95年7月下旬-8月上旬
第3次北海道旅行

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●第5日 95年8月2日(水) 摩周湖→硫黄山→屈斜路湖→美幌峠→サロマ湖→北見(泊)

 疲れていた上に少し飲んだので、寝坊した。天気は曇りで、少し晴れ間が出たりするが不安定だ。今日は摩周湖にもう一度行き、硫黄山、屈斜路湖、美幌峠というルートである。摩周湖に行く途中、キタキツネを何匹か見た。観光客がおやつなどを投げるので、道端に佇んでいたりする。微笑ましいといえば微笑ましいが、時々ゴミも一緒に捨てる人もいるらしく、そういうのはちょっと感心しない。摩周湖
摩周湖 摩周湖は晴れたりもやったりしていた。まずは第1展望台に行って少し写真を撮るが、ここは皆、素通りするので空いていた。しばらくして第3展望台に行くとたいへんな賑わいであるが運良く空きがあって、駐車できた。天気はあまりよくない。何より、風があって寒い。こんなこともあろうかと長袖なのだが、正解であった。
 大型バスで観光されている方が多いが、皆時間が短い。10−15分くらいでバスに戻るように言われているのか、次から次へと、入れ替わり立ち替わり、お土産屋も大変だ。それでその15分の間に晴れていないと、一様にがっかりして帰っていく。中には「やっぱり曇っているんだね」と感心して帰る人もいるが、残念なことで、30分も居れば何回か晴れ間が出るのである。特に、今日は風が強いから霧が晴れるのも早い。まぁあまり長居すると駐車場が混むからそれもまずいのだろうが、団体ツアーというのはどうもそういうところが面白くない。我々は自家用車だったのでその点気楽で、落ち着いて景色を楽しめた。その割に写真が今ひとつであったが..

硫黄山硫黄山 次は硫黄山である。その名の通り、硫黄の匂いがする活火山で、いろいろなところから噴煙が出ており、迫力がある。比較的低いところでも煙が出ているから、近くに寄って見ることも出来るのだが、私などはカメラを汚しそうだと言って近づかなかった。摩周湖ほどではないが、かなり人出はあった。

 ここから屈斜路湖はすぐで、この湖は摩周に比べればかなり大きいのだが、なだらかなところにあるので摩周から来ると変化に乏しく、あまり感激はしない。湖を半周して美幌峠を登ると、雄大な美幌峠から屈斜路湖を望む景観が広がる。ここも今日はたいへんな強風で、写真どころではなかった。三脚を立てると、三脚ごとひっくり返りそうなので、ええい数撃ちゃ当たる、で何枚か手持ち撮影し、車に戻った。「熊笹ソフトクリーム」なるものが販売されていたが、寒くてとてもそんな気分ではなかった。

 今日は北見に泊まる予定で、美幌峠を下ってしばらく走ると北見に着いてしまうのであるが、未だ時間があるので、サロマ湖まで足を延ばして見ることにした。かなりの遠回りだが、何サロマ湖せ山系は強風で寒かったので、のんびりと海でも見ているのも良いかと思ったのだ。ひたすら北上し、思ったよりは早い時間に湖に着いた。天気は薄曇り。どうも今回、天気はずっと悪い。ついていない。気合を入れて350mmF2.8という超弩級レンズまで持ってきて、曇っているモヤっている雨が降っている、さんざんであった。その作例は右に載せておくが、とても拡大してお見せできるシロモノでないので、リンクは付けないことにする。まぁ、天気のせいというより、単に実力がないだけであろうが..

 しばらくぼんやりした後、北見に向かうことにした。かなり北に来てサロマ湖しまったから、戻るのにも時間がかかる。ここは確か私が運転を担当していたが、北海道の道はまっすぐで、方向さえ間違わなければそんなに複雑でもないので、適当な道路を選び、走っていた。

 しばらく南下し、国道333号線に出たので、ここを39号線の方向に左折し、夕方、北見に到着した。北見のホテルは名前を覚えていないのだが、駅近くのビジネスホテル風の建物で、古びていて小汚い宿だった。その分安いのがありがたいが、ドアもガタピシして何だか前回旅行の旭川の怪しい一角にあった安宿を思い出した。
 ここ北見に泊まったのは、同行のSN氏が学生時代に住んでいたからで、今晩は友人と飲みに行くとのこと。私はそれにはついて行かず、北見市内を少し散歩して、ホテルに戻ることにする。ホテル近くの書店で竹内敏信の「風景写真術」を買って帰った。疲れているので本を読むという気分ではなく、こういうムックをパラパラめくる程度が丁度よい。1枚だけオリンパスのカメラ(OM-4)を使った作例があったが、「シャッター速度優先」と書いてあってガッカリ。オリンパスOMは絞り優先しかないのである。もちろん、これで写真の価値が下がるわけでもないのだが、データを載せるなら正確であって欲しいものだ。
 などと考えているうちに眠くなったので、寝てしまった。


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