Sigma fp

 所謂、フルサイズという分類になる。フィルムの35mm判(24*36mm)の画面に相当
Summar50mmF2を装着したSIGMA fp
する撮像素子を擁しながら小型軽量という触れ込みで、実際に小型ではある。ただ、先行して多くの機種を出しているソニーはEVFを内蔵している一方、fpはそれはなく高さ方向が小さいのはまあある意味当然とも言える。ファインダーについては、動画機として使う人はHDMIから外部モニターに出す想定だろうが、スティルのファインダーという意味ではそういうインターフェースがないので、ホットシューに光学ファインダーを装着するしかない。オプションの拡大ファインダーは背面表示を見るもので、専用ゆえに見え味は良いがせっかくの小型ボディが急に大きくなるのが難点だ。

 このページでは、古いレンズでの画像の出方を簡単にレポートしつつ、写真の例をつけて行こうかと考えている。既に、ソニー機で十分確認されているような内容だろうけど。

 しばらく使ってみての印象。
(1)完全に電子シャッターのみなので、機械的なショックがなく、最低シャッター速度をある程度上げておけば手振れも目立たずきれいに撮れる。
(2)EVFがないのはやはり不便。古いマニュアルフォーカスレンズは背面での拡大表示でフォーカスを合わせるが、手を前方に持ち上げての作業は慣れが必要だ。
(3)周辺画質は、やはり広角系では厳しい。元々のレンズ周辺光量低下はさておき、撮像素子への入射角度がきついと緑色に偏るようだ。標準レンズでも、ものによっては周辺にうっすらと緑色が現れる。対策として、カラーシェーディング補正機能がある(白い壁などで色付きを記憶させる)が、登録は10種類までだ。
(4)操作系としては、カラーモードが独立のボタンになっているのはなかなか面白いし、使う頻度も高い。一方でカスタマイズできる範囲は少なく、QSボタンのメニューくらい。静止画モードでの赤ボタン(動画のスタートボタン)のカスタマイズは、わずかにon/offのみである。



★専用レンズのコーナー

 ライカ主導で開発されたLマウントレンズでの作例。
 最近のシグマのレンズは絞り開放から安定して良く写るので、安心して使える。45mmF2.8の系統で、広角と中望遠が出たら、軽量セットとして持ち歩いてみたいものだ。

Lマウント作例はこちら


★オールドレンズのコーナー

 主としてこちらのために導入したようなもので、現在いろいろなレンズで試行中。予想通り、広角系は撮像素子との相性が良くない。一眼レフ用レンズだと、レンズと撮像面の距離が離れている分、入射角度が緩やかで画質が良いように見える。


【レンズとの相性について】
 以下は私の個人的な感想であり、同条件で測定したデータなどによるものではありません。また、個々のレンズの状態や個体差等を考慮したものでもないので、その点何卒お含みおき下さいませ。

【評価について】
基本的には絞り開放〜1段絞ってどうか、くらいのところをコメント。
・色合い
 地味:彩度がない、白っぽい
 良好:通常の撮影に適す
・解像
 悪い:結像せずボヤボヤ
 甘い:結像するがもやっとしたものがまとわりつく感じ
 良好:通常の撮影に適す
・周辺色付き
 緑色になるのでその度合いをコメント。周辺光量低下は元々のレンズの特性(フィルム時代含め)もあるので原則不問だが、黒っぽいものはその旨コメントを入れた。


●ライカ系(スクリューマウント、Mマウント)
 アダプター経由のフォクトレンダー プロミネントレンズも含む。焦点工房のライカM→ライカL(SL)マウントアダプターを使用している。無限遠位置はオーバーになっている(レンズの∞位置では遠景のピントが無限以上になる)ので、最短近接が1.1mくらいになってしまうのが残念だ。ヘリコイド内蔵タイプの導入を別途検討する。

ライカ系作例はこちら
レンズ名 焦点距離 F値 個人的
判定
色合い 中央解像 周辺解像 周辺色付き コメント
Russar 20mm F5.6 × 地味 甘い 悪い 濃い緑色 大幅な周辺光量低下かつ色付きあり、推奨できない。
C Biogon
(コシナ)
21mm F4.5 × 良好 良好 悪い 濃い緑色 比較的新しい設計で、後玉も極端に突き出ていないが、結果は今一つ。
Ultron
(コシナ)
28mm F2 × 良好 良好 悪い 濃い緑色 周辺の結像が全然で、残念ながら使えない。
GR 28mm F2.8 × 良好 良好 悪い 濃い緑色 F11くらいまで絞らないと周辺はまともにならない。
Canon 28mm F2.8 × 良好 良好 悪い 緑色 GRに比べると色付きは浅めだが、絞ってもあまり変わらない。解像は他28mm同様。
Summaron 28mm F5.6 × 地味 甘い 悪い 緑色〜黒っぽい 全体にコントラスト低い。周辺の画質低下はもともとフィルムでも良くはないが、なおさら目立つ感じ。
Orion 28mm F6 × 地味 甘い 悪い 濃い緑色 大幅な周辺光量低下と色付きがあり、推奨できない。
Canon 35mm F1.5 良好 良好 甘い ごく四隅黒くなる 四隅はけられている可能性がある。フードは純正なのだが..レンズの世代を考えれば全体としては良好な結果。
Summicron 35mm F2 良好 良好 良好 特になし 開放で夜景ではコマは出るが、少し絞れば良好な画像。
C Biogon
(コシナ)
35mm F2.8
Nokton
(コシナ)
40mm F1.2 良好 良好 良好 特になし さすがにデジタル世代のレンズであり隙が無い。絞り開放では周辺光量は落ちる。
Rokkor 40mm F2
Nokton
(コシナ)
50mm F1.1 良好 良好 良好 特になし 開放から実用になる。
Canon 50mm F1.2 良好 良好 甘い 特になし 開放ではハロがあり少し絞れば急激に締まって来る。F4以上は普通に実用になる。
Canon 50mm F1.4 良好 良好 良好 特になし 逆光や強い光源には要注意ではあるが、使いやすい。
Nokton
(プロミネント用)
50mm F1.5 良好 良好 甘い 特になし コントラスト低めだが解像は十分。少し絞れば実用になる。
Summarit 50mm F1.5 良好 良好 良好 特になし 開放ではハロがあるが解像は十分。少し絞れば実用になる。周辺の色付きもなく良好。
C Sonnar
(コシナ)
50mm F1.5 良好 良好 甘い 特になし 色合いは現代設計のレンズらしくニュートラル。周辺の甘さはフィルムでも同じであり、絞れば均質に。
Canon 50mm F1.8
Summitar 50mm F2
Summar 50mm F2 良好 良好 甘い わずかに緑色 少し絞れば解像も均質になり案外使える。強烈なボケを楽しめる。
Ultron
(プロミネント用)
50mm F2
Topcor 50mm F2
Jupiter 50mm F2
Heliar
(コシナ)
50mm F2 若干黄色い 良好 良好 特になし 色合いは黄色い感じはあるが、絞り開放から十分使える解像。ボケは二線ボケ気味。
Solagon
(カラート用)
50mm F2 良好 良好 良好 特になし カラート用レンズをライカマウントに換装。デジタルでも大変優秀なレンズ。
Fujinon 50mm F2 良好 良好 良好 特になし ごくわずかに色付きがあるが、良好で推奨できる。絞り開放でもかなり使える。
Fujinon 50mm F2.8 良好 良好 良好 わずかに緑色 わずかに色付きがあるが、全体に良好で推奨できる。
Elmar 50mm F3.5 良好 良好 良好 特になし スクリューマウント最後期のもの。安定してよく写る。
Heliar
(コシナ)
75mm F1.8 良好 良好 良好 特になし 開放から安定して使える。
Culminar 85mm F2.8
Apo-Lanthar
(コシナ)
90mm F3.5 良好 良好 良好 特になし 開放から安定して使える。
Canon 100mm F3.5 良好 良好 良好 特になし あまり撮っていないが、F4付近で十分使えそうに思える。
Culminar 135mm F4.5 地味 良好 良好 特になし コントラスト低めだが、後処理でもリカバリー可能。実用になりそう。


●M42マウント
 アダプター経由のデッケルマウントレンズも含む。相当数処分してしまったので、種類は少ない。M42マウントは、マウントのちょっとした形状の違いで入りにくかったり、指標の止まる位置が異なるので注意が必要だ。これはフィルムで撮っていてもたまにあるので、マウントアダプターゆえの問題ではない。

M42・エキザクタその他作例はこちら(別途アップ予定)
レンズ名 焦点距離 F値 個人的判定 色合い 中央解像 周辺解像 周辺色付き コメント
SMC Takumar 28mm F3.5 良好 良好 ほぼ良好 特になし 周辺の解像も問題なく、実用可能。
Flektogon 35mm F2.4 良好 良好 良好 特になし 全体に整った性能で推奨できる。
Skoparex
(デッケル)
35mm F3.4
SMC Takumar 35mm F3.5
Septon
(デッケル)
50mm F2 良好 良好 良好 特になし 色、解像とも良く、使用推奨できる。
Color-Skopar
(デッケル)
50mm F2.8 良好 良好 良好 特になし くっきりした画像が得られる。使用推奨できる。ボケ味はSeptonの方が良好。
Color-Lanthar
(デッケル)
50mm F2.8 良好 良好 悪い わずかに青色 中央部は解像良く、普通に使える。周辺は甘く、絞っても解消されない。
Tessar 50mm F2.8
Retina Xenon
(デッケル)
50mm F1.9
Auto-D-Quinon 55mm F1.9
Pancolar 80mm F1.8 良好 良好 良好 特になし フィルム時代から優秀なレンズで、デジタルでも良好。
Biometar 80mm F2.8
Dynarex
(デッケル)
90mm F3.4 良好 良好 良好 特になし レンズシャッター一眼レフの構造上仕方ないが、最短撮影距離が2mと遠いのがネック。写りは良い。
Super-Dynarex
(デッケル)
135mm F4

●エキザクタマウント
 KIPONのマウントアダプターを入手。絞り機構が出っ張っているレンズは見た目が少し異様な感じになる。絞り忘れをしないよう、絞りをマニュアルにして使っている。エキザクタはフィルム時代から人気度と言う点では少し下がるのもあり、良いレンズが安価に入手できる。
レンズ名 焦点距離 F値 個人的判定 色合い 中央解像 周辺解像 周辺色付き コメント
Flektogon 35mm F2.8
Auto-Quinaron 35mm F2.8 良好 良好 良好 緑色
Culmigon 35mm F4.5
Auto-Quinon 55mm F1.9 良好 良好 良好 特になし 40cmまで近接でき、使い勝手が良い。最近接ではピントが甘目で合わせにくいが、F4くらいまで絞るとよく写る。色も解像も良好。


●OMマウント
 K&F Conceptのマウントアダプターを入手。OM→ライカL(SL)は国内には出回っておらず、OM→ライカMマウントのアダプターを使い、ライカM→ライカL(SL)の合わせ2段重ねで使っている。レンズが多いので、更新頻度は期待しないで下さい..

OM作例はこちら(別途アップ予定)
レンズ名 焦点距離 F値 個人的判定 色合い 中央解像 周辺解像 周辺色付き コメント
Zuiko Auto-W 21mm F2 良好 良好 甘い わずかに緑色 絞り開放では周辺は甘目だが中央はよく解像しており、ボケを活かした広角写真が得られる。
Zuiko Auto-W 21mm F3.5 良好 良好 甘い 緑色 周辺の着色はF8くらいで目立たなくなる。四隅の甘さは残るが、構図次第では使える。
Zuiko Auto-W 24mm F2.8
Zuiko Auto-W 28mm F2
Zuiko Auto-W 28mm F2.8 良好 良好 少し甘い 特になし 解像、色合いとも良好で、常用できる。
Zuiko Auto-W 28mm F3.5 良好 良好 良好 特になし フィルム時代から優秀なレンズである。周辺の破綻もさほどなく、良好。
Zuiko
Auto-Zoom
28-
48mm
F4 良好 良好 少し甘い 特になし 解像、色合いとも良好で、常用できる。
Zuiko Auto-W 35mm F2
Zuiko Auto-W 35mm F2.8
Zuiko Auto-S 40mm F2 良好 良好 良好 特になし 絞り開放ではパープルフリンジがあるも、周辺の色付きもほとんどなく、良いレンズだ。
Zuiko Auto-S 50mm F1.2 良好 良好 良好 特になし 絞り開放ではもやっとするが解像は十分であり、良いレンズであることを再確認。
Zuiko Auto-S 50mm F1.4 良好 良好 少し甘い 特になし
Zuiko Auto-S 50mm F1.8
Zuiko
Auto-Macro
50mm F2 良好 良好 良好 特になし 絞り開放から十分なコントラストがあり良好。お勧めできる。
Zuiko
Auto-Macro
50mm F3.5
Zuiko
Auto-Zoom
75-
150mm
F4
Zuiko
Auto-Macro
80mm F4 良好 良好 良好 特になし 大がかりになるので、三脚を使うか感度を上げることを推奨。描写は精細で良い。
Zuiko Auto-T 85mm F2
Zuiko Auto-T 100mm F2 良好 良好 良好 特になし OMシリーズ中最も優秀なレンズの一つであり、デジタルでも良好な結果。
Zuiko Auto-T 100mm F2.8
Zuiko Auto-T 135mm F2.8
Zuiko Auto-T 135mm F3.5
Zuiko
Auto-Macro
135mm F4.5
Zuiko Auto-T 200mm F5 良好 良好 良好 特になし 絞り開放では高コントラストな部分の境目に色付きが見える。
Zuiko Auto-T 300mm F4.5 良好 良好 良好 特になし 解像良好であり使える。しかし、マイクロ4/3に慣れてしまうとこの大きさの望遠レンズはなかなかきつい。