95年7月下旬-8月上旬
第3次北海道旅行

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●第6日 95年8月3日(木) 北見→層雲峡→札幌(泊)

 旅行も終わりに近づいてきた。観光、と言える日は今日で終わりなのである。明日は札幌から帰るばかりで途中寄り道する時間はないのだ。実際、写真も今日の分まででほとんど終わっている。当時は、車で移動中に撮るということをあまり考えていなく、常に、どこかに停めてから撮っているので、移動中の記録がないのである。
 まぁそんなことはともかく、今日なのだが、午前中は北見市内をぐるりと回る。SN氏の学生時代のゆかりの地を回っているわけであるが、上記の通り車で動いているときはまるで撮っていないので、そこらの記録は無い。下宿先や、学校などを回って、いよいよ札幌への帰路になる。途中、層雲峡を通るので、そこだけは観光する予定である。

層雲峡 運良く今日は晴れていて、運転していて気持ちがいい。雲は多いが、北海道らしくカラッとしていてとにかく気分が良いのだ。エアコンを切って、窓を開けて走る。こうすると、自然とスピードも出さないし、気分も楽でたいへん結構なドライヴであった。
 層雲峡に着いた。観光地なので、バスや車はもちろん多い。駐車場には余裕があったので特に探し回ることもなく、すんなり駐車した。
 層雲峡は初めてである。北海道は広いので、鉄道だけでは重要な観光地を回ることは出来ない。もっとも、広いゆえに今までの旅行では簡単に時間がつぶれて、それで満足していたわけであるが。層雲峡の最寄駅となると、地図で見ると上川だと思うが、ガイドブックを見ると旭川からバス1時間55分、とある。なかなか従来の私の鉄道旅行のやり方では行きにくいところではある。今回も、札幌への途中で寄っているに過ぎず、ロープウェイとか展望台とか、そういうところは回らず、下から岩山を仰ぎ見るだけで帰ってきてしまった。しかも、せっかく天気がいいのに、ネガフィルムで、かつあまり枚数も撮らず、どうも、写真を撮ることに疲れ、飽きてしまったのか..贅沢な話ではある。
層雲峡 層雲峡
左:逆光で光が当たっていない
右:しばらくして光が回り始めたころ

 発色の黄色いズイコー55mmF1.2というレンズで撮ったため、葉が新緑に見えてしまっているが、8月なのでさすがにこれは本物とは違っている。
層雲峡

 せいぜい1時間ほどで撮影は切り上げ、あとは一路札幌を目指す。国道39号で比布町から旭川へ向かうと、ずっと南西を向いているので陽がまぶしかった。やれやれ旭川か、と思ったら道央自動車道もしばらく南西向きで、暑苦しく運転しづらい道中であった。夕方、札幌に到着。

 札幌ではSN氏とは別になる。SN氏は実家、私は近くのビジネスホテルに泊まるのだ。そのホテルに、隣の職場のKさんという人が一緒に泊まる。この人も別行動で、北海道に来ていたのだ。この人は鉄道ファンというより、鉄道写真好きで、つまり鉄道の写真を撮るために北海道に来ている。写真の対象であるから、自分は自家用車で移動し、列車には乗らない。私のような乗る方が好きな者には理解しがたいが、こういう人もいらっしゃるというわけだ。最終日、宿代を節約するためにこの人と私はツインの部屋を取ったという次第。
 まずはホテルにチェックインし、しばらくするとKさんが到着。今回初めてKさんの機材を見たが、ニコンのF90Xと、80-200mmF2.8という高級ズームレンズがメインだそうで、確かに、遠くから動体を撮るにはこういう機材になるのか、と妙に感心した。しばらく談笑して、夕食はSN氏も合流してサッポロビール園でジンギスカンである(我々も、けっこう普サッポロビール園通の観光客だな..)。なにやら、予約センターのような建物があって、そこに行って名前を告げると、どこの建物のどこのテーブルという指定があって、そこに向かう。団体様が次々と到着し、これは予約センターもたいへんだ。我々は3人なので、4人用のテーブルに案内されたが、建物が大きくて、どこもかしこもジンギスカンとビール、人の話し声がわんわん響く所だった。もちろん、ジンギスカンもビールももちろん美味しく頂いてきた。それと、サッポロ系の炭酸飲料に「リボン・シトロン」というのがあるが、これにもう一つ、「リボン・ナポリン」というのがあるのをご存知だろうか。これは北海道でしかポプラ館売っていないとのことで、記念に1缶、買ってきた。今もどこかのダンボールの底に眠っていると思うが、味は甘ったるい、なんと言っていいのか分からない、オレンジ色の飲料であった。なぜ北海道でしか売っていないかは不明だ。
 帰り際、建物の名前を確認したら、我々の居た建物は「ポプラ館」とあって、「サッポロビール園」は英語でなく独語でサッポロ・ビア・ガルテン(Sapporo Bier Garten)と書いてあった。

 ほろ酔いで、宿に戻ってきた。明日は徹夜のドライヴになるので、早めに寝ることにする。


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