15年7月下旬
西表島 小旅行
第1日 第2日 第3日 第4日



 あまり家族旅行の計画を入念に決めない我が家である。たいていの休日は配偶者Sの母方実家とか、そちらの所有する長野県の別荘が多いのだが、たまには南もいいね、と候補になったのが西表島。長男が小学校だから夏休み時期でないと休めない、それならば早めに飛行機と宿は確保せねばということで珍しく早割75で航空券を確保、宿もなかなか取りにくかったが何とか確保した。
(拡大する写真には枠が付いています。また、文中にも写真等へのリンクがあります)


●第1日 16年7月28日 自宅→羽田→石垣島→西表島

 10年以上前に石垣島に行ったとき、JAL系の直行便
(と言いつつ実際は那覇で給油していたらしいが)が小さい機体で全然取れなかったのを思い出し、ANAならどうかと調べてみたら新しいB787が就航しているので、それなら定員もそれなりに多いし、と予約を試みた。3ヶ月近く前であったがほぼ満席。座席は真ん中の3列と、通路を挟んでもう1席となった。3席に配偶者Sと三男、長男、次男が座るように予約した。

 飛行機の時間が7:50と、幼児連れにはかなり厳しい時間帯なので相当早起きして絶対に出発を後らせまいと頑張った。さすがに息子たちは普段の学校や保育園の時とは違って、てきぱき動いてくれた。今日は平日だから、夏休みと言ってもどこの飛行機も埋まっているということはない。残席×のマークはわが石垣行と長崎への便だけである。その長崎行はもうしばらく後ということもあり、カウンターに並んでいるのはほぼ石垣行のようだ。家族連れでビジネスの方はほとんど見かけず、それに何しろ荷物が多い。我々も、まぶしい日差し対策としてワンタッチの折り畳みテントを持っている。
 長い列を待ち、ようやく荷物を預けて保安検査を通り、途中で弁当を買ってゲートに向かう。荷物預けに時間がかかってしまったからあまり余裕がなかった。搭乗してみてがっかりしたのは、B787で最新の機体だから座席のエンターテインメントシステムも充実していると期待していたのに、やはり国内線、個別モニターはないし座席ピッチも狭かった。半年前にシアトルまで同じANAのB787で行っており、国際線の機体の充実度とつい比べてしまうので余計気になるが、まあコストダウン優先ってことですかね。

 座席は窓側ではないし席も狭いしで道中退屈であった。息子たちは周囲と比べても行儀よく、まずまずの滑り出しと言えよう。

 石垣空港はリニューアルされていた。きれいな設備で良いと思ったら、荷物受け取りのスペースが狭く、家族連れが圧倒的な便が着くと激しく混んでしまう。加えて、荷物が出てくるまでかなり待つことになった。ふだん出張で国内線に乗っても荷物を預けることはほとんどなく、どこの空港でも素通りするから気にならないのであるが、こうも混んでいると、待つ時間やきもきしてしまう。
 空港を出ると、次は離島ターミナルまでバス移動である。旧空港は市街地に近く、車で10分程度の距離だったと記憶しているが、今はかなり東に位置していてバスで35分ほどかかる。通常の路線バスなので、途中の停留所も多く、のんびりしたペースである。タクシーならもっと早くは着くだろう。今は、余裕があるからのんびりで良い。息子たちは最後列で寝てしまった。


 離島ターミナルに着いた。立派な建物だ。そういえば前に来たとき離島ターミナルと言ってたっけ、と思い調べてみたら、以前は離島桟橋で、07年に場所を移転してターミナルを開業したとあった。なるほど、石垣島もどんどん変わっているわけだ。西表島(上原港)への便は13:30で、少し時間があるのでターミナルから出て昼食をと思ったが、あいにくどの店も混んでいるか、座れてもすぐには料理は出せないとのこと、まあ、都会のペースでなんでもできると思っちゃいけないのであるな。それで、ターミナルに戻って売店で弁当を買うことにした。タコライス、サンドイッチ、ポーク玉子海苔巻きおにぎりなど。タコライスはかなりピリ辛で息子たちには厳しかったようで、ほぼ私が食べた。ポーク玉子海苔巻きはちょっと普段食べない味で、これは面白い。長男は石垣空港の荷物待ちの間に朝食べなかったカツサンドを食べてしまったからか、ほぼ食べず。まあ、これから船に乗るわけで、乗り物酔いするから今は小食で良いだろう。

 桟橋に出た。港とは思えない、エメラルド色の海が美しい。乗る船は第88あんえい号で、最高速度34ノット(時速63q)の高速船である。高速船と言えばオーストラリアのケアンズからグリーン島まで乗ったときの経験では、後ろの席の方が揺れない。その時は後部座席がJTBに押さえられていてさすが、こういうところはお金がかかるツアーは違うねえと思ったものだった。が、最後部の一段高い座席は床下にエンジンがあるようなのできっとうるさいだろうから階段を降りた船室の後方に座ることにした。

 しばらくして出発。上原港までは所要1時間。下の船室とあって窓は水しぶきで濡れて、塩分でべっとりしているので景色が楽しめないのは残念だったが、船は案に相違してたいして揺れず、快適だった。

上原港のターミナルはこじんまりとしていて桟橋から出るともう、ターミナルの建物と駐車場が目の前にある。レンタカーの人に案内されて営業所に向かう。車はマーチで、さすがに5人で乗ると狭いから息子3人が後部座席に座る。子供だけだと騒ぎがエスカレートするのであまり良くないが、今回は仕方ない。たいした距離を乗るわけでもなし、まあいいでしょう。

 上原港から宿まではほど近い。帰りの飛行機の都合から港に近い宿を選んだというのもある。宿はコテージを借りる形式で、管理棟でまず手続きをして、係の人の自転車についてゆっくり走り、自分たちの止まる建物に案内された。大きなコテージで、おそらく10人以上泊まれるのではないかと思うが、キッチンは狭く、定員いっぱいに泊まって自炊だと厳しい感じ。また、この大きな空間を普通のエアコンで空調しているから能力不足は明らかで、2段ベッドの上段やロフトの空間は非常に蒸し暑かった。

 コテージは海に近いので、早速出かける。海岸にはほかに誰もいなかった。砂浜というより、サンゴの死骸が細かくなったものなので、裸足だと歩きにくい。海の中はもっとゴツゴツしていて猶更だ。サンダルだと水の抵抗が強いし、これはちゃんとマリンシューズを買うべきだったと後悔する。次回以降の課題だな。
 水温は暖かく、のんびりするには良いが風がけっこうあって、日よけ用に持ってきた簡易テントは風で大きく揺れてしまい、あまり休憩できた気がしないのが惜しい。水中は細かい砂(サンゴが粉になっている)が舞い上がるから見通しは悪く、水中の写真は上手く撮れない。これは別のビーチに期待したいところ。

 海から上がって、別のビーチを探しつつその後夕食へ。星砂ビーチはまさに星の砂がたくさんあって拡大写真を撮るためにずっと這いつくばっていた。海も透明でこれは期待できそうだ。

 しかしその後が大変だった。行く先どのレストランでも予約でいっぱいであった。元々人口2千少々で、そこに観光客が来たらと思えば簡単に予想できる事態だ。観光案内をくまなく見て、ようやく見つけた小さな食堂は席は空いていたがおじちゃん一人でやっている店で「えっ、5人!」と驚いていた。先客も含めると、一人で切り回すには厳しいのだろう。実際、料理が出るのには時間がかかったが、あとは宿に帰るだけなのだからまったく問題ない。料理はおいしく、楽しめた。

おつかれさま。 コテージに戻り、シャワーを浴びて就寝。







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