18年8月中旬
第1次小笠原旅行

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●第6日 18年8月15日(水) 二見→(船中泊)

 父島での最終日である。全体の旅程としては船中の24時間、明日の午後まで続く。朝食をいただき、部屋を片付けパッキングして宿を後にする。今日は15:30発の竹芝行きの船で帰る。よって概ね午前いっぱいは遊ぶことができる。そこで、大村海岸へ行く組と、島内一周道路をドライブする組に分かれて行動することにした。海は配偶者Sと長男、次男、ドライブは義理の両親と三男と私ということになった。

 本日は天気が良い。昨日下見していた展望台からの景色が別物のように美しい。最終日が最もきれいに晴れるのは悔しいが、こればかりはどうしようもないので今を楽しむしかない。

 都道の南側に行き、コペペ海岸に再び行く。海の色が想像以上に美しく溜息が出た。今回ここでは泳いでいないが、是非ともまた来たいところである。

 一周して、Sたちと合流し、私はガソリンを入れてレンタカーを返却に行く。走行距離は196kmで、けっこう走っていた。レンタカーの貸出・返却場所は山の中腹の自動車整備工場なので、そこの車で港まで送ってもらった。土産物屋を回ったあと、昼食とする。唯一の交通機関であるおがさわら丸の出港日であるから、街には乗客があふれている。いくつかの店は満席であった。ホライズンドリームという店に入った。名前とは違って和風のメニューで、どういうことかと思って検索してみたら、元々はこの名前でパン屋を営んでいた模様。その後パン屋であった1階が寿司を中心とした店に変わったようだ。2階はイタリアンらしい。自分はビールと島魚寿司を注文した。息子たちは蕎麦だ。刺身が嫌いな三男には、こういうメニューがあると助かる。パッションフルーツジュースやアイスクリームも注文した。美味しかった。

 しばらく周囲を散策し、港に向かう。8月15日の船であるから世間的に休暇期間の終わり近くであり、この日で帰る人が多いようだ。行きの時より混んでいるような気がする。

 乗船する。出港前、乗客の多くは接弦している右舷に集まって来る。父島名物の「お見送り」という風習(?)があるらしい。いや、お見送りなどどこでもやるだろうけど、ここのは徹底している。港では、航海の安全を祈る太鼓が打ち鳴らされ、岸壁を離れたあとは何隻ものボートがおがさわら丸に並んで航走する。送る側の掛け声は「行ってらっしゃい」である。島に来た客はもう家族も同様ということか。そして、ボートに乗っている人はかなりの沖合まで付き合ってくれた挙句に、操船している人を除き大部分が海に飛び込むのだ。いやはや、度肝を抜かれた。最初に誰が始めたのだろうか、この楽しいパフォーマンスを。

 帰りは天候が良く、航海は順調のようだ。きれいな夕日が見えた。水平線近くは雲が多かったものの、ちょうど水平線のところだけ雲が切れていて、まさに沈もうとしている太陽が見えた。その場面を動画で撮っていたら、なんとグリーンフラッシュ現象が見えた。太陽が完全に没する瞬間、太陽の縁に緑色の光が現れたのだ。スティル撮影だとチャンスを逃していたかもしれない。普段動画をあまり撮らない私だが、この時は偶然、動画を撮ろうと思い立ったのだった。何が起こるかわからないものである。

 日没から30分後に夕食。揺れが少なく、安心して食べられた。長男はステーキを注文。後で気持ち悪くなったりしないか少し心配したが、大丈夫だった。この日は実に快適だった。

 6.7デッキの周辺通路と8デッキ(最上部)へのドアは22時に閉鎖となる(荒天時は随時閉鎖)。この日は波が穏やかで、雲が少なかったので船上から星空撮影に挑戦してみた。波が穏やかと言っても、最上部のデッキはゆっくりと大きく揺れるので、果たして撮れるだろうかと思ったが、E-M1mk2の手振れ補正はすばらしく、25mmレンズでは1.5秒、7.5mm魚眼レンズでは3秒まで露光しても星が点として写った。技術の進歩に感謝。7.5mmF3.5では暗い星は写らないが、25mmF1.2はたくさんの星が写っていた。

 結果に満足し、就寝。


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