09年2月中旬
第4次北海道旅行
第1日 第2日 第3〜4日

第2日 09年2月12日
網走→北浜→斜里→標茶→釧路

ホテルからの景色 今日は、景色を見ながら朝食移動する日だ。ホテルの部屋から外を見ると、どんより曇っている。鉛色の空はいかにも北辺の地という気分になる。
 レストランに下りて行き、朝食のビュッフェを食べる。息子はあまり食欲がないのか、ウィンナーなどを少し食べてあとは遊びたい様子だ。部屋でひとしきり遊んだ後、チェックアウトする。今日の列車は釧網本線10:01発の快速しれとこ号。これで15分弱走り、北浜で途中下車する。本来乗ろうと思っていた列車はノロッコ1号で、これは客車の壁を取り払って大きな視界を確保した展望車両というか、トロッコ風列車というか、それでオホーツク海を見るのだけど、動く景色だけではもったいないので、北浜で駅に併設されている展望台に登ったりしようというわけだ。

しれとこ号 快速しれとこ号の車内は空いている。後の発車のノロ道内限定ということなのでッコ号はかなり混んでいるようなのだが、この列車はまあ5割も乗っていない感じだ。暖かい車内で息子に気動車(ディーゼル車両)のことを教えていたら、隣のボックス席の人がみかんをくれた。お礼を言ったら曖昧な笑顔をするので、あれと思ったら台湾の方だったようだ。こちらにはお返しできるようなものがなくて恐縮しきりだ。
 車窓は、街を外れるとほどなくオホーツク海が見える。海上に氷はなく、残念ながら流氷の(来ない)予想は当たっているようだ。鉛色の空と、鈍いエメラルド色の海、雪の中から草が顔を出しているさまは何ともうら寂しい。
オホーツク海 列車はすぐに北浜に着いた。駅の周りには何もない。線路から数十メートルで海である。本来はここで流氷がじっくり見られるはずなのであるが、既にそれが期待できないこ北浜駅にてとは分かっている。駅舎は小さいのだが、その中は壮観である。壁や天井の一部まで、切符や名刺などで埋め尽くされているのである。誰が始めたのだろうか。ここまで来ると徹底して埋め尽くしていいのだと思ってしまう。駅にある喫茶店のような店は営業していない。夏季はやっているのだろうか。
 展望台は駅舎のすぐ隣にある。オホーツク海から吹き付ける風が冷たい。流氷は全く見られず、海岸に雪の塊のようなものが少しあるが一度接岸したのだろうか。あまり見るべきものは無かったが、オホーツクの風を体感した、ということでこれで良しとしよう。いずれは流氷を見たいとは思う。
記念写真も撮っておく展望台からの景色ひょっとすると流氷の残骸?











 30分ほど駅に居て、ノロッコ号に乗る。車両は50系客車の側面をほとんどぶち抜いた格好になっており、夏場は窓がなノロッコ号到着いトロッコ風の車両だが、今は冬なので透明な樹脂板を貼り付けて風を防いでいる。ストーヴもあって、売店で買ったスルメを焼いて食べることも出来るらしい。窓からの隙間風があるわけでもなく、暖かい車内であった。客は8割以上乗っているようだが、私たちの座る6人掛けの椅子に車内の様子は私と息子しか座っていない。指定席は一応窓側ということになっている。けれど、取る時期が遅かったので、海側ではないのが残念だ。海側の座席は海に向かって座る形になっていて、実に展望が良く羨ましい。もっとも、窓が大きいので山側(というほどの山はないが)の座席からも十分に海は見える。
 さて、息子はしばらくすると眠くなってしまったようだ。寒いところから暖かいところに来ると、気持ち良く、眠くなるのはよく分かる。私は風景を堪能して、ゆっくり走る列車の旅を満喫した。
すぐに眠くなるノロッコ号の車窓から








 ノロッコ号に乗っていたのは30分少々だ。知床斜里に11:22に到着。本来なら釧路まで列車直通で行きたいのだが、この先の緑−川湯温泉の間の峠越えをする列車は1日にわずか4本しかない。そのうちの、午前の最後の列車が最初網走から乗った快速しれとこ号なので、その後の列車に乗った人は、もう夕方まで列車がないのである。そこで、知床斜里から標茶まで、ツインクルバスというものが運行されている。JR北海道の旅行センターの名前はツインクルプラザというから、そこから取った名称だろう。延々2時間乗って、運賃はわずか1000円。バス単独での利用はできず、接続するJRの切符がなければならないのと、事前の予約が要るのが制限事項になる。でもまあ、それはこの際仕方がない。列車との接続は非常によくて、ノロッコ号の写真を撮っていたらすぐにバスの発車時刻になってしまい、バスまで半ば走ることになった。
 バスはJR北海道が直接運行しているのではなく、斜里バスという会社に委託しているようだ。青緑色のきれいなバスで、なんとハイブリッド方式の動力だそうだ。珍しいので、そのバスの土産が欲バスの車内、やはり眠くなるしくなる。限定のチョロQがあるというから、早速購入した。またチョロQか..
 息子は早々に寝てしまっている。結局、バキタキツネが見えたスが着くまでずっと寝ていて、キタキツネが居るのも見逃してしまった。さすがに幼児には厳しい行程だったかと思うと申し訳ない気分である。車窓は雪景色で、旭川あたりに比べると格段に雪深くて美しい。広い畑をキタキツネが走って行く姿も見られた。カメラの能力が足りないので、全く写真としては不満なものになってしまったが。息子も寝てしまっているし、こんなことなら一眼レフと望遠を持ってきても良かったと思う。次回の課題としよう。

硫黄山の噴煙 川湯温泉のあたりでは空中をキラキラしたものが舞っていた。ダイアモンドダストというよりは、付近の木々から風標茶に到着に吹かれた雪のようだが、サラサラしているのでいつまでも空中にあって美しい。川湯温泉のあたりでようやく中間地点で、そこから1時間弱で標茶に到着した。バスガイドさんはよくしゃべっていて内容も良かったが、ちょうど眠い時間帯なのか、客の反応は今ひとつだった。私は一睡もせず外を見ていた。

 標茶では乗り継C11-207 連結中ぎ時間が多少ある。ここからはSL 冬の湿原号に乗る。C11が牽引する客車列車である。ちょうど、SLを連結する作業中で、それを眺めていた。釧路へ向かう列車はバック運転だったのか。釧路に着いて写真でも撮ろうと思っていたが、格好としては少々残念である。そういえば、この列車も、釧路から標茶への座席は全く空いていなかったのだ。これも、運転方向の人気を反映したものかと勝手に推測している。14系に赤い帯つけても3等車には見えない..
 SLはC11-207号機。惜しむらくは客車が14系であること。特急用の、窓が開かない車両なのだ。もっともこの季節、窓が開く車両だとしても開けることは不可能だろうが。車内は、古い客車の雰囲気を演出するために、本来のリクライニングシートからボック車内は余裕ありスシートに置き換えられ、車端にはストーヴもある。各ボックスに大きなテーブルがあるのは、昔の客車に比べてシートのスペースに余裕があることの証左でもあるが、北海道で旧型客車に乗っていた者としては、この広さは今日の昼食あまりおもしろくない。と言いつつ、息子がチョロQを走らせたりして遊ぶには良いし、せっかく整備して運行しているのに文句をつけるのも大人気ないだろう。

 沿線は見渡す限りの雪景色だ。広い畑や湿原が見渡せて、いかにも北海道に来たという実感がある。途中、丹頂鶴が舞う姿も見られた。幼児連れでなければ、超望遠を持参し途中下車して撮りたいところ。
 列車はそれほど速度を出さない。大きな機関車ではないし、行楽列車だから無理はしないのだろう。急勾配もないから煙もそれほど出ないが、それでも一回止まった後で走るにはかなりの煙を出していた。それがまた雪の景色と良いコントラストを成して美しい。こういうのを見ると、走る姿を撮るのが専門の人の気持ちもよく分かる。
冬の湿原号からの景色平らだなあ








何時の間にか増える釧路駅到着








釧路駅 1時間22分の走行時間は瞬く間に過ぎた。定雪で遊ぶ刻に釧路に到着。15時過ぎなのでまだ十分に明るい。駅前のホテルに向かう間、息子は歩道に積もった雪の中に足を突っ込んで大喜びだ。たしかに、これほど積もった雪は見たことがないのである。
 それにしても、意外なのはあまり寒くないこと。息子は上着を着ていない。挙句に、「ほっかいどうってあったかいねえ」などと言い出す始末だ。暖かいはいくらなんでもないのだが、私の感覚でもあまり寒く感じられず、拍子抜けした。
ホテルの部屋ホテルからの景色チョコレートクッキーを買う








 ホテルの部屋に荷物を置き、外を散歩。駅でクッキーを買う。息子のおねだりに押し切られた形なのだが、これは帰路で役に立つことになる。駅から街のほうに歩いていき、和商市場に入る。ここで有名なのは、勝手丼なる食べ物。ごはんを買い、その上に色んな店で買った刺身を載せて食べるのだ。店先に並ぶ魚やカニの姿の立派なこと。息子はカニの大きさに恐くなり、カニのある店を避けて歩いていた。
 で、勝手丼だが、息子は刺身がダメなので、ごはんとコロッケと焼き魚、さらにはイチゴも買った。イチゴは私が刺身を買ったお店で洗ってくれた。私の勝手丼はサケ、イクラ、タラ、エンガワ、マグロ赤身、カンパチ。イクラが300円、マグロが200円、そのほかは100円だ。ごはんが足りなくなってしまったので、息子のを少しもらった。息子はいきなりイチゴにかぶりついてしまい、なかなかご飯に移らない。結局イチゴを1パック食べてしまい、ご飯はコロッケ、焼き魚それぞれ少しずつでおしまい。後でおなかすいた、と言いそうなのでコロッケとご飯は持ち帰ることにした。焼き魚は私が食べてしまう。
和商市場勝手丼をするにはこういう店でイチゴばかり食べる息子








 夜の街を少し歩き、ホテルに戻ってきた。ご飯を食べさせて、シャワーを浴びて就寝。
釧路駅周辺の夜景









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