蛇腹折り畳み式の6×45判のカメラで、シリーズ最終型である。巻き止め装置や二重撮り防止機構が入り、レンズは距離計連動であるが、唯一連動していないのはシャッターチャージだ。ファインダーはブライトフレーム式となり見やすいが、その分、III型以前より全体が大型化している。時代的には折り畳み式の中判よりは機動性のある35mm判のレンジファインダー機全盛時だし、この後一眼レフが普及するということもあり、少数が作られて終わった(5000台とも言われる)。そのため、一時期はレア物ということで大変高価であった。
レンズはシリーズの初期にはF4.5とF3.5の2種類があったそうだが、このIVの頃はF3.5のヘキサー75mmのみである。たいへん鮮鋭な像を結び、色もきれいである。
シャッターボタンはレンズを収納する蓋の部分にあり、ストロークは深めである。
操作性としては、シャッター速度と絞りが連動して動くLV式であり、単独で設定を変えるには連動を外すピンを押さねばならず、これが若干やりにくく慣れを要する。また、LV方式ではあるがシャッター速度は大陸系列で倍の列になっていないのでLVの目盛りからずれていてややこしい(これはこの当時の他のメーカでもよくあることだが)。 |