87年12月下旬
第2次北海道旅行

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●第5日 87年12月29日(火) 旭川→稚内(市内観光)→(車中泊)

 朝食が500円で付くというので、それをお願いする。焼き魚の朝定食といった趣であるが、やはりここは北海道、牛乳も付いていた。ありがたく頂く。食欲があるので、まぁ体調は大丈夫なのだろう。
 駅に向かい、0848発の礼文号には余裕で間に合った。この列車、新しい普通列車用車両を、特に急行「礼文号」急行用に改造したものだ。エンジンを2基積んで、座席を東海道新幹線の0系車両のお古に換えて、車体に1本余分に赤線を入れたところが違うらしい。長距離バスに対抗して設定したのだろうが、それでも線路の規格から速度が上げられないのか、「急行」とい礼文号車内うところが渋い。実はこういうのが大好きで、何でもかんでも特急に格上げする(=実質値上げ)風潮が好きではないのである。
 2両編成なので、列車は禁煙車と喫煙車だけ。実にシンプル。特別にエンジンを増強したからか、なかなか軽快な走りだ。しかし、昔の急行用車両より少し幅が狭いのか、窓際に肘掛がないのはマイナス。また、新幹線用の椅子が窓のピッチと合わず、座ったら目の前が窓枠、という座席もある。ここらへんは改造車のデメリットのようで、急行専用車を新造する予算がなかったのだな、と思う。宗谷本線は雪はそれほどでもなく、山間部で雪煙を上げながら爆走する様子は迫力満点であったが、それ以外は穏やかで、時々晴れたりして意外であった。
音威子府駅にて ・音威子府駅にて

 列車交換で、しばらく停車した。
 何となく妙な雰囲気の写真になっている。
雪中も快走する礼文号 ・山間部、吹雪の中快走

 降っているのか、積もった雪を風が巻き上げているのかわからないが、少々のことでは速度を緩めない。
一瞬、晴れる ・一瞬、晴れる

 天候は目まぐるしく変わった。
 ほとんどは曇りであったが..

稚内港 昼過ぎに、稚内に着いた。市内を歩く。天気が悪くなってきて、風が吹き始め、寒い。稚内公園をぶらぶらしていたが、前回の旅行同様、人がいなくて寂しい(冬だからなおさら)。温度計があったので見ると、-5℃であった。それほど低くは無いが風が強いため体感温度が低いのだろう。とても宗谷岬に行く気がせず、市内で味噌ラーメンを食べて暖を取り、駅に戻って待合室でひたすら、読書した。もう出歩く気力がなかったのだ。

 今夜は夜行の急行「利尻号」で札幌に向かう。いよいよ、浦安に帰るのである。


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