Sigma fp

 所謂、フルサイズという分類になる。フィルムの35mm判(24*36mm)の画面に相当
Summar50mmF2を装着したSIGMA fp
する撮像素子を擁しながら小型軽量という触れ込みで、実際に小型ではある。ただ、先行して多くの機種を出しているソニーはEVFを内蔵している一方、fpはそれはなく高さ方向が小さいのはまあある意味当然とも言える。ファインダーについては、動画機として使う人はHDMIから外部モニターに出す想定だろうが、スティルのファインダーという意味ではそういうインターフェースがないので、ホットシューに光学ファインダーを装着するしかない。オプションの拡大ファインダーは背面表示を見るもので、専用ゆえに見え味は良いがせっかくの小型ボディが急に大きくなるのが難点だ。
(21年4月にEVFも発売となった。ボディが大型化するのはこちらも同様であるが、背面の拡大よりは良いかと思う。)

 このページでは、古いレンズでの画像の出方を簡単にレポートしつつ、写真の例をつけて行こうかと考えている。既に、ソニー機で十分確認されているような内容だろうけど。

 使ってみての印象は以下の通り。
(1)完全に電子シャッターのみなので、機械的なショックがなく、最低シャッター速度をある程度上げておけば手振れも目立たずきれいに撮れる。

(2)EVFがないのはやはり不便。古いマニュアルフォーカスレンズは背面での拡大表示でフォーカスを合わせるが、手を前方に持ち上げての作業は慣れが必要だ。
→拡大ファインダーのLVF-11も使ってみた。見え味は良いし拡大倍率も適切であるが、マミヤ645などのようにゴロっとした外観は装着するレンズとともに収納への制限が多く、やはり持ち運びには不便であった。
→21年4月にEVF-11が発売になり、早速導入した。こちらの方が構えていて安心はできるが、横方向にかなり大きくなりこれもバッグへの収納は難しい状況だ。また、運んでいるうちにEVFと本体の間のねじが少しずつ緩むようで、バッグから出す際にねじを確認するという手順を踏んでいる。外付け機器で、かつここにストラップを取り付ける構造上、安全のためには仕方がない。

(3)周辺画質は、やはり広角系では厳しい。元々のレンズ周辺光量低下はさておき、撮像素子への入射角度がきついと緑色に偏るようだ。標準レンズでも、ものによっては周辺にうっすらと緑色が現れる。対策として、カラーシェーディング補正機能がある(白い壁などで色付きを記憶させる)が、登録は10種類までだ。

(4)操作系としては、カラーモードが独立のボタンになっているのはなかなか面白いし、使う頻度も高い。一方でカスタマイズできる範囲は少なく、QSボタンのメニューくらい。静止画モードでの赤ボタン(動画のスタートボタン)のカスタマイズは、わずかにon/offのみである。



★専用レンズのコーナー

 ライカ主導で開発されたLマウントレンズでの作例。
 最近のシグマのレンズは絞り開放から安定して良く写るので、安心して使える。45mmF2.8の系統で、広角と中望遠が出たら、軽量セットとして持ち歩いてみたいものだ。

Lマウント作例はこちら


★オールドレンズのコーナー

 主としてこちらのために導入したようなもので、現在いろいろなレンズで試行中。予想通り、広角系は撮像素子との相性が良くない。一眼レフ用レンズだと、レンズと撮像面の距離が離れている分、入射角度が緩やかで画質が良いように見える。


【レンズとの相性について】
 以下は私の個人的な感想であり、同条件で測定したデータなどによるものではありません。また、個々のレンズの状態や個体差等を考慮したものでもないので、その点何卒お含みおき下さいませ。

【評価について】
基本的には絞り開放〜1段絞ってどうか、くらいのところをコメント。
・色合い
 地味:彩度がない、白っぽい
 良好:通常の撮影に適す
・解像
 悪い:結像せずボヤボヤ
 甘い:結像するがもやっとしたものがまとわりつく感じ
 良好:通常の撮影に適す
・周辺色付き
 緑色になるのでその度合いをコメント。周辺光量低下は元々のレンズの特性(フィルム時代含め)もあるので原則不問だが、黒っぽいものはその旨コメントを入れた。


●ライカ系(スクリューマウント、Mマウント)
 アダプター経由のフォクトレンダー プロミネントレンズも含む。焦点工房のライカM→ライカL(SL)マウントアダプターを使用している。無限遠位置はオーバーになっている(レンズの∞位置では遠景のピントが無限以上になる)ので、最短近接が1.1mくらいになってしまうのが残念だ。そこで、ヘリコイド内蔵タイプを追加で導入した。これは大変便利なもので、これを基にすると、OMやデッケルマウントも最短撮影距離が短縮できる。

ライカ系作例はこちら
レンズ名 焦点距離 F値 個人的
判定
色合い 中央解像 周辺解像 周辺色付き コメント
Russar 20mm F5.6 × 地味 甘い 悪い 濃い緑色 大幅な周辺光量低下かつ色付きあり、推奨できない。
C Biogon
(コシナ)
21mm F4.5 × 良好 良好 悪い 濃い緑色 比較的新しい設計で、後玉も極端に突き出ていないが、結果は今一つ。
Canon 25mm F3.5 良好 良好 甘い 緑色 周辺の流れなどはなさそうで、着色も予想よりは少なく感じた。この画角域での古いレンズとしては優秀な部類かと。
Ultron
(コシナ)
28mm F2 × 良好 良好 悪い 濃い緑色 周辺の結像が全然で、残念ながら使えない。F8くらいでも甘さが残る。
GR 28mm F2.8 × 良好 良好 悪い 濃い緑色 F11くらいまで絞らないと周辺はまともにならない。
Canon 28mm F2.8 × 良好 良好 悪い 緑色 GRに比べると色付きは浅めだが、絞ってもあまり変わらない。解像は他28mm同様。
Canon 28mm F3.5 良好 甘い 悪い 緑色〜黒っぽい F8くらいに絞ればそこそこ整った感じにはなるが、全体にコントラストは低めだ。
Summaron 28mm F5.6 × 地味 甘い 悪い 緑色〜黒っぽい 全体にコントラスト低い。周辺の画質低下はもともとフィルムでも良くはないが、なおさら目立つ感じ。
Orion 28mm F6 × 地味 甘い 悪い 濃い緑色 大幅な周辺光量低下と色付きがあり、推奨できない。
Canon 35mm F1.5 良好 良好 甘い ごく四隅黒くなる 四隅はけられている可能性がある。フードは純正なのだが..レンズの世代を考えれば全体としては良好な結果。
Nokton
(コシナ)
35mm F1.5 良好 良好 良好 わずかに青緑色 22年11月発売の新しいレンズで、解像は優秀である。周辺光量落ちと着色はシーンによっては目立つ。
Summicron 35mm F2 良好 良好 良好 特になし 開放で夜景ではコマは出るが、少し絞れば良好な画像。
Canon 35mm F2 良好 良好 甘い わずかに緑色 周辺解像の悪化は激しくなく、少し絞れば均質になり実用になる。
C Biogon
(コシナ)
35mm F2.8
Canon 35mm F2.8 良好 良好 悪い わずかに緑色 周辺光量低下と解像悪化があるが、絞れば均質になる。
Nokton
(コシナ)
40mm F1.2 良好 良好 良好 特になし さすがにデジタル世代のレンズであり隙が無い。絞り開放では周辺光量は落ちる。
Rokkor 40mm F2
Heliar
(コシナ)
40mm F2.8 良好 良好 良好 特になし 五枚構成のシンプルなレンズであるが、よく写る。
Nokton
(コシナ)
50mm F1.1 良好 良好 良好 特になし 開放から実用になる。
Canon 50mm F1.2 良好 良好 甘い 特になし 開放ではハロがあり少し絞れば急激に締まって来る。F4以上は普通に実用になる。
Canon 50mm F1.4 良好 良好 良好 特になし 逆光や強い光源には要注意ではあるが、使いやすい。
Nokton
(プロミネント用)
50mm F1.5 良好 良好 甘い 特になし コントラスト低めだが解像は十分。少し絞れば実用になる。
Summarit 50mm F1.5 良好 良好 良好 特になし 開放ではハロがあるが解像は十分。少し絞れば実用になる。周辺の色付きもなく良好な写りである。
C Sonnar
(コシナ)
50mm F1.5 良好 良好 甘い わずかに緑色 色合いは現代設計のレンズらしくニュートラル。周辺の甘さはフィルムでも同じであり、絞れば均質に。
Jupiter 50mm F1.5 良好 良好 甘い 特になし 開放ではもやっとするが中心の解像は十分。F2.8〜4くらいに絞れば実用になる。
Canon 50mm F1.8
Super Rokkor 50mm F1.8 良好 良好 悪い 特になし 中央の解像は良好だが周辺は荒れる。風景ではF8以上に絞る必要がある。
Summitar 50mm F2 良好 良好 甘い 特になし 像面が平坦でないのか、絞り開放では周辺の解像が良くない。F5.6以上では実用になる。
Summar 50mm F2 良好 良好 甘い わずかに緑色 少し絞れば解像も均質になり案外使える。強烈なボケを楽しめる。
Ultron
(プロミネント用)
50mm F2 良好 良好 甘い 緑色 開放から鮮鋭であるが周辺光量落ちや色付きは目立つ。少し絞れば均質になり使える。
Topcor 50mm F2 良好 良好 良好 特になし デジタルでも大変優秀なレンズ。
Super Rokkor 50mm F2 良好 良好 甘い 特になし 周辺光量落ちが目立つが解像は良好。少し絞れば均一になる。
Jupiter 50mm F2 良好 良好 甘い わずかに青色 設計、製造時期を考えれば相当優秀と思う。周辺着色もほとんど目立たない。
Heliar
(コシナ)
50mm F2 若干黄色い 良好 良好 特になし 色合いは黄色い感じはあるが、絞り開放から十分使える解像。ボケは二線ボケ気味。
Solagon
(カラート用)
50mm F2 良好 良好 良好 特になし カラート用レンズをライカマウントに換装。デジタルでも大変優秀なレンズ。
Light Lens Lab 50mm F2 良好 良好 甘い わずかに青色 通称"周ELCAN"、周辺の解像は良くなく、F8まで絞らないと均一にならない。
Fujinon 50mm F2 良好 良好 良好 特になし ごくわずかに色付きがあるが、良好で推奨できる。絞り開放でもかなり使える。
Fujinon 50mm F2.8 良好 良好 良好 わずかに緑色 わずかに色付きがあるが、全体に良好で推奨できる。
Elmar 50mm F3.5 良好 良好 良好 特になし スクリューマウント最後期のもの。安定してよく写る。
Canon 50mm F3.5 良好 良好 甘い 特になし 沈胴レンズの2代目、シャープでよく写るが、拭き傷影響で逆光ではフレアっぽくなる。
Color-Skopar
(プロミネント用)
50mm F3.5 良好 良好 良好 わずかに緑色 開放から非常に鮮鋭で、フィルムでの評価通り優秀である。
Heliar
(コシナ)
75mm F1.8 良好 良好 良好 特になし 開放から安定して使える。
Canon 85mm F1.8 良好 良好 良好 特になし 遠景はF4くらいまで絞る方が良さそう。近距離は絞り開放から良好。
Culminar 85mm F2.8 地味 良好 良好 特になし 全体にコントラストは低め。トラヴェナーを入手してからは出番が減っている。
Travenar 85mm F2.8 良好 良好 良好 特になし 開放から鮮鋭で周辺まで均一に写る。
Apo-Lanthar
(コシナ)
90mm F3.5 良好 良好 良好 特になし 開放から安定して使える。
Elmar 90mm F4 良好 良好 良好 特になし 第3世代後期、比較的新しいこともあってコントラストも十分あり、きれいに写る。
Canon 100mm F3.5 良好 良好 良好 特になし あまり撮っていないが、F4付近で十分使えそうに思える。
Culminar 135mm F4.5 地味 良好 良好 特になし コントラスト低めだが、後処理でもリカバリー可能。実用になりそう。


●M42マウント
 相当数処分してしまったので、種類は少ない。M42マウントは、マウントのちょっとした形状の違いで入りにくかったり、指標の止まる位置が異なるので注意が必要だ。これはフィルムで撮っていてもたまにあるので、マウントアダプターゆえの問題ではない。

M42・デッケル・エキザクタその他作例はこちら
レンズ名 焦点距離 F値 個人的判定 色合い 中央解像 周辺解像 周辺色付き コメント
Distagon
(Icarex)
25mm F4 良好 良好 ほぼ良好 わずかに緑色 後玉が小さく入射角が厳しいと予想したが、周辺画質はほとんど問題なく良好であった。
SMC Takumar 28mm F3.5 良好 良好 ほぼ良好 特になし 周辺の解像も問題なく、実用可能。
Flektogon 35mm F2.4 良好 良好 良好 特になし 全体に整った性能で推奨できる。
Skoparex
(Icarex)
35mm F3.4 良好 良好 甘い わずかに緑色 デッケルマウントと同じレンズのはずであるが、こちらの方が少し悪い結果。周辺解像はF8まで絞ると概ね問題ない。
SMC Takumar 35mm F3.5
Ultron
(Icarex)
50mm F1.8 良好 良好 良好 特になし 開放からよく写り、周辺までシャープ。
Tessar
(Icarex)
50mm F2.8 良好 良好 良好 特になし 開放からよく写る。
Auto-D-Quinon 55mm F1.9 良好 良好 良好 特になし 開放から良像で、一段絞ればより安定。最短撮影距離が短く、便利なレンズ。
Pancolar 80mm F1.8 良好 良好 良好 特になし フィルム時代から優秀なレンズで、デジタルでも良好。
Biometar 80mm F2.8 良好 良好 良好 特になし 近接でも優秀で、実用になる。
Super-Dynarex
(Icarex)
135mm F4 良好 良好 良好 特になし 周辺光量は落ちるが開放からよく写る。

●パクセッテM39マウント

 どこに入れるか悩んだのだが、結局どこに入れても仲間的なものはないのでここに。eBayのレアアダプターズさんのところにパクセッテ/ライカSLのアダプターが出ていたので入手した。アダプターの直径が大きいのでレンズがちょこんと乗っかっている感じでユーモラスである。近接用ヘリコイドがついているが、固定はサイドのネジなので安定性には欠けるのと、ヘリコイドのピッチが緩い(というのか)ので近接するには何回転も回さねばならず無限遠への復帰が面倒で、どちらかというと無限遠位置微調整に使っている。アダプターについては他の手段もあって、レンズ側M42/カメラ側M39のヘリコイド(全長12-19mmで伸縮)つきアダプターがあり、レンズ側にM42/M39リングを入れてカメラ側をライカMアダプターを付けると、ライカM/ライカSLアダプターにつけてヘリコイドで無限遠を調節して撮ることができる。こちらの方が小柄にまとまるのと、アダプターのヘリコイドが直進式なのでレンズが回転せず、使い勝手は良さそうである。

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レンズ名 焦点距離 F値 個人的判定 色合い 中央解像 周辺解像 周辺色付き コメント
Westron 35mm F3.5 良好 良好 甘い わずかに緑色 解像はきっちりしているが全般にコントラストは弱めで、絞っても良くはならない。周辺解像は絞れば良くなる。
Quinon 50mm F2 良好 良好 悪い わずかに緑色 中央部は良好だが周辺は甘く、相当絞る必要がある。デジタルとの相性はイマイチ。
Cassarit 50mm F2.8 良好 良好 悪い わずかに緑色 中央部は良好だが周辺は荒れる。絞れば全般に良好な解像になる。
Color-Ultralit 50mm F2.8 良好 良好 悪い わずかに緑色 カサリートと同様で、周辺解像は甘いがF8くらいまで絞ると良くなる。
Telexon 85mm F5.6 良好 良好 良好 特になし 画面全体に均質な写りでシャープ。安価なレンズであるが素晴らしい。

●Olympus ACEマウント
 パクセッテ同様どこに入れるか悩んだのだが、レンズシャッター式レンズ交換カメラということでパクセッテの次に入れる。mukカメラサービスさんのところで3Dプリンターを使ったACE/ライカMのアダプターを入手した。しっかりした作りで、問題なく使える。レンズ固定はくさび状の部品を押し込むやり方になる。

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レンズ名 焦点距離 F値 個人的判定 色合い 中央解像 周辺解像 周辺色付き コメント
E.Zuiko-W 35mm F2.8 × 良好 良好 悪い 特になし 周辺画質が悪く、絞っても良くはならない。F8からなんとか、という感じ。
E.Zuiko-S 45mm F2.8 良好 良好 少し甘い 特になし 1段絞れば周辺画質、光量ともに改善する。解像の良いレンズ。
E.Zuiko-T 80mm F5.6 良好 良好 甘い 特になし フィルムでも顕著だが、絞り開放〜F8くらいは周辺光量落ちが激しい。特に開放では鏡胴内で光束が蹴られているような四隅の落ちが見られる。

●デッケルマウント

 DKL/M42-M42/Lマウント、DKL/M-M/Lマウントの2系統、それぞれ2階建てで使っている。後者は、M/Lアダプターにヘリコイド内蔵タイプがあるので、レンズシャッター一眼レフレンズの宿命である最短撮影距離が長いという欠点を補うことが出来る。フィルムでもボディが使いにくい等の理由で人気が高いとはいえない分野であるが、おかげで良いレンズが安価に入手できる。自分の場合、いつの間にかM42のレンズより多くなってしまった。

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レンズ名 焦点距離 F値 個人的判定 色合い 中央解像 周辺解像 周辺色付き コメント
Curtagon 28mm F4 良好 良好 甘い 青色 レンズ後玉が小さく撮像素子への入射角度が厳しいこともあり、周辺の結像は甘目になる。
Retina-
Eurygon
30mm F2.8 良好 良好 良好 特になし 広角レンズであるが周辺まで解像が良く使える画質だ。光量落ちはある。
Curtagon 35mm F2.8 良好 良好 良好 わずかに青色 周辺色付きはあるが、コントラストが良好ですっきりした画像が得られる。
Skoparex 35mm F3.4 良好 良好 良好 特になし 色、解像とも良く、使用推奨できる。ボケもきれいだ。
Retina-
Eurygon
35mm F4 良好 良好 良好 青緑色 周辺光量落ちがあるがF5.6くらいで自然な感じになり、着色も目立たなくなる。
Skopagon 40mm F2 良好 良好 悪い 青緑色 彩度高くきれいな画像。周辺画質の乱れはF4か5.6くらいまで絞れば目立たなくなる。
Retina-Xenon 50mm F1.9 良好 良好 良好 特になし 概ね破綻なく使える性能と思う。
Septon 50mm F2 良好 良好 良好 特になし 色、解像とも良く、使用推奨できる。解像とボケの良さが両立する稀有なレンズ。
Color-Skopar 50mm F2.8 良好 良好 良好 特になし くっきりした画像が得られる。使用推奨できる。ボケ味はSeptonの方が良好。
Color-Lanthar 50mm F2.8 良好 良好 悪い わずかに青色 中央部は解像良く、普通に使える。周辺は甘く、絞っても解消されない。
Retina-Xenar 50mm F2.8 良好 良好 良好 特になし カラースコパーに比べると周辺は甘目だが、F4以降は問題なし。
Retina-
Tele-Arton
85mm F4 良好 良好 良好 特になし ニュートラルな発色でシャープ、良いレンズである。夜景撮影時、絞り開放ではちょっと変わった光彩が出る。
Tele-Arton 90mm F4 良好 良好 良好 特になし 後期のレンズで、レンズ銘からRetinaの文字がなくなっている。最短撮影距離は85mmに比べ10cm遠い1.9mである。
Dynarex 90mm F3.4 良好 良好 良好 特になし レンズシャッター一眼レフの構造上仕方ないが、最短撮影距離が2mと遠いのがネック。写りは良い。
Dynarex 100mm F4.8 良好 良好 良好 特になし 前玉を繰り出してピント合わせをするため、このレンズだけは1mまで近接できる。絞り開放ではもやっとするが少し絞るとくっきりする。
Super-
Dynarex
135mm F4 良好 良好 良好 特になし 持っているレンズに曇りがあるので正しく評価できないが、順光では良好な像である。
Tele-Xenar 135mm F4 良好 良好 良好 わずかに青色 周辺まで解像は良好。
Super-
Dynarex
200mm F4 良好 良好 甘い 青色 最短撮影距離が8.5mもあり、遠景を切り取るレンズになる。周辺光量落ちが目立つが、F8以降は実用になる。

●エキザクタマウント

 KIPONのマウントアダプターを入手。絞り機構が出っ張っているレンズは見た目が少し異様な感じになる。絞り忘れをしないよう、絞りをマニュアルにして使っている。エキザクタはフィルム時代から人気度と言う点では少し下がるのもあり、良いレンズが安価に入手できる。

M42・デッケル・エキザクタその他作例はこちら
レンズ名 焦点距離 F値 個人的判定 色合い 中央解像 周辺解像 周辺色付き コメント
Flektogon 35mm F2.8 良好 良好 良好 わずかに緑色 解像良好で安定した写り。近接能力も高い。
Auto-Quinaron 35mm F2.8 良好 良好 良好 わずかに緑色 少し大柄でハンドリングはやりにくいところもあるが、画質は良好で色もきれいに出る。
Culmigon 35mm F4.5 良好 良好 甘い 特になし 周辺画質は甘く、光量も落ちるが中央部は絞り開放からシャープで使い方次第では面白い。
Auto-Quinon 55mm F1.9 良好 良好 良好 特になし 40cmまで近接でき、使い勝手が良い。最近接ではピントが甘目で合わせにくいが、F4くらいまで絞るとよく写る。色も解像も良好。

●OMマウント

 K&F Conceptのマウントアダプターを入手。OM→ライカL(SL)は国内には出回っておらず、OM→ライカMマウントのアダプターを使い、ライカM→ライカL(SL)の合わせ2段重ねで使っている。レンズが多いので、更新頻度は期待しないで下さい..

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レンズ名 焦点距離 F値 個人的判定 色合い 中央解像 周辺解像 周辺色付き コメント
Zuiko Auto-W 21mm F2 良好 良好 甘い わずかに緑色 絞り開放では周辺は甘目だが中央はよく解像しており、ボケを活かした広角写真が得られる。
Zuiko Auto-W 21mm F3.5 良好 良好 甘い 緑色 周辺の着色はF8くらいで目立たなくなる。四隅の甘さは残るが、構図次第では使える。
Zuiko Auto-W 24mm F2.8 良好 良好 良好 わずかに緑色 周辺の着色はF5.6くらいで目立たなくなる。解像はしっかりしており、常用できる。
Zuiko Auto-W 28mm F2
Zuiko Auto-W 28mm F2.8 良好 良好 少し甘い 特になし 解像、色合いとも良好で、常用できる。
Zuiko Auto-W 28mm F3.5 良好 良好 良好 特になし フィルム時代から優秀なレンズである。周辺の破綻もさほどなく、良好。
Zuiko
Auto-Zoom
28-
48mm
F4 良好 良好 少し甘い 特になし 解像、色合いとも良好で、常用できる。
Zuiko Auto-W 35mm F2 良好 良好 良好 特になし 周辺光量落ちは少し見られるが着色はほとんどなく、良好な写りだ。
Zuiko Auto-W 35mm F2.8 良好 良好 良好 特になし 周辺光量落ちはあるが着色はほとんどなく、良好な写りだ。ボケは癖がある。
Zuiko
Auto-Zoom
35-
70mm
F3.6 良好 良好 良好 わずかに緑色 絞り開放からよく写る。解像度は満足できるもので、周辺の色付きも気にならないレベル。
Zuiko
Auto-Zoom
35-
70mm
F3.5
-4.5
良好 良好 良好 特になし 廉価版ズームであるが、解像はしっかりしていて色も良い。常用できる。
Zuiko Auto-S 40mm F2 良好 良好 良好 特になし 絞り開放ではパープルフリンジがあるも、周辺の色付きもほとんどなく、良いレンズだ。
Zuiko Auto-S 50mm F1.2 良好 良好 良好 特になし 絞り開放ではもやっとするが解像は十分であり、良いレンズであることを再確認。
Zuiko Auto-S 50mm F1.4 良好 良好 少し甘い 特になし M-System銘の古いレンズであるが、良く写る。
Zuiko Auto-S 50mm F1.8
Zuiko
Auto-Macro
50mm F2 良好 良好 良好 特になし 絞り開放から十分なコントラストがあり良好。お勧めできる。
Zuiko
Auto-Macro
50mm F3.5 良好 良好 良好 特になし 絞り開放からシャープで良く写る。お勧めできる。
Zuiko Auto-S 55mm F1.2 良好 良好 少し甘い わずかに緑色 絞り開放ではもやっとするがF2以降はしっかりしている。高輝度部分には緑色縁取りがある。
Zuiko
Auto-Zoom
75-
150mm
F4 良好 良好 良好 特になし 古いレンズでコーティングもモノコートであるが、けっこう健闘していて良い結果が得られた。
Zuiko
Auto-Macro
80mm F4 良好 良好 良好 特になし 大がかりになるので、三脚を使うか感度を上げることを推奨。描写は精細で良い。
Zuiko Auto-T 85mm F2
Zuiko Auto-T 100mm F2 良好 良好 良好 特になし OMシリーズ中最も優秀なレンズの一つであり、デジタルでも良好な結果。
Zuiko Auto-T 100mm F2.8 良好 良好 良好 特になし 全般にシャープで安定している。
Zuiko Auto-T 135mm F2.8 良好 良好 良好 特になし 全般にシャープで安定している。
Zuiko Auto-T 135mm F3.5
Zuiko
Auto-Macro
135mm F4.5
Zuiko Auto-T 200mm F5 良好 良好 良好 特になし 絞り開放では高コントラストな部分の境目に色付きが見える。
Zuiko Auto-T 300mm F4.5 良好 良好 良好 特になし 解像良好であり使える。しかし、マイクロ4/3に慣れてしまうとこの大きさの望遠レンズはなかなかきつい。
SIGMA 80-
200mm
F4.5
-5.6
良好 良好 良好 特になし 絞りが故障しており開放しか使えないので参考程度に。
レンズ名 焦点距離 F値 個人的判定 色合い 中央解像 周辺解像 周辺色付き コメント
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