Agfa Ambi-Silette

 ドイツのフィルムメーカ、アクファのカメラでレンズシャッター方式のレンズ交換機だ。フォクトレンダーのプロミネントや、オリンパスエースなどと形式は同じく、レンズマウントの中にリーフシャッターがある。極めてシャープで、色が濃く、というフィルムメーカの理想を追い求めているのではないかと思うような写りが楽しめる。
 巻き上げが重くフィルム(パーフォレーション穴)が切れたりすることがあったため、整備してもらったが結局さほど改善が見られず一旦一式を手放すことになってしまった。その後、別の機体を入手したところ、程度の差はあれ重いことを実感、さらにネットでも巻き上げが重いという記述を見かけたので、まあそういうものと思うことにした。巻き上げはカメラ内の機構連動もあって重くなるのは理解できるが、巻き戻し時も重いので、フィルムゲートがタイトな設定なのかも知れない。
 レンズは4本あり、全て入手したが、機体不調のため一式全て手放し、その後130mmを除いて再び入手した。

 写真が多くなって来たので、作例ページを分けることにした。2台目も巻き上げは重いが、何とか使えている。巻き上げは1コマずつゆっくりやれば良いのだが、撮り終わって巻き戻す作業がとにかく大変だ。巻き戻しのノブの滑り止め模様が指に食い込んで痛い。
・カラーアンビオン Color-Ambion 35mmF4
 薄型で、ピント操作が難しいくらい、小さい。写りはごくシャープで、色ノリも良好。状態の良いレンズがあまりなく、けっこう探し回って購入した。レンズが奥まっているので汚れたとき乱暴な拭き方になるらしく、キズのある個体が多いようだ。
Color-Ambion 35mmF4 Color-Ambion 35mmF4 Color-Ambion 35mmF4 Color-Ambion 35mmF4 Color-Ambion 35mmF4 Color-Ambion 35mmF4
Color-Ambion 35mmF4
 
・カラーゾリナー Color-Solinar 50mmF2.8
 開放からシャープで、色の濃いレンズ。舞台を撮った時、上下が暗かったため間違ってパノラマで焼かれてきたことがあったのだが、そのあまりの画像のシャープさに、DPE店の間違いを指摘しないで引き取ってきたことがある。小型で、使いやすい。
Color-Solinar 50mmF2.8 Color-Solinar 50mmF2.8 Color-Solinar 50mmF2.8 Color-Solinar 50mmF2.8 Color-Solinar 50mmF2.8 Color-Solinar 50mmF2.8
Color-Solinar 50mmF2.8 Color-Solinar 50mmF2.8 Color-Solinar 50mmF2.8
 
・カラーテリネア Color-Telinear 90mmF4
 非常にコンパクトにまとまった中望遠レンズ。ライツのエルマーよりさらに小型に出来ている。色もシャープネスも標準・広角と同傾向で、よく写る。開放では少し周辺光量が落ちる。また、逆光で明確なゴーストが出ることがある。最短撮影距離が1.8mと長いのは使いにくい。
Color-Telinear 90mmF4 Color-Telinear 90mmF4 Color-Telinear 90mmF4 Color-Telinear 90mmF4
 
・カラーテリネア Color-Telinear 130mmF4 *
 なかなか見かけない、このシリーズ最長の望遠レンズである。異様な外観に圧倒されるが、130mmF4という中途半端なスペック、ビハインドシャッター式のレンズシャッター機の宿命ともいえる最短撮影距離3m、というのはどうにも使いにくい。外観はココ
Color-Telinear 130mmF4
 
その他のカメラ レンジファインダーに戻る
 
トップページに戻る