05年4月中旬
第1次香港旅行
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前口上

 昨年9月に結婚したのだが、そのとき弟夫婦が香港から来てくれたので、その答礼という形で訪問することにした。答礼なんぞ無論口実であって、行ったことがない東南アジアに行ってみようと思ったというところが本当のところだ。JALのマイレージがあったので、配偶者Sと2人分の特典航空券を確保し、楽しみにしていたら、何とうちの親までついでに行きたいというので、現地集合・現地解散の4人ツアーと相成った。

(拡大する写真には枠が付いています)


●第1日 05年4月14日(水) 成田→香港

 会社の仕事は途中で投げ出してくることになってしまった。帰国翌日に出張があって、5日間も遊んでいるとボケてしまって仕事に身が入らない危険があるのだが、先に決めた予定をずらすつもりはなく、決行することにした。でも、こういうところが会社での印象を決めるんだろうねぇ。まあこれも人生だと思い、気にしない。昼休み、職場の人が食事に行ったところでパソコンの電源を落とし、さっと帰ってきた。今日は成田17:40発の飛行機で、一旦帰宅してから空港に向かうことができる。webチェックインもしていて時間には十分余裕があった。駅前のそば屋で昼食を取って、予定通りの列車に乗った。前回、ペルーに行くときは見事に乗り遅れて、追加料金を払って成田エクスプレスに乗ったのだ。少しは進歩したのだろう。川崎から成田まで、普通列車(快速)のグリーン車に乗っていくことにした。車中1時間40分を快適に過ごすことができた。ここのところ寝不足だったので、ほとんど寝ていた。

 15:40、成田第2ターミナルに到着する。webチェックインしているので、有人カウンターに行かずに済むはずなのだが、装置の調子が悪いようで、受け付けてくれない。他にも装置の前で悪戦苦闘している人がいるから、どうも運用開ひまつぶし中始直後とあってバグでもあるのだろう。仕方なく、カウンターに行って手続きをする。機材がDC-10からB747に変更になっていた。実は、既に数が減っていて珍しいDC-10に期待していたのだが。以前、JALの大分便にDC-10が就航していてわざわざそれに乗ったことがあるのだ。それはともかく、機材変更の都合で出発が17:40→18:15に変更になるという。なんてことだ、実は前に予約していた便が4月から運休になって1便繰り上げになったところが、また後にずれてしまう。2-3日前にホテルに送迎時刻の変更を言ったばかりなので、何だかタイミングが悪い。まあ仕方ない。ヒマが増えたので、展望デッキに出て、南・北と両方見て、フライトシミュレータのゲームをやって(離陸するので精一杯..難しい)、レストラン街でクレープを食べて、せっかくだから第1ターミナルも見ようか、と思ったがそれはやめておいた。出国審査を通って、A62ゲートに向かう。客が多く、早くも並んでいるが出発が遅れているのが分かっているから、何もせずそこらへんでウロウロしていた。
 搭乗予定時刻がさらに10分遅れて、ゲートが開いた。待合室には人がたくさんいたものの、機材は大きくなったから機内は多少空きがある。定員の8割くらいか。我々は46J・Kという席で、後の方だと思っていたらB747の大きな翼のすぐ後で、さらに窓が席の位置に合っていなくて、外がほとんど見えない。残念無念。飛行機は離陸待ちも加わって、結局1時間以上遅れて飛び立った。前に座っている西洋人が離陸直後に椅子を倒してきた。しかも後ろを全く見ずに。とんでもないやつだ。最低限のマナー、ないのですかね。

久々に酒から入る 水平になって、ドリンクがサーヴされる。珍しく、飲みたい気分なのでボンベイ・サファイヤというジンを所望する。青い、小さなかわいい瓶が美しい。食事はビーフにする。メニューにビーフとジャガイモの煮物、とあってまさかと思っていたが出てきたものは肉じゃがであった。味はよろしい。サラダがスモークサ肉じゃが?ーモンとポテトサラダで味としては合わないようなものだがそれぞれの味は良かった。JALの国際線は初めてだが、こういう食事を出すのか。組み合わせはともかく、味はけっこうで楽しめた。赤ワインも頼んで(渋味が少なく飲みやすい)、すっかり気分がよくなってしばらく寝た。
 目が覚める。随分寝たと思ったが1時間ほどである。この飛行機はB747といえど古い機材で、機内エンタテインメントは共用の大きなスクリーンに映される映画と、音楽しかない。しかも、ヘッドフォンがな外、ほとんど見えずかった。面倒なので、アテンダントを呼ばずにいた。機内は暗くなっていて、ほとんどの人が眠っている。よく考えてみると、時差1時間の飛行で、着いたら夜で、つまりここで寝なくてもいいのだが、皆が寝ていると1人でキョロキョロしているのは何となくお行儀が悪いような気がして落ち着かない。2時間ほど、退屈なときを過ごした。機は1時間以上遅れて着陸態勢に入った。香港の夜景は翼と変な位置にある窓のせいでほとんど見えなかった。着陸した。新空港は大きく、タキシングが長落ち着け、列車はすぐ来るかった。長い通路を歩き、空港内の交通システム(無人のバス)に乗って入国審査に向かう。列が長いが待ち時間はそれほどなく、何も聞かれることなく入国した。審査ブースに飴が置いてあったので1つもらってきた。

 荷物を受け取り、送迎が来ているB出口に向かって歩く。我々はA出口に出てしまったからけっこうな距離を歩くことになる。左手は鉄道駅だ。広い通路はきれいで、表示が分かりやすい。B出口で、ガイドの黄さんと会う。日本語は達者だが、助詞が抜ける話し方をする。ホテル送迎車専用のゲートがあって、なるほどこれはガイドさんがいなくても分かりそうで、親切だ。小さな待合室があって、そこでしばらく待ち、黄さんが携帯電話で車を呼び出した。車は黒塗りのメルセデス・ベンツSクラスで、革張りの椅子は少々くたびれているがきれいな車だ。後ろ座席もシートベルト着けてね、と言われてその通りにする。シートベルトに限らず取り締まりがうるさいようで、高速道路でも100km/hをしっかりキープしている。くたびれたベンツでも快適に走ってくれた。気になるのは、ずっと臭い続ける排気ガスだ。これはこの車のものではなく、町全体を覆っている空気の臭いなのだ。黄さん曰く、空気悪いから皆、高いところに家買う、ということだ。つまり高層マンションであって、そこここで建設ラッシュである。東京都の4分の1くらいのところに600万人が住むから高層化が激しいのは道理で、空気だけの問題ではなさそうだ。
 ホテルはロイヤル・パシフィック(皇家太平洋酒店)だ。24時過ぎに到着。これは親がフリーツアーで取ったものに便乗して宿だけ取ってもらったのだ。親は明日到着で、我々より1日短い日程になっている。黄さんがわざわざチェックインもしてくれて(さすがにここまでしなくても..)、カードキーをもらう。黄さんの仕事はここまでで、別段オプショナルツアーを強要するでもなく、チップを言い出すまでもなく、さっさと帰って行った。ドライな方がこっちも気が楽だ。17階に行って、やれやれ着いたかとカードキーをドアに差し込むが、ドアが開かず..ロビーに戻り、受付に言って再発行してもらった。2度目は開いた。部屋は大きなツインで、もったいないほど広い。トイレも広いし、バス・シャワーが別々になっている。とはいえ、風呂場のタイルの貼り方がいびつだったりして、詰めの甘さもある。それより、部屋が寒いのには閉口した。設定が15℃、なのである。我々が来るまで延々、この温度で冷やし続けていたのだと思うと暑がりな私でももったいないと感じる。早速、設定を上げて、外に出てみることにした。香港にはセブン・イレブンなどコンビニがあるので、まずはそこで小銭を作る。水、スプライト・アイス(ひんやりとした味がする)、アイスクリーム(Mochi Iceという雪見大福のパクリ)などを買って帰ってきた。店には日本のブランドのお菓子がけっこう置いてあった。日本仕様そのまま置いてあることもある。中国語の表示が全くないパッケージなのだ。当地在住の弟から「日本」が流行していると聞いたがこれほどとは。日本製菓子専門店まであるというから驚く。モチ・アイスは紫芋味、ということだったがそんな味はせず、粉っぽくて美味しくなかった。スプライトは蒸し暑い当地では重宝するだろうと思う。明日も買うことにしよう。
部屋は広い 初日の買い物 部屋の電気スタンド 香港の紙幣


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