Sigma fp

★オールドレンズのコーナー

 主としてこちらのために導入したようなもので、現在いろいろなレンズで試行中。予想通り、広角系は撮像素子との相性が良くない。一眼レフ用レンズだと、レンズと撮像面の距離が離れている分、入射角度が緩やかで周辺画質が良いように見える。


【レンズとの相性について】
 以下は私の個人的な感想であり、同条件で測定したデータなどによるものではありません。また、個々のレンズの状態や個体差等を考慮したものでもないので、その点何卒お含みおき下さいませ。

【評価について】
基本的には絞り開放〜1段絞ってどうか、くらいのところをコメント。
・色合い
 地味:彩度がない、白っぽい
 良好:通常の撮影に適す
・解像
 悪い:結像せずボヤボヤ
 甘い:結像するがもやっとしたものがまとわりつく感じ
 良好:通常の撮影に適す
・周辺色付き
 青〜緑色になるのでその度合いをコメント。周辺光量低下は元々のレンズの特性(フィルム時代含め)もあるので原則不問だが、極度に暗いものはその旨コメントを入れた。


●ライカ系(スクリューマウント、Mマウント)
 アダプター経由のフォクトレンダー プロミネントレンズも含む。焦点工房のライカM→ライカL(SL)マウントアダプターを使用している。無限遠位置はオーバーになっている(レンズの∞位置では遠景のピントが無限以上になる)ので、最短近接が1.1mくらいになってしまうのが残念だ。そこで、ヘリコイド内蔵タイプを追加で導入した。これは大変便利なもので、これを基にすると、OMやデッケルマウントも最短撮影距離が短縮できる。

ライカ系作例はこちら
レンズ名 焦点距離 F値 個人的
判定
色合い 中央解像 周辺解像 周辺色付き コメント
Russar 20mm F5.6 × 地味 甘い 悪い 濃い緑色 大幅な周辺光量低下かつ色付きあり、推奨できない。
C Biogon
(コシナ)
21mm F4.5 × 良好 良好 悪い 濃い緑色 比較的新しい設計で、後玉も極端に突き出ていないが、結果は今一つ。
Canon 25mm F3.5 良好 良好 甘い 緑色 周辺の流れなどはなさそうで、着色も予想よりは少なく感じた。この画角域での古いレンズとしては優秀な部類かと。
Ultron
(コシナ)
28mm F2 × 良好 良好 悪い 濃い緑色 周辺の結像が全然で、残念ながら使えない。F8くらいでも甘さが残る。
GR 28mm F2.8 × 良好 良好 悪い 濃い緑色 F11くらいまで絞らないと周辺はまともにならない。
Canon 28mm F2.8 × 良好 良好 悪い 緑色 GRに比べると色付きは浅めだが、絞ってもあまり変わらない。解像は他28mm同様。
Canon 28mm F3.5 良好 甘い 悪い 緑色〜黒っぽい F8くらいに絞ればそこそこ整った感じにはなるが、全体にコントラストは低めだ。
Summaron 28mm F5.6 × 地味 甘い 悪い 緑色〜黒っぽい 全体にコントラスト低い。周辺の画質低下はもともとフィルムでも良くはないが、なおさら目立つ感じ。
Orion 28mm F6 × 地味 甘い 悪い 濃い緑色 大幅な周辺光量低下と色付きがあり、推奨できない。
Canon 35mm F1.5 良好 良好 甘い ごく四隅黒くなる 四隅はけられている可能性がある。フードは純正なのだが..レンズの世代を考えれば全体としては良好な結果。
Nokton
(コシナ)
35mm F1.5 良好 良好 良好 わずかに青緑色 22年11月発売の新しいレンズで、解像は優秀である。周辺光量落ちと着色はシーンによっては目立つ。
Summicron 35mm F2 良好 良好 良好 特になし 開放で夜景ではコマは出るが、少し絞れば良好な画像。
Canon 35mm F2 良好 良好 甘い わずかに緑色 周辺解像の悪化は激しくなく、少し絞れば均質になり実用になる。
C Biogon
(コシナ)
35mm F2.8 良好 良好 良好 わずかに緑色 比較的新しいレンズであるが、周辺の色付きがある。
Canon 35mm F2.8 良好 良好 悪い わずかに緑色 周辺光量低下と解像悪化があるが、絞れば均質になる。
Komura 35mm F2.8 良好 良好 悪い わずかに緑色 片ボケしているようでF5.6くらいまで絞れば均質になる。中央の解像は良好。
Nokton
(コシナ)
40mm F1.2 良好 良好 良好 特になし さすがにデジタル世代のレンズであり隙が無い。絞り開放では周辺光量は落ちる。
Rokkor 40mm F2
Heliar
(コシナ)
40mm F2.8 良好 良好 良好 特になし 五枚構成のシンプルなレンズであるが、よく写る。
Nokton
(コシナ)
50mm F1.1 良好 良好 良好 特になし 開放から実用になる。
Canon 50mm F1.2 良好 良好 甘い 特になし 開放ではハロがあり少し絞れば急激に締まって来る。F4以上は普通に実用になる。
Canon 50mm F1.4 良好 良好 良好 特になし 逆光や強い光源には要注意ではあるが、使いやすい。
Nokton
(プロミネント用)
50mm F1.5 良好 良好 甘い 特になし コントラスト低めだが解像は十分。少し絞れば実用になる。
Summarit 50mm F1.5 良好 良好 良好 特になし 開放ではハロがあるが解像は十分。少し絞れば実用になる。周辺の色付きもなく良好な写りである。
C Sonnar
(コシナ)
50mm F1.5 良好 良好 甘い わずかに緑色 色合いは現代設計のレンズらしくニュートラル。周辺の甘さはフィルムでも同じであり、絞れば均質に。
Jupiter 50mm F1.5 良好 良好 甘い 特になし 開放ではもやっとするが中心の解像は十分。F2.8〜4くらいに絞れば実用になる。
Canon 50mm F1.8 良好 良好 良好 わずかに緑色 開放では周辺光量落ちが目立つがF2.8以降は大きく改善され、周辺の結像も良い。お勧めできる。
Super Rokkor 50mm F1.8 良好 良好 悪い 特になし 中央の解像は良好だが周辺は荒れる。風景ではF8以上に絞る必要がある。
Topcor-S 50mm F1.8 良好 良好 良好 特になし シャープで周辺の色付きもなく、優秀なレンズだ。
Hexanon 50mm F1.9 良好 良好 良好 特になし 周辺光量落ちはあるが、解像はしっかりしておりボケ味も良好。
Summitar 50mm F2 良好 良好 甘い 特になし 像面が平坦でないのか、絞り開放では周辺の解像が良くない。F5.6以上では実用になる。
Summar 50mm F2 良好 良好 甘い わずかに緑色 少し絞れば解像も均質になり案外使える。強烈なボケを楽しめる。
Ultron
(プロミネント用)
50mm F2 良好 良好 甘い 緑色 開放から鮮鋭であるが周辺光量落ちや色付きは目立つ。少し絞れば均質になり使える。
Topcor-S 50mm F2 良好 良好 良好 特になし 安定して解像しており、デジタルでも大変優秀なレンズ。
Super Rokkor 50mm F2 良好 良好 甘い 特になし 周辺光量落ちが目立つが解像は良好。少し絞れば均一になる。
Jupiter 50mm F2 良好 良好 甘い わずかに青色 設計、製造時期を考えれば相当優秀と思う。周辺着色もほとんど目立たない。
Heliar
(コシナ)
50mm F2 若干黄色い 良好 良好 特になし 色合いは黄色い感じはあるが、絞り開放から十分使える解像。ボケは二線ボケ気味。
Solagon
(カラート用)
50mm F2 良好 良好 良好 特になし カラート用レンズをライカマウントに換装。デジタルでも大変優秀なレンズ。
Light Lens Lab 50mm F2 良好 良好 甘い わずかに青色 通称"周ELCAN"、周辺の解像は良くなく、F8まで絞らないと均一にならない。
Honor 50mm F2 良好 良好 ほぼ良好 特になし 周辺光量落ちはあるが解像は悪くない。全体にコントラストは弱め。
Nikkor 50mm F2 良好 良好 甘い 特になし 中央部は鮮鋭だが周辺は甘めだ。1.5フィートまで近接できるので結果的にミラーレスで使いやすくなったレンズである。
Fujinon 50mm F2 良好 良好 良好 特になし ごくわずかに色付きがあるが、良好で推奨できる。絞り開放でもかなり使える。
Fujinon 50mm F2.8 良好 良好 良好 わずかに緑色 わずかに色付きがあるが、全体に良好で推奨できる。
Super Rokkor 50mm F2.8 良好 良好 悪い 特になし F8まで絞っても周辺の結像は甘い。
Elmar 50mm F3.5 良好 良好 良好 特になし スクリューマウント最後期のもの。安定してよく写る。
Canon 50mm F3.5 良好 良好 甘い 特になし 沈胴レンズの2代目、シャープでよく写るが、拭き傷影響で逆光ではフレアっぽくなる。
Color-Skopar
(プロミネント用)
50mm F3.5 良好 良好 良好 わずかに緑色 開放から非常に鮮鋭で、フィルムでの評価通り優秀である。
Heliar
(コシナ)
75mm F1.8 良好 良好 良好 特になし 開放から安定して使える。
Canon 85mm F1.8 良好 良好 良好 特になし 遠景はF4くらいまで絞る方が良さそう。近距離は絞り開放から良好。
Culminar 85mm F2.8 地味 良好 良好 特になし 全体にコントラストは低め。トラヴェナーを入手してからは出番が減っている。
Travenar 85mm F2.8 良好 良好 良好 特になし 開放から鮮鋭で周辺まで均一に写る。
Apo-Lanthar
(コシナ)
90mm F3.5 良好 良好 良好 特になし 開放から安定して使える。
Topcor 90mm F3.5 良好 良好 良好 特になし 開放から鮮鋭で周辺画質も安定している。
Elmar 90mm F4 良好 良好 良好 特になし 第3世代後期、比較的新しいこともあってコントラストも十分あり、きれいに写る。
Canon 100mm F3.5 良好 良好 良好 特になし あまり撮っていないが、F4付近で十分使えそうに思える。
Komura 105mm F2 良好 良好 甘い 特になし コントラストは弱めだが解像感はある。周辺は絞らないと甘い。
Komura- 105mm F2.8 良好 良好 甘い 特になし 周辺の色付きはないが、解像が甘く、被写体を選ぶ感じがする。
Komura- 105mm F3.5 良好 良好 甘い 特になし 周辺解像はF2.8よりは良さそうである、中央部はシャープだ。四隅は暗くなる。
Culminar 135mm F4.5 地味 良好 良好 特になし コントラスト低めだが、後処理でもリカバリー可能。実用になりそう。
レンズ名 焦点距離 F値 個人的
判定
色合い 中央解像 周辺解像 周辺色付き コメント


●M42マウント
 相当数処分してしまったので、種類は少ない。M42マウントは、マウントのちょっとした形状の違いで入りにくかったり、指標の止まる位置が異なるので注意が必要だ。これはフィルムで撮っていてもたまにあるので、マウントアダプターゆえの問題ではない。

M42・デッケル・エキザクタその他作例はこちら
レンズ名 焦点距離 F値 個人的判定 色合い 中央解像 周辺解像 周辺色付き コメント
Distagon
(Icarex)
25mm F4 良好 良好 ほぼ良好 わずかに緑色 後玉が小さく入射角が厳しいと予想したが、周辺画質はほとんど問題なく良好であった。
SMC Takumar 28mm F3.5 良好 良好 ほぼ良好 特になし 周辺の解像も問題なく、実用可能。
Flektogon 35mm F2.4 良好 良好 良好 特になし 全体に整った性能で推奨できる。
Skoparex
(Icarex)
35mm F3.4 良好 良好 甘い わずかに緑色 デッケルマウントと同じレンズのはずであるが、こちらの方が少し悪い結果。周辺解像はF8まで絞ると概ね問題ない。
SMC Takumar 35mm F3.5 良好 良好 甘い 緑色 画面大部分でシャープに写るが周辺色付きが目立つ。
Ultron
(Icarex)
50mm F1.8 良好 良好 良好 特になし 開放からよく写り、周辺までシャープ。
Tessar
(Icarex)
50mm F2.8 良好 良好 良好 特になし 開放からよく写る。
Auto-D-
Quinon
55mm F1.9 良好 良好 良好 特になし 開放から良像で、一段絞ればより安定。最短撮影距離が短く、便利なレンズ。
Pancolar 80mm F1.8 良好 良好 良好 特になし フィルム時代から優秀なレンズで、デジタルでも良好。
Biometar 80mm F2.8 良好 良好 良好 特になし 近接でも優秀で、実用になる。
Super-Dynarex
(Icarex)
135mm F4 良好 良好 良好 特になし 周辺光量は落ちるが開放からよく写る。

●パクセッテM39マウント

 どこに入れるか悩んだのだが、結局どこに入れても仲間的なものはないのでここに。eBayのレアアダプターズさんのところにパクセッテ/ライカSLのアダプターが出ていたので入手した。アダプターの直径が大きいのでレンズがちょこんと乗っかっている感じでユーモラスである。近接用ヘリコイドがついているが、固定はサイドのネジなので安定性に欠けるのと、ヘリコイドのピッチが緩い(というのか)ので近接するには何回転も回さねばならず、一度近接撮影をすると今度は無限遠への復帰が面倒で、どちらかというと無限遠位置微調整に使っている。
 アダプターについては他の手段もあって、レンズ側M42/カメラ側M39のヘリコイド(全長12-19mmで伸縮)つきアダプターがあり、レンズ側にM42/M39リングを入れてカメラ側にライカMアダプターを付けると、ライカM/ライカSLアダプターにつけてヘリコイドで無限遠を調節して撮ることができる。こちらの方が小柄にまとまるのと、アダプターのヘリコイドが直進式なのでレンズが回転せず、使い勝手は良さそうである。M42/M39リングについてはマウント内に入り込むタイプよりも、フランジ面がついたものの方がレンズの脱着時に安定して良い。
 さらに、mukカメラサービスさんが3Dプリンター製のライカMアダプターを作られていることに気付き、それも入手した。こちらはレンズの距離指標がちょうど上に来るので断然使いやすい。

M42・デッケル・エキザクタその他作例はこちら

レンズ名 焦点距離 F値 個人的判定 色合い 中央解像 周辺解像 周辺色付き コメント
Westron 35mm F3.5 良好 良好 甘い わずかに緑色 中心解像はきっちりしているが全般にコントラストは弱めで、絞っても良くはならない。周辺解像は絞れば良くなる。
Lineogon 35mm F3.5 良好 良好 良好 特になし 絞り開放から画面ほとんどの場所でよく解像していて、F8でほぼ全面良像になる。周辺の色付きもなく優秀。
Choro 38mm F3.5 良好 良好 悪い わずかに緑色 絞り開放〜F5.6くらいでは周辺は壊滅的。F8から概ね使える感じ。。
Quinon 50mm F2 良好 良好 悪い わずかに緑色 中央部は良好だが周辺は甘く、相当絞る必要がある。デジタルとの相性はイマイチ。
Luxon 50mm F2 良好 良好 悪い 特になし 評判通り、かなりのじゃじゃ馬であった。周辺の色付きはないが、光量落ちが激しく、解像していない。口径食があり、ボケの形が独特である。
Cassarit
(196万台)
50mm F2.8 良好 良好 悪い わずかに緑色 中央部は良好だが周辺は荒れる。絞れば全般に良好な解像になる。
Cassarit
(220万台)
50mm F2.8 良好 良好 悪い わずかに緑色 製造番号220万台のレンズで、一つ上の196万台より少し画角が狭い。周辺解像は絞ってもあまり良くならない。
Color-
Ultralit
50mm F2.8 良好 良好 悪い わずかに緑色 カサリートと同様で、周辺解像は甘いがF8くらいまで絞ると良くなる。
Xenar 50mm F2.8 良好 良好 悪い 特になし 遠景の周辺解像が悪く、絞ってもあまり改善しない。近接では良いのだが。
Katagon 50mm F2.8 良好 良好 悪い 特になし 像面湾曲があるようで、周辺で結像していなくても、手前にピントが来ていたりする。
Telexon 85mm F5.6 良好 良好 良好 特になし 画面全体に均質な写りでシャープ。安価なレンズであるが素晴らしい。
Telenar 90mm F3.8 良好 良好 甘い わずかに緑色 少しコントラストが低めであるが解像はしっかりしていて使える性能だと思う。
Telenar 135mm F5.6 良好 良好 甘い 特になし 周辺甘さが目立つ。絞ってもあまり改善しない。
レンズ名 焦点距離 F値 個人的判定 色合い 中央解像 周辺解像 周辺色付き コメント

●Olympus ACEマウント
 パクセッテ同様どこに入れるか悩んだのだが、レンズシャッター式レンズ交換カメラということでパクセッテの次に入れる。mukカメラサービスさんのところで3Dプリンターを使ったACE/ライカMのアダプターを入手した。しっかりした作りで、問題なく使える。レンズ固定はくさび状の部品を押し込むやり方になるから、頻繁に交換する場合は少し手間に感じる。35mmが画質的にはほぼ使えないので45mmがメインになっている。

M42・デッケル・エキザクタその他作例はこちら
レンズ名 焦点距離 F値 個人的判定 色合い 中央解像 周辺解像 周辺色付き コメント
E.Zuiko-W 35mm F2.8 × 良好 良好 悪い 特になし 周辺画質が悪く、絞っても良くはならない。F8からなんとか、という感じ。
E.Zuiko-S 45mm F2.8 良好 良好 少し甘い 特になし 1段絞れば周辺画質、光量ともに改善する。解像の良いレンズ。
E.Zuiko-T 80mm F5.6 良好 良好 甘い 特になし フィルムでも顕著だが、絞り開放〜F8くらいは周辺光量落ちが激しい。特に開放では鏡胴内で光束が蹴られているような四隅の落ちが見られる。

●デッケルマウント

 DKL/M42-M42/Lマウント、DKL/M-M/Lマウントの2系統、それぞれ2階建てで使っている。後者は、M/Lアダプターにヘリコイド内蔵タイプがあるので、レンズシャッター一眼レフレンズの宿命である最短撮影距離が長いという欠点を補うことが出来る。フィルムでもボディが使いにくい等の理由で人気が高いとはいえない分野であるが、おかげで良いレンズが安価に入手できる。自分の場合、いつの間にかM42のレンズより多くなってしまった。

M42・デッケル・エキザクタその他作例はこちら
レンズ名 焦点距離 F値 個人的判定 色合い 中央解像 周辺解像 周辺色付き コメント
Curtagon 28mm F4 良好 良好 甘い 青色 レンズ後玉が小さく撮像素子への入射角度が厳しいこともあり、周辺の結像は甘目になる。
Retina-
Eurygon
30mm F2.8 良好 良好 良好 特になし 広角レンズであるが周辺まで解像が良く使える画質だ。光量落ちはある。
Curtagon 35mm F2.8 良好 良好 良好 わずかに青色 周辺色付きはあるが、コントラストが良好ですっきりした画像が得られる。
Skoparex 35mm F3.4 良好 良好 良好 特になし 色、解像とも良く、使用推奨できる。ボケもきれいだ。
Reflex-
Lithagon
35mm F3.5 地味 良好 甘い わずかに緑色 全体にどんよりとした感じでくっきりとしない。
Retina-
Eurygon
35mm F4 良好 良好 良好 青緑色 周辺光量落ちがあるがF5.6くらいで自然な感じになり、着色も目立たなくなる。
Skopagon 40mm F2 良好 良好 悪い 青緑色 彩度高くきれいな画像。周辺画質の乱れはF4か5.6くらいまで絞れば目立たなくなる。
Retina-
Xenon
50mm F1.9 良好 良好 良好 特になし 概ね破綻なく使える性能と思う。
Iloca-
Quinon
50mm F1.9 良好 良好 悪い 特になし 周辺解像が良くない。F8で何とかなるか、という感じ。中央部は極めてシャープ。
Septon 50mm F2 良好 良好 良好 特になし 色、解像とも良く、使用推奨できる。解像とボケの良さが両立する稀有なレンズ。
Color-
Skopar
50mm F2.8 良好 良好 良好 特になし くっきりした画像が得られる。使用推奨できる。ボケ味はSeptonの方が良好。
Color-
Lanthar
50mm F2.8 良好 良好 悪い わずかに青色 中央部は解像良く、普通に使える。周辺は甘く、絞っても解消されない。
Retina-
Xenar
50mm F2.8 良好 良好 良好 特になし カラースコパーに比べると周辺は甘目だが、F4以降は問題なし。
Retina-
Ysarex
50mm F2.8 良好 良好 良好 特になし 絞り開放から使える描写だ。周辺光量は1段絞ると改善する。
Reflex-
Ultralit
50mm F2.8 良好 良好 悪い わずかに青色 周辺解像はF8まで絞ってようやく、という感じ。周辺光量はF5.6で改善する。
Vega-3 50mm F2.8 良好 良好 甘い 特になし ソ連製デッケルマウントレンズ。通常のデッケルマウントよりフランジバックが2mm程度長いとされる。周辺は少し甘いがよく写る。
Retina-
Tele-Arton
85mm F4 良好 良好 良好 特になし ニュートラルな発色でシャープ、良いレンズである。夜景撮影時、絞り開放ではちょっと変わった光彩が出る。
Retina-
Rotelar
85mm F4 良好 良好 悪い 特になし 周辺は甘いが中央はシャープだ。テレアートンよりレンズが長くできていて中望遠っぽい外観。
Tele-Arton 90mm F4 良好 良好 良好 特になし 後期のレンズで、レンズ銘からRetinaの文字がなくなっている。最短撮影距離は85mmに比べ10cm遠い1.9mである。
Dynarex 90mm F3.4 良好 良好 良好 特になし レンズシャッター一眼レフの構造上仕方ないが、最短撮影距離が2mと遠いのがネック。写りは良い。
Dynarex 100mm F4.8 良好 良好 良好 特になし 前玉を繰り出してピント合わせをするため、このレンズだけは1mまで近接できる。絞り開放ではもやっとするが少し絞るとくっきりする。
Super-
Dynarex
135mm F4 良好 良好 良好 特になし 持っているレンズに曇りがあるので正しく評価できないが、順光では良好な像である。
Tele-Xenar 135mm F4 良好 良好 良好 わずかに青色 周辺まで解像は良好。
Retina-
Rotelar
135mm F4 良好 良好 良好 わずかに青色 1段絞れば周辺光量落ちが改善され、全体に均一になる。
Super-
Dynarex
200mm F4 良好 良好 甘い 青色 最短撮影距離が8.5mもあり、遠景を切り取るレンズになる。周辺光量落ちが目立つが、F8以降は実用になる。
レンズ名 焦点距離 F値 個人的
判定
色合い 中央解像 周辺解像 周辺色付き コメント

●エキザクタマウント

 KIPONのマウントアダプターを入手。絞り機構が出っ張っているレンズは見た目が少し異様な感じになる。絞り忘れをしないよう、絞りをマニュアルにして使っている。エキザクタはフィルム時代から人気度と言う点では少し下がるのもあり、良いレンズが安価に入手できる。

M42・デッケル・エキザクタその他作例はこちら
レンズ名 焦点距離 F値 個人的判定 色合い 中央解像 周辺解像 周辺色付き コメント
Flektogon 35mm F2.8 良好 良好 良好 わずかに緑色 解像良好で安定した写り。近接能力も高い。
Auto-
Quinaron
35mm F2.8 良好 良好 良好 わずかに緑色 少し大柄でハンドリングはやりにくいところもあるが、画質は良好で色もきれいに出る。
Culmigon 35mm F4.5 良好 良好 甘い 特になし 周辺画質は甘く、光量も落ちるが中央部は絞り開放からシャープで使い方次第では面白い。
Auto-Quinon 55mm F1.9 良好 良好 良好 特になし 40cmまで近接でき、使い勝手が良い。最近接ではピントが甘目で合わせにくいが、F4くらいまで絞るとよく写る。色も解像も良好。

●OMマウント

 当初、K&F ConceptのマウントアダプターでOM→ライカL(SL)は国内には出回っておらず、OM→ライカMマウントのアダプターを使い、ライカM→ライカL(SL)の合わせ2段重ねで使っていたが、後にOM→ライカLも出たので、今は2個態勢で使っている。

OMマウント作例はこちら
レンズ名 焦点距離 F値 個人的判定 色合い 中央解像 周辺解像 周辺色付き コメント
Zuiko Auto-W 21mm F2 良好 良好 甘い わずかに緑色 絞り開放では周辺は甘目だが中央はよく解像しており、ボケを活かした広角写真が得られる。
Zuiko Auto-W 21mm F3.5 良好 良好 甘い 緑色 周辺の着色はF8くらいで目立たなくなる。四隅の甘さは残るが、構図次第では使える。
Zuiko Auto-W 24mm F2.8 良好 良好 良好 わずかに緑色 周辺の着色はF5.6くらいで目立たなくなる。解像はしっかりしており、常用できる。
Zuiko Auto-W 28mm F2 良好 良好 良好 特になし 解像、色合いとも良好で、常用できる。
Zuiko Auto-W 28mm F2.8 良好 良好 少し甘い 特になし 解像、色合いとも良好で、常用できる。
Zuiko Auto-W 28mm F3.5 良好 良好 良好 特になし フィルム時代から優秀なレンズである。周辺の破綻もさほどなく、良好。
Zuiko
Auto-Zoom
28-
48mm
F4 良好 良好 少し甘い 特になし 解像、色合いとも良好で、常用できる。
Zuiko Auto-W 35mm F2 良好 良好 良好 特になし 周辺光量落ちは少し見られるが着色はほとんどなく、良好な写りだ。
Zuiko Auto-W 35mm F2.8 良好 良好 良好 特になし 周辺光量落ちはあるが着色はほとんどなく、良好な写りだ。ボケは癖がある。
Zuiko
Auto-Zoom
35-
70mm
F3.6 良好 良好 良好 わずかに緑色 絞り開放からよく写る。解像度は満足できるもので、周辺の色付きも気にならないレベル。
Zuiko
Auto-Zoom
35-
70mm
F3.5
-4.5
良好 良好 良好 特になし 廉価版ズームであるが、解像はしっかりしていて色も良い。常用できる。
Zuiko Auto-S 40mm F2 良好 良好 良好 特になし 絞り開放ではパープルフリンジがあるも、周辺の色付きもほとんどなく、良いレンズだ。
Zuiko Auto-S 50mm F1.2 良好 良好 良好 特になし 絞り開放ではもやっとするが解像は十分であり、良いレンズであることを再確認。
Zuiko Auto-S 50mm F1.4 良好 良好 少し甘い 特になし M-System銘の古いレンズであるが、良く写る。
Zuiko Auto-S 50mm F1.8 良好 良好 良好 特になし バランスがよく安定した写り。
Zuiko
Auto-Macro
50mm F2 良好 良好 良好 特になし 絞り開放から十分なコントラストがあり良好。お勧めできる。
Zuiko
Auto-Macro
50mm F3.5 良好 良好 良好 特になし 絞り開放からシャープで良く写る。お勧めできる。
Zuiko Auto-S 55mm F1.2 良好 良好 少し甘い わずかに緑色 絞り開放ではもやっとするがF2以降はしっかりしている。高輝度部分には緑色縁取りがある。
Zuiko
Auto-Zoom
75-
150mm
F4 良好 良好 良好 特になし 古いレンズでコーティングもモノコートであるが、けっこう健闘していて良い結果が得られた。
Zuiko
Auto-Macro
80mm F4 良好 良好 良好 特になし 大がかりになるので、三脚を使うか感度を上げることを推奨。描写は精細で良い。
Zuiko Auto-T 85mm F2
Zuiko Auto-T 100mm F2 良好 良好 良好 特になし OMシリーズ中最も優秀なレンズの一つであり、デジタルでも良好な結果。
Zuiko Auto-T 100mm F2.8 良好 良好 良好 特になし 全般にシャープで安定している。
Zuiko Auto-T 135mm F2.8 良好 良好 良好 特になし 全般にシャープで安定している。
Zuiko Auto-T 135mm F3.5
Zuiko
Auto-Macro
135mm F4.5
Zuiko Auto-T 200mm F5 良好 良好 良好 特になし 絞り開放では高コントラストな部分の境目に色付きが見える。
Zuiko Auto-T 300mm F4.5 良好 良好 良好 特になし 解像良好であり使える。しかし、マイクロ4/3に慣れてしまうとこの大きさの望遠レンズはなかなかきつい。
SIGMA 80-
200mm
F4.5
-5.6
良好 良好 良好 特になし 絞りが故障しており開放しか使えないので参考程度に。
レンズ名 焦点距離 F値 個人的判定 色合い 中央解像 周辺解像 周辺色付き コメント
OMマウント作例はこちら

●PenFマウント
 FotodioXのアダプターを米国B&H社経由で入手した。当然ながら設計時の想定外使用であり、35mm判に対してイメージサークルは足りず四隅が欠けるから、概ね√2倍くらいまでのクロップで使うのが良さそうだ。レンズによっては、短辺24mmのまま1:1のアスペクト比でも使えることもあるし、38〜60mmのレンズでは35mm判ほぼ全面に明るい像が得られるものもある(周辺解像はさすがに厳しいが)。イメージサークルがくっきりわかる25mmF2.8を使って、全面の画像、クロップした場合の画像をまとめたものがこちら
 以下の表は35mm判での四隅のけられも含めてコメントするが、「個人的判定」はAPS-C相当クロップ(fpのDCモード相当)とする。厳密に考えるなら、オリジナルのハーフサイズの領域
(私がフィルムをスキャンしているサイズは23.3x16.5mm、シグマのDCモードより少し広い)相当が良いのだろうが、カメラ内でクロップを切り替える場合はシグマのDCサイズしか出来ないので、これで判断する。

PenFマウント作例はこちら
レンズ名 焦点距離 F値 個人的判定 色合い 解像 35mm判
周辺けられ
周辺色付き
(ハーフ判)
コメント
G.Zuiko-W 20mm F3.5 良好 良好 有り わずかに緑色 イメージサークルが大きめで、1:1画面でも使用可能。解像はシャープ。
G.Zuiko-W 25mm F2.8 良好 良好 有り 緑色 フィルムでの性能そのままに、コントラストがくっきりした良い画質である。
E.Zuiko-W 25mm F4 良好 良好 有り わずかに青色 全体にコントラストが低め。
F.Zuiko-S 38mm F1.8 良好 良好 ほぼ無し 特になし イメージサークル外の解像は甘いが予想以上に全面近くが使えて便利だ。
E.Zuiko-S 38mm F2.8 良好 良好 少ない 特になし 周辺けられは少ないものの解像がシャープな範囲は限られる。
D.Zuiko-S 38mm F2.8 良好 良好 少ない 特になし シャープでよく写る。
E.Zuiko-
macro
38mm F3.5 良好 良好 有り 特になし 標準〜広角レンズは近接するとレンズが撮像素子から遠くなりけられが少なくなるが、このレンズの場合、レンズ後端に反射防止の遮光板があるため、かえってけられが大きくなる。
G.Zuiko-S 40mm F1.4 良好 良好 少ない 特になし 絞り開放ではパープルフリンジが出るものの、ピントはシャープ。
H.Zuiko-S 42mm F1.2 良好 良好 有り 特になし 絞り開放ではコントラスト低いが少し絞るとシャープ。
G.Zuiko-T 60mm F1.5 良好 良好 ほぼ無し 特になし フィルム時代から優秀なレンズである。周辺の破綻もさほどなく、良好。
F.Zuiko-T 70mm F2 良好 良好 ほぼ無し 特になし 絞り開放から極めてシャープ。35mm判画面の90%以上で良像が得られる。
E.Zuiko-T 100mm F3.5 良好 良好 ほぼ無し 特になし 絞り開放から35mm判画面の90%以上でシャープに写っている。
E.Zuiko-T 150mm F4 良好 良好 有り 特になし レンズのイメージサークルというより、細長い鏡胴によって光束が制限されていると思われる。写りはシャープ。
E.Zuiko-T 250mm F5
レンズ名 焦点距離 F値 個人的判定 色合い 解像 35mm判周辺けられ 周辺色付き コメント