05年7月下旬〜8月上旬
第1次オーストラリア旅行


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前口上

 昨年9月に結婚して以来、3-4ヶ月に1回、海外旅行をしている。無論今が特別なのであって、今後は何年かに一度になるはずだ。今回はその締めくくりとして、配偶者Sの両親を連れて行く招待旅行というつもりであったが、結局交通費を頂いてしまって、招待じゃなくなってしまった..まぁいいか。さらに、Sの母方の叔父夫婦も参加しての、6人の旅行となった。手配は完全に我々に任せてもらって、航空機、宿、現地でのツアーなどはほぼ日本で手配した。我々2人以外はゴルフが好きなので、じゃあゴルフもやるか、ということでこれもインターネットで予約して、いやまったく、便利な世の中になったものだ。問題は我々2人のゴルフ歴で、私は12年ぶり、Sに至っては初体験。周囲から「無謀」の声を寄せられながら、夏休みに突入した。
 登場人物紹介をしておこう。
KzTさん:Sの父。あるところで校長先生をしている。下記のHKさんと一緒になると、酒が飲みたくなる。
KyTさん:Sの母。この方も教諭だ。
HKさん:Sの母方の叔父。警察官である。海外旅行初体験。今回の一行の中では唯一の喫煙者。
NKさん:HKさんの妻。この方も元警察官だ。

(拡大する写真には枠が付いています。また文中にも写真へのリンクがあります。)


●第1日 05年7月30日(土) 自宅→成田→(機中泊)

 忙しい一日だった。木曜日から夏休みだったのだが、いろいろ所用があって休んでいるという雰囲気ではない。昨日は演奏会の撮影を引き受けて、それのデータ処理と発送を旅行前に済ませなければ、と血眼になって作業していた。幸い、間に合ってメイル便で送ることができた。ついでに、ゴルフ練習場に行って2箱(100球)打ってきた。蒸し暑く、集中力がなくて打球は左右にブレまくり、ろくな結果にならなかった。Sは相変わらず何回かに1回は空振りをしているし..やはり周囲の言う通り無謀だったかも知れぬ。まあ、オーストラリアではキャディをつけないから、最悪の場合我々はキャディになればいいやと開き直る。
 帰宅し、シャワーを浴びて予定より遅れて出発。しかし乗るべき列車には間に合った。快速エアポート成田の車中はずっと寝ていた。窓の外はどんよりしていて雨になりそうだ。蒸し暑いところから晴れて乾燥しているところに行くので、その点は楽しみである。1842時に成田の第2ターミナルに到着した。他の4人は車で、しかもえらく早く出発していたので、既にビールを飲んで眠そうにしていた。航空券を出してもらい、カンタス航空のカウンターでチェックインする。6人なので、3+3の2列になるという。機材がB767なので3人席とは即ち中央の島だから窓際はない。残念だ。夜明け前に着くから窓際じゃなくても問題はないのだが、私はいつでも窓際がいいという変人なのである。ケアンズからさらに乗り継ぎがあり、それは窓側が取れた。
 荷物を預けて身軽になったはいいが、既に4人は軽食を食べ、飲酒までしているからこれ以上の望みはないらしい。一方我々2人はというと、時計に問題がある。ツアーコンダクターの役割をすべき2人がこれでは..私は時計を忘れてきて、Sの時計はなんと電池切時計を買ってご満悦れになっていた。空港の時計屋に行くと、電池交換はできないという。時計屋が時計のメンテナンスをしないとは問題だが、背に腹は代えられないのでS用に1つ買うことにした。出国した後の方が安い可能性があるが、一方、免税店には高級品しかない可能性もあると判断し、Sのはここで買い、私のは出国後にする。免税店に行ってみると、Sの時計と似たようなタイプこっちは景品の時計だ。で2千円安いのがあったが、色の種類が乏しくて、まあしょうがないか、というところ。私は、HKさんが買うタバコの景品に目をつけた。マイルドセヴン2カートンで時計が付いてくるのだ。タバコは税金の割合が大きいので、ここで買うとえらく安い。Sが時計屋でもらった割引クーポンとあわせて、国内で買うより4千円近く安くなっていた。HKさんはホクホク顔で、私も時計を手に入れた。時計は100円ショップで売っているようなものだが、盗まれたり壊れても気にならないのはいい。
 ところで、HKさんはタバコを入手したが、実はライターがない。テロ対策で、国際線ターミナルにはライターが持ち込めないのだ。タバコは買えるがライターは売っていない。どうすりゃいいんだ?..見ると、ロビイには喫煙室がある。ライターを持っている人がいないのに喫煙室とは。つまり、ライターは喫煙質に設置されていたのだった。しっかり、金属製のワイヤで固定されていた。ここまでして吸わなければならないのも困りものだけど、そもそもはテロをやるやつらが悪いわけで、まったく、つまらないことでいろいろ考えなければならない空港の人もたいへんだと思う。

B767、小さい飛行機だ ケアンズに向かうカンタス航空QF060は夜行便である。時差が1時間と少なく、夜行便だから寝ているうちに現地につくわけで、便利だ。機内は狭く、椅子が薄っぺらで、こんなので機内の様子長時間座れるのか不安だが、椅子が薄いのもわけがあって、その分シートピッチが広めに見える(せいぜい数cm以内だが)。映画などのモニタは各席にはなくて、その点は古さを感じる。満席だけどスムーズに座って、離陸までも待たされず、すぐに飛び立った。関東周辺は雲が多かったはずだが、揺れが少なく快適だ。しばらくすると、アメニティキットが配られる。小さなポウチに歯ブラシセット、アイマスク(何故か縫い付けられていて開かない)、機内用靴下、ストラップが入っている。ストラップは携帯電話や名札をぶら下げるのにも使アメニティセットえそうだ。食事のメニューカードは席にはなく、これも後から配られたが枚数が足りなくて我々の席で終わってしまった。おいおい、後ろの人はどうするんだ。
 22時半ごろに、食事のサーヴが始まる。小さい飛行機ゆえかエコノミー用のワゴンは2台しかなくて、後方に来るまでにずい分時機内の夕食間がかかった。ビーフの柳川風、というのにする。肉が柔らかく、ゴボウにも味がしみていてけっこう気に入った。寿司がつく、とメニューカードにあったがこれはちっちゃな巻き寿司で、失望以外の何物でもなかった。コーヒー味のプリンが固かった。酒はビールと赤ワインをもらう。ビールはToohey's Newというブランドで、色は黄金色というかもっと濃いのだが味はライトで飲みやすい。ワインは東南オーストラリアのHanwoodというメーカのもので、渋みが少なく、果実っぽいフレーバーがあってこれも飲みやすいものだった。飲みすぎたのか、夜半、高山病のような症状になり、気分が悪くなる。深呼吸を繰り返して回復する。元々強くもないが、酒にはめっきり弱くなった。年齢を実感せざるを得ない。機は大して揺れず、酔ってしまったことを除けば快適なフライトだった。


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