06年4月 南紀小旅行 第1日 第2日 第3日


●第3日 06年4月3日(月) 南紀白浜→羽田→自宅

 今日は少し寝坊した。朝食は遅い時刻だと混むという話であったが、今日は月曜日で、混んではいない。ただ、それを見越してビュッフェのおかずが少ないのは残念だ。昨日食べた小さなハッシュポテトがないよい天気。楽しみにしていたのだがなぁ。
 食べた後、部屋に戻って、カメラを担いで風呂のあるフロアに上がる。今日は天気が良いので海がきれいに見える。調子に乗って何枚も撮ったが案外月並みというか、白良浜の手前に見える屋根があんまりきれいではない。浜は、近くで撮る方が良いようだ。

 荷物をまとめて、チェックアウトをする。白い砂が眩しい駐車場の車に荷物を入れ、車はしばらく止めさせてもらって白良浜に散歩に行く。太陽が出ており、白い砂がまぶしい。浜にはブルドーザとショベルが入ってきていて、何やら整備中だ。夏に備えて砂を盛り直しているということか。そういえば、ここは白浜をよりきれいに演出するために、オーストラリアから砂を入れているとも聞く。そこまでしなくても、と思わないでもない。
弁慶の産湯(ほんとかいな) 白良浜を出て、1日目に行った銀ちろのあたりまで歩く。足湯があるところだ。足湯に浸かりながら喫茶できる店もあるが未だ開店していなかった。弁慶の産湯というのがあって、こちらは手を入れる方だ。ぬるめであるが気持ちが良い。手を入れてぼんやりしているというのはちと間抜けな構図である足湯の喫茶店が。その隣は喫茶店で、なんと足湯に浸かりながらお茶が飲めるらしい。ここでぼんやりするのも良いのだが、未だ営業時間になっていないようで、店員も客もいなかった。そこで、銀ちろの向かいの足湯には実際足を浸けてみた。案外熱い。浸かったところだけピンク色に染まった。そよ風と足元の暖かさの対比がたいへん気持ちよかった。

 足が軽くなったところで、さらに散歩を続ける。白浜銀座からさらに奥のほうに進み、右に折れると坂を登るのだが、路地が狭くて、行き止まりも多くて迷いそうなところだ。でも、時間はたっぷりあって縛られていないから気楽なものだ。マンホールコレクション一つ増やしておく。無論、持って帰るのではなく写真であって、以前から、色々な街のマンホールの写真を撮り溜めている。それぞれの街の個性があって面白い。大した数で無い上にろくに整理していないのでコレクションとは言いがたいが、そのうちまとめたい。
 海中展望塔というものがあって気になっていたので、次にそこに回ってみる。ホテルシーモアというところの海岸にあって、崖から通路が海中に出ており、その先が丸い塔になっている。この下に窓があるというわけだ。係の人が言うに、今日は海中がよく見えないので、それでもよければ子供料金(通常800円のところ500円)で入場可能、とのことだ。ヒマだし、話の種にもなるからと入ってみた。晴れていて遠くまでよく見える。しかし海上は波が高く、風が強い。青緑色の海は美しい。展望塔はそっけない建物だ。自動販売機とテーブル・椅子があるだけでガランとしている。そこから螺旋階段を下っていく。すると係の人の警告は本当にその通り、いや想像以上に状況は悪く、ほとんど海中は見えない。波が高く、泡だった(あるいは砂を巻き上げた)海水に、海草などが舞っており、魚は何となくシルエットで見えるだけであった。ちょっと、これは500円でも割が合わないと感じた。次があるかどうかは分からないものの、気をつけよう。
海中展望塔へ 海は泡立っていて海中の景色は期待できそうもない.. 海の色は少し緑色がかっている 結局ほとんど見えず

 展望塔があまりにひどかったので、天気が良い状態での円月島に行ってみよう、とあまり考えもなくそこに向かう。期待通りここはきれいな景色で、楽しめた。しかも、ここはなぜか波が低いのだ。グラスボートがここらを回るのも分かる気がする。ひとしきり景色を楽しんだあと、海中が見えなかったからついでに水族館でも、ということで京都大学の水族館に入ってみる。ここは期待していなかったのだが嬉しい誤算で、かなり展示が充実している。親と歩いていて時間つぶしに、と水族館に入ったのはこれが2度目で、最初はワイキキだった。そのときも期待していなかったのだが見てみるとこれが楽しいもので、ひょっとすると私は水族館好きなのかも知れない。今後そういう方面もちょっと開拓してみようかね。展示の内容を系統だって理解することはなかったが、変わった姿の魚にただただ感心した。ハコフグがいい。かわいいよハコたん..
困ったときの円月島 天気はよく、ここらへんは波も穏やか ヤドカリ、イソギンチャクつき 高足カニ
オコゼ、作り物のように動かない 海底の様子をきれいに作ってある ハコフグです コバンザメ、くっつく相手がなく止む無く壁に

 昼食にする。朝にたくさん食べたので、昼が遅くなってしまった。昨日、とれとれ市場の食べ物が美味しそうに見えたので、そこに行って各自好きなものを食べることにする。私はうな丼に寿司2つ。他は海鮮ラーメンなど。鰻が分厚くて、柔らかくて、鰻好きの私には嬉しい限りだ。ここの産なのかどうかは分からない。寿司は、シャリが柔らか過ぎのように思える。昨日食べた回転寿司でもそういう傾向で、ここらの人はこういう設定が好みなのか?(偶然だろうけど)。Sが南紀名物の「めはり寿司」を食べたいというので、それも追加で買ってみる。寿司と言っても酢飯ではなく、高菜を刻んで、味付けしてあるご飯に混ぜたものを、高菜漬けで包んだものだ。昔は目を見張るほど大きかったというのが語源だというが、今のサイズはいなり寿司くらいになっている。さっぱりした味で、美味しい。ただ、既にうな丼に寿司を食べた後なのでこれ以上ご飯ものは無理である。1個だけであとは遠慮した。
 遅い昼食の後は、白良浜に行き、自由行動とする。Sと母は風呂に行き、父と私はそこらへんで散歩していた。私は、途中から歩くのも億劫になり、ひたすらベンチでぼんやりしていた。波の音が聞こえ、そよ風が気持ち良い。しばらくして父を見失って少し焦ったが、後で聞くと近くの神社に居た由、父は寺社好きなのであった。皆が集まったところで、またも円月島に向かい、夕景を眺める。今日はレンタカーを返す都合上、日没まではここには居られない。せっかく天気が良いのに残念だ。
散歩中 円月島夕景 そろそろ帰らねば

ゲートは一つしかない マツダレンタカーに車を返し、空港まで送ってもらい、ガラーンとした空港のロビイでヒマつぶしをする。母がナギサビールという南紀の地ビールを買ってきた。ペールエールで、何となくフルーティな香り。美味しいのだが、こういう個性は飽きも早いだろ機内よりうと思う。そうこうしている内に出発が迫ってきたので、ゲートに向かった。改札は1箇所しかない。1日3便だからそれで足りるのだろう。しかし、せっかく空港を造り直してこれではもったいない。関東では南紀のことを知っている人は少ない。いいところだからもっと知られても良いと思った。

 離陸したら、昨日の荒天の影響か、少し風が強いようだ。しかし順調に羽田まで飛んで、無事に帰って来た。


★カメラ関係の話
 メインがデジタルのコンパクトカメラになった。リコーGR digitalである。そして、ここぞというときのために、マミヤ645Proを使っている。キャラクターが違うから、メインとサブという関係でもなさそうだ。マミヤの交換レンズは35・55・110mmで、これは使いやすいセットだ。35mm判では22・34・68mmに相当する。GRでは300枚、マミヤでは90枚ほどを撮影している。

手前がGR digital、後方左がマミヤ645用110mm、右が35mm。中央に55mmつきボディ。

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