05年4月中旬
第1次香港旅行
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●第4日 05年4月17日(土) 香港

 足腰が重く、起き上がるのも難儀だ。朝食は抜きにする。Sは親と近くの糖朗という店に行く。元々は甘味の店とのことだが、中華粥も美味しいらしい。帰りにセヴンイレヴンでサンドイッチでも買ってきてくれと依頼し、再び寝ていた。9時半ごろにSが戻ってくる。サンドイッチとコーヒー牛乳、と思ったらココア入りのコーヒーだった。サンドイッチは「日式照焼鶏白三文治」とあり、日本風鶏のテリヤキサンドイッチということだ。ところがこれがたいへん薄味(つまりは香港風)で、醤油の味がほとんどしない。これでは照り焼きとは言えない。さらにパンに野菜からの水分が染み込んであんまり美味しくない。日式とすれば目を惹くのだろうが、どうもこれでは..と思ってしまう。

 10時半に再集合する。足元がふらふらしていて調子がよくない。弟の家に行って、その後赤柱(スタンレー)に行く予定だ。今日こそはMTRの一日パスをもらって使うべく、スターフェリー乗場にある政府観光局の窓口に行こうと思う。ただ、この事務所に行ってもMT今日も曇りだRの駅には遠いので、パスをもらった後でMTRに乗るにはまた同じような距離を戻らねばならない。ゆえに面倒だから、そのままスターフェリーに乗って対岸に渡ってしまおうと思う。このフェリーも共通で使えれば非常に便利なのだが、そこまで親切ではない。昨晩、2階に乗ったので今日は1階にしてみる。1人HK$1.7、4人でHK$6.8、中途半端な額だ。小銭がないので、7ドル払って乗る。1階席は2階に比べると狭くて座席が少なく、客は地元の人が多い。地元の人は景色に興味が無く、さっさと席に座ってしまう。我々は通路に立っていることにする。今日も曇りだ。少し暖かく、湿気があるが風が気持ちよい。景色は霞みがちであまり良くなかった。歩行者天国の若者たち
 中環に着く。今日は日曜なので、人通りが多く、若い女性が特に多い。道路の一部は歩行者天国になっていて、道や地下通路のスロープなどにビニールシートを敷いて談笑したり弁当を食べているグループが目立った。何かイヴェントでもあるのかというと別に列を作っているわけでもなく、単に都心で遊んでいる、ということか。MTRの中環駅はすぐ近くにあった。港島線に乗る。ここは港島線と茎湾線(茎じゃなくて草冠に全だが)の乗換駅で、通路やプラットフォームが広くて見通しがよく、構造が分かりやすい駅だ。車内は空いていて、座ることができた。金鐘駅でどっと客が増え、銅鑼湾駅で一気に降りた。飲茶銅鑼湾は繁華街らしい。我々はそこからさらに5駅行ったところあんかけチャーハンにある太古というところで降りた。弟たちが来た。駅のすぐ上にあるショッピングモールにお勧めの飲茶屋があるというので、そこに行くことにする。昼だと混んでいて入れないほどの人気店だという。今は11時過ぎなので何とか入れた。注文は全て弟夫婦に任せる。小龍包、肉まん、チャーハン、エビ餃子など、憶えられないほど食べた。全ての料理が薄味であるが、それゆえか飽きも来ないし、たくさん食べてしまった。

 弟の住むマンションに行く。門にはガラス張りの警備室があって軍の施設かと見紛うが、その後ろにあるのは4棟の高層マンションだ。部屋は46階にある。フロアの面積自体はそんなに広くなくて、1階あたり5世帯くらいらしい。天井は高いが、部屋は狭く、これで家賃30万円くらいというから驚く。しかもこれで安い方らしいのだ。窓から見える少し古いタイプのマンションでも20万円とかいうので、香港の人はそんなに稼いでいるのかと思う。高いところにあるからもちろん眺めは良い。香港のマンションは部屋の形をそのままに、外見を凸凹に作る(最近日本にもある)から、部屋の外がすぐに空中で、高所が苦手な私には少々怖い作り方だ。バルコニーはもちろん作れないが、それは無理としても、もうちょっと外が見えないような造りの方がありがたい。
建設ラッシュ 超高層マンション 46階からの眺め

 家を辞去し、スタンレー(赤柱)に行くことにする。マンションの裏手にバスターミナルがあって、スタンレー行きもある。距離があるので、料金はHK$8.6と高めだ。バスは既にターミナルにいるのだが、所定の時刻にならないと乗せてくれないのは不思議だ。そうして運転手はそこらで同僚バスはどんどん追い越されると雑談しているのだった。時刻になり、ドアが開いた。客は我々以外にはおらず、2階席の一番前に陣取った。この席は景色が開けて面白い。何と言っても、香港式の道路に張り出した看板がびゅんびゅん通り過ぎるのが迫力である。しばらくはトラムと並行して走る。トラムも2階建てだ。バスは軌道内に入ったり出たり、大きな図体の割には柔軟な走りを見せている。メインの通りから右折して、山を越える。この坂道が大変急で、加減速が激しい。狭い道だが対向車を器用によけながら走る。2階部分は前方遠くがよく見え、近くは死角に入って見えないので、うわ、あの車とこの速度ですれ違えるのだろうか、と勝手に気を揉んでしまう。無論、運転手は慣れたもので事故などにはならないのであるが。ダムが現れ、そこでついに停車。ダムの上の道路が狭いので、1台でも入ってくるとすれ違えないのだ。バスは5分ほど辛抱強く待ち、対向車が切れるのを見計らってダムへと進んだ。

 スタンレーには15時過ぎに到着した。ここには小さな商店が100軒以上建ち並ぶ赤柱市場というところがある。1時間ほど自由行動とする。私はあんまり商店を回る気力がないので、だらだらと歩く。2日目に歩いた女人街のような雑踏だ。店にあるものは女人街よりは高級そうである。女性用の雑貨・カバンやお土産品の他に、アンティーク家具や絵、スポーツ用品など、種類も豊富だ。Sはここが大層気に入ったようで、いろんな店でトラップされている。価格は当然、値切る前提のようで、店によってちょっとずつ言うことが違うのは面白い。Sがカバンを買った。おつりがないから、と店の人がどこかにすっ飛んで行ってしまい、しばらく戻って来ないので不安になったが、ちゃんとおつりは出てきた。さて、私は坂道にすっかり疲れてしまい、親と落ち合ったところで、もう終わりにしようと提案した。どうもすぐ疲れてしまっていけない。
アンティーク店 所狭しと商品が置かれている 露店も多い

 帰りのバスは銅鑼湾行きの40番という路線に乗る。来たバスはマイクロバスで、定員は16名。バス停にたくさん人がいたので乗れないかと思っていたら、案外すんなり乗れた。細い凸凹道をバンバン跳ねながら走るので、乗り心地は甚だよろしくない。とは言いながら、途中からすっかり寝入ってしまい、気付くと銅鑼湾の市街近くを走っていた。降りるべきバス停がよく分からないので、大部分の人が降りるところで一緒に降りることにした。運転手にMTRの駅の場所を聞いて、その通り歩くとすぐに駅が見つかっ唯一、じっくり見たカメラ屋た。ここでまた解散し、といっても私が一人、ホテルに先に帰るのだ。地下鉄は混んでいる。これから、夜の街に繰り出そうという人たちが集まって来ているのだろうか。尖沙咀にはすぐ着いて、昨夜見つけた天祥撮影機材公司というところに行ってみる。日本ではデジタル化、低価格化が激しいカメラ業界だが、ここ香港はまだまだマニアックはカメラ好きが多いようで、ライカやハッセルブラッド、ローライ、京セラコンタックスなどがけっこう在庫してあった。ただし値段は高い。日本の相場の1.5〜2倍はしているように思われる。もっとも、香港では価格交渉なしにモノを買う人はいないそうだから、これも交渉ののりしろを含んでいるとは思う。それにしても、土産物のようなものではないから、半額にはならないだろうなぁ。つまり、結局高いのだ。買う人がいれば高い、ということ。日本では未だ発売になっていないツァイス・イコンのビオゴン28mmなども既に発売されているし、日本は不景気なので後回しにされているようだ。
 カメラ屋では見るだけで何も買わず、ホテルに戻って日記をつけ、少し眠った。19時前にSが戻ってくる。夕食は一昨日行こうと思っていた竹園海鮮飯店にする。途中で母がお茶を買いたいというので専門店に寄ったらずいぶんと高い店であった。それでもいくつか買い込む。
 店は地下で、入口に大きな水槽がある。中にはシャコやエビ、アワビ、魚などがいてとにかく大きい。あまりに大きいので、エビのひげが水槽からはみ出していた。店内は比較的、空いている。メニューには日本語も併記されていて分かりやすい。海鮮の店なので魚介類の料理が当然多いのだが、それ以外のものもある。また、味付けも地元だけでなく四川や北京のもの、はてはシンガポール焼きそばとか、いろいろあるようだ。面白そうなのでシンガポール焼きそばと麻婆豆腐も注文に入れる。他はエビ餃子入りスープ、野菜の炒めもの、・・・・など。エビ餃子入りスープは小さな器に入っていて、餃子が器を隠さんばかりに乗っている。餃子の中はプリプリのエビに肉、ザーサイなどを刻んだもので、たいへん濃厚で美味い。スープは対照的に薄味で、良いバランスだ。麻婆豆腐は四川風の辛さはなく、一応赤くて辛いように見えるがそんな辛くなく、どうもオイスターソースか甜麺醤を混ぜたような感じで、滑らかな味だ。豆腐は水分が少なく固いもので、豆腐自体が濃厚な風味をもっている。そういえば昨年秋にタンザニアのザンジバル島で食べたマポ豆腐(Mapo-tofu)は現地特産の胡椒で真っ黒だったのを思い出す。元の料理が何であれ、ご当地特産のもので味付けされて行くのだろう。野菜の炒め物は「季節の野菜」とあったのだが、これは昼に食べたものと全く同じ。つまり、いまはこれが旬ということなのだ。シンガポール焼きそばは2日目に食べた極細麺と同じような麺で、味付けはなんとカレー味だ。本当にこれがシンガポールなのかは経験がないので分からない。でもモノは美味しく頂いた。会計をして、4人でHK$700くらい、約1万円くらいだからまあまあの価格かと思う。
お通しのようなもの 餃子でスープが隠れる 麻婆豆腐(辛くない)
アサリのガーリック風味 シンガポール焼きそば

 ホテルに戻る。親とSは周囲を散策するという。私はトイレに直行だ。今回2度目。なんでこう胃腸が弱いのか..整腸剤を飲んでしばらく休む。窓から外を見ると、ほとんどがビルの死角になるのだが香港島の夜景が僅かに見える。もしかすると、ホテルの2階からフェリーターミナルの上まで歩いて行ければ、夜景がしっかり見えるの桟橋屋上からの夜景ではなかろうか、と思い立ち、三脚とカメラを担いで下に降りる。エレヴェータを降りたらちょうどSが帰って来るところで超広角で、夜景の話をしたらその通りだと言う。急いでフェリーターミナルの上の方向に歩いた。予想通り、中環が真正面に見えてきれいだ。何人か他にも人がいて、それぞれ夜景を楽しんでいる様子。三脚を持って気合を入れているのは私だけで、いろいろレンズを換え条件を変え撮影を楽しんだ。雲が多く、その雲にライトアップされたビルの光が映り込んでなかなか面白い風景だ。しばらくすると、警備員が来て広東語に何やら言っている。時計を見ると22時、つまりこの公園のような場所のゲートを閉めるようだ。埠頭の根元まで戻り、クローズされた場所の外からも何枚か撮ってホテルに戻った。
 財布の中に、ホテルのウェルカムドリンクのチケットがあったので、バーラウンジに行ってそれを使うことにする。本来は着いたときに暑くて、喉乾いたー、と駆け込むべきところなのだろうが、今回は曇り続きでそんなに暑くも無い。ゆえに今も、無駄に冷えたラウンジの中で、冷たいドリンクをすすることになった。しかも、注文してから来るのにえらく待たされて、体が冷え切ってしまった。腹を下しているのにこんなことをしていては..
 明日は帰国である。部屋に戻り、パッキングをしていると眠気が襲ってきた。日記は明日にしよう。


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