99年9月中旬−9月下旬
第2次欧州旅行


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●第4日 99年9月19日(日) ベルゲン→オーレスン

 07:30起床。しばらくTVを見ながらぼんやりとする。ノルウェイ語の番組は分からなベルゲン・ブススタシヨーン(バスターミナル)いので、CNNくらいしか見るものがない。そのCNNもろくに分かっていないので、適当に切り上げて食堂へ行く。今日はパンをやめて、シリアルにしてみた。サーモンもあったのでこれをとり、ついでに飾りのようにおいてあるレタスも取る。ここでもサーモンはおいしい。どこでも外れのない定番メニューといえよう。食後バスターミナルまで散歩。今日は少し北上し、オーレスンに行くのである。11:05発のバスで出発することにする。今日は日曜とあってバスターミナルに隣接するショッピングセンターも休業。走っている車もまばらでやけに静かである。天候は曇り。英国あたりに大きな低気圧がありその影響らしい。メキシコ湾流の温かい海水は緯度のわりに暖かい気候(ノルウェイには、なんと流氷が来ない)をもたらすが、それが雲も作ってしまうということらしい。

 予定通り11:05のバスで空港へと向かう。来たときはよく見えなかった風景が車窓ベルゲン空港を流れて行く。日曜だからか、いつもそうなのか、全く渋滞せず27分でベルゲン空港に到着した。今日の飛行機は主としてノルウェイ国内を中心に運行する、ブローテン航空である。BU377便、オーレスン経由トロンハイム行きに乗る。チェックインは至って簡単で、すぐ券を返される。見ると、席番号がない。あれ、これはチェックインできているのだろうか。聞いてみると、この航空会社、機体の前半分が指定席、後半分は自由席なのである。カテゴリーは指定席がBEST,自由席がBACKという。我々はBACKなので、座席は指定されない。分からないと思ったのかご丁寧に、BACKに赤く○が付けられていた。こうなったら早いもの勝ち、搭乗時の動き次第で窓側かどうかが決まる。気合を入れて待つことにする。預け入れ荷物は一応X線検査をしていたが、なんと人間と手荷物はノーチェック。この間の全日空の事件を知らないのか、そんなバカをやる奴はいないのか、平和なのはもちろん良いことである(その後911テロがあり、おそらく強化されたと推定)。さて、やることもないので空港内外を何となく歩いてみるがなにせ小さな空港、それもすぐに飽き、コーヒーを飲んでぼんやりしていたら搭乗の時間となった。13:10、突撃開始である。最初にBESTカテゴリの客を案内すると言ったので、つまりその人たちの後部に並べば、BACKカテゴリの先頭だ。飛行機へと向かう。この航空会社も愛称らしい文字が機体のドアに書かれている。Haakon Vとあった。前国王?の名前らしい。機内に入ってみると、前方BESTが緑、後方BACKが赤のシートで、これは誠に分かりやすい。シートそのものに差はなく、要するに指定・自由の違いだけらしい。機材はB737-400、3-3の6列で定員は155名。スタートが良かったため席は選び放題であった。Sは右、私は左の窓側に座った。狭い機内はすぐ満席になり滑走路へと出た。
 離陸した。私の窓側は海側となる。ベルゲン近郊は小さな島ばかりで、それぞれに立派な橋がかかっている。この国も土木に金がかかるようだ。山が多く、平地は少ない。おそらく、トンネルも多いに違いない。事情はむしろ日本より悪いのではないだろうか。日本と同じ面積に、横浜市くらいの人口しかないこの国で、公共事業ばかりやるわけにも行くまい。詳しい事情を知らないので、なんともいえないが。などと考えていたら、すっと雲の上に出た。切れ目からフィヨルドの様子がよく見える。山頂には小さな湖や氷河、雪渓も見える。しばらくすると晴れて、オーレスン付近の荒涼とした島々が見えてきた。飛行はわずか30分であった。オーレスン ヴィグラ空港は小さい空港で、タラップを使って飛行機から降りる。BACK組は文字通り後部から降りたので、飛行機の全容をじっくり眺めることが出来た。何枚か撮っていたら、陽気な人がタラップから手を振ってくれた。
ベルゲン離陸直後 フィヨルド地形、複雑な海岸線 オーレスン近く オーレスン空港到着

 バスはすぐ接続。市内までは62NOK。飛行機の定員が155人と言ってもバスにとっては多い人数なのでかなり混み合う。Sが先に入り席を確保してくれた。全員着席し出発。残る人は別のバスに乗ったのか、地元の人たちはもちろん自家用車だろう。車窓は見たこともない風景。垂直に削られた山々が並ぶのはやはり昔氷河が流れていたという証左だ。ところどころに家があるがこれもまた何を生業としているのか。長い海底トンネルを2つ抜けて所要15分オーレスン、町に入る。バスターミナルの1つ手前で降りるとすぐホテルであった。外装を改装中なのを除けば、きれいなホテルである。部屋は緑色を基調とした広いシングルだが、ベッドは北欧風で細長い。今回、旅行途中でお互い気遣いない日を過ごすことが出来るよう、ここと次のオスロではシングルを手配している。
 荷物を置いて街に出る。きれいな街である。日曜なので人出はほとんどなく、静まり返っている。一通り回った後、アクスラ山に登る。麓アクスラ山から、内陸側の公園から418段の石段を登るとあるが、途中スロープもあり418段が正確か、と言われると疑問だ。街中だとさらにこの数字が50ほど増えていたが、街から公園まではもちろん坂道もあり、段の数は気にしても仕方がない。それにしても急な石段である。すっかり汗だくになって頂上に着き、息を整えて早速撮影。オーレスンに来る目的の半分アクスラ山から、北海方向はこの撮影であり、納得が行くまで撮る。街の北側にある山なので、日中は逆光だがこれは仕方ない。狭い土地を有効活用するためか、びっしりと建物が並ぶ。美しい街だ。

 街をもう一周してから食事とする。ホテル・スカンジナビアの中にある北海閣と怪しげな書体(漢字)で書かれた店に入ったら、中華料理主体の店であった。チャーハンとエビフライと八宝菜の盛り合わせのようなものを頼み、まずビール。よく冷えていておいしいが、すきっ腹に運動後、たいへん回りが早い。白ワインも頼んでしまったが、こいつはとても飲みきれそうもない。何しろ料理の量がものすごい。この国の特徴か、やはりあっさり味で、食べやすい。しかし量が...料理だけは一応食べたが、ビールとワインは両方とも残してしまった。疲れを感じたので、ホテルに戻りいつしか横になってしまった。気付くと21時。そろそろ洗濯もしなくてはならないし、この日記も書かなくてはと忙しくしていたら23時を回っていた。Sからも何も言ってこない。今日は部屋での飲みはなし、ということだ。24:20、就寝。



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