82年8月中旬−下旬
第1次北海道旅行
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●第7日 82年8月21日(土)〜第8日(日) 札幌→函館→(船中泊)→青森→仙台→上野

 札幌に予定通り到着。今日は、小学校時代に理科(自由研究など)と鼓笛隊(トランペット)でお世話になったG先生宅を訪問する。先生は、千葉から北海道の教員に転職していたのだ。夏休みではあるが、北海道は夏休みが短いから、もう新学期の準備で忙しいところだったろうが、G先生は札幌の観光に連れて行ってくれた。しかし折悪しくの雨天。かなり激しい降りで、昨日海水に濡れた靴もすっかり洗われ、おかげで海臭さは無くなった。旧北海道庁、時計台、北大の構内などを案内してもらって、午前中だけのはずが夜まで案内していただいた。恐縮であった。聞けば、本来は学校に行くところを休んでいただいた由。ありがたいことである。そういえば、札幌市役所の最上階にある食堂(喫茶?)に行って、札幌市内を見るにはここが一番だよ、と教えてくれたことを思い出した。今はもっと高層のビルがあるだろうから、眺めも変わっていることだろう。
旧北海道庁 ・旧北海道庁

 わざわざこんなボケボケの写真を載せることもない、有名なところである。雨が激しかった。
特急「北海4号」 ・特急「北海4号」

 本来は昼の特急で函館に向かうところが、G先生の引きとめで結局1920時発の列車になった。予定より6時間半ほど、遅い列車だ。それだけ先生には雨の中お世話になってしまったのである。
 この「北海」号は今はなき、小樽回り、俗に山線回りの特急であった。今は、室蘭本線−函館本線(海線回り)の「北斗」号のみの運行になっている。函館着、23:55。
摩周丸 ・摩周丸

 函館00:40発、青森04:30着。船中泊と書いたが、ほとんど眠る時間はなかった。この船中で、シャワー室を使った。7分間しか使えないが、案外何とかなるものである。
摩周丸の中で買った特急券 ・摩周丸の中で買った特急券

 当時、周遊区間の入口までの往復は、急行列車と限られていた。それだけ急行列車も多かったのだが、特急を使う場合は別に特急券が必要になる。当時の青森−上野間は自由席で2800円。それを買ったら全くの文無しになってしまい、帰りの弁当や千葉でのバス代にも事欠く。そこで仙台まで「みちのく」号に乗り、仙台からは急行「まつしま4号」に乗ることにした。すると、仙台までの特急券は2000円、結局800円しか戻ってこなかった。うーむ。長距離逓減制(長距離に乗るほど得になる)なので、致し方ない。これで、弁当とバス代にはなった。
 青森から仙台まで約4時間40分、全く目が開かず、景色どころではなかった。
急行「まつしま4号」 ・急行「まつしま4号」 仙台駅にて

 455系(だったか?)の塗色が懐かしい。大学受験の春、東北新幹線開業時、廃止となる。12号車という今では信じられない大きな数字が当時の国鉄の強気を物語る。実際には火の車だったわけだが..
 車内は最初だけ空いていたが、途中から結構乗ってきて、居眠りするにも窮屈なほどだった。
周遊券 ・周遊券

 7泊8日で途中下車した下車印がたくさん押してある。フルに20日使う人は、どんな旅になっているのだろう。

 初めてではあったが、列車もほぼ計画通りであったし、事故も無く旅行できたのは幸運だった。それにしても、列車に乗る旅になってしまっている。こういう趣味は今でも少なからずあるのだが、今思えば、もうちょっと各都市に滞在することを考えても良かったと思う。


〜終わり〜

★カメラ関係の話
 冒頭でも触れているが、以下2台を持っていっている。アグファマチック2000、キヤノン・初代オートボーイである。2台とも、どこに行ったか分からないので、画像は無し。
 アグファマチックは110というカセット式フィルムを使う。このフィルムを使うカメラは、「ポケットカメラ」と通称されていたように記憶している。カセット式なのでフォルム装填が確実なこと、巻き戻しが不要なこと、途中で裏ブタが開いても撮ったコマは助かること(この旅行でも一度あった)、など美点もある。カメラを伸縮させることでフィルム送りやシャッターチャージなどを行う、メカニカル式カメラである。従って、電池は要らない。レンズはカラーアグナー27mmF6.3、固定焦点で露出調整は「晴れ」「曇り」の2種類のみ。今のフィルム技術なら相当に健闘するとは思う。今でもけっこうなお値段でカメラ屋に置いてあることがある。大体、1万円を少し超えたあたりである。
 オートボーイは高校入学記念に買ってもらったもので、それまで使っていた110フィルムから35mm判になって、画質向上は明らかだった。フォーカスについては、あまりメリットと思ったことは無い。何せ、固定焦点カメラで満足していたのだから。後年、フィルム感度目盛りを意図的に変えることで露出補正をするなど、高等(?)なテクニックも駆使したが、この時はそこまで考えていなかった。


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