18年8月中旬
第1次小笠原旅行

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●第5日 18年8月14日(火) 大村→扇浦海岸→コペペ海岸→小港海岸→大村→ナイトツアー→大村

 本日は扇浦海岸に行くことにしている。一昨日に行った堺浦海岸の先にある、比較的平坦な場所にある広い海岸だ。海でやることは連日変わらないだろうが、今晩はナイトツアーも予約しているので、それも楽しみである。
 朝食後、息子たちの勉強時間の間に、弁当を買いに行く。父島は、若い世代の移住者が多いからか、全般に弁当などもがっつり食べる系統が多いような気がする。一昨日の島寿司はさておき、その後は高カロリー路線になっている。いや、自分がそういう路線を選んでいるわけではないので(笑)。

 勉強の時間は比較的早く済んで、海岸には9時半ごろには着いていた。扇浦海岸は都道に面していて駐車スペースも多く、屋根のある休憩所も広い。トイレに加えてシャワーもあるが、現在は渇水中ということでシャワーは使用停止になっている。海岸は広々としていて開放感があって良い。しかも人が少ない。空への視界も広く、晴れていれば星空観察に来るのであるが、結局今回旅行では初日以外夜は晴れなかった。
 広い海岸で、他に比べて平坦な場所にあるのだが、海に入ると少し行ったところでストンと深くなるので子連れはもちろん大人も注意が必要だ。大きな湾の中の海岸なので波は穏やかなようだ。水中の透明度はあまり良くなく、砂がずっと舞い上がっている感じだ。また、岸近くにはサンゴはほぼないので、シュノーケルで綺麗なシーンを探そうとするとけっこう泳ぎ回らねばならなかった。やはり初めての地では効率は良くない。まあ、探していくのも楽しみの一つではあるが。
 三男が、早々におなかが空いたと言い始め、11時に早弁と相成った。カレー弁当には海藻が入っていてちょっと変わった味であるが、美味しそうに食べていた。
 昼食後、少し晴れそうだったので単独行ということでコペペ海岸に行き、さらに小港海岸の入口まで回ってみた。ここには八ッ瀬川という川が流れていて、上流のダムは父島の水源になっているとのこと。川は短いが流量はあるようだ。小港海岸への駐車場は海岸近くではなく少し内陸にあり、そこから海岸へはこの川の岸に沿って歩いて行くことになる。道路のどん詰まりは小さなロータリーになっていて、東京都最南端のバス停があった。海岸までは行かず、引き返す。
 この間に、水中カメラは配偶者Sが持っており、いくつかきれいな水中写真を撮っていた。砂が舞っていてコントラストは低いが、昨日までの写真よりはずっとカラフルで良い出来であった。

 宿に戻り、早めの夕食を取る。ナイトツアーを予約した時は、迎えの時刻に合わせて早めに食事が用意されることになっている。民宿であり、基本的に宿泊者全員が同じ時間帯に食べることを求められるが、この時は例外だ。今日はキーマカレーにアイスクリーム、今日も美味しく頂いた。

 竹ネイチャーアカデミーというところのツアーに参加する。港から見て都道向かいにあるおしゃれなカフェがある建物で、父島に来た初日に印象に残っていたが、観光案内所の紹介を受けて改めてここだったのか、と認識した。

 今晩のツアーは通常にない行程が追加されているという。子亀の放流である。コペペ海岸に向かい、駐車場で説明を受け、子亀を渡される。お腹のところにある柔らかい部分には当面の栄養分があるとのことで、ここは触らないようにと説明があった。子亀は元気よく足をバタバタさせていて、三男は怖くて放流を辞退した。子亀を持って海岸まで下りていくが、何しろここは星空観察に向くとされているほどの場所で、周囲に全く明かりがない。駐車場から浜に行くところの小さな橋から落ちたりしないか心配になった。浜に着くと、一定間隔で膝をついて並び、合図を待つ。あまりに暗いので、写真は全く撮れず、また自分の亀がちゃんと海岸に向かってくれるのかがほとんど確認できない状況であったが、無事に海へ向かって歩いて行った。元気に育って欲しいものだ。
 次に、山の中へ車で走り、光るキノコであるグリーンペペを探す。ここも全く明かりが無いので、客は車の中で待ち、インストラクターが道路から森に入ってキノコを探す、ということを何度も繰り返した。そう、それだけ見つからないのだ。何回か場所を変え、ようやく一つのキノコが見つかった。小さいが、光っている。順番にキノコ観察時間をもらい、交代で見たり撮影したりした。
 次はオガサワラオオコウモリを探す。ある程度居る場所が決まっているようで、その場所に向かって赤い懐中電灯でサーチする。非常に見えにくかったが、何とか撮影も出来た。明るい望遠レンズを持ってきていたのが役に立った。

 宿に戻って来た。良いツアーであった。明日はいよいよ父島での最終日となる。


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