05年4月中旬
第1次香港旅行
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●第5日 05年4月18日(日) 香港→成田

 6時半に起床する。眠く散歩中のSが撮影て、起き上がるまでに15分ほどかかってしまった。Sは早朝に散歩に出たという。元気だ。Sの荷物をバッグに詰めると、異様に膨れてしまう。パッキングを考え直し、チェックアウトする。8時過ぎにホテルを出発する。車は黒塗りのメルセデス・ベンツS320で、来る時より新しく、車内もきれいだ。車は、今回もきっちりと制限速度を守り、無理をしない。他の車も追い越したりするわけでもなく、割と行儀が良いと感じた。天気は遠景が霞んでいるものの晴れで、つまり我々がいる間だけ曇っていたというわけだ。残念だ。来る時は夜でよく見えなかった景色だが、郊外にも高層マンションが建設ラッシュ中で、いろいろな形の建物がある。新旧の差が激しく、古い建物は薄汚れ、外壁が剥がれていたり、極めて危険だ。人が既に住んでいないのでは、と思われる建物も見られた。窓から物干し竿を突き出して洗濯物を干している家がけっこうある。あんな高いところにあ空港のやり方で干すとは、見ているだけで怖い。
 空港には30分ほどで着いた。出発ロビイは広く、分かりやすい。すぐにチェックインが済んで、朝食を取ることにする。出国した先に私の好きなバーガーキングがあるのだが、Sは肉を好まないので、そこへ行こうとは言い出しかねた。というわけで朝から飲茶の店へ。入口近くの2人席に案内される。飲茶にはメニューはなく、大きさ別の価格があるだけだ。つまり、そこらへんを歩いている店員のワゴンの中から、好きなものを取っていくのだ。店員は伝票の、種別のところにハンコを押していき、会計時にハンコの数で清算するわけだ。皿には3-4個の点心が乗っていて、タレは醤油、辛味噌、ウスターソースのようなソース、甘いタレなどをその都度小皿に入れて付けてくれる。ワゴンには食べ物の名前が表示されているがパッと見て内容が把握できないので、外見で選ぶしかない。何皿食べたか覚えていないが(写真を見ると7皿)、全て美味しく頂いた。ただ、広い店内を巡回している間に冷めてしまったものもいくつかあったようだ。会計しようとしたら、この席は死角になっているらしくて、いくら呼んでも店員が来ない。悪い人が座ったら食い逃げしそうな席だが、無論私はそんなことはしないから、店員のところに伝票を持って行った。朝から食べ過ぎで、1人あたり1500円近くかかった。空港ゆえか高めの設定のようだが、味は良かった。
飲茶の店 エビ餃子とシュウマイ 透明で中身が見える スープはやはり薄味
これは皮がふにゃふにゃで、しかも冷めていた 揚げ物も食べてみる 注文伝票

 ゆっくり過ごしたので、店を出たのは10時近くである。1020に搭乗ゲート集合なので実はけっこうギリギリだ。出国審査を通り、手荷物検査をして中に入る。免税店がたくさんあり、しかも分かりやすいところにあって、さすがに世界No.1空港と呼ばれるだけはある。両替屋でHK$を日本円に戻す。レートが良い。ひょっとすると、日本より良いのでは..計算したら7980円になって、20円ありますか、と聞かれる。こちらが20空港内は広いが、分かりやすい円出せば、8000円くれる、というわけだ。つまり小銭も両替の対象になるわけで、それならHK$の小銭も、と差し出したら8500円になって帰ってきた。感激だ。こんな細やかな対応は、空港の両替屋でかつて経験したことがない。初めて海外に出たとき、ロンドンの両替屋なんて、札を投げて寄越したものである。
 ゲートに着く。既に搭乗は始まっていて、数人を残すB747-400のみである。機材はB747-400で、行きよりは新しい。我々の席は44A・Bで、これは翼に視界を遮られることが確実だ。後方に空席があるので、席の交換をお願いしたら、即OKとなった。アテンダントさんが妙にありがたがっていたので、どうやら前のほうに移動を希望した人がいたらしい。後方には幼児を同伴している人がいて少し騒がしい席になっていたのがその理由だと思われる。さて、飛行機は新しいので、座席ごとにモニタがついているのはありがたい。椅子は固くて座りごこちがあまりよろしくなく、まあ3.5時間だから我慢するしかない。外は霞んでいて景色は全然良くなかった。視界確保のために席を移ったのに、結局写真は1枚も撮らずに終わった。昼だけどやっぱり飲む
 食事はチャーハンに牛肉のあんかけで、味付けは薄味の香千葉県上空港風だ。疲れた疲れたと言いつつ、ビールと赤ワインを飲んで、麻雀ゲームをしていたらいつしか眠っていた。日本上空も曇りで、ああ、今回はずっと曇りだなぁ、メシばかり食ってたなぁ、と思い返す。それでも初めての東南アジアの経験はなかなか楽しかった。今度は汗をかきかき、冷房に震えながらの両極端体験をすべく再挑戦したいところだ。

 成田には予定通り着く。帰国すると毎度都心が遠く感じられ、急ぎの用もないのに特急に乗る。ちょっと迷ったが、今回もそうすることにした。


★カメラ関係の話
 ごちゃごちゃしたところ、という先入観があり、コンパクトなセットにした。ライカCLにコシナフォクトレンダーのレンズを4本、ウルトラワイドヘリア12mm、ウルトロン28mm、ノクトン40mm、アポランター90mmである。90mmは全体で3-4枚しか撮らず、しかもろくな出来ではなかった。もって行かなくてもよかった。料理の写真などは近接で撮るから、これはデジタルカメラに任せる。フジのFinepixF700だ。近接写真はブレる可能性が高いので、その場で結果が見えるのはありがたい。記念写真もF700で撮ってもらっていた。CLには最初の1本を除いて、全てISO200のネガを使った。28mmと40mmレンズは口径が大きいから、暗いところがISO200でも手持ちでけっこう撮れる。なかなか良い組み合わせだった。
 銀塩写真については、ミニラボでデジタルデータにしてもらったものを縮小して掲載している。



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