15年1月中旬−下旬
アラスカ旅行


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●第6日 15年1月21日(水) フェアバンクス郊外滞在

 朝食はオーロラ観測に配慮して、ということか、9:30からとなっている。しかし、6時まで起きていては9時も10時も関係なく、結局アラームを無意識に止めてしまいPさんのノックで目が覚めた。

 ダイニングに向かう。アラスカ10回のベテランAさんはそもそも朝食を食べないとのことでこの席には現れず、BさんCさんと一緒の朝食だ。クロワッサン、シリアル、ヨーグルト、フルーツ、オレンジジュース、コーヒーが並んでおり、クロワッサンは自家製だ。そういえば、今朝方寝るときにPさんが準備のために起きてきたのと入れ替わりだったのを思い出した。クロワッサンはパリパリで美味しく、質より量の食事をしてきたところ、これは嬉しい。とはいえ3時間くらいしか寝ていないのでぼんやりしていて頭が働かず、食事も全部は試さなかった。

 食後、ゆっくりしてこのままもう一度寝るというのも考えたが、ちょうど日の出くらいの時間になったので外に出てみる。ダイヤモンドダストが朝日の中に輝いていて美しい。気温は-18℃でキリっとした空気が眠い頭にはむしろ心地よい。ロッジの周囲を歩いて、戻ってきた。

 しばらく眠り、13時頃にもぞもぞと起きだした。何か食べよう、ということでカップラーメン。チキン味のホットヌードルなるものを食べるがそんなにホットでもなく拍子抜けした。味は日本で食べるものとはかなり違う。薄味で、塩が少ない。というより日本人が塩分多目なのだろう。

 午後の散歩はもう少し範囲を広げて歩く。午後も-18℃で変わらず。Pさんから敷地の境界を教えてもらっていたが、こうも広いと、歩いて行く最中に境界がどこかも忘れてしまう。何しろ目印がない。迷い込んで、隣の人にズドンとやられるのはいやなので、迷い込まない範囲と思われるところで引き返してきた。ロッジの北西には犬ぞり用の犬小屋がたくさん並んでおり、近づくと大いに警戒された。

 部屋に戻り、日記を書いたり電子化したり。コールドフット滞在中にiPhoneで書いていた分をiPadに移してもう一度編集した。やはり大きな画面の方が全体が見えていいや。Ray'sのクラシックというポテトチップを食べながらゴロゴロしたり、のんびりと過ごした。これから天気は下り坂だし、オーロラはあまり期待せずに余暇を楽しむ雰囲気で過ごしたい。車を借りていれば昼間もどこか別なところを見たりもできるが、まだ不慣れでもあるしいずれは、といったところ。そういえばBさんCさんがいつの間にか出発していた。車を借りているということだったから送迎等もなく自分たちの時間で動けるのは羨ましい。

 夕食はAさんがカレーを作ってくれたのでありがたく頂く。宿のPさんは辛いのが苦手とのことで、Pさん用は別の鍋で作ったというから心遣いがこまやかだ。牛乳を加えて、味が薄くなりそうな分をコンソメを足したとのことで、なるほどと思う。自分がカレーを作るときは、2歳の三男まで含めて通常の中辛で大丈夫なので何も気にせず作っていたが、友人たちを自宅に招いたときは食べられない子もいたのを思い出す。そういう機会があればこの手法を試してみよう。

 夕食後、シャワーを浴びて日記など書いて、いったん寝ておくことにする。22時にアラームをかけたがその前に起きた。オーロラ予報によると、昨夜より活発だというが、雲が多い。0-4時の間「晴れ 所によって曇り」の予報なのでその間にチャンスがあるかも知れない。しばらくiPadで日記の編集をしつつ、疲れたのでロビーに出てコーヒーを飲みながら作業を続ける。時々空を見に行くが、予報は悪い方に外れているようで、晴れ間は見えない。
 1時ごろ(日本時間19時)、家に電話してみる。今回初めての国際通話だ。皆元気そうで何より。長男のリコーダーが届いたとかで、笛の音で会話がろくに聞こえないが、ま、それも楽しそうで良い。

 その後、4時まで粘ったがついに雪が降り始めたので、もはやこれまでと判断、部屋に戻った。今日一日、ろくに活動したわけではないけれど、徒労感は疲労を倍加する。やれやれ、おやすみ。


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