Voigtländer Perkeo

Perkeo E ペルケオ銘のカメラは戦前戦後で2種類あり、ここに挙げているのは戦後の6×6判の方である(戦前は127フィルムの4×3判)。カメラシリーズとしてはベッサ66シリーズが戦前に出ていて、その系列からファインダーレイアウトを変え、レンズを新設計のものにしてペルケオシリーズになっている。(レンズはベッサ66でも戦後レンズを搭載しているものがあるのでややこしいが)
 蛇腹カメラの特徴として畳むとコンパクトになるわけだが、このカメラはフィルムゲートの大きさ以上の部分も省スペースになっており特にコンパクトな外見で、遠目には中判に見えない。I、II、Eの3種類がある。レンズはカラースコパー(3群4枚)とファスカー(3群3枚)の2種類。最初にI型のカラースコパー付きを入手、単独距離計付きのE型を入手後にI型は手放したが、その後ファスカー付きのI型を再び入手している。なお、E型は俗称
(距離計:Entfernungsmesserの頭文字)で、モデルとしてはIとIIであり、I型に距離計を搭載したものがEと称されている。海外ではIII型という分類も見られるが、いずれにしてもカメラにはEやIIIと表示されているわけではなく、単に"Perkeo"となっている。

 
フィルム送りについて、II型は1枚目を赤窓で確認したあとは巻き止め装置により進められる。IとEは都度、赤窓でのコマ番号確認方式になる。I型でもシャッターボタンへの二重露出防止機構は入っているが、フィルムの位置は自分で裏紙の数字を見て合わせなければならず、慌てて巻き上げると行き過ぎてしまうので要注意だ。個人的に6×6判は苦手だったのだが、このカメラの写りのよさと、持ち運びが楽なことでよく使っているうちにかなり慣れてきた。むしろ、デジタルと長方形画面を並行使用するよりも正方形フォーマットで気分を変えながら撮る方が良いのではと思うに至っている。

 カラースコパーは極めて鮮鋭で、色がよく出るレンズである。どちらかというと、後期のものがコントラストもはっきりして 、現代的な写りのように思う。絞っても少し、四隅の周辺光量落ちが感じられる。
 ファスカーは3枚レンズらしく周辺の描写が若干落ちるが、中央はシャープだし、目測で使うとなれば必然的に絞るのでほとんどの部分でシャープに写る。


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E型 カラースコパー Color-Skopar 80mmF3.5 
Color-Skopar 80mmF3.5 Color-Skopar 80mmF3.5 Color-Skopar 80mmF3.5 Color-Skopar 80mmF3.5 Color-Skopar 80mmF3.5 Color-Skopar 80mmF3.5 Color-Skopar 80mmF3.5
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Color-Skopar 80mmF3.5 Color-Skopar 80mmF3.5 Color-Skopar 80mmF3.5 Color-Skopar 80mmF3.5
   
I型 ファスカー Vaskar 80mmF4.5
 
Voigtländer Bessa66

 先にペルケオを入手していたので順序は逆になったが、無事に(?)ベッサ66も入手した。各モデルのレンズは戦後のものとは異なっているので全部試したいという気持ちはあるものの、やはりここは戦後ペルケオにないヘリア搭載モデルが最優先だろう、ということでこれにした。

 機体としては吊り環がある最初期のモデルである。薄いトップカバー内に巻き止め機構が内蔵されている都合上か、ファインダーはカメラを構えて右端部に配置されていて、視差を想定してファインダー光路が斜めになっている。巻き止め機構は明確に機能し、確実なコマ間隔が得られている。フィルムカウンターは「0」の時は巻き上げは完全にフリーとなり、最初の1コマ目までは赤窓で進める。その後被写体側のスライドを操作するとカウンターが「1」になり巻き上げがロックされ、撮影後にスライド操作して「2」に進めると巻き上げロックが解除され、2コマ目までは巻き止め機構に従って巻き上げることができる。以降は12枚までこれの繰り返しとなる。撮影後にスライドを操作するその動作感と音が良い感じで、楽しい。

 ヘリア75mmF3.5の描写であるが、コーティングのない世代なので逆光には弱く(経年によるの曇りもあるだろう)、全体にコントラストは弱めに感じられる。絞り開放ではソフトで、F4.5くらいから急激にシャープになり、F5.6以降は画面全体的にほぼ実用的な描写になる。
 なお、私の個体はコントラスト調整用の黄色フィルターが脱落しており、フィルター使用時の作例は掲載できない。
 
ヘリア Heliar 75mmF3.5
             
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