08年4月下旬〜5月上旬
第1次マレーシア旅行
●第3日 08年5月1日(木) ランカウィ
7時半に起床。頭痛あり。今日は何もしない日にしよう。つまり、ホテルのビーチとプールで過ごすのだ。ホテルが街から離れているから、タクシーに乗っていくのも面倒だ..と、これはホテル側の思う壺なのであるが、旅行に行ったら何が何でも観光に出かけなければならない、ということもあるまい。
朝食は管理棟にあるDAYANG CAFEのビュッフェだ。昨日のホテルのようなチャーハンや麺はないが、マレーシアの代表的な朝食メニューの一つ、ナシ・ルマがあるのでそれを食べる。ココナッツミルクで炊いた米にピーナツ、小魚の干物、ゆで卵を添え、チリソースをつけて食べる。これ、ピーナツと魚が意外にも合うのだ。そのほか、ソーセージ、チキンのグリル、パン何種か、ジュースはマンゴー、オレンジ、パインナップル、グアバがある。おいしく頂いて食堂を後にした。
ビーチは、先の食堂の下にあるプールを通ってすぐのところにある。フロートでできた突堤というか桟橋のようなものがあり、その右はボートや水上バイクなどのアクティヴィティゾーン、左は遊泳する場所になる。よく晴れており、波も穏やかで良い日だ。ビーチにはパラソルではなくて固定された屋根が並んでいて、その下にカウチがある。本格的な休暇シーズンではないためか、ビーチには人影が少ない。建物に近い一角を使うことにした。荷物の番をするので、配偶者Sと私は交代で海に入ることにする。昨年沖縄に行ったときはビーチパラソルが有料で、炎天下、待つのが苦痛だったのだが、ここでは大きな屋根の下、ゆるやかな風を受けながらのんびり過ごすことができる。ビーチからは昨日乗ったゴンドラが見えて、今日は頂上付近が雲の中だ。遠目が効かないのは残念だろうが、雲の中にゴンドラが入っていくという光景も良さそうだ。
海の水はきれいだが、白い砂が波で舞い上がるせいか、水中の見通しは効かない。ダイヴィングをする人たちは、船で別の島に行くようだ。私たちは1歳7ヶ月の幼児連れだから、そういうアクティヴィティには参加できないわけで、まあ、ビーチでぼんやりするのも良いと思う。さて、海の水温は適度だ。歩くと、急に深くなったり浅くなったり、底の様子が分からないので歩きにくい。幼児連れでは少々やっかいな感じがする。しばらく水に浸かって、戻ることにした。カウチに寝そべり、ぼんやりしていたら眠くなった。隣では息子が寝入っている。荷物を気にしていなければと思いつつしばらく眠っていた。
気付いたら12:40になっている。息子は相変わらず熟睡で、Sはどこかに遊びに行っているようだ。息子を置いて探しに行くわけにも行かず、しばらく待っていると帰ってきた。なんでも、向こうの川のあたりにサルがたくさん居るというのだ。それでは、というわけで、カメラを持ってそれを撮りに行く。水浴びをしながらじゃれあっているのがかわいい。
昼食にする。朝食と同じレストランだ。天井が高く、横は窓ではなくそのまま外気が入る形であって、東南アジア式に強い冷房が入る空間でないのが嬉しい。Sは広東麺のシーフードあんかけ、私はチャーハンを注文する。先に出てきた水は、あっという間に水滴だらけになる。それだけ気温が上がっているのだが、適度に風が通り、案外過ごしやすい。ところでこの水、注文伝票を見たら"H2O"と書かれていた。なるほど、そうに違いはないが、こういう記述はレストランではあまり見かけないように思う。
料理が来た。チャーハンは、ごはんの周りに揚げワンタンやチキンソテー、エビせんべいなどが並んでいて、チキンソテーは中華料理というよりはマレー風の味付けで、これがなかなか良かった。広東麺は米を使った平たいもので、シーフードの入ったあんが美味しい。息子はロールパンを食べる。このパンは、息子用のサーヴィスだったようだ。というのも、他のテーブルにはパンはサーヴされていないのだ。ありがたく頂くことにする。本来なら、チャーハンなどは好きなはずなのだが、盛り方も独特だし、まだ警戒を解いていないのだろうか。
食後はプールにする。大きなタオルを借りて、カウチの場所取りをして、まずは1周してみる。大きなプールはその一角が屋根つきのバーになっており、水着を着たまま、水の中に座って酒やソフトドリンクを飲むことができる。プールの深さは1.5mまであるが、コースを分けてまじめに泳ぐというわけではなく、ただ遊ぶためのものだ。階段を登ると、そこには深さ28cmの子供用プールがある。もう一つあるジャグジーは工事中で使えなかった。プールはきれいで、人も少なくて周囲を気にせず遊べるのはいいが、バー周辺はタバコの煙があってそれが気になる。プールとタバコってのは相容れないアイテムだと思う。バーはプールの中にある。そこに行くために、タバコを水の上に持ち上げて行ったのだろうか。そこまでしなくても、と思うのだ。その中でもひときわたくさんタバコを吸っているおじさんが居て、結局その人、夕方までこのバーに居た。そういえば、このバーには当然ながら財布を持って行くことは困難だ。つまり全て部屋付けで処理できるようで、レストランなどもそうすれば、ホテル内では貴重品は一切持ち歩かずに済むのだった。
今回持参したカメラのうち、μ1030SWというのがあって、これは防水カメラなのだが、ビーチでは砂が舞い上がって水中の様子が全く撮れなかった。だから、これをプールで使う。プールでカメラ、は日本だと御法度のところが多いと思うが、こういうリゾートでは全く違和感がなくて、楽しめた。
息子は、プールには未だ慣れていなくて、プールサイドの1mくらいから、四つんばいになって後進しながらプールに入る。そこまで警戒しなくていいのに。
何度かSと交替したあと、私は午後の休憩タイムに。木陰のカウチで寝そべっているのは実に気分が良い。プールの喧騒と風が森を通る音が交互に聞こえて、理由もなく、それが心地よいのだ。夕方までのんびりしていた。
一旦シャレーに戻り、シャワーを浴びて一休みした後夕食に向かう。夕食も同じレストラン(DAYANG
CAFE)で、結局今日は3食ともここで食べることになった。メニューは、アラカルトとビュッフェがあるというが、アラカルトの選択肢は昼間と一緒とのことで、ビュッフェにする。ビュッフェ(RM65、2000円弱)は日替わりで、月:インド、火:イタリア、水:タイ、木:シーフード、金:マレー、土:バーベキュー、というローテーションらしい(日曜がないのは、たぶんメモ忘れ)。今日はシーフードだ。いろいろ並んでいて良いとは思うが、気になるのは、サーモンなど、当地に関係ない食材が多いこと。もちろんそれも美味しいし好きなのだが、あまり普通過ぎても物足りないと思う。と言いつつ、たくさん取ってしまうのはビュッフェ(における私)の宿命。文句など言わずに、まずは楽しもう。
デザートにはケーキのほかに当地の菓子があった。タラム・ケラディという「ういろう」のような食感のものと、ブア・ムラカというダンゴのようなものがあった。後者は中にアンコではなくシロップが入っていて、フォークで刺したら液体がシャツを直撃。恥ずかしい..フルーツはスイカ、ジャックフルーツ、メロン、パパイヤ、さらにフルーツゼリー(マンゴーやオレンジ味)。フルーツには外れなし。じつに美味しい。コーヒー、紅茶は少し薄い感じだった。
食後、建物の周りを散歩していたら、息子がむずかりだした。シャトルに乗ってシャレーに戻ると、息子は急に元気になり、なんと22時半まで遊びまくっていた。電話のコードを引っ張ったり、先に寝た母にちょっかいを出したり、踊ったり。こちらも日記を中断して遊びに参加した。
何もしないのんびりした一日だったが、これはこれで楽しいと思った。
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