04年2月27日 後半
川平ファーム→川平公園→米原→石垣市内→白保(泊)

川平ファームにて御神崎から県道79号線に戻り、川平湾を目指す。川平湾は石垣島の中でも屈指の観光地であるらしい。公園に向かう前に、川平ファームに寄って、パッションフルーツジュースを飲んだ。川平ファームと言っても、ファームの中を観光するわけではなく、売店といった装い。バルコニーに出てジュースを味わう。陽は傾きかけていて、気温が少し下がった。風が心地よい。森の中の一軒家のようなところなので、周りは鬱蒼としていて風にそよぐ葉の音しか聞こえない。よい休憩になった。ここから県道207号線を少し進むと川平公園のあたりになる。公園に行く道がよく分からず、とりあえずで右折したところ琉球真珠という店があった。装身具等にはまったく興味がないのだが、黒真珠というものがあるというので店に入ってみた。見ると、確かに黒い。もちろん真っ黒なわけではなくて、ブルーブラックというか、落ち着いた輝きがあって美しい。53年に、世界で初めて養殖に成功したのだそうで、貝の中に種になるボール(あるいは半球)を入れて、貝がそれに黒真珠のコーティングを施してくれるらしい。あそこで養殖をしています、と指差された先にはいくつかブイが浮かび、何やら作業をしていた。いろいろ説明いただいて恐縮だが、何も買わずに店を出た。
川平湾にて店のすぐそばが川平湾で、干潮なのか、海岸が広く露出していたので歩いてみることにする。海岸が緑色をしていて、岩のりがたくさん付いている。アーサというのだそうで、味噌汁などの具になる。海の水がきれいで、歩いている人も少なく、気分が落ち着く。木々は岩の上に根を下ろし、海側に川平湾大きく枝を張り出している。これが日よけになって涼しい。しばらく歩くと、左に展望台が見えてきた。おそらく、これが公園の展望台なのだろう。帰りは上を歩いて帰ればよい。前方に砂浜が見えてきた。観光用のボートが何艘も繋留されている。ほとんどがグラスボートという海底を見るためのボートのようだが、ダイビングのポイントに人を運ぶためのものもあるようだ。聞くと、17時に出るグ川平湾ラスボートがあるという。1人1000円を出して、それに乗ることにする。しかしいつの間に17時などという時刻になっていたのか。ほとんど時計を見ないで観光していたのと、日があまり落ちないので、気付かなかった。東京付近は東経139度、石垣島は東経124度くらいだからほぼ1時間の時差があるわけだ。今日は1時間、長く過ごすことになる。すぐに17時になって、ボートに乗り込む。シーズンオフだから客は10人ほどで、小さな船に乗せられた。あまり小さな船は怖いのだが、現地の人がこの人数ならこの船、で経験も豊富なのだろうから気にしても意味が無グラスボートからい。喫水が深いというか、海面が近いので海水のしぶきがカメラにかかりそうで、って結局気にしている。それでも何枚か外の写真も撮っておいた。観察ポイント(?)に着くと、船を停めていろいろ説明してくれる。珊瑚礁に船の底を擦るのではないかと思うくらい、浅い。そして浅ければ浅いほど、珊瑚はクリアに見える。説明によると、珊瑚は海面に出ない範囲でしか成長しないという。自然と、深さが決まってしまうわけだ。
以下にいくつか写真を上げておくが、残念ながら向かい側の人の顔が映り込んでしまっている。偏光フィルタを持参していなかったので、これを消すことが出来なかった。本当にきれいな写真を撮りたいなら、もちろん水中で撮るのがベストなのだろう。次回は、それに挑戦してみたい。グラスボートにてグラスボートにてグラスボートにて








海底の景色はやはり海岸から遠いところの方がきれいなようで、かといってあまり深いと遠すぎてよく分からなかったり、観察ポイントを探すのはなかなか大変ではなかろうかと思う。かなり岸から遠くまで来たが、湾の中なので揺れもなく、ちょっと船に弱い私でも特にグラスボート問題はなかった。帰りに寄ったあるところでは、船の進行に合わせて魚が一緒に泳いでくれるという妙技(?)を見せてもらった。なんでも、エサを船の進行方向に投げて、船のエンジン音を覚えさせたのだという。イルカやシャチではなく、ただの魚である。本当に出来るのだろうか(2年かかったそうだが)。しかし本当に、魚が動くのだ。驚いたのだけど、写真(上の3枚のいちばん右)で見ると、なんでもないただの魚群になってしまうのが惜しい。最後に珍しいものを見せてもらって、コース設定が面白く、十分に楽しめた。
船を降りて、帰りは予定通り(というほどの予定はないが)、川平公園の展望台経由で駐車場に戻る。既に日が傾いているので風景は黄色い感じで、観光ガイドにあるような川平湾らしい写真は得られなかった。次回は昼間に来るくことにしよう。
川平湾川平湾川平湾







駐車場を出て、県道79号線に入り、米原のヤエヤマヤシ群落に寄ってみる。時間が遅いので、売店も閉まっており、これは場所確認程度に終わった。これから宿に向かうかというと実はまだで、今日は宿で夕食を食べないことにしている。県道87号線を南下し、底原ダム脇を通って市街地に入る。ガイドブックで適当に探した海鮮居食屋「魚礁(パヤオ)」という店に行く。この市街中心部で、大きな駐車場は「わくわく駐車場」があるとレンタカー屋の店員から聞いていたのだが、店がそこからいささか遠いので、車でとにかく店の前まで行ってみた。Sが降りて店員に聞いたところ、駐車場はあるがいっぱいで、近くのJA(農協)の駐車場に入れてくれ、とのこと。そんないいかげんな..しかも、店内はけっこう空いているのに店員が調理と接客の2人で、非常ーーに忙しそうにしているとのことここで夕食。おいおい大丈夫かいな。で、農協に行ってみると、もう業務は終了している時刻なのに、駐車場にはかなりの車が止まっていて、立看板には「無断駐車禁止」とある。まさか職員がこんなにいるわけではあるまい。つまり皆、無断駐車しているわけだ。うーむ。レンタカーのナンバーだと思い切り部外者だし、大丈夫かねと思いつつやっぱり駐車して、店に向かった。Sの報告通り、店内は空いている。4組くらいの客がいてテーブルは3分の1が空いていて、カウンター席は1人しかいない。しかし店員の数はそれでも追いついていなくて、遅くてすみませんと盛んに詫びている。まあでもこっちも急ぐわけではないからとにかくまとめて注文しておいた。とりあえずオリオンビール(私は運転のため飲まず)、料理は刺身の盛り合わせにトーフチャンプル、イカ墨チャンプルというのがあったのでそれも頼み、後はよく覚えていないが2つ3つ注文した。イカ墨のは、そばと野菜などをイカ墨で和えて炒めたもので、塩気があっておいしい。口が真っ黒になるのはお約束である。トーフチャンプルはゴーヤチャンプルのゴーヤ抜き版のようなもので、今考えるとなぜゴーヤの方にしなかったのかと思うが、これも美味しかった。豆腐を炒める、というのが独特の香ばしさがあっていい。それと、ふだんは醤油系の味付けが多いから、カツオだしに塩の味付けは新鮮だ。まあ私は料理のことはろくに知らないので、結局なんでも美味しいと言っている。
店には途中からおばちゃんが1人増援され、料理の供給が急にペースアップ。まとめて頼んでいたらたくさん来てしまってテーブルからこぼれんばかりになってしまった。そんなわけでいろいろな味を楽しんで、宿の室内駐車場に戻ったらまだけっこう車が残っていて、まー皆さんやっぱり止めてます。そこから20分ほど国道を急いで、民宿「田作屋」に到着した。21時を過ぎていたように思われ、さすがにヘトヘト。シャワーを浴びると、一気に眠くなり、後は憶えていない。





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