17年8月中旬
第1次タイ旅行
●第2日 17年8月9日(水) バンコク→プーケット
プーケットに向かい、家族と合流する日だ。昨夜は遅かったが、鳥の鳴き声で6時半に目が覚めた。10分後にはホテルのレストランへ向かった。朝食はビュッフェ形式で、レストランとしてクローズドになるような、大きなガラスのパネルで区切られた場所が料理の置き場所になっていて、今はパネルが全て開かれてそこに自由に出入りできるようになっている。食べるのはオープンスペースのテーブル、ということのようだが、早朝ゆえまださほど気温は高くないので、鳥の鳴き声を聞きながら爽やかな朝食というのはなかなか良かった。食事のメニューは多く、タイ料理も複数あってどれも美味しい。しかし、けっこうな辛さで、汗がたくさん出た。
出発の準備は出来ているので、部屋に戻るとすぐにチェックアウトした。ホテル代は事前にwebで払っているから精算の必要もない。来るときはタクシーを使ったが、今日はエアポートレイルリンクを使う。元々、駅に近いということもこのホテルを選んだ理由で、数分で駅に着いた。エアポートレイルリンクは高架鉄道なのでフアマーク駅は巨大なコンクリート構造物であり、何か威圧的な感じもあった。ホテルの方から歩いてきている人はほぼいなかったが、この鉄道は隣県からバンコク都への通勤路線としても機能していて、プラットフォームには多くの乗客がいた。スワンナプーム空港方面の乗客はさほどいなくて車内スペースには余裕があった。
空港までは4駅であり、すぐに着いた。国内線のターミナルに向かう。ここスワンナプーム空港とドンムアン空港の歴史的な経緯は非常に複雑で、いろんな航空会社が行ったり来たりなのでなんとも言えないのであるが、今日見ている感じでは、ここの国内線はあまり混んでいないようだった。スムーズにチェックインして、全く列ができていない手荷物検査を通りゲートに向かった。
本日の航空便はタイ航空TG926のプーケット行きで9:05発である。機材はA350で最新鋭のものだ。昨日のA380とこれに乗るために日程を決めたようなものであり、楽しみだ。搭乗開始の20分前にゲートに到着し、少し待って搭乗した。新しい機材で、機内はきれいだし座席のシートピッチにも余裕がある。国際線仕様のようで、その点でもラッキーであった。ところで、自分の座席の63Kに先客がいる。いやそんなわけはない。何しろ、外の景色を見たいので、なるべく逆光にならない側の窓際を選択するようにしているのだ。例外は昨日のバンコクまでの便で、これは夕陽を見たいから敢えて右側にしていたのだ。先客に航空券を示して移動してもらったが、舌打ちされてむかついた。それはこっちがしたいんだがな。なんとその方々(二人)は移動した先も他の客の席で、まあなんというか、全く座席番号を気にせず座っていたようである。世の中、自由席の航空便も存在するし自分も乗ったことはあるが、こんな大きな飛行機で自由席は無理でしょ..と思っていたらその二人は最終的には自分の横の席だった。ヤレヤレ。でも、わざわざ敵対するつもりもないので、プーケット着陸前に外の写真を撮りたがっていたのを察知し、「あ、撮ります?」と体を反らせて視界を開けてあげた。
定刻より15分ほど遅れてドアが閉まり、滑走路に向かって動き出した。国際線ターミナルにはエミレーツ航空のA380がいて、あれにも乗ってみたいと思うものの、さすがにドバイへの旅行はなさそうではある。04年9月にタンザニアに行った際に関空からドバイに飛んだ時はA340だったが、あれも良かったなあ、などと思い出したりした。
離陸する。バンコク付近は晴れてはいるが、高温多湿であり遠くの景色はもやもやしコントラストが低くなってしまう。後方の座席だからエンジンの排気もある。また、この飛行機の窓も二重のパネルの間に空間が開いていて映り込みには気を付ける必要があった..ということもすぐに無意味になった。曇ってしまったからである。このフライトは1時間半で短いから、しばらく我慢するしかない。
10時過ぎに軽食が出た。カルツォーネだったがどういう味だったか思い出せない(6年前の旅行記を書いている時点でダメなのだがそれにしても記憶力が..)。
プーケットが近づくにつれて雲が少なくなり、プーケットの北東のタイ本土あたりの景色が堪能できた。少しもやっているというかコントラストが低めではあるものの、きれいなエメラルド色の海が印象的だった。30分近く遅れてプーケット空港に到着した。
空港は改装工事をしていて、困ったのは家族との待ち合わせ場所である。先にプーケット入りしている家族はレンタカーを使っているが、工事をしているのでどこから入ってどこに停めるのかが今着いたばかりの私にはイメージできないし、配偶者Sも車を借りて以降空港に来たことはない。幸いなことに、空港のwifiが屋外でもわずかながら使えたので、LINE通話で連絡を取り合えた。すぐに車は分かって、乗り込んだ。バンコクに比べれば車の数は断然少なく空港も小さいので、こういうのはやりやすい。
ホテルまでは車で20分ほどの距離である。場所はプーケット北西部のマイカオビーチで、ホテルはホリディイン・リゾート・プーケット・マイカオビーチである(23年8月現在、営業はやめている)。プーケットの中心地というと、パトンビーチやプーケットタウンといった空港からは南に向かう場所だと思うが、混雑しているのと、宿泊費が高め、あるいは5人家族という単位での予約がなかなかできない(2+3のように分かれる等)デメリットが多かった。その点、ここのホテルは未だ人が多くいない場所にあり、子供部屋つきスイート、子供の食費無料(親が同伴し、親の分の食事を注文する必要はある)、キッズルームあり(何しろ雨季なので屋内で過ごすこともあるだろう)、と我々にとって非常に良い条件を備えていたのだった。レンタカーを借りて自由に動けるからホテルの場所はどこでも良いし、むしろ観光客が多くなく渋滞が少な目の北部のほうがちょこっと出かけるのには向いている。その後閉業となってしまったのは残念である。
ホテルに向かう途中、スーパーに寄って買い物をする。大きな建物だったが、3分の1が食品関係で冷房が効いているが、残りの部分は洗剤などの非食品ということで空調がかかっておらずものすごく暑かった。割り切りがすごいが、空気が流れない蒸し暑い空間はきつく、すぐに食品区画に戻って来た。
ほどなくしてホテルに着いた。駐車場は地下になっていて、さほど広くはないが借りた車も小さいので支障はなかった。部屋は私が予約していて、最初は4人で8月9日から5人になる旨を連絡してある。なので一応到着を申告して部屋に入る。2段ベッドつき子供部屋(プレステ4装備)に大きなメインの部屋となっていて広々としている。既に家族が何日も過ごしているので、ルームメイク直後のパリッとした状態ではないが、一応記録として部屋の写真を撮っておく。プレステ4のソフトは持参していないが、ホテルで借りることもできる。ただ、日本語対応のソフトが全くなかったとのことで、あまり日本人が来ない場所なのか、タイに来る日本人が減ったのか、寂しく感じた。
昼食は先ほどのスーパー(か、その前にあった屋台か)で手に入れた串焼きなどを食べる。部屋に用意されていたタイの有名なインスタント麺メーカー、ママ―のトムヤムクンヌードルも食べてみた。息子たちはあまり好きではないようだった。酸っぱくて辛く、有名なタイ料理としての味というにはきつい感じがした。本来のトムヤムクンはいずれこの旅行で味わえるだろう。
昼食後にホテルのプールに行く。水深は浅いが、監視員はいないのでお互い自分たちで注意しながら遊ぶことになる。円形のプールが組み合わされたような感じで、本格的に泳ぐには向いていないけれど、息子たちがはしゃぐには丁度よい感じであった。何しろ、他のお客がほとんどいないのだ。雨季であるが晴れていて暑いから、部屋から出て来る人が少ないのかも知れない。
プールから西の方を見ると、ちょっとした林があってその先にエメラルドグリーンのアンダマン海が見えた。雨季で天候不順なことが多く風が強いからか、赤旗が立っていて遊泳はできない。また、さほど遠浅ではない海岸のようなので子連れで遊ぶには向いていないか。上に書いたようにこの地区は観光地としてはマイナーな場所なので、海岸の周りに店などもほとんどなく(ホテルの周辺にはいくつかレストランがあるが、海岸からは見えないくらいの場所だ)、海水浴客はいないしひたすら波の音がするだけであった、
ひとしきり遊んだあと、部屋に戻って休み、夕食に出かけることにした。行先は島の北部で、タイ本土につながるサーラシン橋のところである。橋の手前の駐車場に車を停めて、並んでいる屋台を覗きながら歩行者用の橋を渡り、本土側で降りると、車道の下に二つの屋台がある。なんでも、家族はここによく来ていたそうで、揚げ物を注文し、それをつまみながらさらに道路向かいの麺の屋台で麺を頼んでいた。この屋台は両方とも同じ人(しかも一人)がやっていて、麺の調理中は揚げ物の店は店主不在になるのだが、今は我々以外にお客はいないので、支障はないようだった。揚げ物は紫芋や●などを衣をつけて香ばしく揚げたもので、美味しかった。周囲にはハエがぶんぶん飛んでおり、日本にいたときはそういうのが気になって仕方ない皆が、何もいないがごとく平気な顔で食べているのには少々驚いた。
麺が出来上がり、2杯を皆で分けて食べる。何しろ夕食は別に食べるつもりなので、ここで満腹になるわけには行かない。麺は黄色い小麦の麺と平たい米系の麺を選んでいて、それぞれ食感や味が異なっていていずれも美味しかった。
食べ終えて、海の方(西)に歩き、今度は正式な(?)夕食ということでタヌーンシーフードという店に入った。海辺のオープンテラスで、夕暮れ時の少し気温が下がりながらもゆらりと澱んだ空気の中、いくつかのタイ料理を注文して待つ。息子たちは先ほどの麺で満足したのか、ここでの食事にはあまり興味がなさそうであった。既にホテル周辺にあるレストランでタイ料理を何度も食べているということもあろう。私は本格的な料理は初めてだからすごく楽しみである。食べたものは以下のようなもので、どれも美味しく頂いた。
ホテルに戻り、就寝。
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