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シンガポール製造の初期に生産されたというモデルだ。テッサーに比べると市場にある数は少ないようだが、全く見かけないというほどでもないと思う。抜けがよくシャープで、描写は良い。ローライ35は、レンズの入った小さな筒を沈胴させる構造上、レンズ部分にシャッターの秒時調整機構は入っておらず、レンズ筒の根元にあるシャッター連動のカムをボディ側から叩くことで露光している。従って、一般的なレンズシャッター機に比べると音や作動感は大きく感じられる。
このカメラの最大の特徴は小型であることだが、そのために距離計は内蔵されていない。しかし、少し絞ってゾーンフォーカスで使えば目測式のピントの合わせ方もさほど苦にならないと思う。露出計は絞り・シャッター速度ともに連動する。
