E-M1 *
 E-M5が比較的フラットなグリップだったのに対し、握れるグリップを装備し連写系の強化をしたモデルである。所謂フラッグシップ機であるが、他社に比べると格段に小型軽量でいかにもオリンパスらしい姿に仕上がっていると思う。グリップが大型化したとはいえ、E-SystemのE-3,5系統に比べるとまだ細い感じで、大きな手の方には頼りない感じがあったかも知れない。自分は導入翌年にアラスカ旅行をして手袋をしながらの撮影に使ったので、グリップは小さめでも丁度よく感じた。まあかなり限定的な意見ではあろうが。E-M5と同じ電池を使っており、サブとの共用ができるのはありがたかった。


 mk2導入と同時に退役。
 レンズ名で、*印をつけているものも手放している。

■m4/3専用レンズ

●単焦点レンズ


Samyang 7.5mmF3.5 fisheye
*
 韓国サムヤン製の魚眼レンズ。15年1月のアラスカ旅行でのオーロラ撮影を想定して導入した。周辺の画質は少々流れるが、画面の大部分はシャープでよく写る。アラスカから帰国後にM.ZD 8mmF1.8が発表になり、その次の旅行では8mmF1.8に置き換わっている。
 
BCL 9mmF8
 正式にはレンズ銘のM.Zuiko Digitalは冠されず、アクセサリー扱いである。BCLはボディキャップレンズの略だ。魚眼風に歪曲収差が補正されていない、直線が曲線になって写るレンズを少し厚いボディキャップに装着したような形であるが、レンズ構成は5枚もあり、中央部はかなりシャープに写る。対角画角は140度で広範囲が写るが、周辺は流れて青く着色する。
 
M.ZD 12mmF2
 12mmから始まるズームレンズが多くラインナップされてかぶってしまっているものの、F2という明るさ、小型軽量であることはやはり訴求ポイントであろう。画質もすっきりとしていて良い。
         
M.ZD 17mmF1.8
 初期のF2.8単焦点レンズに続いて、一つ上のランクとなる大口径レンズが追加された。なだらかなボケとピント部分のシャープさがバランスしており良いレンズである。
         
M.ZD 17mmF2.8
 M.ZDシリーズ初期の単焦点レンズ。フォーカス時の動作が少し遅いが、十分よい写りで、小型で気軽に持ち出せるのが良い。
 
Nokton 25mmF0.95 *
 コシナフォクトレンダーから出た大口径シリーズの最初のレンズだ。開放付近では柔らかいが、絞ると急速にシャープになる。レンズ後端のスペースが狭く、電子接点がないため撮影データが残らないのは残念である。自分の場合は、大きなボケを得るというより、暗いシーンでシャッター速度を稼ぐのに使っていた。
          
M.ZD 25mmF1.8
 小型にまとまった標準レンズで使いやすく、画質もシャープである。
 
M.ZD 45mmF1.8
 小型の中望遠レンズ。少し最短撮影距離が遠いのが気になるが、画質は良い。
 
 
DG Macro Elmarit 45mmF2.8 *
 パナソニック側で出ているライカ銘の中望遠マクロレンズ。レンズの明るさに対して鏡胴が太いのが外見上少しバランスが悪く感じるが、画質は良い。
         
M.ZD 75mmF1.8
 きわめてシャープで写りの良い望遠レンズ。従来の35mm判一眼レフの単焦点レンズの画角ではなじみのない系統だが、使ってみると面白い。ペンタックスがかつて150mmF3.5をラインナップしていて、自分も持っていたからイメージは掴みやすかった。
 以下作例はデジタルテレコン使用時のものも含まれており、各写真の説明にその旨記載している。
 
●ズームレンズ

M.ZD 9-18mmF4-5.6
 現行品では外観デザインが唯一初期型(というのか?)のものである。画質は非常に良い。防塵防滴化のモデルを出してくれると嬉しいが、このモデルのリニューアルではなく超広角領域のF4のPROグレードでも良いかなあ、なんて妄想している
(21年6月に8-25mmF4 PROでそれが実現した)。このモデルは常に旅行には持って行っていて、PLフィルターと組み合わせて使うことが多い。
 
M.ZD 12-40mmF2.8 PRO
 このレンズはマイクロ4/3ならではの特徴を持っていると思う。F2.8のズームでこれほど小さく、画角範囲の広いレンズは他にはない。しかも安い。E-M5系統やPen系統には少し大柄であるが、E-M1系統ならベストバランスだ。画質も良い。
 
M.ZD 12-50mmF3.5-6.3 EZ
 E-M5が出るころに発売されたレンズで、ズームリングが通常のマニュアルモード、電動ズームモード、マクロモード(43mmに固定される)の3種類に切り替えられる。望遠端の開放F値が暗いのはマイナスだが、動画を撮るならこの滑らかな電動ズームは助けになるだろう。また、電動ズームは寒冷地で厚い手袋しているときの操作にも適している。マクロモードは中望遠相当でなかなか使いやすい。その後出た単焦点(30、60mm)マクロの中間でもあり、存在意義はまだある。防塵防滴。
 
M.ZD 14-150mmF4-5.6 II
 高倍率ズームをコーティングの改良と防塵防滴化でリニューアルしたもので、良く写り、コンパクトである。12-100mmF4が出てからは出番が減っていることは否めないが、E-M5系などとは特に相性が良いと思う。
         
M.ZD 40-150mmF2.8 PRO
 きわめてシャープな望遠ズーム。画角とF値を考えればたいへんコンパクトに出来ていて操作性も良い。テレコン1.4、2.0それぞれを装着した作例もこの中に含める。また一部はデジタルテレコンも使用している。
 
M.ZD 75-300mmF4.8-6.7 II *
 初期からあった望遠ズームがリニューアル、値下げされて発売された。厳密に見ると少しもやっとしたところもあるが、手軽に超望遠領域を楽しめる。
         
■その他のレンズ

 マウントアダプターを介して撮影したものをここにまとめる。

●4/3マウント

 望遠側を補完するためにフォーサーズマウントのレンズを使っていた時期がある。また、この頃は11-22mmF2.8-3.5もまだ手元にあり、活用している。

ZD 11-22mmF2.8-3.5 *
 フォーサーズのレンズでは最も好きだったものだ。何と言っても画角の範囲が使いやすい。マイクロフォーサーズでは8-25mmF4が出来てF値以外は包含されてしまったが、11-22mmの範囲でもっと小型なものというのもアリではないかと思っている。
          
ZD 14-35mmF2 SWD *
 超弩級と言って良いレンズだ。さすがにここまで大きいとF2だから仕方がないと言い切るのに躊躇する。しかし、写りは良く、まさに単焦点が何本分という考えも出来そうだ。出番が少なく、他機材の資金となって既に手元にはない。
         
ZD 50mmF2 macro
 今となっては繰り出しが大きくフォーカスの速度は遅いが、写りはすばらしい。
         
ZD 50-200mmF2.8-3.5 SWD *
 フォーサーズシステム初期からあり、シャープな写りで定評があったものである。E-M1でも十分実用になるレンズだ。
 以下作例はデジタルテレコン使用時のものも含まれており、各写真の説明にその旨記載している。
         
ZD 150mmF2 *
 35mm判相当で300mmの望遠かつ、F2という非常にレアな立ち位置にあったレンズである。フォーサーズレンズは全てのレンズでテレコンバーターが使えて、このレンズもx1.4のみならずx2のテレコンも装着でき、それでも相当良い画質であった。オリンパス(OMDS)のマイクロフォーサーズの上位ラインナップでは40-150mmF2.8の次が300mmF4となり、F2の超望遠域のレンズは未だ現れていない。
         
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