Sigma fp 所謂、フルサイズという分類になる。フィルムの35mm判(24*36mm)の画面に相当
(21年4月にEVFも発売となった。ボディが大型化するのはこちらも同様であるが、背面の拡大よりは良いかと思う。) このページでは、古いレンズでの画像の出方を簡単にレポートしつつ、写真の例をつけて行こうかと考えている。既に、ソニー機で十分確認されているような内容だろうけど。 使ってみての印象は以下の通り。 (1)完全に電子シャッターのみなので、機械的なショックがなく、最低シャッター速度をある程度上げておけば手振れも目立たずきれいに撮れる。 (2)EVFがないのはやはり不便。古いマニュアルフォーカスレンズは背面での拡大表示でフォーカスを合わせるが、手を前方に持ち上げての作業は慣れが必要だ。 →拡大ファインダーのLVF-11も使ってみた。見え味は良いし拡大倍率も適切であるが、マミヤ645などのようにゴロっとした外観は装着するレンズとともに収納への制限が多く、やはり持ち運びには不便であった。 →21年4月にEVF-11が発売になり、早速導入した。こちらの方が構えていて安心はできるが、横方向にかなり大きくなりこれもバッグへの収納は難しい状況だ。また、運んでいるうちにEVFと本体の間のねじが少しずつ緩むようで、バッグから出す際にねじを確認するという手順を踏んでいる。外付け機器で、かつここにストラップを取り付ける構造上、安全のためには仕方がない。 (3)周辺画質は、やはり広角系では厳しい。元々のレンズ周辺光量低下はさておき、撮像素子への入射角度がきついと緑色に偏るようだ。標準レンズでも、ものによっては周辺にうっすらと緑色が現れる。対策として、カラーシェーディング補正機能がある(白い壁などで色付きを記憶させる)が、登録は10種類までだ。 (4)操作系としては、カラーモードが独立のボタンになっているのはなかなか面白いし、使う頻度も高い。一方でカスタマイズできる範囲は少なく、QSボタンのメニューくらい。静止画モードでの赤ボタン(動画のスタートボタン)のカスタマイズは、わずかにon/offのみである。 ★専用レンズのコーナー ライカ主導で開発されたLマウントレンズでの作例。 最近のシグマのレンズは絞り開放から安定して良く写るので、安心して使える。45mmF2.8の系統で、広角と中望遠が出たら、軽量セットとして持ち歩いてみたいものだ。 Lマウント作例はこちら ★オールドレンズのコーナー 主としてこちらのために導入したようなもので、現在いろいろなレンズで試行中。予想通り、広角系は撮像素子との相性が良くない。一眼レフ用レンズだと、レンズと撮像面の距離が離れている分、入射角度が緩やかで画質が良いように見える。 【レンズとの相性について】 以下は私の個人的な感想であり、同条件で測定したデータなどによるものではありません。また、個々のレンズの状態や個体差等を考慮したものでもないので、その点何卒お含みおき下さいませ。 【評価について】 基本的には絞り開放〜1段絞ってどうか、くらいのところをコメント。 ・色合い 地味:彩度がない、白っぽい 良好:通常の撮影に適す ・解像 悪い:結像せずボヤボヤ 甘い:結像するがもやっとしたものがまとわりつく感じ 良好:通常の撮影に適す ・周辺色付き 緑色になるのでその度合いをコメント。周辺光量低下は元々のレンズの特性(フィルム時代含め)もあるので原則不問だが、黒っぽいものはその旨コメントを入れた。 ●ライカ系(スクリューマウント、Mマウント) アダプター経由のフォクトレンダー プロミネントレンズも含む。焦点工房のライカM→ライカL(SL)マウントアダプターを使用している。無限遠位置はオーバーになっている(レンズの∞位置では遠景のピントが無限以上になる)ので、最短近接が1.1mくらいになってしまうのが残念だ。そこで、ヘリコイド内蔵タイプを追加で導入した。これは大変便利なもので、これを基にすると、OMやデッケルマウントも最短撮影距離が短縮できる。 ライカ系作例はこちら
●M42マウント 相当数処分してしまったので、種類は少ない。M42マウントは、マウントのちょっとした形状の違いで入りにくかったり、指標の止まる位置が異なるので注意が必要だ。これはフィルムで撮っていてもたまにあるので、マウントアダプターゆえの問題ではない。 M42・デッケル・エキザクタその他作例はこちら
●パクセッテM39マウント どこに入れるか悩んだのだが、結局どこに入れても仲間的なものはないのでここに。eBayのレアアダプターズさんのところにパクセッテ/ライカSLのアダプターが出ていたので入手した。アダプターの直径が大きいのでレンズがちょこんと乗っかっている感じでユーモラスである。近接用ヘリコイドがついているが、固定はサイドのネジなので安定性には欠けるのと、ヘリコイドのピッチが緩い(というのか)ので近接するには何回転も回さねばならず無限遠への復帰が面倒で、どちらかというと無限遠位置微調整に使っている。アダプターについては他の手段もあって、レンズ側M42/カメラ側M39のヘリコイド(全長12-19mmで伸縮)つきアダプターがあり、レンズ側にM42/M39リングを入れてカメラ側をライカMアダプターを付けると、ライカM/ライカSLアダプターにつけてヘリコイドで無限遠を調節して撮ることができる。こちらの方が小柄にまとまるのと、アダプターのヘリコイドが直進式なのでレンズが回転せず、使い勝手は良さそうである。 M42・デッケル・エキザクタその他作例はこちら
●Olympus ACEマウント パクセッテ同様どこに入れるか悩んだのだが、レンズシャッター式レンズ交換カメラということでパクセッテの次に入れる。mukカメラサービスさんのところで3Dプリンターを使ったACE/ライカMのアダプターを入手した。しっかりした作りで、問題なく使える。レンズ固定はくさび状の部品を押し込むやり方になる。 M42・デッケル・エキザクタその他作例はこちら
●デッケルマウント DKL/M42-M42/Lマウント、DKL/M-M/Lマウントの2系統、それぞれ2階建てで使っている。後者は、M/Lアダプターにヘリコイド内蔵タイプがあるので、レンズシャッター一眼レフレンズの宿命である最短撮影距離が長いという欠点を補うことが出来る。フィルムでもボディが使いにくい等の理由で人気が高いとはいえない分野であるが、おかげで良いレンズが安価に入手できる。自分の場合、いつの間にかM42のレンズより多くなってしまった。 M42・デッケル・エキザクタその他作例はこちら
●エキザクタマウント KIPONのマウントアダプターを入手。絞り機構が出っ張っているレンズは見た目が少し異様な感じになる。絞り忘れをしないよう、絞りをマニュアルにして使っている。エキザクタはフィルム時代から人気度と言う点では少し下がるのもあり、良いレンズが安価に入手できる。 M42・デッケル・エキザクタその他作例はこちら
●OMマウント K&F Conceptのマウントアダプターを入手。OM→ライカL(SL)は国内には出回っておらず、OM→ライカMマウントのアダプターを使い、ライカM→ライカL(SL)の合わせ2段重ねで使っている。レンズが多いので、更新頻度は期待しないで下さい.. OMマウント作例はこちら
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