03年4月中旬
第3次米国旅行(ハワイ)

第1日 第1日後半 第2日 第3〜4日


●第3日 03年4月15日(火)〜第4日 03年4月16日(水) ワイキキ→成田

 01:30ごろに目覚めてしまう。酒が入っていて、ぐっすり寝てしまうと、夜半に目が冴えて眠れなくなることがあるのだが、まさにそれだ。2時間弱しか眠っていない。これでは帰国してから大変なので、眠る努力をする。しかし努力して眠れるわけはないので、しばらく月明かりに照らされた海を眺めていた。こういう景色も、そんなに見られるわけではないから、これもいい経験だ。路上、けっこうな人数が歩いている。こんな時刻までやっている店もあるのか。前回も今回も、夜遊びはしていないので、そういうことには全く疎い。景色を眺めて、ぼんやりといろいろ考え事をして、ようやく04:30、ちょっ早朝の海と眠くなる。
 05:50、起床。アラームの10分前であった。普段は寝坊が好きな私だが、旅行先、特に交通機関で縛られている予定の日はすごく早起きなのである。顔を洗い、最後のパッキングをして、06:15に部屋を出た。出た、はいいのだが母親がカギを持たずに出てきて締め出された。ありゃりゃ、朝だからボケたのか、ノックしても父は全く起きる様子がない。最悪の場合、ホテルにカギ(カードキー)を作ってもらうしかないが、身分を証明するものも部屋の中..実に困ったが、しばらくノックしていたら父が起き出して来た。ふう。

 06:20に下に降りて、バスの時刻にはまだ余裕があるのでロビイで待つことにする。ところが..待っても待っても、来ない。玄関の外が見える位置にいるのだが、バスは来ない。あっという間に06:45、こんなガラ空きの道路で遅れるというのもおかしい、これは忘れられているのかと判断し、ドアマンにタクシーを呼んでもらった。来たのは中国系の人が運転する、ビュイック・リーガル。1人乗せるには無駄に大きい。小さなスーツケースが、広大なトランクスペースにちんまりと鎮座..5人が大きいものを持ってきたら、これは有効なクルマであろう。ドアマンが2人いたので$2渡して、タクシーに乗り込む。運転は、無茶である。前が渋滞しているというのに、加速する。信号は赤になっても勢いで進む、恐ろしい。市内は出勤ラッシュらしく、混雑が始まっている。ビュイックの加速はすさまじく、その加速力を使って右に左に、スペースを見つけては割り込んでいく、とんでもなく迷惑な運転だ。フリーウェイH1線もかなりの混雑であったが、これは1マイルくらいで解消し、すぐに流れ始める。こうなると運転手、得意の絶頂であって、メーターを見たら、75mph(120km/h)以上出している。20分で空港に着いた。バスの所要の半分である。20分遅れて、20分取り戻したので予定通りの時刻か。でも、あまり気分の良いものではなかった。料金は$27弱で、チップ込みで$30上げた。

 空港に入って、すぐ荷物検査。列が長い。X線検査の前に、荷物を開けて何やら、中を検査している。なんだろう。近くになったのでよく見たら、白いろ紙のようなものでスーツケースの中を拭いて、それを検査器にかけている。火薬や毒物などの検査であろうか。何も反応はなく、OKであった。荷物検査場のすぐ後ろに臨時の(?)発券カウンターがあって、そこに予約時のプリントアウトとパスポートを提示し、発券してもらう。ついでに出国カードも切り取られ、どうやら出国審査のようなものは無いらしい。手荷物のセキュリティではもうおなじみ、靴を脱いで金属探知機を通り、今度はベルトは外さすに済み、無事通過。朝食を食べていないので、空港内のバーガーキングに行ってみる。バーガーキングが日本から撤退して久しいが、実はここが好きで、今回も1回、食べてみたかったのだ。ところがユナイテッド航空専用サテライト、メニューが所謂「朝食メニュー」で、通常メニューはダメ?と聞いたらしっかりノーと言われてしまった。ちぇっ。内容はマクドナルドと大差はなく、これではつまらない。味も似たようなもので、バーガーキングの個性というものは感じられず、失望した。しかも、$5.29..飲み残したコーヒーカップを片手に、空港内をウロウロする。面白い売店でもないかと思うが、朝が早いせいか、開いていない店もあっていけない。寝不足でぼやっとしているし、買あまり活気が無いい物をする気にはならず、早いところゲートに行ってしまうことにした。
 UA827便は予定より10分早い09:35になっていた。ユナイテッドは専用のサテライトを持っているのだが、ここ、専用とはいえ売店も少なく、寂れた雰囲気だ。6年半前に来たときはもうちょっと明るい雰囲気だったと思うのだが、気のせいか。冷房が効いた待合室で座っていたら、搭乗の時刻になった。帰りも、定員の半分くらいしか乗っていない。前に座った日本人の新婚カップルが、イス倒していいですかー、などと言う。ダメで延々タキシングす。離陸して、水平になってからでしょ。来るときに注意されなかったのかね。09:30、準備完了し出発。滑走路が遠く、長々とタキシングしていた。反対側の窓側の席で、videoを撮っている人がいて、キャビンアテンダントに制止される。当たり前。片付けが終わるまで3人で取り囲み、さらに数分後にもう一度確認に来ていた。すごいな、徹底ワイキキしているな。20分ほど経って、ようやく滑走路に出た。離陸して、左手にワイキキが見えた。景色は霞んでいた。

 成田着は13:05、8時間5分の飛行予定だという。向かい風が100km/hで、対地は816km/h、たしかに遅い。食事1回目が出る、というところでかなりの乱気流になり、サーヴ中止になる。今回、行きも帰りも揺れが大きい。しばらく待って、サーヴィス再開。またもビーフを選択。テキサス風バーベキュー、だそうで、薄切りの赤身肉にバーベキューソース、コーン、豆、ポテトが添えてあってこちらにはチーズの入ったソースがかかっている。これが面白い味で、楽しく頂いた。しかしサラダは野菜が凍っニイハウ島、個人所有の島らしい..ているのかと思うくらい冷えすぎで、味がせず。ドレッシングも好みではなかった。チーズケーキはほんのり柑橘系の香りがして、良い味だ。コーヒーは行きと異なり、濃くて美味しかった。
 食事をすると、少し眠くなるが、本格的に眠るには明るすぎる。いやブラインドを下ろせばいいのだが、ここで寝てしまうと日本に着いてから目ずっと曇りが冴えてしまうので、起きていた。
 機内はだらけた雰囲気になってきた。隣の島(5列座席)にいる日系人女性が乱気流の最中も横になって寝ていて、何度もアテンダントに注意される。その昔、97年12月に乱気流事故で死者を出したのはこのユナイテッドのハワイ線である。こんなところで死なれてはこっちも気分が悪いので、ちゃんと着席して欲しいものだ。この人、本当にマナーが悪く、着陸するときもイスを倒したまま、テーブルは出したまま、肘掛も上げたまま、挙句にCDを聴いていた。当然、全〜部注意されていたが。言われるまで直さないのは、傍から見ていて気分が悪くなる振舞いであった。

 日本付近では向かい風が220km/hも吹いていたので、最後の最後でずいぶん待たされた気がする。2度目の食事が出る。ハム・チーズのはさまったマフィン、オレオ・チョコクッキーにグァバジュース。マフィンはビニール袋に入っていて、暖めてあるのだがチーズがどろどろに流れ出していてちと気味悪い。くどく見える。のだが、開けて食べてみるとチーズは薄味で、ハムが塩味で、この対比がちょうどよいバランスで、うまかった。ま、私はたいてい、なんでも美味しいのであるが..
 少し早く成田に近づいたらしく、順番待ちが発生し、銚子沖で7分間の旋回となった。13:05、成田着。最初にアナウンスされた時刻ぴったりであった。


終わり


★カメラ関係の話

 機材は、コニカ ヘキサーRFとレンズはズミクロン35mm、アポ・ランター90mm(コシナの)、ウルトラワイドヘリア12mmはワイメア峡谷だけのために持って行ったようなものだった。元々はライカM4を持って行くつもりだったのだが、35年前の古いカメラであるから、ここは新しいものにするかと、ヘキサーにした次第。もう1台はブロニカ RF645で、これは自分の風景写真用と、集合写真を大伸ばしにするにはこれがいいだろう、という判断。集合写真は結局撮らなかった。このカメラは、普通に構えると縦長画面になるので、結婚式では重宝する。ただし、新郎新婦が645サイズのネガをもらって嬉しいか、というと話は別であろう。特殊なので、年賀状などのプリントサーヴィスでは受けてもらえないのだ。
 そういえば、海外旅行で、自動露出のカメラだけで旅行したのはこれが初めてである。今までは、必ず機械制御(電池が要らない)の機材を持って行ったものであった。今回は2泊と短いので、電池切れの心配はほとんどなく、しかも電池がどこでも売られているところだったから、安心だった。
使用機材
左から、Apo-Lanthar 90mmF3.5,Summicron 35mmF2付き Hexar RF,右がBronica RF645、Zenzanon 65mmF4付き。手前左は12mm用ファインダ、中央はUlrta wide Heliar 12mmF5.6である。


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