だった。まあそうしたものだろう。実現すれば面白いが、実現しなかったとしてもそれほど問題ではないだろうし。話が来たらラッキー、くらいの気持ちでいることにしよう。

オリンパスのE-systemのwebは、新年にトップページが改定されていた。「プロが語るE-1」のコーナーは6回目、即ち5人のプロのお話が2巡目に入っている。とんと気付かなかった。買ってしまうと、広告はあまり見なくなってしまう。我ながら勝手なものだ。

コニカミノルタに何やら動きがあるらしい。関西のカメラ屋の何気ない一言がインターネット上で広まっている。そのページを見たが、よくこんな小さな一言を見ているな、と感心..本当に、明日何か発表があるのだろうか。ハイエンド的なレンズ一体型モデルを既に2つ発表しているから、レンズ交換式なのか?という推定がなされるわけだが、その場合、撮像素子のサイズ、マウントが気になる。αマウントを使ってのAPS-C付近の大きさか、新たにマウントを変えて来るか。明日発表があるかどうかはともかく、12月29日の毎日新聞のインタビュー記事のこともあるし、そのうち進展はあるのだろう。


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