18年8月中旬
第1次小笠原旅行

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●第7日 18年8月16日(木) (船中泊)→竹芝→自宅

 
帰路は穏やかな航海で、よく眠れた。行きの時は、寝返りを打つ方向で胃のあたりが何だか嫌な感じになったのだが、今晩は全く気にならなかった。レストランの朝食はおかずなどを各自選んでいく方式であるが、特別な料理があるわけではないので、じゃあベッドでカップ麺にしようということに。息子たちは大喜びであった。船の中では揺れるから勉強タイムは免除で、やれることも限られるからゲーム時間も制限緩和ということもあって、変な意味で非日常感を満喫しているようだった。三男はベッドの壁で公文をやっていた。

 海を眺めていると、波の中、何かが飛んでいるのが見えた。トビウオだ。持参の12-100mmが最も望遠なのだが、トビウオは小さいのでかなり厳しい。もっと望遠が必要か。でも、穏やかな状態とはいえ船は揺れているので、超望遠を使うのは難しいような気がする。次回があれば試してみたい。
 その後3時間ほど暇つぶしをして、伊豆大島を通過、昼頃にようやく房総半島沖に来た。航海は順調で、到着は定刻予定とのことだ。つまりここから竹芝までまだ3時間以上かかるわけで、さすがに若干飽きてきた。

 昼食はレストランに行くことにした。これから東京湾内でますます揺れないし、重めの食事でも大丈夫だろう、ということでカツカレーを食べる。昨夜の長男のステーキを見て今度は次男がステーキを注文した。美味しかったとのことで何よりだ。このレストランには行き帰りそれぞれ2回利用したが、いろいろ制約があるだろう中、よくやっていると感じた。もっと現地感のあるメニューが増えると良いと思ったりもしたが、安定的に生鮮品を確保するのは難しいだろうし、繁忙期でないときは客数も一定ではないようなので、あまり色んな種類を取り揃えて、というわけにも行かないだろう。

 東京湾に入ると、海上は霞み、海の色は灰色っぽくなった。海の匂いも変わり、多くの人や産業の排水がこの湾内にとどまっていることを感じる。自分もその一員(一因)なのであるが。そうしたことを思いながらも、案外長い間、外を眺めていた。太平洋に比べて狭い湾内も、自分のスケールからすると広々としていて、景色もいつも見ているものとは異なるから楽しめた。

 定刻に竹芝桟橋に到着した。行き25時間15分、帰り24時間、インターネットもつながらず、揺れるから本も読まず、で景色を見て暇つぶしが大半とはいえ、予想よりはずっと短く感じた。しかし行きの揺れはきつかった。荒天になると外部の通路や最上階デッキが閉鎖になってベッドで過ごすしかなくなるから、余計に辛いということもわかった。揺れるところでは遠景を眺めていると良いと言われるが、窓のない2等区画ではそれができないのが厳しい。慣れるしかないのだろう。
 島内での過ごし方も、ほぼ目的のない海遊びが主で、当初はどうなるかと思っていたが行ってみるとこれがなかなか非日常で楽しめた。とはいえ海の中などはやはり現地の専門家がやっているツアーに入らないと、本当の良さは分からないとも思った。次回を是非企画したいものだ。

 下船し、浜松町駅まで歩くと、都市部に来たことを実感し、また明日から日常に戻るのだと覚悟した。


★カメラ関係の話
 メインはE-M1mk2とM.ZD12-100mmF4で、カメラごと広角に切り替えるためにE-M5mk2にM.ZD9-18mmF4-5.6を付けたものを用意した。オリンパスの強力な撮像素子上のダスト除去も水滴には対応できないから、海上、海辺でレンズ交換をしたくないためである。星空撮影のために、サムヤンの7.5mmF3.5魚眼、M.ZD12mmF2、M.ZD25mmF1.2も持参し、暗めの遠景用にはM.ZD75mmF1.8を使おうと考えた。
 下の写真にコンパクトカメラは写っていないが、長男用にXZ-1、水中写真用にTG-860も持って行った。
 E-M1mk2とM.ZD12-100mmF4のセットは非常に強力で、ほとんどのシーンはこれで撮れてしまっている。また、25mmF1.2を付けると、船上から星空が撮れてしまうという恐るべき体験もできた。技術の進歩に感謝。



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