6×6判のレンズ交換式RF機だ。絞り優先のAEでも撮影できる。現在は6×7判になって7、7IIとモデルチェンジしている。マミヤ6というのは元々は蛇腹のフォールディングカメラで、初期はオリンパスのズイコーがついていた。蛇腹モデルが終わって、Newマミヤ6として発売になったものに、35mmフィルムを使ったパノラマ写真の撮影機能(別売りのアダプタが要る)を加えてマルチ・フォーマットという意味でMFと名付けられている。New6と7の違いは、6シリーズがマウント部が沈胴し収納しやすくなっているのに対し、7シリーズは固定となっていること、というのも、7シリーズは広角レンズが充実して物理的に沈胴できないこと、沈胴部分の故障を防ぐためと推定される。レンズ交換のやり方は共通で、遮光幕を出して交換する。遮光幕を出さないとレンズ脱着ボタンが押せず、幕を引っ込めないとシャッターが切れない、というフールプルーフ機構を備えている。無論、沈胴しているときにもシャッターは切れない。なお、6・7シリーズでレンズは共用できない。
6シリーズのレンズは50・75・150mmの3本で、ブライトフレームはレンズ装着により自動的に切り替わる。レンズに内蔵された電子シャッターは静かで、ボディの保持しやすさと相俟って、ブレにくいカメラである。ただし、大きさの割に重い(マミヤらしいといえばそうだが)ので人によっては気軽に持ち出せないと感じるだろう。また、露出計が高輝度部分に引っ張られやすいという点は注意を要する。まあ、露出計については昔のカメラならたいていそうであったし、今言っても仕方がない。欲しい露出の箇所で測光して、AEロックすれば全く問題ない。
レンズはいずれもRF機用らしく小型に仕上がっており、システムとしての携行性は優れていると思う。
G 50mmF4L (35mm判換算で27mm相当)
広角レンズだ。ファインダー像は少し樽型に曲がるものの隅までよく見える。レンズ後玉が突き出ているが、沈胴可能である。一時期、たいへん高価になっていたが、最近は銀塩をやる人自体が少ないのか、値段は下がってきた。発色がよく、すばらしく滑らかな描写の広角レンズだ。 |
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G
75mmF3.5L (35mm判換算で41mm相当)
このシステムの標準レンズである。6×6での75-80mm付近のレンズは私にとって使いやすい画角だ。このレンズを装着し沈胴すると非常にコンパクトになる。極めてシャープで歪曲の少ないレンズだ。 |
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G
150mmF4.5L (35mm判換算で82mm相当)
中望遠レンズだ。ファインダーのブライトフレームは小さくて使いやすいとは言えない。そういうこともあって中古市場ではやや余り気味のようだ。しかし使ってみると、案外ピントも当たるし、ボケも良さそうである。 |
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