99年9月中旬−9月下旬
第2次欧州旅行
●第9日 99年9月24日〜第10日 プラハコペンハーゲン→成田(機中泊)→北上
08:00起床。今日も良い天気だ。いよいよ最終日である。荷造りをして、食事へ。食欲が戻りつつあるようだ。ヨーグルトを2つ食べ、試しにローストした豚肉(ビュッフェ形式なので料理名は分からない)を食べてみて驚愕。なんという美味しさだろう。朝からこんな濃厚な味の肉を食べるということは普段の生活ではなかなか考えにくいが、ここは素直に感激するしかない。この2日間、ろくに食べられなかったのは残念至極である。
08:50にホテルを出る。共和国広場まで歩くのだが、スーツケースが重くて、難儀する。よく見たら、ローラーが破損しており、回っていなかった。石畳の振動でおかしくなったものか、どうやら、プラハ到着直後からこうだったらしい。今後も石畳の多いところを旅するのなら、大型ローラーのケースに買い換えるべきだろう。ワゴンタクシーは9人乗りの車両で、来たときより大きいタイプ。9人揃わないと発車しないので、しばらく待たされるが、5分ほどで発車した。道が混んでいて、しかも9人乗りで少々重たいのか、それほど無茶な運転ではなかった。体力が衰えた当方としては、ありがたい。
空港には10時前に着いた。チェックインしたら、乗るのはスカンジナヴィア航空なのだが、航空券はチェコ航空(CSA)の用紙に行き先が印字されていて、CSAの航空券と見間違えそうである。チェコスロバキアは国としては、チェコとスロバキアとに分離したわけだが、航空会社はチェコ航空と言いつつ、両国の航空会社(民営化されている)であるらしい。ちょっと、ややこしい。略称がCSAでスロバキアも匂わせながら、正式名はチェスケ・アエロリニエ。そして航空便名の略称がOKと来ては、素人にはちんぷんかんぷんである。そんなことを気にする旅行者は、いないか。そもそも、乗るのはスカンジナヴィア航空なのだから、気にするな、というところだろう。
出国審査は、入国時と同様、厳重にというか、長々とやられた。もっとも、来たときと同じで質問はなく、管理官が調べ物をしているだけである。列がものすごく長いが、ガラス屋のもたもたした事務を思い出せば、別にいいやと思ってしまう。少しだけ、チェコの習慣に慣れたか?..なぜか、航空券にも出国記録用のプラハのハンコを押した。珍しいので、記念に写真を撮った。
出発時刻には未だ余裕があるので、免税店を冷やかす。荷物が重くて、帰国後困りそうなので、あまり買い物は出来ない。ピルスナー・ウルケルの350ml缶を2本と、このメーカのロゴ入りグラスを買う。ビールは1缶30Kc、99円である。もっと買えばと思わないでもないが、荷物になるので諦めた。
コペンハーゲン行きは、来たときと同じ、B737-600。小さい飛行機だ。今度は窓側で、機内も空席があって機内の雰囲気にも何か余裕が感じられる。離陸後、景色がよく見えたがしばらくして眠ってしまい、食事で起こされた。食事はプラハの会社が提供しているらしく、行きとは異なり、ハムとチキンの料理である。なかなか美味しいのであるがホテルで朝食を取っていて、あまり食べられなかった。まだ本調子ではないらしい。またすぐ寝てしまい、コペンハーゲンへの着陸のアナウンスで目覚めた。ドイツからデンマークにかけての海岸線がきれいに見えた。
コペンハーゲンで最後の買い物。即ち、職場へのお土産である。これはとにかく最後に買わないと、荷物になってしまうので、いろいろ物色しながら歩き回る。結局、チョコレートにした。この年、2000年問題が話題なので、「2000年チョコレート」なるものを購入。このチョコレートの何が2000年か分からないが、まあいい。これで全ての用事が終了。後はSK983便への搭乗を待つだけであるが、様子がおかしい。遅れの表示が出ている。機材故障のため、いろいろ入れ替えをやっているらしい。1540→1545→1740→1730→1750、何度時刻が変わったか分からないほどである。何もすることはなく、空港も探検するほど大きくはない。ぼんやりしていたが、ようやくボーディングの案内があり、搭乗口に向かった。やはり帰り便という感じで、皆が荷物をたくさん持っている。従って搭乗に時間がかかる。これはお互い様である。我々は37番A・B列、最後尾左側である。幸いこの付近の人たちはあまり大きな荷物を持っていなかったので、すんなり収納できた。チョコレート、ガラス類などをトレーナにくるんで、慎重に置き場所を決めた。
東行きなので、帰りはすぐ夜になってしまう。なおかつ、2時間遅れなので、本当にあっという間に夜になった。帰りのルートは行きより北側を回っているはずだが、暗くて全く、様子がわからない。2時間の遅れがなければ多少は見えたであろうが。プラハからの飛行機でよく眠ったので、全然眠くならない。映画を見た。"Entrapment"と、"Life"というもので、あらすじは忘れてしまった。が、普段映画をほとんど見ないので、2本続けて見るというのも新鮮だった。残念ながら、オーディオの音質があまりよろしくない。今後の機材変更に期待しよう(02年2月から、エアバスA340に変更。たぶん、良くなっていると思う)。
シベリア東部で気流が悪く、かなり揺れた。ベルトのサインが2度点灯。予め悪いと言っていたので、そんなものかと思う。ハバロフスクを通過後、右に転針し、北方から新潟へと入っていく。日本海はほぼ晴れていた。約40分ほどで成田着、さすがに疲れたので、成田エクスプレス−東北新幹線と、グリーン車を乗り継いで北上に帰ってきた。
終わり
★カメラ関係の話
この時持参したカメラは以下。
メインはOM-3Ti。レンズは標準が40mmF2、軽快で使いやすい。広角がshift24mmF3.5、40mmに比べ、大きくて取り回しは良くないが、狭く、引きのない場所では重宝した。写りも良い。望遠は100mmF2。以前は180mmF2.8なども持って旅していたが、最近は中望遠で十分と考え始めている。
サブにはGR1を持参するがこれは早々に故障し、結局ほとんど出番なし。シャッターに異音があり、見ると、シャッターが開いていなかったのだ。その時点でまだ保証範囲内であり、活躍の機会が失われ残念である(帰国後無事修理できて、いまも快調に動いている)。
もう1台は中判で、フォクトレンダーのBessa II。50年前のカメラであるが、ノルウェイではここぞという時に活躍した。しかし、後半、プラハで体調を崩してからはこれも重くて持ち歩けず、ホテルに預ける羽目になってしまった。
フィルムは35mm判がコダックのロイヤルゴールド100(RA)、フジのSuperG400(CH)の2種のみ。昼・夕方で切り替えて使っていた。RAはフジ系のラボではなかなかうまくプリントしてくれるところがなくて(たいてい白っぽくなってしまう)、コダックの装置がある店を探して、足しげく通い、いろいろ要望を伝えて焼いてもらった。リヴァーサルは120判のみで、コダックのE100VS。今回、容量の関係であまり作例をアップしていないが、満足できる結果だった。
OM-3Ti,Zuiko shift24mmF3.5,Zuiko 100mmF2,Zuiko 40mmF2,BessaII
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