05年7月下旬〜8月上旬
第1次オーストラリア旅行


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●第6日 05年8月4日(木) ケアンズ

 日本からケアンズ・ゴルフクラブをインターネット経由で予約してある。オプショナルツアーとして手配すると10000〜15000円くらいは取られるのに、ゴルフ場直接だとグリーンフィーA$35(グループで取れば28)、クラブのレンタルがA$15だから半額といったところである。ただ、起床してみて気付いた..予約した時刻が早すぎる。日本は夏、ここは冬だから、夜が明けていない。7時スタートを取っているが、どうもこの時刻では夜が明けないようだ。しかも季節外れの雨は今日が最も激しい。困った。

 タクシーが来て、ゴケアンズ・ゴルフクラブルフ場に向かう。元々あまり混まないケアンズの道路は早朝とあってガラガラ。10分で着いてしまう。クラブハウスもショップも開店していない。ショップ前のベンチで朝食とする。昨夜スーパーで買ったパンなどであるが、寒くてあまり食欲がない。しばらくするとショップの店員が出勤してきて、開店準備が始まった。聞いてみると、朝はクラブハウスは開かないからこちらで受け付けるという。道具の確認をして、カートをどうするか、と聞かれる。引きカートにしていたのだが雨がひどいから電動を2つ借りることにする。6人だから3人ずつ、カートの定員は2名だが、誰か一人は常に打っているだろうから2台でいい。ま、その「誰か」とは初心者のSと私である可能性が高いわけだが。店員は、今日は予約が少ないから、雨だし、適当なところでスタートしていいよ、という。それにしても、ずい分早い時間を予約したねぇ。え、ええ、まあ、その..
(理由が説明できない)。ともあれ、いつ雨が止むかは分からないから予定通り出ることにする。雨具を借りたいと言ってみると、いやぁ、このシーズンは雨は降らないんで、傘なんて用意してないんだよね、と言いつつ、倉庫を漁って壊れかけた傘を3本探し出してくれた。うち1本は開くものの固定されないからもう壊れているのであるが、礼を言ってスタートした。
 予定より5分遅れの0705時にスタート。私は12年ぶりの本コースである。おっかなびっくり打ってみると、第1打はどのホールもけっこうまっすぐに飛んだ。借りたクラブがなかなかしっくり来る。いま持っている父から譲り受けたクラブ(たぶん30年くらい前の)は不安定でダメなのだが、なんだか今日の道具だと調子がいい。ただ、2打目以降のアイアンは距離感がよくなくて、最後のアプローチはまあまあ何とかなるのだが
(昔から、フェアウェイ上からヘンなところに打つので、ピッチングやサンドでの最後の帳尻合わせはよくできた)、パターは最悪で、グリーン上で平均3-4打はしていた。雨は依然降っていて、予想通りカートに乗る回数が少ないのであるが、私はあまり雨に濡れていても気にならない質で、ひたすら打ちまくっていた。途中、日本人カップルの組と地元男性2人の組に追いつかれたので、先に行ってもらう。さすがに2人組が来ると待たせてしまうから恐縮だ。というわけで、前半終了で11時前。4時間近くもどうやったらかかるのか、今もって思い出せないが、それで2組にしか追い抜かれなかったからよほど空いていたのだろう。
 オーストラリアでは前半・後半の間に休憩を取る習慣はなくて、そのまま進むらしいが、我々は疲れ切っていて、休むことにした。順番もどうでもいい状態だし。クラブハウスが開いているので、サンドイッチとビールを買って、休憩する。クラブハウスは質素なつくりで、たしかに、ここで休憩して後半、という感じはしない。食べたら元気が戻ったので、後半戦に挑む。だいたい慣れてきたので、あまり悩まずにどんどん打って行く。後半になると雨が上がり始めた。コースに溜まった水が蒸発して、大変蒸し暑い。球が転がるようになってきて、グリーン上での調子がまたまた狂ってしまい、余計スコアを落とした。
雨中のゴルフはいささかつまらない 日が出てきた 筆者、腹が目立つ ポーズをとっている場合か?

 といったことはさておき、ゴルフ場の様子であるが、熱帯の植物がたくさん生えていて美しい。鳥たちが多数舞っており、フェアウェイ上も降りてくる。ボールが近づくと逃げていくのが少しユーモラスである。ゴルフ場があるところは起伏が少なく、コースは多少曲がっているがフェアウェイは広く、どうやら日本のコースに比べると変化が少ないコースのようである。最後の4ホールは完全に晴れて、こうなると紫外線がじりじりとして、水蒸気で蒸して、ほうほうの態で終わった。成績は..書くまい。まあ、倍くらい叩いてしまった。カート、道具を返し、クラブハウスで休憩して、タクシーを呼んでもらった。帰りも10分ほどでホテルに着いた。
 ホテルは相変わらず冷房が痛いほど効いている。夕方まで自由ということにした。私は、シャワーを浴びながら、濡れてしまった靴を洗う。芝を落としてきたつもりだったが、洗ってみるとバスタブが芝だらけになってしまった。明日はいよいよ帰国だけれど、果たして乾くかどうか。と、そんなことを考えつつ、ベッドに入って寝てしまった。Sによると、かなり鼾をかいていた由、やはり疲れていたのだろう。

 夕食は、最後の夜ということで、多少高目でもいいから、良い店にしようということに決定。昨夜果たせなかったシーフードという条件も考え、ロウ・プロウン(生エビ)という店に入った。かなり高い店であるが、掲示を見ると18時半までに入れば30%offというから、安心してたくさんオーダーしたら量が多すぎた。クラムチャウダーとトマト味のスープ(つまり2人分をシェア)、シーフード盛り合わせ(エビ・カニ・イカリングフライ・生カキその他)、カルボナーラ、シーフードカレー、ポテトフライ、シーフードパスタ(ガーリック風味)だから文字で見ると6人で食べるにはそれほどでもない、と思うのだが、とにかく一品ごとの量が尋常ではなかった。パスタはここでもゆで過ぎで、ここまで一貫していると、上手い下手ではなく、そういう教わり方をしているのかと思う。塩味は薄めだが味はどれも素晴らしく、楽しく食べることが出来た。飲み物はオーストラリアの白ワイン(名前は失念)。美味しかったので2本目ももらって、私はさらにカクテルまで注文した。これがまた量が多くて..200mlくらいはあったのではなかろうか。ふらふらになってしまった。会計をお願いしてみると、30%どころかそれ以上安くなっているものがあったりして、予想以上に安く済んでしまった。料理は美味しいし、早い時刻から混んでいるのも道理である。
シーフード盛り合わせ カレー、らしいが具がはみ出ている 大量のカクテルを飲む筆者 店の外観

見コアラ、聞かコアラ、言わコアラ.. 食後、解散して我々はナイトマーケットで土産物を探す。おもしろいのは、日本の「見ざる、聞かざる、言わざる」のコアラ版。本来は猿だからシャレになっているのであって、コアラでは..現地の人や、日本人以海辺の夜景外の観光客には意味が分からない物件であった。昨日買った南北逆地図のTシャツがあったのでこれは買っておく。後は職場関係の土産で、チョコレート、コーヒー、マカダミアナッツなど。ナッツはわざわざ殻つきのを買って、ナットクラッカーもセットにしてもらう。試しに1個割ってもらったら、殻が分厚いので驚いた。

 明日はいよいよ帰国だ。ホテル発は10時過ぎなのでゆっくりできる。ゴルフの疲れに、酔いが加わって足元が危うい。早めに寝ることにした。


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